おすすめの歴史漫画20選!世界と日本の面白くて読みやすい人気の名作をご紹介

不朽の名作『ベルサイユのばら』でフランス革命に詳しくなったり、大ヒット作『テルマエ・ロマエ』を読んでローマ時代に思いを馳せたり、『あさきゆめみし』を読んで古典名作『源氏物語』を理解したり。歴史漫画が与える影響ははかりしれません。ここでは、様々な角度から歴史を題材に取り上げている作品をおすすめしていきます。

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おすすめの歴史漫画20選!世界と日本の面白くて読みやすい人気の名作をご紹介
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Sayang

ライター

イギリス人の夫と息子二人の四人家族です。動物好きで、犬と猫も飼っています。趣味は読書。インテリアやファッション、アートや文学など美しいものに心惹かれます。

世界や日本が舞台の歴史漫画がおすすめ

不朽の名作として有名な『ベルサイユのばら』でフランス革命に詳しくなったり、大ヒットした人気作『テルマエ・ロマエ』を読んでローマ時代に思いを馳せたり、『あさきゆめみし』を読んで大定番の古典作品『源氏物語』を理解したり。

歴史漫画が与える影響ははかりしれません。ここでは、学習用の歴史漫画だけでなく、様々な角度から歴史を題材に取り上げている作品をおすすめしていきます。

おすすめの歴史漫画《世界》

古代エジプト神の物語『災禍の神は願わない』

古代エジプトは紀元前3000年に第1王朝が始まったとされています。

当時の人々が信奉していたエジプトの神々の中で、有名な「兄殺し」の話が伝わるセト神は、戦争の神であり砂漠の神、そして嵐の神でもあります。

そんなセト神を主人公にした新解釈ファンタジー歴史漫画『災禍の神は願わない(尾羊英)』は、Twitterから火が付いたおすすめの人気漫画です。

2巻で完結しているので手に取りやすいのではないでしょうか。


 

 

古代ローマ時代を描く人気作『ヘウレーカ』

紀元前3世紀後半の古代ローマ時代を舞台にしたおすすめ歴史漫画『ヘウレーカ(岩明均)』では、ローマ派の重鎮としても有名な天才学者アルキメデスによる強力な防御兵器が登場します。

ローマとカルタゴの間で繰り広げられた第二次ポエニ戦争の1局面であったシラクサ(シュラクサイ)包囲戦戦いが描かれています。

史実に基づきながらも、ところどころに作者独自の解釈を盛り込んだおすすめの注目作品です。


 

ヴァイキング長編叙事詩『ヴィンランド・サガ』

2021年7月の段階で25巻まで刊行されているおすすめの人気長編漫画『ヴィンランド・サガ(幸村誠)』は、11世紀初頭のヨーロッパに生きるヴァイキングの叙事詩ともいえる歴史漫画です。

屈強な戦士としても有名なヴァイキングですが、彼らの中で最強と称された男のもとに生まれた息子トルフィンが主人公。

テレビアニメ化もされた人気のおすすめ歴史漫画です。


 

歴史を動かす熱意を描く人気漫画『チ。』

不思議なタイトルのおすすめ歴史漫画『チ。―地球の運動について―(魚豊)』の舞台は、15世紀のヨーロッパP国。

国政を巻き込む主流宗教C教の教えに反する学問や思想は、異端思想として厳しい処罰の対象になっているという設定です。

最大の異端思想として有名な地動説に出会ってしまったラファウを発端に、信念や美学に命を賭ける熱い人々が描かれます。

2021年6月時点で4巻まで刊行中のおすすめ歴史漫画です。


 

切なく悲しい歴史漫画『バビロンまで何マイル?』

歴史漫画にSF要素であるタイムスリップをプラスしたおすすめ作品『バビロンまで何マイル?(川原泉)』。

幼馴染の仁希と友里が現代からタイムスリップする先は、ルネサンス時代のイタリアです。

かの有名なチェーザレ・ボルジアと出会った二人が、美しくも薄幸な妹ルクレツィアや鬼才レオナルド・ダ・ヴィンチなどと交流しながら歴史を見守るストーリー。

1巻完結のコメディですが切ないおすすめ歴史漫画です。


 

