応援メッセージの一言を贈る際のポイント3つ
「挑戦する人を元気づけたい」「落ち込んでいる人を励ましたい」といった気持ちで応援メッセージを贈っても、相手によく思われないことがあります。応援メッセージで失敗する原因の1つが、相手のことを考えず、「伝えたい」という自分の気持ちを優先すること。
逆に、自分ではなく相手を主役として考えると、相手の置かれている状況.・立場を想像して慎重に言葉を選べるようになります。
応援メッセージを贈る際のポイントは、具体的に以下の3つです。
①シチュエーションに合った言葉選び
応援メッセージの言葉選びでは、言葉を贈る相手のシチュエーションを考慮することが大切です。
例えば、勉強に励む子どもに贈る一言と仕事で努力する先輩に伝える一言は違いますよね。また、応援メッセージには、落ち込んでいる人に贈る励ましの一言もあれば、自信をつけて活躍している人を後押しする一言もあります。
相手のシチュエーションを完璧に把握することは不可能ですが、少しでも理解して伝えようとする心遣いが大切です。
②プレッシャーになるような表現を入れない
応援メッセージだと思って使った表現が、相手のプレッシャーになることも。
例えば、努力しても結果が出ないときに「頑張れ」という一言をもらうと、人によっては「これ以上頑張れないのにどうしたらいいのか」と思い悩むことがあります。
もちろん、「頑張れ」という一言は励ましになることもあるため、一概にNGな応援メッセージとはいえません。ただ、時と場合によってはプレッシャーになりますので、状況に応じて「頑張って」以外の言葉に変えましょう。
③先輩・上司の場合は上から目線に注意
仕事場の上司や部活の先輩などへ応援メッセージを贈る場合、上から目線の表現にご注意を。
例えば先述の「頑張れ」は子どもや友人には使えますが、目上の方には使えない応援メッセージです。また、「期待しています」というフレーズも上から目線になるため、目上の方へは使えません。「陰ながら応援しています」「ご健闘をお祈りします」といったフレーズに変えましょう。
このように、最適な応援メッセージは立場によって変わることがあります。
応援メッセージの一言《勉強・受験》
受験勉強や資格取得の勉強など、年齢問わず勉学に励む人はたくさんいます。
成績や結果に悩む姿を見ると、応援メッセージで励ましたくなりますが、言葉選びはなかなか難しいもの。特に試験直前は不安や緊張でいっぱいになるので、言葉に気を使いますよね。
そこで、勉強を頑張る人に最適な一言の応援メッセージを考えてみましょう。偉人の応援メッセージやよく使われる一言を例文で紹介しますので、勉強中の子どもや友人へ贈るフレーズとして活用してくださいね。
努力は報われる
▼例文
「努力した者が成功するとは限らないが、成功した者は必ず努力している。」
例文は作曲家ベートーヴェンのフレーズで、挑戦し始める人に贈る一言の応援メッセージ。
どんなに努力してもうまく行かないことはあり、それを「努力が足りない」という根性論で片付けるのは適切ではありません。
だからといって努力は不要ではなく、何かを成し遂げるには負荷も必要です。失敗を恐れ、何もしなければ可能性はゼロのままですよね。
成功するために一歩踏み出そうと教えてくれる応援メッセージです。
Let’s do our best
▼例文
「Let’s do our best.(お互い全力で頑張ろうね)」
例文はよく使われる英語の応援メッセージ。試験が近くなったら、一緒に勉強を頑張ってきた仲間へこちらの一言フレーズを贈りましょう。
日本語だと照れて言いにくい応援メッセージも、英語なら伝えやすくなるのでは?
一緒に頑張ろうというニュアンスの例文は他にもあり、例えば”Good luck to both of us.”(お互いの幸運を祈ろう)という一言も使えます。
よく頑張ったね!
