表現の幅が広がる「春」に関する四字熟語まとめ。使いたくなるものをピックアップ

春という漢字にはさまざまな意味があります。季節を表現するだけではなく、人の成長などを表現することもあります。この記事では春にまつわる四字熟語をピックアップしてご紹介します。春という言葉にどのような意味があるのか、新しい発見もありますよ!

更新日:

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

表現の幅が広がる「春」に関する四字熟語まとめ。使いたくなるものをピックアップ
アバター画像

たがめかめの

ライター

アラフィフwebライターです。3児の母と派遣社員とトロンボーン…たくさんのわらじを履いています。スタイリッシュな生活にあこがれていますが、実際は程遠い毎日。情報を収集しながら日々勉強の毎日です。

春に関する四字熟語を探そう

「春」という言葉の意味を紐解くと、季節の「春」はもちろんのこと一年の始まりなどを意味する言葉として紹介されています。

また大人として成熟することや、その状態に近づくといった「性的な意味」として受け取られることもあります。ここでは、「春」という漢字を含む四字熟語について取り上げ紹介します。

季節をあらわす言葉や、戒め、古くから伝わることわざなどさまざまなカテゴリに分けました。春が含まれた四字熟語をたくさん探してみましょう。

春に関する四字熟語《季節》

春に関する四字熟語《季節》

四字熟語で「春が来た」ことを知るのはとても美しいと感じませんか。難しい四字熟語も多いのですが、言葉の意味を知ることで季節の移ろいも感じることができるでしょう。春という漢字がつく素敵な意味を持つ四字熟語をまとめました。

季節にまつわる言葉で、うららかな春を思い起こせる四字熟語ばかりを集めています。春の日差しや鳥の鳴き声など春になると感じられるわくわくした気持ちなど、さまざまな事柄を思い浮かべながら読み進めてくださいね。

 

 

春彼岸の前後で違う日暮れの様子がわかる言葉

春日遅遅(しゅんじつちち)
春の日が長く、暮れるのが遅いさま。春の日がうららかでのどかなさま。

出典:dictionary.goo.ne.jp

秋の日はつるべ落としともいわれるほど早く暮れていき、夜長の時期になります。冬も冬至を過ぎるとわずかに日が長くなり、春が来ると夕方になってもまだ空が明るいと感じることも増えてきます。

春彼岸の前後でも日暮れの時間が違いますよね。この四字熟語の意味をかみ砕くと日一日と日暮れの時間が遅くなっていく様子を思い浮かべられるでしょう。あたたかなはるかぜや花の香りなども想像できる言葉です。黄昏時に入る前のわずかな時間帯を楽しめる四字熟語です。

 

三寒四温を表現する言葉

春寒料峭(しゅんかんりょうしょう)
春になって寒さがぶり返し、肌寒く感じられるさま。

出典:dictionary.goo.ne.jp

春になると日増しに暖かな日が増えていきますが、突然寒さがぶり返すこともあります。四字熟語で言い換えるなら三寒四温が当てはまります。ここで紹介する言葉は三寒四温の「3日間続く寒さ」を意味する四字熟語です。

手紙にこの四字熟語を含め「ご自愛ください」とつなげると、季節替わりの時期だから体調を崩さないようにしてくださいと伝えられます。声に出して読んでみると、かっこいい響きですよね。春先の肌寒い日にこの四字熟語の意味を思い出してみましょう。

 

春の光を思い浮かべられる言葉

春和景明(しゅんわけいめい)
春の日の穏やかで、光の明るいさま。春の穏やかで、明るい陽気のこと。

出典:dictionary.goo.ne.jp

春、3月や4月のころになると柔らかな日差しが感じられるようになります。また、うらうらと穏やかで暖かな風も感じられるようになりますよね。この四字熟語は、日差しの穏やかさや柔らかい光に感じる「春」を意味する言葉です。

この言葉から春特有の芽吹きの香りも感じられるのではないでしょうか。おめでたい言葉で、お正月の書初めの言葉にもおすすめしたい美しい四字熟語です。行書でこの四字熟語をしたためられたら、かっこいいことでしょう。

 

春の夜の美しいさまを表現する言葉

春宵一刻(しゅんしょういっこく)
美しい春の夜の心地よさ。春の宵の満ち足りた楽しいひととき。

出典:dictionary.goo.ne.jp

春の満月のころの空は澄み渡っていて寒くもなく、のんびりと歩けます。また、地域によっては夜桜見物を楽しめる時期とも重なりますよね。夕暮れ時から宵のうちに美しい桜を見ながら散歩をし、月が昇ってからは月を見ながら歩くといった楽しみ方が想像できます。

春の夜にしか楽しめない美しいものをどんどん探してみたくなる四字熟語です。そろそろコートを脱いで身軽になれるころ、ほろ酔い気分で夜道を歩いても気持ちよく過ごせる時期ではないでしょうか。

 

実は誤解が多い「春」を意味しない言葉

小春日和(こはるびより)
冬の初めの春のように暖かく、穏やかに晴れた天候のこと。

出典:yoji.jitenon.jp

意味について誤解が多い四字熟語です。小春日和とは、晩秋から冬にかけて秋晴れで日差しや空気が暖かく感じられる日を意味しています。

春のような一日をたとえた四字熟語で、冬から春にかけての暖かい一日を意味する言葉ではないことを覚えておきましょう。春と秋の季節は似ているようで全く異なります。

この四字熟語の意味については、アイスブレイクの話題などにもおすすめです。教養や常識の範囲ともいわれる「小春日和」の意味ですが案外知られていないようですよ。

 

