恩田陸のおすすめ小説をご紹介!
“ノスタルジアの魔術師”とも称される「恩田陸」の小説は、読者が引き込まれるような圧倒的な表現力と面白さで人気を集めています。
今回は、恩田陸のおすすめの小説を「恋愛」「ファンタジー」「ミステリー」のジャンルごとにご紹介いたします。
比較的読みやすいので、好きなジャンルから読んでみるのもおすすめです。恩田陸さんの小説の購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
恩田陸のおすすめ小説《恋愛》
甘酸っぱい青春の記憶
こちらは恋愛というより青春の色が強い作品ではありますが、恩田陸の有名な人気小説ですよね。
夜をひたすら歩く非日常的な環境の中、浮き彫りとなっていく青春の光と影を描いている物語です。
著者自身が経験した学校行事がもとになっていて、豪華キャストで映画化もされ話題となりました。
恩田陸の世代を超えて愛されている小説で、「恩田陸さんの小説を読んでみたい」という方にもおすすめの名作です。
友情と恋愛、事件の謎
学生の頃同級生だった男女4人が、”伝説の桜を見に行く”という目的である島へ向かいます。
それぞれの視点から、小説で描かれる「旅」について、そして「消息を絶った共通の知人」について語られる物語。
人物像や話の内容は重なるところがあるものの、微妙なズレが生じている点がこの物語のおすすめポイントです。
恩田陸さんが描く男性たちのキャラクターは、女性読者を引き込む魅力があります。
時空を超えた切ない物語
こちらは恩田陸のファンタジー要素たっぷりの、時空を超えた切ない恋愛小説。
さっぱりした雰囲気なので恋愛小説が苦手な方にもおすすめ。
時空を何度も行きつ戻りつしながら出逢う、男女の物語です。
時系列が入り乱れるため、数回読むと理解が深まります。
中高生の時に出会い、大人になっても繰り返し読んでいる方が多い人気小説です。
絵画の描写も素敵なので、アート好きな方にもおすすめの一冊です。
息を吞む2人の男女の心理戦
目の前でひとつの劇を見ているような、引き込まれる恩田陸のおすすめ作品です。
別れを控えた2人の男女が、以前一緒に訪れた旅先での死亡事故の謎について語り合う物語。
男女のころころ移り変わる心情と、過去の謎が解き明かされていく感覚がたまらず、夢中でページをめくってしまいます。
文章量は他作品と比べ少なめですが、内容が濃いのでゆっくり恩田陸の世界観を堪能しながら読むのもおすすめです。
切なく淡い恋愛感情が魅力
恩田陸の人気ファンタジー小説「光の帝国」の続編となる物語で、物語に登場する「春田一家」にまつわるお話です。
光の帝国とは異なる一つの物語として展開しますので、登場人物の感情の動きや能力の意味についてより深く考えさせられ、時に感動します。
語り手の女性の日記を覗いているような感覚になる世界観も魅力のひとつ。
こちらを読んでから光の帝国を読むのも、違った味わいがあるのでおすすめです。
少女時代の儚さと青春
演劇部に所蔵する少女たちの切なく儚い青春を描いた人気小説で、少女4人の視点からそれぞれの思いを汲み取り、感情移入できる物語。
思春期特有の危ういダークな雰囲気と、心情の変化、風景の描写などが美しいのでおすすめです。
ミステリー要素・ファンタジー要素があり、しっとりと爽やかな読了感を味わえます。
女子校に通っていた方は、女子特有の少し怖い世界観など、特に入り込みやすいかもしれません。
恩田陸のおすすめ小説《ファンタジー》
大人にもおすすめの名作
不思議な能力を持った一族を描いたメリハリのある短編集で、恩田陸さんの優しい文体がおすすめの名作ファンタジーです。
全体としてひっそりと物悲しい雰囲気があり、一つ一つの物語が濃く印象に残ります。
それぞれのお話の中に繋がりも感じられるので、読み進める中で発見があるのも面白いところ。
想像力を働かせながらゆったりと読みたい、恩田陸のおすすめの小説です。
壮大なスケールで描かれるシリーズ第三弾
「光の帝国」から続いている、恩田陸の「常野一族」シリーズ第三弾です。
先に光の帝国を読むのがおすすめですが、エンドゲームから読んでもお話の世界観に引き込まれるのが、恩田陸さんの小説の凄いところです。
これまでの前2作とは違った雰囲気で展開される、不思議な力をめぐる物語です。
読み進めていくうちにグイグイと引き込まれ、不思議な夢を見ているような感覚がおすすめですよ。
スリルある面白さと圧倒的な表現力
恩田陸のデビュー作で、ちょっぴり怖い人気のファンタジー小説です。
ミステリーとホラーの要素を持った作品なので、ひんやりするようなスリルと面白さがあります。
ある高校の奇妙なゲームについて描かれていて、少し不気味な世界観で読者を引き込みます。
400ページ以下なので、ちょっとした隙間時間に読むのもおすすめ。
デビュー作とは思えないほどの恩田陸さんの描写・表現力に圧倒されます。
ワクワクする異世界への冒険
