おすすめの芥川賞をご紹介!
毎回発表が話題になる芥川賞ですが、実際に受賞作品を読んだことはありますか?純文学と言うと敷居が高い印象があり、作品名は知っていても、読んだことがない人も多いでしょう。
そこで今回は、普段読書をしない人でも読みやすい、おすすめの芥川賞作品を、テーマ別にご紹介します。社会問題や若者をテーマにした人気作品や、女性が読みやすい女性作家の作品を集めました。ぜひ、気になる作品を読んでみてくださいね。
おすすめの芥川賞作品《社会》
普通とは何かを問いかける傑作
難しいテーマの作品が苦手な方におすすめなのが、コンビニという身近な場所が舞台の「コンビニ人間」です。
2016年に芥川賞を受賞し、累計発行部数100万部を超える人気作。36歳未婚、大学卒業後18年コンビニでアルバイトを続ける主人公を通して、「普通」とは何かを問いかけています。
読みやすい文章とテーマで、芥川賞作品の中でもおすすめの1冊です。
若者と介護をテーマにした新しい家族小説
「スクラップアンドビルド」は、社会問題となっている介護をユーモラスに描いた芥川賞作品。主人公である若者が祖父の介護をする姿を通して、少子高齢化社会の現実が描かれています。
2015年に芥川賞を受賞し、ドラマ化もされている人気の作品。純文学ですが、読みやすい文章とユーモアで、介護というテーマを重く感じさせません。
作者の羽田圭介の他の作品もおすすめですよ。
笑いの哲学と人間模様を描いたベストセラー
「スクラップアンドビルド」と同時に芥川賞を受賞した「火花」もおすすめの人気作品です。
お笑い芸人が書いた純文学、という異色の組み合わせが話題になりベストセラーに。売れない芸人を主人公に、人間模様や笑いの哲学を描いた傑作です。
お笑い芸人が書いた作品ということもあり、手に取りやすく読みやすいのでおすすめ。文庫版には芥川賞受賞記念エッセイも収録されていますよ。
100年分の泥と共に蘇る記憶
タイトルを見るだけで興味を引かれるのが、2017年に芥川賞を受賞した「百年泥」。
インドのチェンナイで100年に1度の洪水が起こり、100年分の泥が流出することで物語が展開していきます。
泥と共に現れる物や、それにまつわる人々の記憶が語られ、混沌としたインドの様子を描いた純文学の傑作。
普段とは違う世界を楽しみたい方、におすすめしたい1冊です。
サラリーマン男性と家庭をリアルに描いた小説
「終の住処」は、時の流れと共に家庭や夫婦の関係性を描いた傑作小説です。
主人公のサラリーマン男性が、ある日を境に妻と11年もの間口を利かなくなる、という物語に引き込まれますよ。
2009年に芥川賞を受賞し、ベストセラーになりました。この小説を読むと、夫婦や家庭について考えさせられます。
リアルな物語を読んでみたい方におすすめの、芥川賞作品です。
通夜の日に重なり合う様々な人生
ユニークな表紙が目を引く「死んでいない者」は、2015年に芥川賞を受賞したおすすめの1冊。
ある男性の通夜に集まる人々の、様々な記憶や人生が描かれている純文学です。登場人物が多いですが、その分多くの人の人生を楽しめますよ。
淡々と進んでいくストーリーには深みがあり、穏やかな読書の時間を過ごしたい方におすすめです。
仮想通貨をテーマにした新時代の小説
「ニムロッド」は、仮想通貨(ビットコイン)に興味がある人におすすめの小説。
2018年に芥川賞を受賞し、仮想通貨という新しいテーマを描いたことで、話題になった人気作品です。
仮想通貨の仕組みについて分かりやすく説明されており、仮想通貨に詳しくない人にも読みやすいですよ。
今までとは違うテーマの芥川賞受賞作、をお探しの方におすすめです。
おすすめの芥川賞作品《若者》
本屋大賞にもノミネートされた傑作
芥川賞作品の難しいイメージと違って、現代ならではの読みやすいテーマでおすすめなの作品が「推し、燃ゆ」。
押しのアイドルの炎上がきっかけで、主人公の生活に影響を及ぼす様子が描かれています。
若い世代を中心に幅広い世代から人気を集め、芥川賞受賞だけでなく、本屋大賞にもノミネートされた傑作。
アイドルに熱中したことのない人にもおすすめの作品です。
衝撃的なテーマと共に描かれる若者の悲しみ
「蛇にピアス」は、身体改造や刺青をテーマに、若者の抱える痛みや悲しみを描いた傑作。
2003年の芥川賞受賞の際に作者は20歳。最年少受賞ということで大変話題になりました。人気女優の吉高由里子主演で映画化もされています。
映像で見るのも面白いですが、本で読むと奥深さがあっておすすめ。純文学ならではの情景の描写を感じられますよ。
高校時代が懐かしくなる青春小説
「蛇にピアス」と同時に芥川賞を受賞したのが「蹴りたい背中」。
作者は受賞当時19歳で、金原ひとみと同じく芥川賞最年少受賞で話題になりました。クラスの余りものである高校生2人を中心に、物語が進んでいきます。
この小説を読むと、自分の高校時代を懐かしく感じますよ。127万部のベストセラーとなった人気作品なので、ぜひ1度読んでみることをおすすめします。