 

春に関する四字熟語《ことわざ》


春は希望や未来などを連想させる言葉です。また日本では春がスタート地点と位置付けることも多いのが特徴です。その反面、「油断は禁物」「気を引き締めよ」と言われる時期とも重なります。

目先のことばかりに執着してしまい、身の回りの危険を予知できなくなっていることもあるからです。ここからは「春」の感じが入った四字熟語で、ことわざや戒めの意味が込められた言葉を紹介します。四字熟語を手帳に書き留めるなど気持ちを引き締めるために覚えてくださいね。

 

 

春と秋のうるさいもの合戦のことわざ

春蛙秋蝉(しゅんあしゅうぜん)
うるさいだけで、役に立たない無用な言論のたとえ。やかましく鳴く春のかえると秋のせみの意から。

出典:dictionary.goo.ne.jp

春になると冬眠から覚めた蛙、夏は羽化し求愛のために鳴くセミ。それぞれやかましいと感じます。この四字熟語は、ただやかましいだけの空論を意味することわざです。「これまでの話し合いは春蛙秋蝉でなんら進展していない!」と糾弾するときに使いましょう。

かっこいい四字熟語ですが、意味を理解しなければ自分自身が「春蛙秋蝉」の当事者となってしまいやすいので気をつけてくださいね。春と秋のうるさいものに着目した四字熟語があることに興味がわきます。

 

石橋を叩くことを意識できることわざ

虎尾春氷(こびしゅんぴょう)
極めて危険なことのたとえ。または、危険なことをすることのたとえ。虎の尾を踏んで、春の厚みの無い氷の上を歩くという意味から。

出典:yoji.jitenon.jp

虎の尾を踏むと虎がものすごい勢いで追いかけてきます。人間は当然虎に襲われることでしょう。逃げるために春先の湖に張った薄い氷を歩かなければいけないとしたら?どのみち危険であると意味する四字熟語です。

リスクを負う前に石橋を叩いてみよといった戒めが含まれた四字熟語です。リスクについて考えすぎはNGですが、ある程度のリスクマネジメントは必要です。この四字熟語をきっかけに仲間内で話し合いの場を持つこともいいですね。

 

優劣をつけがたい時の美しいたとえ

春蘭秋菊(しゅんらんしゅうぎく)
二つのものが同じくらい美しく、優劣をつけられないこと。春の蘭と秋の菊のことで、どちらも美しいということから二人の女性の美しさを言い表すときに使うことが多い言葉。

出典:yoji.jitenon.jp

春の蘭、秋に咲く大輪の菊のどちらにも華やかさや美しいさまが備わっています。どちらも比べられないという意味あいの言葉ですが、本来は二人の女性について比べ物にならないくらい美しい女性たちだとたたえるときに使う四字熟語だと覚えておきましょう。

このご時世、ジェンダー平等などの問題で使われる機会が少なくなった言葉の一つです。しかしイメージガール選出などの場面に直面した際に、この四字熟語の意味を覚えておくと相手を傷つけずにフォローできるかもしれません。

 

想定通りにキャリアを重ねることのたとえ

春風得意(しゅんぷうとくい)
仕事や出世にこれといった問題がなく順調なこと。「得意」は願いどおりに物事が運ぶこと。望みが叶うことを春の風の心地よさにたとえた言葉。

出典:yoji.jitenon.jp

同じ意味合いで「順風満帆」や「前途洋々」という四字熟語があります。キャリア形成の計画が軌道に乗って思い通りに事が運んでいることを意味しています。

ポイントは「得意」という言葉。この四字熟語では「願い通りに物事が運ぶこと」という意味でつかわれています。「得意顔(自慢げな顔)」といった意味では使われていないので注意しましょう。順風満帆などの言葉を「春風得意」に言い換えて伝えられるとかっこいいですね、

 

親の偉大さを知ることのたとえ

寸草春暉(すんそうしゅんき) 孟郊「遊子吟」より
両親からの恩は非常に大きく、子がどれだけ孝行しても、少しですら報いることはできないということのたとえ。

出典:yoji.jitenon.jp

春という漢字が含まれている四字熟語は美しい言葉ばかりです。難しい言葉ですが、春暉は春の陽の光を指し、親から与えられたたくさんの愛情(恩)を意味します。どんなに親に恩返しをしても、これまでに注がれた愛情が大きく、すべてを返せませんという意味になります。

四字熟語からはすべてを読み取ることができませんが、「遊子吟」という漢詩を読み解くとその意味が分かります。親への感謝を伝えるときにこの四字熟語を使いましょう。

 

春に関する四字熟語まとめ

春に関する四字熟語をまとめました。意味を知ると意外と間違った解釈をしていた四字熟語もあるかもしれません。春の漢字を含めた四字熟語を集めて意味などをまとめてみるとよいでしょう。

美しい言葉やかっこいい意味など、自分が気に入った四字熟語があればノートや手帳に書き留めておくといいですね。

そのときには言葉の意味も併せて書き込みましょう。自分自身の語彙力を高めるきっかけにもなりますよ。言葉に対して、どん欲になることをおすすめします!

こちらもおすすめ☆

x