失恋したときにおすすめの小説15選
片思いが実らなかったり、恋人に振られたり。失恋したときには小説を読んでみるのがおすすめです。切ない気持ちに寄り添い、明日への希望を抱かせてくれる小説は傷ついた心を優しく解きほぐしてくれますよ。
恋愛小説から他ジャンルまで幅広く集めましたので失恋を本で癒したい…という方はチェックしてみてくださいね。
失恋におすすめの悲しみに寄り添う小説
失恋と友情をテーマにした小説
恋愛小説と言えば女性作家江國香織が人気です。
恋愛のひりひりと切ない面に着目した彼女の小説は失恋のあとに読むのにおすすめですよ。「ホリー・ガーデン」はアラサー女性2人が主役。
失恋や不倫など痛々しくも愛しい日常、そして絶妙な距離感の2人の友情に、しっとりと癒されるような気持ちになることでしょう。
失恋の痛みすらも自分の大切な一部として受け入れられるはずです。
泣きたい気持ちを引き出す小説
こちらも、失恋したときにおすすめの江國香織の恋愛小説。
大失恋をした女性が立ち直るまでを繊細に描いた表題作の他、傷んだ心に響くストーリーを詰め込んだ短編集です。
「号泣する準備はできていた」のタイトル通り、本作のテーマは悲しみの解放。
大人だからと、ぐっと堪えているわだかまりを同じ目線で寄り添いながら解き放してくれますよ。
心の傷を全肯定してくれる小説
失恋の先にあるのは、希望か絶望か?そんなことを考えてみたくなるのが、恋愛小説でお馴染みの山田詠美が手掛けた長編作、「トラッシュ」です。
この物語では、人を愛すことの報われなさ、失恋した傷の癒えなさについて、実に500ページを超す大ボリュームで語られます。
無理にポジティブになんてならなくてもいいと痛みを全肯定してくれる、傷心のときにおすすめの一冊です。
失恋でつながる個性的な短編小説
自分と同じように失恋した人との会話ほど癒されるものはないですよね。
角田光代の「くまちゃん」は、まさに失恋した登場人物たちを主役に迎えた短編集です。
振ったり振られたりしながら繋がっていく人の輪に共感するとともに、だからこそ輝く恋愛の美しさを感じられる一冊となっています。
友達の恋バナを聞いているかのような、リアルな視点で楽しめますよ。
愛が憎しみへ変わる過程を描いた小説
恋愛も仕事も順調だった31歳の怜子の前に突如として突き付けられた失恋の2文字。
転がり落ちるように仕事まで不調になり始める怜子ですが、元カレの噂をふと耳にしたことから驚きの行動に出ます。
愛が恨みへと変貌していくさまには恐怖を感じますが失恋した同士として、どこか共感してしまう部分もあるはず。
怜子の行く末を自分と重ねながら心を癒せる、おすすめの恋愛小説です。
失恋におすすめの心温まる小説
人の温かさを再確認できる小説
人を傷つけるのが人ならば人を癒すのもまた人。
「まぼろしのパン屋」は、ほっと心が温かくなるような人生復活劇が描かれます。主役は、日々の鬱憤を飲み込みながら生活している平凡なサラリーマン。
温かな人情に触れながら人生の喜びをつかんでいく姿に、失恋して荒んだ心も癒されそうですね。
恋愛と離れた小説を読みたい方におすすめの、人間模様と生き方を再考できる小説です。
家族に会いに行きたくなる小説
失恋は誰しも経験することですが、ひどい孤独感が伴うものです。そんなときには思わず家族のことを思い出してしまう方も多いのではないでしょうか。
北村薫の「月の砂漠をさばさばと」は温かくて優しくて、そしてちょっとだけ切ない、親子の日常をほんわかと描いた物語です。
恋愛に疲れたときに帰省するような気持ちで読みたい、おすすめの小説ですよ。
澱みのない優しさに浸れる小説
三浦しをんの「舟を編む」は映画化もされた人気の作品。
編集部として辞書作りに励む主人公と仲間たちの奮闘を描いたヒューマンドラマとなっています。
作中に出てくる名言の数々は言葉を扱う辞書をテーマにした小説ならでは。
