小学生におすすめしたい人気の詩集
小学生は国語の教科書でいろいろな詩を学習します。短い言葉で感動を表現する詩は、難解なイメージもあるかもしれません。けれど面白い言葉遊びとして楽しめる詩もあります。
季節の移ろいや人との触れ合いの中から感じたことを表現している詩は、小学生たちの心の支えになってくれるはずです。ここでは小学生におすすめの詩集を見ていきましょう。
小学生におすすめの詩集【低学年】
心を癒すアートと言葉のコラボ詩集絵本
小学生におすすめしたい詩集の中でも、まずは1年生から3年生までの低学年におすすめの詩集を見ていきましょう。
『うたをうたうとき』は、童謡「ぞうさん」が有名なまどみちおさんの最新詩集です。
病院にアートを飾って患者さんを癒すホスピタルアートの活動もしている渡邉良重さんとのコラボレーションは、小学生の心も感動させてくれるでしょう。
ほかに『せんねんまんねん』もおすすめの詩集絵本です。
「命をいただく」ことを考えさせる詩集絵本
『二十億光年の孤独』での鮮烈なデビュー以来、日本の現代詩のトップランナーとして走り続けている谷川俊太郎さん。
人気シリーズとなった『ことばあそびうた』や『どきん』をはじめ、小学生におすすめの詩集が何冊もあります。
ぎょっとするようなタイトル『しんでくれた』は、絵本の形になっている詩集です。
「命をいただく」ということを、低学年の小学もしっかりと考えられるような詩集になっています。
かまきりを主人公にした面白い詩集絵本
『つたえたい美しい日本の詩(こころ)シリーズ』は、小学生の低学年におすすめの絵本タイプの詩集です。
『工藤直子詩集 てれるぜ』は、野原に生きる動物や虫、雲などを主人公にした面白い詩が収録されている『のはらうた』の中の一篇を絵本にしたもの。
「かまきりりゅうじ」の力強い言葉は、低学年の小学生の心にも響くでしょう。
教科書にも掲載されている有名詩人の詩集絵本
金子みすゞさんの詩も教科書に掲載されています。
『すずと、ことりと、それから わたし』は『おやこでよもう! 金子みすゞ』という絵本タイプの詩集シリーズの1冊。
「みんなちがって みんないい」で終わるこの有名な詩は、短い作品ですが小学生をはじめ多くの人々を感動させる力があります。
同じシリーズの『こんぺいとうはゆめみてた』もおすすめです。
小学生におすすめの詩集【高学年】
現代詩の巨匠の作品を再編集した最新詩集
現代詩のトップランナーである谷川俊太郎さんの最新詩集『となりの谷川俊太郎』は、高学年におすすめの1冊です。
谷川さんの全詩集の中から選ばれた短い詩が120篇収められています。巻頭詩は書下ろしです。
谷川さんは、小学生の国語の教科書に詩が掲載されている有名な詩人なので、名前を知っている小学生も多いのではないでしょうか。
シンプルな言葉で紡がれた素敵な詩がたくさんあります。
思春期の見えない「こころ」を考える詩集
高学年ともなると、小学生であっても思春期の入り口に立つ子どもも増えてきます。
『新装版 行為の意味』は、宮澤章二さんがすべての若者に贈る珠玉の言葉が綴られているおすすめの詩集です。中には、ACの広告に使われた一節も。
宮澤さんは、全国各地の小中学校の校歌の作詞もしておられます。また、クリスマスの定番ソング「ジングルベル」の訳詩も手掛けられました。
深呼吸が必要になったときに読みたくなる詩集
『深呼吸の必要』は、1984年に出版された長田弘さんの代表的な詩集です。2018年に文庫版が出ています。小学生には少し難しい作品もあるかもしれません。
けれど、人生の楽しみとして、あるいは支えとして詩を読む場合、そのすべてが理解できなくても構わないでしょう。
一篇の詩の中のたった一行が、たった一言が、その時の心をなぐさめてくれることがあります。たとえ小学生でも年齢に関わらず読んでほしい詩集です。
大ヒットした名曲をビジュアル化した詩集絵本
歌詞もまた詩の1つであることは、2016年にアメリカを代表するミュージシャンであるボブ・ディランさんがノーベル文学賞を受賞したことからもよく知られています。
『歌詞の本棚 情熱の薔薇』は、ザ・ブルーハーツやザ・ハイロウズで活躍しているミュージシャン甲本ヒロトさんの作品を絵本化したものです。
ポップな絵柄とシンプルな言葉の組み合わせが、高学年の小学生の胸を熱くさせるでしょう。
小学生におすすめの詩集【アンソロジー】
子どもに向けて作られた少年詩のアンソロジー
アンソロジー形式の詩集も、小学生におすすめしたい詩集です。いろいろな詩人の詩が収められているので、お気に入りの詩人を探す楽しみもあるでしょう。
小学生でも高学年ともなれば好みが確立しますし、詩人との相性もあるからです。
『子どものための少年詩集2020』は、いわゆる中堅と呼ばれる世代の詩人たちによる、小学生におすすめの少年詩が集められています。
パフォーマンスアーティストが編む面白い詩集
『おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩』は、劇団四季にも所属していたパフォーマンスアーティストのはせみつこさんが編んだ『しゃべる詩 あそぶ詩 きこえる詩』『みえる詩 あそぶ詩 きこえる詩』に続く第三弾のアンソロジー詩集です。
表紙は人気画家の飯野和好さんが担当しています。
タイトルにもあるように、現代詩の代表的な詩人の作品や子どもたちによる児童詩の中から、面白い作品を六十篇以上収録している詩集です。
3行の短い詩でも心を打つことがわかる詩集
『子どもといっしょに読みたい詩 令和版』は、名編集者である水内喜久雄さんが集めた珠玉の詩が百篇収められたアンソロジー詩集です。
中には3行4行しかないような短い詩もあります。どんなに短い詩であっても、子どもたちの心を打つことはできるのです。
こちらの詩集では、時代が変わっても読み続けたい詩、自然や人の暖かさが感じられる詩が読めます。
学年別に章立てされているアンソロジー詩集
小学生の低学年向けの作品から高学年向けの作品まで収録されているアンソロジー詩集は、長い間楽しめる1冊になるでしょう。
『子どもへの詩の花束 2016』は、小学生が読んで面白い詩やちょっぴりドキドキするような詩まで、幅広い作品が百以上収められています。
章立てが低学年、中学年、高学年に分かれているので、読みやすい作品の目安にもなりますね。
小学生におすすめしたい人気の詩集まとめ
小学生が読みやすいおすすめの詩集を、低学年向け、高学年向け、アンソロジーの3つに分けて見てきました。CMでワンフレーズが使われている有名な詩や、長年教科書に掲載されている詩などもあります。
短い言葉で感動を伝える詩が収録されている詩集は、さながら言葉の宝箱のようです。小学生たちが楽しめて心に残るような面白い詩集は、クリスマスや誕生日のプレゼントにもおすすめです。
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