今こそ読みたい犬にまつわるおすすめの小説
家族や友達のように寄り添ってくれる犬は、日本でも海外でも人気です。犬を主人公にした作品や、犬と人間との感動ドラマ、愛犬とともに面白い経験をするストーリーなど、犬にまつわる小説は数多く存在しています。
ここでは、有名な名作小説から最新の面白い小説まで、おうち時間が増えた今こそ読みたい犬にまつわるおすすめの小説を見ていきましょう。
犬にまつわるおすすめの人気小説【日本】
シェパード犬の多聞と彼にまつわる人々の物語
まずは、日本人作家による犬にまつわるおすすめの人気小説から見ていきましょう。
2020年に直木賞を受賞した『少年と犬』は、それまで暗黒小説を数多く手がけてきたことで有名な作家・馳星周による連作短編小説集です。
「男と犬」から「少年と犬」まで、6編が収められています。
東日本大震災で飼い主を亡くした犬・多聞と、関わる人々のドラマが紡がれているおすすめの小説です。
迷い犬にまつわるハートフルな短編小説
2022年9月に最新刊である2巻が刊行予定の『名犬マジック』は、人気作家・山本甲士による短編小説集です。
タイトルにあるマジックは、黒柴風の風貌の迷い犬。
「吠えない・咬まない・粗相しない」名犬ですが、飼い主が見つからないため仕方なく認知症疑いの老人やアラサー女子が預かる流れになります。
彼らに訪れる小さな奇跡に、ほっこり癒されるおすすめの日本の小説です。
犬が飼い主を決めて生まれてくると思える短編集
『ドッグテールズ』は、犬と人にまつわる物語が5編収められた短編集です。
作者は、この作品以外にも山岳救助犬が活躍する人気シリーズ「南アルプス山岳救助隊K-9」を手掛けています。
犬と人のつながりは、心温まるハートフルなものだけではありません。
犬好きであればあるほど、胸が苦しくなるような泣けるストーリーも含まれていますが、どの作品も犬への敬意をもとに描かれています。
ペットロスを乗り越える支えにもなる長編小説
『虹の橋からきた犬』は、ノワール小説でも有名な作家・新藤冬樹による犬にまつわる長編小説です。
仕事人間のワンマン社長は、愛犬家の気持ちを理解せず部下にそっぽを向かれる事態になります。
そんな社長がゴールデン・レトリバーの子犬「パステル」を飼うことで、考え方や生き方が一変。
ソウルメイトとなった「パステル」との絆が描かれます。ペットロスを乗り越える支えにもなる小説です。
御犬番と犬にまつわるおすすめの時代小説
『猛犬、江戸に跳ぶ わんわん武士道』は、経塚丸雄による犬にまつわる時代小説です。
将軍家の「御犬番」として、将軍に献上された巨大な暴れ犬「仁王丸」をしつけようとする小笠原官兵衛の奮闘が描かれます。
人気シリーズですでに3巻が刊行。
2巻の『猛犬、月に咆える』では御犬番の腕を飼われて方々からお声がかかり、最新の3巻『猛犬、恋に落ちる』では「仁王丸」の結婚が描かれます。
犬にまつわるおすすめの人気小説【海外】
犬の気持ちが堪能できるおすすめ探偵小説
続いて、海外の作家による犬にまつわるおすすめ小説を見ていきましょう。
有名なシャーロック・ホームズシリーズの名作『バスカヴィル家の犬』のように、犬が登場するミステリー作品は根強い人気があります。
『助手席のチェット 名犬チェットと探偵バーニー』は、バツイチの元刑事の探偵バーニー・リトルをサポートする大型犬チェットの視点で語られるおすすめの、面白い探偵小説です。
犬と老人の逃亡劇を描くアクション小説
『老いた男 』は、州を超え国を超えて逃亡劇を繰り広げる老人と犬にまつわる冒険アクション小説です。
妻を亡くしている主人公は、35年前にアメリカ政府と対立し行方をくらました経験を持ちます。突然何者かの襲撃を受け、逃亡が始まるのです。
老人と犬の組み合わせといえば、ジャック・ケッチャムによる名作『老人と犬』がありますが、人生の終盤に犬と時間を過ごすことは多くの人の夢なのかもしれませんね。
言葉のない少年と犬にまつわるソフトホラー
こちらも有名な作家ディーン・R・クーンツによる『ミステリアム』は、少年と犬にまつわる物語です。
主人公のウッディは11歳ですが、IQ186の天才ハッカーかつ高機能自閉症児。これまで言葉を発したことはありません。
父親の事故死の真相を探っているウッディの元に、高知能とテレパシーを持ち合わせる謎の集団「ミステリアム」に属しているゴールデンレトリバーのキップがやってきて、物語が動き始めます。
猫になりたい子犬と猫にまつわる面白い小説
『通い猫アルフィーのめぐりあい』は、飼い主を亡くしエドガー・ロードで「通い猫」となったアルフィーが主人公の人気シリーズの1冊です。
最新の第6巻は、主人公が子犬の世話を任されるという面白いストーリー。もちろん猫のアルフィーは、犬のことなどあまりわかりません。
無邪気な子犬のピクルスは、猫になりたいなどと言い出して、アルフィーも混乱しながら奮闘します。
不安と絶望を抱える少年少女と犬の物語
オランダの児童文学賞を受賞した『おいで、アラスカ!』は中学生にもおすすめしたい犬にまつわる小説です。
主人公は12歳の少女と13歳の少年。子犬の時から飼っていたアラスカを手放した少女は、家族を襲った事件がきっかけで不安を抱えています。
そんな少女をからかった少年はてんかんの発作があり、アラスカが介助犬になっていました。二人と一匹をめぐる二週間の物語です。
犬にまつわるおすすめの小説を楽しもう
日本の作家、そして海外の作家による犬にまつわるおすすめの小説を見てきました。有名な名作から最新作まで犬にまつわる小説は様々あり、絆や再生といったテーマが人気です。
また、泣ける感動作ばかりではなく、痛快なアクションやぞっとするホラー、面白いコメディもあるので、好みのジャンルを選んでみてはいかがでしょう。犬にまつわるおすすめの小説を、ぜひ楽しんでくださいね。
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