《3月》春の訪れを告げる時候の挨拶まとめ。ビジネス・カジュアルにも◎

3月にぴったりの時候の挨拶とは？

仕事やプライベートでいつもお世話になっている方に手紙を書くときには、ぜひ「時候の挨拶」を使うべき。

時候の挨拶とは季語を使った書き出し・結びの言葉で、手紙・メールなどで正しく使うと丁寧かつ気の利いた印象を与えられます。

今回ご紹介するのは春の訪れや入学・卒業シーズンの3月に使える時候の挨拶です。ばっちり使って、よりスマートな大人を演出しましょう！

3月に使いたい時候の挨拶：ビジネス

時候の挨拶を使う機会が多いのは、やはりメール・お礼状などのビジネスの機会でしょう。いつもお世話になっている取引先や目上の人への連絡は特に堅苦しくなりがちですが、ワンクッションとして時候の挨拶があると文章がよりスムーズに。

ここではビジネスの場で使っても失礼にならない、3月の時候の挨拶の文例をご紹介します。

 

 

春を感じる3月上旬向け時候の挨拶

拝啓　早春の候貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。

出典：​​https://entame-lab.com/sousyunno-kou/

こちらは3月上旬の時候の挨拶を自然に使った書き出しの文例になります。「時候の挨拶」で定番なのが「○○の候（こう）」。「○○の季節」という意味で、○○には季節によって決まった言葉が入ります。

3月は主に上旬・中旬・下旬に分かれ、上旬に当てはまる言葉の例として

・早春の候（そうしゅんのこう）

・浅春の候（せんしゅんのこう）

など。四季折々さまざまな言葉がある中で特に3月上旬にフォーカスした時候の挨拶なので、チャンスを逃さず積極的に活用すると素敵ですね。

 

春の訪れを表現する3月中旬向け時候の挨拶

​​拝啓　軽暖の折、御一同様におかれましてはますますご壮健のことと存じます。

出典：https://mshabit.info/keidan/

3月上旬～中旬に使える時候の挨拶を用いた例文がこちら。「○○の候」は「○○の折」と言い換えてもOK。使い分けとしては「○○の折」の方がより丁寧でビジネスはもちろん公的な文章にも使えます。

「軽暖の折（けいだんのおり）」のほか、

・仲春の候（ちゅうしゅんのこう）

・春色の候（しゅんしょくのこう）

なども3月中旬にぴったり。言葉の見た目からも寒さが和らぎ徐々に春の訪れと温かみを感じる季語ですね。

 

暖かさを感じる3月下旬向け時候の挨拶

桃の香り麗しい春分の候、貴社の皆様におかれましては、
​​ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

出典：​​https://www.midori-japan.co.jp/letter/letter-manners/jikouaisatsu/4310

ビジネスで転勤・退職など別れの挨拶なども増える3月下旬に使いたい時候の挨拶がこちら。通常3月20日～21日の「春分の日」の「春分」の通り、こちらの時候の挨拶はすっかり春らしくなった時期に適しています。

同じく3月下旬にぴったりの季語として挙げられるのは

・春暖の候（しゅんだんのこう）

など。「桃の香り麗しい」などポジティブな印象の言葉を合わせて使うことにより、ビジネスといえど柔らかい言葉のニュアンスを感じさせる時候の挨拶です。

 

季節感を表現した優しい時候の挨拶

日差しが春のおとずれを告げる頃となりました。

​​出典：https://www.midori-japan.co.jp/letter/letter-manners/jikouaisatsu/4310

季節感をうまく用いることで、心までふわりと和らぐ印象の時候の挨拶の文例です。寒い冬から解放され日差しが降り注ぎぽかぽかと温かい気候になる3月は、おのずとポジティブな気分になりますよね。

そんな春の暖かさを時候の挨拶に使うとビジネス上のお知らせなど、ややお堅めの場面でも失礼でない言葉で好印象を与えることができるでしょう。また、このような時候の挨拶は明確な時期の決まりがなく、春を通して使えるのもグッド。積極的に使ってみましょう。

 

気遣いを感じる3月の時候の挨拶

天候不順の折から、ご健康にはくれぐれもご留意ください

出典：​​https://www.message-egg.com/letter/seasons/mar/

春といえばポジティブな季節ですが意外と天気がいまいちだったり、まだまだ寒かったりするもの。そんな時に文章の締め（結びの挨拶）として使える時候の挨拶は、こちらの言葉です。時候の挨拶は月や時期によって、その都度変わりますが一番大事にしたいのは「実情に合っているかどうか」。

3月でもまだ冷え込む地域や年はあるので、TPOに合わせた季語を用いた時候の挨拶を意識しましょう。この文例はまだ寒い3月でもぴったりで、身体への気遣いがプラスされているのでおすすめです。

