一言でも印象的な門出の言葉とは?
大切な方のこれからの未来を祝福する、門出の言葉。転職や卒業などの機会には、気持ちが伝わる門出の言葉を選びたいですよね。
そこで今回は、一言でも気持ちが伝わる門出の言葉の文例をお届けします。メッセージカードや寄せ書き用の色紙に書くのにもぴったりの一言文例をピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。
また、門出の言葉を送るにあたって気を付けたいところについても解説していますので、そちらもご覧下さい。
門出の言葉にNGな一言とは?
門出の言葉の「門出」とは、旅立ちや新しい暮らしを始める、という意味です。そのため、卒業や転職、結婚といった人生の節目にはよく門出の言葉が送られます。基本的には喜ばしい節目の機会に使いますので、不本意な退職や離婚など、そうでない時は使うのを控えましょう。
まずは、メッセージ文例の前に、門出の言葉を送る時のNG例からご紹介します。しっかり注意点を押さえたうえで、文例をご自身なりにアレンジしてみて下さい。
NGな門出の言葉①フランクすぎる
普段から親しい間柄の方や、年下の方に関しては、ついつい門出の言葉であってもフランクになってしまいがちです。ですが、おめでたい場であることをしっかり意識し、程よく緊張感のあるメッセージになるよう心がけましょう。
また、気を付けたいのが『ご苦労様でした』という一言。目上の方へ使うのは相応しくないといわれている一言ですが、門出の言葉では年下相手でも避けたほうがよいでしょう。『お疲れ様でした』と言い換えるのが、マナーです。
NGな門出の言葉②ネガティブ
おめでたいシーンの門出の言葉では、たとえ一言でもネガティブなことを言わないのも重要です。『失敗ばかりだった××くんが、こんなに成長して…』などという一言は心にしまっておき、『××くんはいつも明るく前向きでしたね』など、誰が聞いても違和感のない明るいメッセージにするのが重要です。
また、『新天地でも辛いことがあるかもしれませんが』など、ネガティブな未来を想像させる一言もNGです。あくまで祝福の気持ちを持った一言にしましょう。
NGな門出の言葉③忌み言葉・重ね言葉など
意外に盲点となりやすいのが、忌み言葉といわれるものです。忌み言葉はシーンによって異なり、例えば結婚であれば、切る・離れるなどはNGです。
また、結婚式や葬儀では重ね言葉(しばしば、それぞれ、たびたび、など)も避けたほうがよいと言われています。あくまでフォーマルな場であることを意識し、いわゆる若者言葉(ヤバい、エモい、マジで、ガチで、など)やネットスラング(○○ニキ、最の高、ぴえん、など)も避けましょう。
一言でも印象的な門出の言葉|目上の方へ
目上の方への餞別は、一言であってもより細やかな気配りが求められます。仮に年下であっても職場の立場は上とわきまえ、丁寧な言葉選びが必要です。
『ご苦労様でした』『頑張って下さい』といった上から目線になってしまうような一言は、NG。『お疲れ様でした』『ご活躍を祈念しております』などの一言に言い換えましょう。
また、餞別のプレゼントを用意する際は、以下の一言文例のようなメッセージとともに渡すのも喜ばれます。
勤続年数の長い目上の方への門出の言葉文例
- 新卒時から今まで、大変お世話になりました。××部長の今後のご活躍を祈念し、門出の言葉とさせていただきます。
- いつもあたたかな存在で、部全体を盛り立てていただきました。本社でも充実した日々をお過ごし下さい。
- ××部長あっての営業部でした。たくさんの思い出を胸に、職員一同これからも精進してまいります。
勤続年数の長い上司への一言は、その勤続年数をいたわるようなしっかりとしたご挨拶が喜ばれます。一言内にお相手の名前を入れるのも、よいでしょう。
公私ともに親しかった目上の方への門出の言葉文例
- 公私ともども、あたたかく接していただき誠にありがとう御座いました。またお目にかかれる日を、心待ちにしております。
- 家族そろって、××部長には大変よくしていただきました。奥様、お嬢様にもどうぞよろしくお伝え下さい。
- ××部長に教わった釣りも、だいぶ上達してまいりました。シーズンの際には、渓流釣りをご一緒させていただけますと幸いです。
公私ともに親しかった方への挨拶は、趣味やご家族に関する言葉を交えたり、今後の関係性を示唆したりすると喜ばれるでしょう。
一言でも印象的な門出の言葉|同期へ
仲の良い同期への餞別は、ややカジュアルでも問題ありません。2人の共通エピソードや餞別の気持ちをたっぷりと込めましょう。ただし、他の方が見る可能性のある寄せ書きや、送別会でのご挨拶の場合は節度も大切です。
公にされたくないこともありますので、一言の選び方は慎重にしましょう。個人的な手紙や仲間内だけの送別会であれば、いつもの会話やメッセージのやり取りの延長上でも喜ばれるでしょう。
周りの方や送り方によって、一言は使い分けてみて下さい。
公の送別会での同期への門出の言葉文例
- 面接会場で出会ってから10年、いろんな経験をしたね。また一緒に飲みに行きましょう!