上下巻で500ページ越えの、恩田陸のファンタジー・ミステリー作品です。
「ネクロポリス」とは、直訳で巨大な墓地や墓場という意味。
異国情緒ある架空の国が舞台になっており、旅行をしている気分を味わえますよ。
長編でページ数は多いですが、面白いので夢中になって読んでいるうちに読破してしまいます。
恩田陸さんのファンタジー小説が好きな方・変わったミステリー小説が読みたい方におすすめです。
懐かしさを感じる一冊
2020年発売の恩田陸のファンタジー小説で、解体現場で度々目撃される、不思議な白いワンピースの女の子が印象的です。
古道具店を営む兄と、”古い物に秘められた記憶が見える”弟が謎に巻き込まれるストーリーがおすすめの作品。
夏らしいブックカバーのイメージぴったりの世界観で文章も読みやすく、最後まで不思議な感覚が残ります。
ノスタルジアの魔術師、恩田陸さんの力を感じるおすすめの一冊です。
ファンタジー要素の強いホラー作品
恩田陸の「六番目の小夜子」が好きな方におすすめなのが、こちらの小説です。
こちらを読んでから「六番目の小夜子」を読むのもおすすめ。
学園もののモダン・ホラー小説で、ファンタジー色の強い内容となっています。
高校生たちが、田舎町に広まった噂を探るうち、事件に巻き込まれ噂が現実となっていく物語。
ミステリアスな設定が魅力的で、読み手に事件の真相を予想させるワクワク感があります。
恩田陸のおすすめ小説《ミステリー》
引き込まれる独自の世界観
「日本推理作家協会賞」を受賞した、恩田陸のおすすめの傑作ミステリーです。
小説の内容は、数十年前の夏に起こった事件を、インタビュー形式で数々の証言によって浮かび上がらせるというもの。
証言が真実か分からない状態で、結末が曖昧に描かれているため想像力が掻き立てられるおすすめ作品です。
恩田陸さんが描く事件自体に独特の魅力があるので、読後も物語の余韻に包まれるような感覚を味わえます。
少年たちの青春ミステリー
舞台は田舎のエリート高校。
男子高校生たちが繰り広げる、おすすめの青春ミステリーです。
それぞれのキャラクターに魅力があり、過去のお話・事件が、物語にスリルを加えていく引き込まれる小説です。
登場人物たちがひとつの空間に集められ、それぞれにスポットが当たっていくお話で、恩田陸さんならではの巧みな表現力が光っています。
時間をおいて読み返すと、また違った面白さがあるのでおすすめです。
少年・少女の奇妙な夏の物語
夏流(かなし)という街を舞台に、夏の城での林間学校へ招待された少年・少女たちを描くおすすめのミステリー小説です。
少女たちの「七月に流れる花」と、少年たちの「八月は冷たい城」が一冊になっていて、小中学生向けの「ミステリーランドシリーズ」のお話ですが、大人にもおすすめの作品。
ミステリーですが、ホラーとファンタジーが融合していて、恩田陸のホラー系小説が好きな方にもおすすめです。
クラシカルな雰囲気漂うミステリー小説
山奥のクラシカルなホテルが舞台の、おすすめのミステリー小説です。
恩田陸さんらしい、各章ごとに異なる登場人物の視点が特徴的で、少しずつ変化するストーリーで迷路に迷い込んだかのように翻弄されます。
人の記憶の曖昧さについて考えさせられるとともに、登場人物たちの感情の動き、人間の裏側が鮮やかに描かれている作品です。
秋におすすめの、しっとりと読みたい美しい小説ですね。
「夢」を掘り下げたSF作品
舞台は奈良で、夢をデジタル化して記録出来るようになった近未来という設定です。
恩田陸さんが自分の夢をもう一度見たいと思ったことがもとになっていて、「夢判断」が職業の主人公が、小学校で頻発する「集団白昼夢」に関わる物語は魅力的。
夢の描写がリアルでゾッとすることも。
恩田陸さんご本人も、小説を執筆する中でとても鮮明な夢を見るそうです。
壮大な夢の世界を堪能できておすすめです。
不思議な学園もの
挿絵の世界観そのままに描かれる、恩田陸の、おすすめの人気ミステリー小説です。
湿原に佇み、3月に生徒が入学する不思議な学園を舞台に起こる事件や人間模様が描かれている物語。
謎の転校生として登場する「水野理瀬」は、恩田陸の他作品にも描かれていることで有名ですよね。
ファンタジーの要素も含まれていて、恩田陸作品を初めて読む方にもおすすめの、ミステリアスで不気味な学園生活を味わえる作品です。
恩田陸のおすすめ小説まとめ
今回は、恩田陸のおすすめの小説を、ジャンルごとにご紹介いたしました。
読者を引きずり込むような表現力と独特の世界観で、読後も余韻が残り、その先を想像させられるような作品の数々は圧巻ですよね。
恩田陸さんは、インタビューで「常に書きすぎないことを意識している」と語っていらっしゃいます。
まとまったお休みに、ゆっくりと想像力を働かせながら恩田陸の小説の世界を堪能したいですね。
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