お歳暮にプラスする人気のメッセージとは?
年末に感謝を伝えるお歳暮。昨今では、カタログギフトや手軽に贈れるデジタルギフトも人気を高めています。
そんなギフトには、添え状や送り状を準備するのが基本的なマナーです。上司や取引先などのビジネス関係の方にはもちろん、親しい友達や親戚であってもきちんとしたメッセージを記すようにしましょう。
今回は、お歳暮にも使いやすい人気のメッセージをご紹介します。お相手別にご紹介しますので、参考にしてみてください。
お歳暮に添えるメッセージ作成で知っておきたいポイント
お歳暮とともに渡すメッセージは、基本的な手紙のマナーにのっとって書くと間違いがありません。ポイントは、シンプルかつ短文で簡潔に書くこと。お礼の気持ちを伝えるものですので、時間をかけて丁寧に手書きをするのも重要です。
また、お歳暮とは別発送で送り状を準備する際には、お歳暮が到着する日時や宅急便会社などを記しておくのが重要です。(お歳暮に同梱する添え状には不要です)
まずはメッセージの基本構成から見ていきましょう。
メッセージを書くポイント①基本構成
お歳暮に添えるメッセージは、以下の流れを意識して書くのが一般的です。
- 頭語
- 時候の挨拶
- その年のお礼
- お歳暮について
- 末文・結語
- 日付・名前
気を付けたいのは、頭語と結語の関係です。手紙のルールとして組み合わせが決まっていますので、間違えないようご注意ください。
【頭語・結語の例】
また、差出人が女性の場合に限り「かしこ」という結語は、どんな頭語でも使用できます。頭語がない場合でも使える女性に人気の結語となっていますので、覚えておくと便利です。
メッセージを書くポイント②相手に合わせて文体を変える
取引先や上司相手にお歳暮を贈る際は、きちんとしたメッセージが求められます。なるべく短文で丁寧にわかりやすいメッセージを心掛けると、読みやすいでしょう。
一方で、親しい友人や身近な祖父祖母などにお歳暮を贈る際は、堅苦しい文章では他人行儀になりすぎてしまいます。また、文例をそのまま写したようなものよりは、送り主の個性を感じるメッセージのほうが、気持ちが伝わります。とはいえあまりにもくだけすぎたメッセージだと、感謝の気持ちも伝わりづらくなるのでバランスが重要です。
メッセージを書くポイント③へりくだりすぎない
かつてはお歳暮に添えるメッセージは、へりくだったものが人気でした。
例えば、よく例文に書かれている「ご笑納ください」という言葉ですが、こちらは「つまらないものですが、笑ってお納めください」という意味を持っています。
昨今、こういったへりくだりすぎた言葉には、やや不快に感じる方も増えているといわれます。「ご賞味ください」「心ばかりですが」といったへりくだりすぎない言葉の方が、喜ばれるでしょう。
お歳暮に人気のメッセージ文例|上司・取引先へ
いつもビジネスでお世話になっている方へのお歳暮の要不要は、会社によって異なります。お歳暮を準備する社風でしたら、マナーにのっとってきちんとしたお歳暮を準備するとよいでしょう。なお、お歳暮をお渡しする時期やお品物も会社によっては慣例となっている場合もあるため、できるだけ確認したうえで準備したほうが無難です。
また、普段は親しく接している相手であっても、メッセージはきちんとするのが重要です。お相手はもちろん、その方のご家族が見るということも意識して準備をしましょう。
プライベートでも関わる上司へ贈る文例
拝啓
師走の候、ご多忙のことと存じます。
本年も、公私にわたり多大なるご配慮にあずかり、深謝いたしております。
歳末のご挨拶および日頃の御礼として、お歳暮の品を贈らせていただきます。
お気に召しましたら幸いです。
末筆ながら、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具
令和○年○月○日
〇〇 〇〇(名前)
仕事ではもちろん、プライベートでもお世話になっている上司には「公私にわたり」という文章が人気です。ご家族のいる上司へは「皆さま」と配偶者やお子さんなど、おうちの方に気遣うメッセージを記すのがおすすめです。
プロジェクト等でお世話になった上司へ贈る文例
拝啓
寒冷の候、お忙しくお過ごしのことと存じます。
今年も公私ともども、大変お世話になりました。〇〇部長にご指導いただき、〇〇を成功させたことは、非常にうれしく思います。
お歳暮のしるしまでに、ささやかですが〇〇(商品名)をお送りいたしました。
今後とも、いっそうのご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
令和○年○月○日
〇〇 〇〇(名前)
