おすすめのフランス文学をご紹介!
フランス文学とは、フランス語で書かれた文学作品のこと。フランス文学は日本の文学にも影響を与え、その歴史は明治時代にまで遡ります。優れた作家に送られるノーベル文学賞を受賞した人数が一番多いのも、実はフランスなのです。
今回は初心者向けの作品から人気の作品まで、おすすめのフランス文学をご紹介します。まだ読んだことがない方も、ロマン溢れるフランス文学に触れてみませんか。
おすすめのフランス文学《初心者向け》
不思議な世界観が魅力のフランス文学
ジュール・シュペルヴィエルの作品。20の短編からなる、ファンタジックな物語の数々に触れられます。
物語を読んでいると、少し寂しくて優しい、不思議な魅力に包まれます。
神話的要素、童話的要素があり、読者を引き込むフランス文学特有の独特な世界観が人気です。
短編集なので、ふと思い立った時に読み、また寝かせておけるのでおすすめです。
飛行士のような気分になれる作品
フランス人の飛行士であり、人気の小説家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの作品。
南米を舞台に、夜間郵便飛行に挑むパイロットの姿を、詩情豊かに表現しているおすすめのフランス文学です。
著者自身がパイロットであり、その体験をもとに当時の夜間飛行の様子が描写されています。
詳細に書きすぎないことで読者の想像力を搔き立て、自分も飛行士になったかのような気分にさせてくれます。
個性が光るおすすめの短編集
ギイ・ド・モーパッサンの短篇小説。モーパッサンは19世紀フランスを代表する、短篇小説の名手。
本書ではモーパッサンの300篇以上に及ぶ短篇作品の中から、厳選された15篇を読めます。
短編なので無理なく読み進められ、どのお話もストーリーが面白いので読後の余韻があります。初心者でも手に取りやすいおすすめのフランス文学です。
少し切ないフランス文学
数々の賞を受賞し、世界的に有名なパトリック・モディアノの作品。物語は孤独な19歳の少女テレーズが、死んだはずの母親を見つけるところから始まります。
嘘で塗り固められた母親の過去を探ることで、少しずつ少女が自分探しをして、そしてリセットしていく物語。
少女の繊細な感情の動きと、フランスの情景が浮かびます。読後も忘れられない、おすすめのフランス文学です。
ベートーヴェン好きにおすすめの作品
数々の心に残る名言を残した、ロマン・ロランの作品。
著者自身がベートーヴェンを深く愛しているフランス文学者であるため、文章に躍動感があり、読んでいて面白いのでおすすめです。
読後、ベートーヴェンの音楽がより一層深く、素晴らしく感じられます。壁にぶつかったときに読みたい、勇気づけられるフランス文学です。
おすすめのフランス文学《ベストセラー》
世界的に愛されるフランス文学
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの人気作品。200以上の国の言語に翻訳され、世界的に愛されているベストセラーです。
星の王子様の優しい言葉や、問いかけに癒されると共に、人生や物事について考えさせられる作品。
文章量が少なく読みやすいので、初心者の方にもおすすめなフランス文学です。ページを次へ次へとめくりたくなってしまうような、可愛いイラストも魅力的。
おしゃれな世界に浸れるおすすめ作品
フランスの大人気女性作家、アニエス・マルタン・リュガンの人気ベストセラー。
パリでファッションの夢を追いかける女性の葛藤や成長を描いています。読んでいると、美しいドレスやきらびやかな情景が目の前に浮かんできます。
翻訳に違和感がないのでとても読みやすく、夢中になって一気に読んでしまうような、大人の女性におすすめしたいフランス文学です。
今こそ読みたいフランス文学
アルベール・カミュの作品。世界的なパンデミックとなっている今こそ、読みたいフランス文学です。
襲い来る疫病に対する人々の姿勢や、病気に立ち向かう医師、そしてそれを支える人々について描かれています。
淡々とした語り口調で読みやすいのでおすすめします。教訓となる言葉の数々に胸を打たれます。
アートにまつわるおすすめミステリー
ギヨーム・ミュッソの作品。こちらは、フランスで160万部突破の人気ベストセラーです。
偶然居合わせた二人の男女が、急死してしまった天才画家の遺作に隠された謎に迫るミステリー。
物語の展開が面白く、舞台となるパリとニューヨークの描写が美しいです。あとがきまで一気に読み切ってしまう、おすすめのフランス文学です。
ロマン溢れる冒険を感じられる作品
SF小説の生みの親、ジュール・ヴェルヌの世界的な人気ベストセラー。
深海の描写と美しい挿絵に魅了されると共に物語に引き込まれ、時間を忘れて読破してしまいます。
まるで自分も海を冒険しているかのような気分になれる、ロマン溢れる名作。
映画化等もされていますが、原作はまた違った奥深さがあります。なかなか思うように遠出もできない今、おすすめのフランス文学です。
想像が膨らむおすすめフランス文学
ジュール・ヴェルヌのSF作品。19世紀当時の科学や宇宙に対する考え方が詰まっているので、現代と比較して読むと楽しいフランス文学です。
当時の人々のロマンが感じられ、読み手の想像力が掻き立てられます。
文章は科学的な説明が多いため少し難しいですが、挿絵も素敵で、良く作りこまれたおすすめのファンタジー作品です。
おすすめのフランス文学《児童・短編》
パリにいるような気持ちになれる作品
