純文学が気になる人におすすめの名作15選。日本〜海外まで心ゆくまま楽しめる作品集

純文学が気になる人におすすめの純文学小説をピックアップしました。最近書店やテレビでよく耳にする「純文学小説」。一見難しい印象を持たれがちですが、最近では読みやすい作品も多くリリースされ、一度は読んでいただきたい名作が勢揃いですよ。

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純文学が気になる人におすすめの名作15選。日本〜海外まで心ゆくまま楽しめる作品集
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Ayaka Oshima

ライター

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おすすめの純文学小説をご紹介!

最近書店やテレビでよく耳にする「純文学小説」。一見難しい印象を持たれがちですが、最近では読みやすい作品も多くリリースされています。大衆文学とは異なる魅力がたっぷり詰まった純文学小説は、一度は読んでいただきたい名作が勢揃いですよ。

今回は、そんな純文学が気になる人におすすめの純文学小説をピックアップしました。日本から海外までさまざまな純文学小説を選出しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

純文学とは?

純文学小説の定義

純文学小説の定義

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純文学小説を読む前に、まずは純文学小説そのものの定義について理解しましょう。純文学小説とは、一般的に「文学性を重視した小説」と定義されています。

一般的な「大衆文学」とは異なり、それぞれの作家が「文学の正しい在り方」を追求している小説のこと。

「文学の正しい在り方」は当然ながら作家ごとに異なり、それぞれの文学に対する考え方を楽しめる奥深い小説です。


 

 

大衆文学と純文学の違い

大衆文学と純文学の違い

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先述の通り、純文学小説は一般的に出回っている「大衆文学」とは大きく異なります。

「大衆文学」は主に内容やストーリーを重視する文学で、SFファンタジーや推理小説のような小説を指します。

一方「純文学」は芸術性の高さを重視する文学で、日本語の美しさや大人の教養に触れられるような小説のこと。

なお、直木賞は大衆文学小説に、芥川賞は純文学小説に与えられます。


 

純文学小説の魅力

純文学小説の魅力

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純文学小説の最大の魅力は、ズバリ芸術性の高さです。繊細な比喩表現など美しい日本語を堪能でき、読み終わるころにはホッと心を落ち着けることでしょう。

また、「文学の正しい在り方」を通して作家それぞれの文学に対する考え方が垣間見える点も魅力の一つ。

文学に対する解釈は作家によって全く異なるため、人の心の豊かさに触れることもできるのです。


 

純文学小説はこんな方におすすめ①

純文学小説はこんな方におすすめ①

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純文学小説は、心が繊細な方や美しいものを好む方におすすめの小説です。

先述のように、純文学小説は作家それぞれの完成や美しい日本語を楽しむことができます。

また、大衆文学と比較するとストーリーに波がなく、起承転結がわかりにくいものが多いのが特徴。

淡々としたストーリーと美しい文章が特徴の純文学小説は、そんな繊細な方や美しいものを好む方におすすめですよ。


 

純文学小説はこんな方におすすめ②

純文学小説はこんな方におすすめ②

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さらに純文学小説をおすすめしたいのが、目上の方とお話をする機会の多い大人の方。

ひと回りふた回り年上の方々は、学生時代に夏目漱石等の文豪たちの小説を読了している可能性が高いです。

彼らが学生時代に触れることの多い作品ですから、会話が弾む可能性もグッとアップします。

また、大人として一般的な教養を身に付ける意味でも、有名な純文学作家の作品に目を通しておいて損はないですよ。


 

おすすめの純文学小説5選《日本の近代作品》

おすすめの純文学小説①『こころ』

夏目漱石の言わずと知れた名作『こころ』は、じつは純文学小説に分類されます。

罪意識を抱えたまま生きる登場人物の苦悩や葛藤が繊細に表現されている名作です。

純文学小説でありながら、ストーリーも面白い上にとっつきやすい点も大きな特徴。純文学小説初心者の方にもおすすめの、読みやすい近代作品です。


 

おすすめの純文学心が小説②『金閣寺』

世界的に有名な純文学者・三島由紀夫の名作『金閣寺』は、近代日本文学の代表を担う傑作です。

金閣寺放火事件という実在する事件に基づいたストーリーで、そのリアリティも大きな反響を呼びました。

彼の純文学小説の最大の魅力は、詩的な文体と古典劇を基にしたとした美的な作風です。

純文学小説の醍醐味である「美しい日本語」をたっぷり堪能したい方におすすめの、面白い近代純文学小説ですよ。


 

おすすめの純文学小説③『銀河鉄道の夜』

詩的で美しい表現や絵画のような描写から注目を集めた、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』。

孤独な主人公「ジョバンニ」が、友人の「カムパネルラ」と銀河鉄道の旅をする物語です。

一見何を言いたいのか理解しにくい部分もありますが、それもまた純文学の大きな魅力。

読み手によっていろいろな解釈ができる、まさに純文学らしさが溢れるおすすめの近代小説です。


 

おすすめの純文学小説④『人間失格』

優れた作品とともに恋愛沙汰でも有名な作家・太宰治のおすすめ代表作『人間失格』。

本当の自分を誰にもさらけ出せない主人公の人生を、本人の視点から描いた作品です。

人間の弱さや卑屈さを見事なまでに記した作品は、まさに人としての在り方を考えさせられる文学。

一見重苦しいテーマですが、読了後は何とも言えない感慨深い思いに包まれるのは純文学ならではです。


 

おすすめの純文学小説⑤『檸檬』

梶井基次郎の代表作『檸檬』は、国語の教科書等でも採用されている名作です。

主人公が感じる得体のしれない不安や、ふと芽生えたいたずらな心を檸檬を用いて巧妙に描いた作品。

青果店で出逢った檸檬を爆弾に見立て、書棚の上に置き去りにするという一見不思議なストーリー。

そんな主人公の細かい心情を檸檬を用いて描写した、多くの人に愛読される趣深いおすすめ近代作品です。


 