▼例文
「よく頑張ったね!お疲れさま。」
例文は試験が終わった後のフレーズで、目標達成したときと目標達成がうまくいかなかったときの両方で使われる応援メッセージです。「よく頑張ったね」という一言で相手の努力を認め、「お疲れさま」という一言で相手を労います。
結果がどうであれ、頑張りそのものを認められることが、次のチャレンジへとつながっていくでしょう。
基本的には子どもや友人へ使う応援メッセージで、目上の人や信頼関係ができていない相手には使いません。
応援メッセージの一言《スポーツ・部活の先輩》
部活やスポーツで汗を流し、ひたむきに頑張るかっこいい姿を見ると、応援メッセージを一言贈りたくなりますよね。
ただ、試合直前になると、安易な応援メッセージがプレッシャーにならないか気になるところ。
ここではそんな方のために、自然と相手のやる気を掻き立てるような一言の応援メッセージを紹介します。英語の応援メッセージの例やカジュアルな一言の例を解説しますので、贈る相手にぴったりな応援メッセージを選びましょう。
勝利の女神
▼例文
「次の試合は勝利の女神が微笑むでしょう!」
こちらの例文は、勝負に勝つことを意味する「勝利の女神」を使った一言の応援メッセージです。
「勝利の女神」はスポーツの世界でよく使われる言葉ですが、元々はギリシャ神話に登場する女神ニケのこと。おもしろいことに、「ニケ」は英語で「ナイキ」と呼ばれ、世界的に有名なスポーツメーカーの名前の由来にもなっています。
美しく強い女神が笑いかけることで、自信が湧いてくるような応援メッセージです。
No pain, No gain
▼例文
「No pain, No gain(苦労なくして得られるものはない)」
例文は苦しい練習にも耐え、頑張っている人のやる気をさらに引き出す一言の応援メッセージ。
英語の有名なことわざで、スポーツチームのスローガンやジムのキャッチコピーに使われることもあります。
今まで辛い練習に耐えたからこそ、たくさんのものが得られたと受け取れる応援メッセージですよね。大変な練習を乗り越えてきた人たちの心に刺さる一言です。
練習の成果を発揮
▼例文
「練習の成果を発揮してね!」
上記の例文フレーズは、スポーツの練習を頑張ってきた人へ試合直前に贈る一言の応援メッセージ。部活顧問から生徒へ、チームの先輩から後輩へ、部活をサポートする親から子どもへ贈られる一言です。
いよいよ勝負となったときにこちらの一言をもらうと、これまでの練習を思い出し、こんなに頑張ってきたから大丈夫と思えるでしょう。
試合直前に直接会えないときは、メールで送るのもおすすめです。
応援メッセージの一言《仕事・上司》
例えば、職場の同僚や後輩が仕事に励む姿を見ると、応援メッセージを一言で伝えたいと思うことがありますよね。また、頑張りすぎて疲れている様子を見ると、心配で励ます意味の一言フレーズを贈りたくなることもあるのではないでしょうか。
ここでは、そんなときに使える心に響く応援メッセージをお届けします。簡潔でわかりやすい一言や偉人の有名フレーズを例文で紹介しますので、あなたの大事な人に贈る応援メッセージを選んでみてくださいね。
お疲れさま
▼例文
「お疲れさま。このプロジェクトが終わったらご飯に行こうね!」
「お疲れさま」は、上司・部下・先輩・後輩・同僚に使える汎用性の高い一言。上司から部下に贈る場合は「頑張っている姿を見ている」という意味の応援メッセージになり、後輩が先輩に贈る場合は思いやりや労いの応援メッセージとなります。
同僚にこの応援メッセージを贈る場合、例文フレーズのように「仕事が終わったら○○しようね」という一言を添えると、やる気が出るでしょう。
ただし、「お疲れさま」が使えるのは社内のみで、取引先には不適切です。
豊臣秀吉の名言
▼例文
「一歩、一歩、着実に積み重ねていけば、予想以上の結果が得られるだろう。」
上記の例文は、豊臣秀吉による有名な一言フレーズ。
豊臣秀吉は元々低い身分でしたが、織田信長の草履を自らの懐に入れて温めるなど地道な努力を重ねることで天下統一まで成し遂げました。現代でも同じように、仕事をこなして実績を積めば、成功への道が開ける可能性があります。
目標に向かって真面目にコツコツと頑張る人に贈りたい一言の応援メッセージです。
シェイクスピアの名言
▼例文
「険しい丘に登るためには、最初にゆっくり歩くことが必要である。」
こちらの例文は、イングランドの作家シェイクスピアによる有名な一言フレーズ。
解釈には諸説ありますが、最初にスピードを出し過ぎると後から辛くなるので、どんな高い目標でも一歩ずつ進むことが大切であるという一言応援メッセージで使われます。
仕事を頑張り過ぎている人におすすめの応援メッセージで、「休息しながら自分のペースで頑張って欲しい」と伝えましょう。
応援メッセージの一言《手紙で使える例文》
直接伝える応援メッセージと、手紙で伝える応援メッセージは違います。