全体を通してピュアでひたむきな世界観で描かれているため、失恋によって人との関わりが怖くなってしまったという方におすすめですよ。
慎ましい生活の贅沢さを感じる小説
恋愛は人生を潤すものである反面、ひとところに縛るものでもあります。失恋は、もしかすると自由の始まりと言えるかもしれませんね。
群ようこ作の「れんげ荘」の主人公は会社勤めという縛りからドロップアウトした45歳の独身女性。
古いアパートで鳥の声を聴きながらコーヒーを飲む時間に、質素ながらも幸せを感じています。
ゆったりと流れる彼女の生活に、ふっと肩の力が抜けることでしょう。
ひとりぼっちじゃないと思える小説
失恋話は誰にでも明かせるようで本当のところは、さらけ出せないものです。伊吹有喜の小説「BAR追分」は新宿のとあるバーが舞台。
昼の女店主と夜のバーテンダーを中心に、人生の岐路に立たされた個性豊かな客たちが葛藤や悩みを打ち明けます。
失恋して孤独を感じている心を優しく温めるかのように苦しんでいるのは自分ひとりではないことを実感できる、おすすめの小説です。
失恋におすすめの元気をもらえる小説
落ちぶれた中年の復活を描いた小説
失恋したら、これからの人生を前向きに生きられるような希望的な小説も読みたくなりますね。
山本伸士の「ひなた弁当」は、立ち直るきっかけは意外なところにある。そんなことに気付かされる小説です。
リストラされた中年男性が何気ない日常の気づきから復活に向けて邁進します。
恋愛小説ではありませんが、失恋、そして次の恋愛に活かせる何かを教えてくれますよ。
悲しみの中に灯る希望に気付ける小説
人間の陽の部分を丁寧に、至極綺麗に語るのが得意なよしもとばなな。
そんな彼女の短編集である「デッドエンドの思い出」は災難に逢いながらも、わずかな灯りを求めてゆっくりと進む登場人物たちが個性豊かに描かれます。
切ないけれど「頑張ろう!」と思えるストーリーが詰まっており、読後は失恋の痛手から一歩先へ進めるかもしれませんよ。
ドタバタ劇に思わず笑ってしまう小説
獅子文六の「てんやわんや」は、戦後初の長編小説として注目を浴びた、昭和の代表的な名作です。
当時人気だった日常ドタバタ劇の傑作と呼べる物語に、失恋も忘れて笑いがあふれてくるはずですよ。
主人公は、なんとなく頼りがいのない、だけれど憎めない犬丸順吉。
戦後の混乱の中で東京から四国へと移動させられた彼とユニークな住人たちとの生活が、自然豊かな四国を背景に描かれます。
女性の強さを生き生きと描いた小説
内館牧子作「愛しすぎなくてよかった」は報われない恋愛に疲れ海外へと移住した女性の物語です。
まさに失恋後の立ち直りをテーマとした小説ですので小説に背中を押してほしいという方におすすめですよ。
理想の人生を求めて海外へと移住した主人公ですが、思ったようにスマートにことは運びません。
悪戦苦闘しながら立ち上がる彼女の姿に勇気をもらえる作品となっています。
自分の足で立つ勇気をもらえる小説
失恋した直後のデリケートな心には無理強いするような応援は、かえって負担となるものです。
傷を癒しながら元気をもらいたい、そんなときにおすすめなのが宮下奈都の「太陽のパスタ、豆のスープ」。
結婚式直前に婚約破棄されるという大失恋をした主人公は叔母の勧めで、やりたいことリストを作成します。
そっと手を引いてくれるかのような優しく切ない物語に、元気をもらえることでしょう。
失恋したときにおすすめの小説15選まとめ
失恋したときにおすすめの小説を、15冊ご紹介しました。ときに親近感が湧き、ときに背中を押してくれる小説は、失恋した心にサプリのように栄養を与えてくれるはずですよ。
恋愛小説はもちろん、あえて他のジャンルを選んでみてもいいでしょう。切ない気持ちを昇華できる小説を、ぜひ手に取ってみてくださいね。
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