 

おすすめの純文学小説5選《日本の現代作品》

おすすめの純文学小説⑥『壁』

小説家・安部公房の6編からなるオムニバス形式の純文学小説。

中でも代表作と言われる「S・カルマ氏の犯罪」は、第25回芥川賞を受賞したことでも有名なおすすめの作品です。

ある日主人公が名前、そして生存権を失うという衝撃的なあらすじからスタートする作品は、読み手をグッと引き込むパワーがあります。

少々難解ですが、読み手を魅了する傑作ともいえる面白い現代文学作品です。


 

 

おすすめの純文学小説⑦『スティル・ライフ』

池澤夏樹の『スティル・ライフ』と『ヤー・チャイカ』の2編で構成される短編集。池澤夏樹の代表作ともいえる作品で、詩的な表現が特徴の面白い現代小説です。

詩が小説に先行していることで有名な彼の作品は、きれいな日本語を堪能したい方におすすめ。

綴られている言葉がどれも丁寧で美しく、読了後は不思議と優しい気持ちに包まれるのが特徴です。


 

おすすめの純文学小説⑧『火花』

お笑いタレント・又吉直樹の自身初となる中編小説『火花』。売れない芸人の主人公が、先輩芸人との出会いを通して「笑いの哲学」を追求する現代小説です。

お笑いタレントならではのエンタメ性の中に、どこか純文学的要素を感じるのが特徴。

エンタメ性を含む純文学小説で、純文学小説に抵抗のある方でも読みやすいおすすめの作品です。


 

おすすめの純文学小説⑨『コンビニ人間』

作者・村田沙耶香自身のコンビニでのアルバイト経験を活かし、コンビニを舞台とした純文学作品。

コンビニアルバイトの主人公の人生を通して、「普通とは何か」を問う作品です。

大衆文学のような面白い一面を持ちつつ、純文学小説ならではの表現の奥行を感じられます。

芸術性の高さはもちろん、純文学小説初心者の方でも読みやすいストーリーでおすすめ現代文学作品です。


 

おすすめの純文学小説⑩『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

1985年に発表された、村上春樹の4作目の長編小説です。

「ハードボイルド・ワンダーランド」章と「世界の終り」章からなり、それらが交互に進行する作品です。

「計算士」である私が自信に仕掛けられた装置の謎を解く「ハードボイルド・ワンダーランド」と、「街」が生まれた謎と理由を捜す「世界の終り」。

一度読み終えると何度でも読み返したくなる、中毒性のあるおすすめ現代作品です。


 

おすすめの純文学小説5選《日本の海外作品》

おすすめの純文学小説⑪『風と共に去りぬ』

作者・マーガレット・ミッチェルの、1936年に発表されたアメリカの純文学小説のひとつです。

執筆に10年もかかったと言われる超大作で、非常に読み応えがあるのが特徴。

白人女性の半生を描いた作品であることから、一部の黒人の方々から痛烈な批判を受けたこともあります。

人種差別や男女差別などの社会的背景から、読了後に考えさせられることも多い海外作品です。


 

おすすめの純文学小説⑫『月と六ペンス』

画家のポール・ゴーギャンを題材としたイギリスの純文学小説で、作者はサマセット・モーム。

安定した生活を捨てて画家に転身、そして死後に名声を得た男「ストリック・ランド」の人生を、友人の視点から描いた小説です。

作者はこの作品を執筆するにあたり、実際にゴーギャンの絵が描かれたガラスパネルを手に入れたともいわれています。

純文学小説らしい芸術を題材とした、おすすめの海外文学作品です。


 

おすすめの純文学小説⑬『阿Q正伝』

1920年代と、100年以上前に発表された近代中国の純文学小説です。作者は魯迅。

近代中国の一般庶民を題材とし、農村社会のさまざまなタイプの人間を描写した作品。

多くの注目を浴び、アジアでは高校の教科書に採用した国が存在するほどの名作と言われています。

中国の身分の差が顕著に描かれた作品で、社会問題について考えさせられる海外の純文学作品です。


 

おすすめの純文学小説⑭『老人と海』

アメリカの有名な文豪・ヘミングウェイによる、世界的ベストセラーの短編純文学小説です。この物語の主人公は、キューバで漁師として生きるひとりの老人。

助手なしでひとり漁に出た老人の針に、巨大なカジキマグロが食いついたことから話が始まります。

カジキとの死闘を通して自然の厳しさを考えさせられる、海外のおすすめの名作です。


 

おすすめの純文学小説⑮『車輪の下』

ドイツ文学を代表する作家ヘルマン・ヘッセによる長編の純文学小説です。

勉強一筋だった主人公・ハンスが、エリート神学校での仲間たちとの触れ合いを通して自らの生き方を疑い、退学したことから話が始まります。

筆者自身も神学校退学・精神療養の経験があり、筆者の自伝的な要素を含む作品としても知られている海外作品。

生き方に悩み、もがく主人公の姿から自分の人生の在り方について深く考えさせられるおすすめの純文学小説です。


 

おすすめの純文学小説まとめ

おすすめの純文学小説を近代・現代・海外に分けてご紹介いたしました。大衆文学と比べて手を出しにくい印象がある純文学小説ですが、最近では芸術性とともに高いストーリー性があり、読みやすいものも増えています。

タイトルが有名な作品は特に、純文学小説とは知らずに読んでいたパターンも多いのではないでしょうか。

あまり難しいイメージを持たず、読みやすいものから少しずつ読んでみてください。きっと、純文学ならではの面白さや奥ゆかしさを感じられるはずです。

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