華やかな『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』

有名なフランス革命を取り扱ったおすすめの歴史漫画は数多くあります、その代表作が冒頭にも挙げた『ベルサイユのばら』でしょうか。

『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン(磯見仁月)』は、フランス革命に散った大輪の薔薇、マリー・アントワネットが寵愛した仕立て屋を主人公にしたおすすめの歴史漫画です。

当時のファッションはもとより、女性の立身出世物語としてもおすすめします。2021年7月に5巻が刊行されました。


 

絢爛豪華な歴史を繊細に描く『イノサン』

『イノサン(坂本眞一)』は、処刑人一族として畏怖と侮蔑の対象であったサンソン家に生まれたシャルル=アンリ・サンソンを主軸に、18世紀のフランス革命とその後までを描くおすすめ長編歴史漫画です。

拷問や処刑、煌びやかな貴族の暮らしが精緻なタッチで描かれます。

史実に忠実な骨太の人気作品ですが、ところどころに挟まれる現代とマッチさせた描写もおすすめ。全9巻の本作と全12巻の『イノサン Rouge』で完結です。


 

人々の暮らしを描く歴史漫画『テンジュの国』

18世紀のチベットを舞台に、医者見習のカン・シバと彼の婚約者ラティを中心とした人々の暮らしを丁寧に描く歴史漫画『テンジュの国(泉一聞)』もおすすめです。

服装や食べ物、当時の風俗などの説明も興味深いところ。生薬を使って薬を作る際には薬師如来の真言を唱える、という場面もあります。

全5巻で完結しているほのぼの系のおすすめ歴史漫画です。もふもふ犬として有名なチベタンマスティフも登場します。


 

英国好きにはたまらない歴史漫画『エマ』

19世紀のイギリスを舞台にした『エマ(森薫)』は、貴族階級の男性とメイドの女性のラブロマンスを主軸にした全10巻のおすすめ歴史漫画です。

かなり細かく分かれていた階級社会の内実を丁寧に描いている名作と言えるでしょう。

メインのストーリーとは別に差し込まれる当時の習慣や人気の風俗も興味深くおすすめです。

機械化が進み社会が変容を遂げていく中で、登場人物たちも少しずつ変化していきます。


 

血と運命のビルドゥングスロマン『ノイン』

1940年、ナチス政権下のドイツを舞台にした歴史漫画『NeuN(高橋ツトム)』は、近代史をテーマにしたおすすめ歴史漫画の1つ。

主人公のフランツ・ノインは、実はヒトラーがひそかに産ませた13人の子どもの9番目という設定です。

何も知らずに育っていたノインですが、ある日突然抹殺命令を受けたナチスに襲撃されます。

キャッチコピーは「血と運命のビルドゥングスロマン」。第一部は全6巻です。


 

 

おすすめの歴史漫画《日本》

謎に包まれた聖徳太子を描く『日出処の天子』

続いては、日本を舞台にした人気歴史漫画をおすすめしていきましょう。

最初のおすすめは、飛鳥時代の異才の人、厩戸皇子(聖徳太子)を主人公とした『日出処の天子(山岸涼子)』です。

1980年代に発表された有名な作品で、歴史改変漫画のはしりと言っても良いでしょう。

有名で人気が高い割には謎に包まれた聖徳太子の斬新な描き方には様々な意見が寄せられていますが、影響を受けた人も多い名作です。


 

 

平安時代のクライムサスペンス『応天の門』

勢力争いが繰り広げられる平安京を舞台にした歴史漫画『応天の門(灰原薬)』もおすすめです。

鬼や物の怪が引き起こす怪奇事件を、色男として有名な在原業平と引きこもり学生の菅原道真が解決していくクライム・サスペンスになっています。

どちらも日本の歴史上に実在した有名人です。20歳ほどの年の差バディものとしても楽しめるでしょう。2021年3月に14巻が発売されています。


 

北条時行を描く歴史漫画『逃げ上手の若君』

鎌倉時代から室町時代にかけて、北条一族の北条時行の生涯を史実に沿って描く『逃げ上手の若君(松井優征)』は、人気漫画雑誌・少年ジャンプに連載されているおすすめの歴史漫画です。

タイトルにある「逃げ上手」は、時行が足利尊氏の手から逃れ、いつか尊氏を討つという壮大な「鬼ごっこ」を意味しています。

ジャンプでの連載も人気を集め、2021年8月に2巻が発売になったばかりのおすすめ歴史漫画です。


 