 

 

3月に使いたい時候の挨拶：カジュアル

時候の挨拶というとお堅い印象があるかもしれませんが、実はカジュアルな場でも重宝するんです。親戚など年上の方への手紙・久しぶりに連絡する友人など、少し緊張する相手でも時候の挨拶を使うと自然で打ち解けた雰囲気の文章になります。

また、ビジネスでの文例ほど形式ばっていないのも使いやすいポイント。では、カジュアルに使える3月の時候の挨拶にはどんな言葉があるのでしょうか？

 

 

季語をうまく使った時候の挨拶

桃のつぼみも膨らみ、いよいよ本格的な春が近づいてまいりました

​​出典：https://www.message-egg.com/letter/seasons/mar/

「○○の候」などの定型文を使わない、親しい相手に送りたいカジュアルな時候の挨拶の文例はこのようになります。春の季語といえば「桜」や「桃」。パッと想像するだけでもピンク色の可愛らしさが思い浮かべられる親しみがあるニュアンスを与えられるですね。

特にひな祭り（＝桃の節句）がある3月に使いたい季語が「桃」。春へのポジティブな期待感が言葉に感じられる手紙に書いても華やかな印象になる時候の挨拶です。

 

思わず笑顔になるユーモアな時候の挨拶

道の駅にあった筍をみて春を感じるのは、わたしが食いしん坊だからでしょうか。

出典：http://www.proportal.jp/links/kisetu_index3.htm

友人・親戚などに宛てたカジュアルな時候の挨拶は思わずクスリと笑える文章でもOK。こちらの文章は春の季語「筍」を使いながらも「道の駅」「食いしん坊」などの言葉が親しみや、ひょうきんさを感じさせます。

久しぶりに連絡する相手には書くことが多すぎて、どんな書き出し方をしたらいいか悩みがちですよね。そんな時に使いたい、季節感とカジュアルさを同時に表現できる3月の時候の挨拶になっています。

 

近況報告と季語を兼ねた時候の挨拶

子どもが就職して独立することになりました。
​​ほっとするような、寂しいような感慨を味わっております。

​​出典：https://happyadviceroom.net/453.html

まるで普通の文章のような親しみやすさを与える言葉を使った3月の時候の挨拶がこちら。久しぶりの相手に向けて手紙・メッセージを送るなら、自身や近しい人の近況報告を兼ねた時候の挨拶から書き始めるのがおすすめです。

こちらの文例の場合、特に「子供が就職・独立」の部分に3月らしさが感じられますよね。時候の挨拶といえど堅苦しく考えすぎず、「そういえばこれを伝えたいんだった！」と思った言葉を積極的に使ってみるとよいでしょう。

 

入学・卒業をお祝いする時候の挨拶

卒業式も終わり、のんびりと過ごされているころでしょうか

​​出典：https://www.message-egg.com/letter/seasons/mar/

学生の入学・卒業を季語として使った時候の挨拶の一例がこちらです。3月は桜・ひな祭りなどに加え入学・卒業のシーズン。久しぶりの相手から「子供が入学・卒業した」とお知らせしてもらったときなら、おめでとうの気持ちをかねて、このような言葉を贈るととても気の利いた書き出しのメッセージになります。

ただし、ビジネスなどの時候の挨拶と同じようにTPOに合わせた季語を使うべきなのは注意。卒業式が終わるのは一般的に3月下旬なので、その時期にぴったりです。

 

新生活を応援する時候の挨拶

春の異動でご転勤とのこと、凖備にお忙しい日々をお過ごしのことでしょう。
​​新天地でもどうかお力を発抑してくださいね。

出典：​​https://happyadviceroom.net/453.html

カジュアルな時候の挨拶は文章の書き出しはもちろん、結び（締め）の挨拶に使ってもOK。こちらは春から新しい生活が始まる相手にぜひ使いたい時候の挨拶。3月は暖かくて気分が良い季節ですが、相手の転勤・退職のお知らせを貰うことも多くありますよね。

お知らせのお礼・体調の気遣いもかねてこのような時候の挨拶を添えると大人・社会人としてしっかりした印象を持たせられ、今後も親しい付き合いを保てると相手に感じさせるでしょう。

 

3月にぴったりの時候の挨拶まとめ

今回は3月に使うべき時候の挨拶の言葉をご紹介しました。子供の入学卒業や社会人の入社・退職など挨拶する機会が多々ある3月。

春の訪れや気温の上昇・花やイベントなどの季語を使った時候の挨拶は文章の印象をパッと明るくするので、どんどん使うべきです。また、カジュアルな時候の挨拶では身近な出来事・自分の感情を使っても親しみやすくグッド。

素敵で好印象な時候の挨拶を使いこなして、もっと素敵な大人になりましょうね！

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