- ××さんと一緒に仕事した日々は、大切な宝物です。転職先でのご活躍も、願っています!
- ご栄転、おめでとうございます!××さんの未来がより良いものになるよう祈念して、門出の言葉とさせていただきます。
公の送別会では、普段は敬語を使わない間柄であってもきちんとした挨拶にするのが重要です。また、あだ名や呼び捨てではなく、敬称をつけて呼ぶのも大切です。
仲間内の送別会での同期への門出の言葉文例
- 忙しくてもおしゃれとホウレンソウを欠かさない××ちゃんは、憧れでした!転職してもまた飲み会しようね!
- ◎◎の案件で残業続きだった時、資料作りを手伝ってくれてありがとう!ここまで私が来られたのも、××くんのお陰です。
- 仕事仲間でありつつも、××さんは私にとって友人以上の存在でした。いつでも連絡してね!
仲間内の送別会での門出の言葉は、素直な気持ちを伝えるのがおすすめです。また、細かい作業内容を交えて当時のことを振り返るのもよさそうです。
手紙等で送る同期への門出の言葉文例
- 5年間、よく頑張ったね。頑張り屋な××に、私もいつも仕事のモチベーションを上げてもらっていました。ありがとう!
- ××ちゃんと出会えて、改めてこの会社に入社してよかったと思えました。これからもずっと大好きです!
- いつも本当にありがとう。転職してもずっと仲良しでいてもらえると嬉しいな。元気でいてね。
手紙やメッセージアプリなど、公にならない同期へのメッセージは、普段通りの口調で問題ありません。大切な方への気持ちを込めて、感謝と励ましの一言を綴りましょう。
一言でも印象的な門出の言葉|後輩へ
後輩へかける餞別のメッセージは、温かみのあるものにするのが重要です。『何かあったら頼ってね』『無理しないでね』といった、優しさの溢れた一言をプラスすると喜ばれるでしょう。
間違ってもダメ出しやイジりなどはしないよう、お気を付け下さい。また、後輩のよいところや作業ぶりについて言及するのもおすすめです。
先輩からの一言は、長く心に残るもの。ぜひ今まで後輩が頑張ってきたことをねぎらう一言で、素敵な新生活を祈念してみて下さい。
仲の良い後輩への門出の言葉文例
- 栄転おめでとう!どんな小さな仕事でも丁寧にこなす××さんなら、本社でもきっと活躍してくれると信じています。何かあったらいつでも連絡してね。
- A社のイベントでは、大車輪の活躍でしたね。非常に頼もしく、見ていました。これからもがんばれ!
- 頼りない先輩だったにもかかわらず、いっつも真剣に話を聞いてくれてありがとう。××くんの未来に幸あれ!
仲の良い後輩への門出の言葉は、文例のようにやや砕けたメッセージも喜ばれます。細かな仕事内容や仕事への姿勢も一言添えると、印象に残るでしょう。
やや疎遠な後輩への門出の言葉文例
- ××さんの仕事ぶりは、こちらの部の方までよく届いていました。Aプロジェクトの時には、いろいろありがとうございました。
- 普段から元気な挨拶を、ありがとう。またこちらに来た際には、お顔を見せて下さいね。
- 10年間おつかれ様でした。××さんの今後の未来が明るいものでありますよう、祈念しています。
やや疎遠な方へのメッセージは、文例のように具体例を挙げながら書くのがおすすめです。また、配属されてからの年数を書くのも、特別感があって喜ばれます。
一言でも印象的な門出の言葉|まとめ
一言でも気持ちが伝わるメッセージの文例を、お届けしました。人生の節目にもらった一言というのは、長く心に残るもの。ぜひ一言であっても素敵な言葉を用意して、餞別の代わりにしてみて下さい。
また、メッセージは寄せ書きや手紙だけではなく、メールやメッセージアプリ、あるいは直接と、どんな方法でも喜ばれるはずです。ぜひご挨拶の機会があったら、積極的にメッセージを伝えてみて下さい。きっと素敵な門出になるはずです。
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