戦国の姫武将を描く歴史漫画『雪花の虎』

人気漫画家が初めて挑戦した歴史漫画として話題となった『雪花の虎(東村アキコ)』も、おすすめの歴史漫画の1つです。

かの有名な戦国武将である上杉謙信が実は女性だったという説を取り上げ、史実とバランス良くまとめた人気の作品になっています。

ところどころに歴史の説明コーナーも設けられているので、戦国時代に詳しくない読者でも楽しめるでしょう。全10巻で完結しています。


 

ヒロインが足軽になる歴史漫画『アシガール』

戦国時代を舞台としたおすすめの歴史漫画はほかにもいろいろあります。

ドラマ化もされた人気作『アシガール(森本梢子)』も、その中の1つです。現代の女子高生が戦国時代にタイムスリップするお話。

ヒロインは足だけは速いという特技を活かしてまずは足軽となり、突き進んでいきます。

イケメンの若様とのラブロマンスにも注目のおすすめ歴史漫画です。202年12月に15巻が刊行されました。


 

参勤交代の道中を描く『つらつらわらじ』

続いておすすめする歴史漫画は、江戸時代の参勤交代をテーマにしている『つらつらわらじ(オノナツメ)』です。時代は寛政。

徳川の政策として有名な参勤交代で江戸に向かう岡山藩主と、彼を取り巻く家老や道中の街に暮らす人々、幕府が放った密偵のドラマが抑えた筆致で描かれます。

シンプルな絵柄ですが、世界観に引き込まれていくでしょう。実在の岡山藩主・池田治政をモデルにした熊田治隆の器の大きさに感動させられます。


 

人が背負う悲しみと希望を描く『竹光侍』

もう1作、江戸時代を舞台にした歴史漫画をおすすめしましょう。『竹光侍(松本大洋)』です。

信濃の立石領から江戸に出てきた瀬能宗一郎が主人公。腕の立つ青年侍ですが、名刀・國房を質に入れ竹光を差しています。

故郷から放たれた刺客との戦いの為、刀を取り戻した宗一郎。戦いの果てには、何が残るのでしょう。

人間の性(さが)というものについて深く考えさせられる全8巻のおすすめ歴史漫画です。


 

アイヌ文化を丁寧に描く『ゴールデンカムイ』

明治時代末期、北海道を舞台に繰り広げられる金塊探索をテーマにした『ゴールデンカムイ(野田サトル)』は、アイヌ文化を丁寧に描いている歴史漫画としても評価されているおすすめの作品です。

主人公は、日露戦争の生き残りである不死身の杉本と、アイヌの少女アシㇼパ。狩りや料理の描写は興味深く、熊害は恐ろしさに身がすくむでしょう。

日本史上の有名人が何人も登場する点も魅力です。2021年9月に27巻が出ます。


 

大正時代の名古屋を舞台にした『煙と蜜』

大正時代『煙と蜜(長蔵ヒロコ)』は、大正5年(1916年)の名古屋を舞台にしたおすすめの歴史漫画です。

東京から戻ってきた12歳の少女花塚姫子と、30歳の軍人土屋文治という歳の離れた2人の関係は、許嫁。姫子の祖父と文治の家との話し合いで決まった縁談です。

一見アンバランスな雰囲気もありますが、読み進めていくと文治の姫子への思いにはっとさせられます。2021年6月に3巻が出版されました。


 

忘れてはいけない戦争を描く『特攻の島』

第二次世界大戦末期に進められた特攻隊作戦。

『特攻の島(佐藤秀峰)』は、その中でも回天特別攻撃隊に焦点を当てたおすすめの歴史漫画です。

日本は第二次世界大戦後、長く平和な時代が続いています。けれど、世界の各地では今もなお硝煙が上がり争いが続いているのです。

主人公は架空の人物ですが、実在の人物も登場する本作は、私たちが決して忘れてはいけない戦争を正面から描いています。


 

おすすめの歴史漫画で一石二鳥を狙おう

コロナ禍が続く昨今、外出自粛が続いています。そんな時こそ、おすすめの歴史漫画を手に取ってみませんか。史実に基づいた歴史漫画なら、歴史の知識も深まります。

ファンタジックな歴史漫画も、キャラクターや舞台設定には歴史的知識が垣間見られるはず。娯楽として楽しむだけでなく知識も身につく最高の一石二鳥が狙えます。今回取り上げられなかったおすすめ作品はまだまだ多数あるので、ぜひチェックしてみて下さい。

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