円滑なやりとりを目的とした話し言葉はくだけた表現でも許容されますが、正確に伝えることが目的の書き言葉には正しい表現が求められるからです。上司への一言は友人への一言よりも丁寧になるのはもちろん、手紙それ自体が話し言葉に比べて丁寧な傾向があります。
では、手紙ではどのような応援メッセージが使われるのでしょうか。ビジネス上のフォーマルなフレーズの例文や、カジュアルな応援メッセージの例をチェックしましょう。
活躍を祈る
▼例文
「新天地での一層のご活躍をお祈り申し上げます。」
例文は、異動や転職する人へ贈る手紙でよく用いられる一言フレーズ。フォーマルな応援メッセージで、上司や先輩に対しても使用可能です。
適切に使えば、新生活や未知の挑戦に不安を感じている相手を勇気づける素敵な応援メッセージになります。
ただし、この一言は相手の背中を押すポジティブな言葉ですので、病気やケガなどを理由にした退職・転職には使わないようにしましょう。
発展を祈る
▼例文
「益々のご発展をお祈り申し上げます。」
上記の「新天地での活躍を祈る」という一言フレーズは個人向けで、会社や団体に対して応援メッセージを贈るときは「発展を祈る」という言葉を使います。例文は手紙やビジネスメールの締めで使われる一言です。
相手のビジネスがよい方向へ進んでほしいという気持ちが込められています。とてもフォーマルで丁寧な応援メッセージです。
「益々のご発展を祈念しています」という一言に言い換えてもよいでしょう。
人事を尽くして天命を待つ
▼例文
「十分頑張ってきたから、あとは人事を尽くして天命を待とう。」
例文で使われているフレーズは、「全力を尽くした後は天の意思に任せるしかない」という意味のことわざ。例えば受験の後、不安に押しつぶされそうになりながら結果待ちしている人を励ますときに使います。
目標に向かって頑張ったけど自信がないという人は、単に「大丈夫だ」といわれてもそう思えません。それよりも、「できることはやったからリラックスして待とう」「あとは落ち着いて結果を受け入れよう」と伝える方が前向きになれるでしょう。
応援メッセージにはNGの一言例
応援メッセージは、言葉の選び方次第で相手を不快にさせてしまうことがあります。
例えば、励まそうを思って使った一言がプレッシャーになったり、やる気を出させるために使った応援メッセージで傷ついたりすることもあるのです。そうならないために、相手を思いやり、気をつけて言葉を選びたいところ。
ここでは、応援メッセージとしては控えたい表現を例文とともに紹介します。事前にチェックし、誰かに応援メッセージを贈るときには注意しましょう。
なんとかなる
▼例文
「なんとかなるさ、大丈夫!」
一見して前向きな応援メッセージですが、不快感を与えやすい一言の例。
自分に対して言い聞かせたり、一般論として述べたりする分には問題ありません。しかし、特定の誰かへの応援メッセージとなると、「事情を知りもしないのに無責任なことをいわれた」と思われる場合があるのです。
相手を励ましたいなら、例えば「力になれることがあったらいってね」「話聞くよ」のように相手へ寄り添える一言にしましょう。そうすれば、自信を失った人を励ます適切な応援メッセージになります。
○○はもっと優秀
▼例文
「○○さんはもっと優秀だ。君も負けずに頑張れ。」
例文は上司や先輩による発破をかけるつもりの一言ですが、応援メッセージとしては不適切です。
落ち込む人に対し、他人と比較して優越をつける一言を放つと自信を失います。
人には得意不得意があり、お互いにないものを補うことで仕事も社会も成り立っているはず。そう考えると、もし気持ちを奮い立たせたいなら、他人と比較する一言より自分の中での成長を比較する言葉の方が建設的です。
例えば、「君は前に優秀な結果を残したのだから、今の自分に負けるな」などの方がよいですね。
自分の頃は
▼例文
「私が若い頃の方がもっとひどかったよ。あなたはまだ恵まれているよね。」
一見すると「今のあなたよりひどいケースはある」と伝えることで、励まそうとする応援メッセージです。しかし、いわれる側からすると辛いときに一方的な説教や不幸自慢を聞かされている不快感があります。
そうなる理由は、会話の主役を相手ではなく自分にしているから。例えば「似た経験したけど辛いよね」のような相手に寄り添う意味の一言にすれば、心のこもった応援メッセージに変わります。
頑張っている人に応援メッセージの一言を送ろう
勉強やスポーツ、仕事を頑張っている人に贈る応援メッセージや例文を紹介しましたが、使ってみたい一言フレーズは見つかりましたか?
さまざまな応援メッセージがありますが、大切なのは相手を思いやって慎重に言葉を選ぶことです。やる気が出る言葉や自信が持てる言葉、労う言葉などを状況や立場に応じて使い分けてくださいね。
ひたむきに頑張る人の気持ちに寄り添えるように、例文からしっくりくる応援メッセージを選んで贈りましょう。
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