クレール・フロッサール(文・絵)、クリストフ・ユルパン(写真)の児童書。
絵本の挿絵は、写真とイラストが混ざり合い、かわいらしくも不思議な世界観を生み出しています。
パリの美しい風景を眺めながら、すずめのエマと一緒に旅をしているような気分になります。
知らない世界に足を踏み入れる時、背中を押してくれるようなおすすめ作品です。
仲良しキャラクターに癒される物語
アン・グッドマン(著)、ゲオルグ・ハレンスレーベン(イラスト)の児童書です。
アニメ作品にもなっている、日本でも人気のリサとガスパールですが、実はうさぎではないんだとか。
挿絵のイラストのタッチがやさしく可愛らしいので、お部屋に飾るのもおすすめです。
リサとガスパールの仲良しで時々ちょっとおかしな物語に元気をもらえます。
挿絵が美しい児童文学
ジュディット・ゴーディエ作、挿絵をアルフォンス・ミュシャが描いていることで有名な児童文学。
ミュシャのモノクロ木版挿絵、彩色原画、ルーティの装飾画が96点収録されている美しい挿絵本です。
生まれつき肌の色が白い象にまつわる物語。美しい挿絵と物語にうっとりと浸りたい時におすすめします。
子どもの頃を思い出す作品
ノーベル文学賞を受賞した、ル・クレジオの作品。どのお話も主人公が子どもたちの、短編集となっています。
感受性豊かな子どもたちに引き込まれると共に、忘れかけていた子どもの頃をふと思い出させてくれるようなお話です。
大人にもおすすめの美しいフランス文学。ちょっと疲れた時に読みたい一冊です。
10分間読書におすすめのフランス文学
ルネ・ゴシニ(著)、ジャン=ジャック・サンペ(イラスト)の、フランスの人気児童文学です。フランスの小学生「プチ・二コラ」と学校の仲間たちのお話。
子ども、大人問わず楽しめる内容で、一話を10分程度で読めるので初心者でも親しみやすくておすすめです。
朝読書で頭を活性化させて、一日をスタートするのも良いですね。また、気軽にフランス文学を楽しみたい方にもおすすめします。
大人も子どもも楽しめる物語
テルマ・ボルクマン(著)、シルビー・セリグ(イラスト)の児童書です。
小さな木が、人間と一緒に暮らしたいと思い、森を抜けだして様々な人間たちと出会い成長していくというお話。
カラフルで優しいタッチのイラストが特徴で、時代を経ても心に残りつづけるスト―リーが人気です。親子で楽しみたいおすすめの一冊です。
おすすめのフランス文学《恋愛》
恋愛のバイブルにおすすめの作品
スタンダールの作品。彼自身の体験をもとに綴る恋愛ノウハウが面白いフランス文学。
恋愛を4つに分類し、各国、各時代の恋愛について時代背景を織り交ぜながら語っています。
恋とは「目に見えない」ものですが、それを説明する例えや言葉巧みな表現に圧倒されます。
時代を超えた永遠のテーマについて考えさせられると共に、文豪の力を感じるおすすめ作品。
美しさとは何かを考えさせられる物語
新潮社
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エミール・ゾラの作品。パリを舞台に、美しい主人公ナナとその美貌に取りつかれていく男性陣を描いた物語です。
ナナはその男性陣、そして自身を含め、その美貌と奔放さによって破滅の一途を辿ります。
ゾラは「実験小説論」を唱え、作家は小説の中で実証し、その成果を述べるべきと考えました。
感情的にならず、現実をありのままに表現する姿勢を感じ取れるおすすめのフランス文学です。
引き込まれるおすすめラブストーリー
アントワーヌ・ローランの人気作品。おしゃれで、シンプルで、素敵なラブストーリーです。
20カ国以上の言語に翻訳されており、初心者でもお話がスッと入ってくるので読みやすいフランス文学。
物語は、男がバッグの落とし主に恋をするところから始まり、そのバッグの中に入っていたわずかな手がかりをもとに、恋する女性を探しに行くのです。
お家時間にもってこいの、おすすめな一冊です。
思春期の複雑な気持ちを表現したフランス文学
フランソワーズ・サガンによる人気ベストセラー。こちらはサガンの処女作で、18歳の時に出版され批評家賞を取ったフランス文学の名作です。
夏のバカンスを南仏で複雑な家庭環境の家族と過ごす、主人公セシルの物語。
思春期の少女の感情の揺れ動きが繊細に描写されており、味のある言語表現が魅力です。その表現の美しさに息をのむ、おすすめしたいフランス文学です。
揺れる恋心を描くおすすめフランス文学
フランソワーズ・サガンの人気恋愛小説。彼女が20代の時に書き上げた小説で、主人公の女性が2人の男性との間で揺れ動く恋物語です。
登場人物の背景や気持ちに感情移入しながら、その結末を見守るような感覚で読み進めたくなるおすすめ作品。
言葉の表現が巧みで、パリの雰囲気を感じ取れます。作曲家ヨハネス・ブラームスの音楽を聴きながら、情景を思い浮かべて読みたいフランス文学です。
おすすめのフランス文学まとめ
情緒豊かで、ロマンあふれる表現が人気のフランス文学。その繊細な表現や描写は読者の想像力を膨らませ、様々な世界へ連れて行ってくれます。フランスへ旅行に行く際は、行く先にまつわるフランス文学を読んでから旅に出るのもおすすめです。
物語に登場した街や風景を、実際に自分が見ていると思うとなんだかロマンチックですよね。お家時間に本をお探し求めの際は、ぜひ参考にしてみてください。
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