小学生の視点で描く母の姿
「猛スピードで母は」は、逞しく生きる母の姿を、小学生の視点で描いたおすすめの作品。
芥川賞を受賞した純文学ですが、小学生の視点で物語が進み、読みやすい小説です。1人で子供を育てる女性の強さや美しさが魅力的に描かれています。
同時収録で、芥川賞受賞の前年に文学界新人賞を受賞した「サイドカーに犬」もおすすめですよ。
芥川賞受賞作品の中で最も読まれた傑作
数々の小説を世に送り出している村上龍の、芥川賞受賞作品が「限りなく透明に近いブルー」。
ドラッグや暴力を扱ったセンセーショナルな内容が話題になり、芥川賞受賞作の中で最高の売上となった傑作です。
退廃的な若者の姿を純文学らしく描いており、物語に引き込まれていきます。村上龍の小説は多数ありますが、原点を知りたい方におすすめです。
キャンパスライフと共に描く若者の虚無
2020年に芥川賞を受賞した「破局」は、最近の受賞作を読みたい方におすすめです。
主人公のキャンパスライフと共に、恋愛や人生の破局、若者の虚無が純文学として描かれた傑作。
充実したキャンパスライフを送る人気者の主人公が、どのように破局に向かっていくのかが興味深くおすすめですよ。
平成生まれ初の芥川賞受賞、ということでも話題になった人気作品です。
おすすめの芥川賞作品《女性作家》
独特の世界観に引き込まれる小説
タイトルでとても興味を惹かれるのが「むらさきのスカートの女」。2019年に芥川賞を受賞し、独特な世界を描いて人気となった作品です。
主人公は「むらさきのスカートの女」がどうしても気になり、彼女に近づこうとすることで物語が進みます。
主要人物が女性であり、純文学の中でも読みやすい小説。「むらさきのスカートの女」がどんな人物なのか、興味がある方におすすめです。
女子特有の世界を描く傑作
2010年に芥川賞を受賞した「乙女の密告」は、京都の外語大でドイツ語を学ぶ女子学生達を描いた作品。
有名な「アンネの日記」を題材に、女性特有の世界が表現されています。読みやすい文章で書かれており、おすすめの芥川賞受作の1つ。
「アンネの日記」を読んだことがなくても楽しめますが、読んでいると更に物語の内容がわかります。これを機に「アンネの日記」を読むのもおすすめですよ。
平凡な日常を丁寧に描いた物語
ドラマチックな物語よりも、穏やかに読書を楽しみたい方におすすめなのが、2014年に芥川賞を受賞した「春の庭」。
主人公の住むアパートの隣にある「水色の家」を中心に、物語が進んでいきます。
純文学らしい建物や風景の描写が美しく、芥川賞選考委員からの評価も高い人気作。
純文学の文章表現を楽しんでみたい方におすすめです。
生き方や働き方について考えさせられる本
芥川賞作品の中でも、働く女性が主人公の「ポトスライムの舟」はおすすめです。工場で働く主人公が、世界一周旅行を目指すことで物語が進んでいきます。
パワハラや就職氷河期などの社会問題を交えつつも、難しい言葉が使われていないので読みやすい小説。
著者は働く人々や女性を主人公にした小説が多く、人気があります。この機会に他の作品を読んでみるのもおすすめですよ。
過去と現在が混ざりあう不思議な感覚
柔らかい言葉で綴られ、女性にも読みやすいのが2010年に芥川賞を受賞した「きことわ」。
幼少期を共に過ごした2人の女性が再会し、過去の記憶を思い出していきます。読んでいる内に過去と現在、夢と現実が混ざり合う不思議な感覚を楽しめる傑作。
純文学らしく美しい言葉が心地よく、読みやすいですよ。不思議な世界観を味わいたい方におすすめの1冊。
1人の女性の人生を振り返る感動の物語
2017年に64歳の最年長で芥川賞を受賞し、ベストセラーになった人気作品が「おらおらでひとりいぐも」。
74歳の主人公が自分の人生を振り返る様子が、温かな東北弁と共に綴られています。
高齢化社会では高齢者の孤独も問題になりますが、孤独とは同時に自由でもあるのだと思えますよ。若い世代の人にも読んで欲しい、おすすめの作品です。
女性的なテーマを独特の表現で描く傑作
2008年に芥川賞を受賞した「乳と卵」は、女性特有のテーマと向き合った小説。
主人公の女性の家に、姉と姉の娘がやってくることから物語が始まります。文章は流れるように読みやすい、独特の表現。
純文学ならではの面白さがあっておすすめです。この作品の続編として、子供を産むことをテーマにした「夏物語」があり、こちらもおすすめですよ。
おすすめの芥川賞まとめ
今回ご紹介したおすすめの芥川賞作品は、どれも読みやすいものばかり。社会的な問題を描いた傑作も、日常がテーマの人気作品も、実際に読んでみると、物語の世界に引き込まれます。
普段純文学を読まない人も、これを機会に芥川賞作品を読んでみることをおすすめします。自分が読みやすいテーマや短編の作品を選べば、すんなりと読み進められますよ。読書の時間を通して豊かな時間を過ごしてくださいね。
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