やや関係性の近い上司へは、あまり堅苦しくなりすぎない普段使いの言葉を使うのもおすすめです。もし思い出に残っているエピソードがあるなら、それを記すのよいでしょう。
取引先の部署全体へ贈る文例
謹啓
師走の候、貴社におかれましては益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご愛顧を賜りまして、心より御礼申し上げます。
日頃の感謝と歳末のご挨拶として、お歳暮の品を別途宅急便で送付させて頂きました。
皆様でご賞味くださいませ。
今後とも変わらずお引き立ての程、よろしくお願い致します。
敬具
令和○年○月○日
〇〇 〇〇(名前)
取引先の方へのメッセージには、仮にフランクな間柄であっても、会社の代表としてお歳暮を準備したという自覚を持って、丁寧な言葉を選んで書くことも重要です。
特にお世話になった取引先へ贈る文例
謹啓
初冬の候、貴社益々ご清祥のことと、お喜び申し上げます。
本年も過分のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび無事に年の瀬を迎えることができましたのは、ひとえに貴社のご指導とご助力のお陰であります。
つきましては、日頃の御礼として、お歳暮の品をお送りさせていただきます。
今後も変わらぬご厚誼を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
略儀ではございますが、書面にて歳末のご挨拶を申し上げます。
敬具
令和○年○月○日
〇〇 〇〇(名前)
仕事で特にお世話になった方には、挨拶の後に「貴社のお陰で無事に年の瀬を迎えられました」という言葉を入れるとよいでしょう。
お歳暮に人気のメッセージ文例|親戚・友達へ
仲のよい友人やまた、身内への贈り物には、マナーにこだわりすぎないメッセージも人気。特に普段からよく顔を合わせている方ですと、あまりにも堅苦しい短文だと「距離を感じてしまう」「他人行儀な雰囲気」と思われてしまうこともあります。
なるべく普段のメールや手紙と同じか、少しだけかしこまった感じのメッセージにするとよいでしょう。ただしお相手が年上や目上の方の場合は、上記でご紹介したようなビジネス文例に近い方がベターです。
身近な親戚へ贈る文例
拝啓
寒さが増してきた今日この頃ですが、お元気ですか?
今年もお世話になりました。
日々の感謝の気持ちを込めて、ささやかではありますが、お歳暮を送りました。
寒い日が続きますが、お身体ご自愛ください。
敬具
〇〇 〇〇
特に年配の方へは体調を気遣うメッセージが人気です。普段からよく顔を見ている親戚でしたら、文例の文章をもう少しフランクにしてもよさそうですね。品物については「つまらないものですが」といった書き方ではなく「ささやか」と示すのが最近は人気となっています。
遠方の友達へ贈る文例
〇〇ちゃんへ
寒さが厳しい季節ですが、お元気ですか?私は元気です!
今年1年、いろいろとお世話になりました。
ささやかですが、お歳暮のお品を贈ります。
もしよければ、ご家族みんなで食べてね。
来年もどうぞよろしくお願いします。
〇〇より
親しい友達への短文のメッセージでも、お歳暮を送付する時は、文例のように敬語を中心にまとめていくのが人気です。普段なかなか会えない友達相手でしたら、「お元気ですか?」と健康を気遣う言葉を記すのもよいでしょう。
普段から交流の多い友達へ贈る文例
〇〇さんへ
いよいよ年末がやってきましたね。ご家族みんな、元気でお過ごしかと思います。
今年も1年、あちこち遊びに行って楽しかったね。〇〇での時間は、かけがえのないものになりました。本当にありがとう。
感謝の気持ちを込めて、少しですがお歳暮を贈りますので受け取ってもらえたら嬉しいです。
来年に行く予定の〇〇もとっても楽しみにしています!
寒くなってきたので体調に気を付けてね。
〇〇より
1年間親しく付き合った友達へのメッセージなら、具体的なエピソードを織り交ぜて書くと親しみが出るでしょう。翌年に何か共通の予定がある場合は、それに触れるのも人気です。
お歳暮に人気のメッセージ文例|まとめ
ギフトとともに贈りたい、人気のメッセージをご紹介しました。比較的短文の文例を中心にお届けしましたが、よりお相手との距離を縮めたい時には、紹介したメッセージに自分ならではのエピソードやお相手のライフスタイルに合う言葉を入れるのも人気です。
大人のたしなみでもあるお歳暮ギフトには、短文であってもマナーにのっとったメッセージがマスト。ぜひ参考に、自分らしいメッセージを用意してみてください。
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