夏におすすめの小説をご紹介
暑い夏は涼しい場所でのんびり小説を読むのがおすすめ。部屋やカフェ、夕方の海辺でのんびりする読書は格別です。
今回はそんな夏におすすめの人気の名作小説をご紹介。青春もの・ファンタジー・ミステリーなどあらゆるジャンルから20作品を選びました。
普及の名作や映画化された人気作など、大人が楽しめる作品がたくさん。夏が来る前に、お気に入りの1冊を見つけちゃいましょう!
夏におすすめの小説《青春》
夏の名作小説①少年たちとおじいさんの夏
小6男子3人とおじいさんの、あるひと夏の物語。世界十数か国で翻訳され読まれている人気作品です。
おじいさんとの交流や昔の体験を聞きながら、主人公たちは「死」について考えます。作中に出てくる名言の数々は、大人だからこそ心に沁みるものばかり。
さまざまな年代の人におすすめの名作です。子どもの頃に田舎で夏休みを過ごしたことのある人は、懐かしさが込み上げるでしょう。
夏の名作小説②人生を変えた夏休み
人気作家・角田光代が描く、人間ドラマ。性格も環境もまったく異なる2人の女性・葵と小夜子を軸に物語が展開します。
葵が学生時代に経験した夏休みのストーリーが、小説の中のキーポイントに。登場人物たちの心が揺れ動く描写が見事で、胸が締めつけられます。
あなたは葵と小夜子、どちらに感情移入するでしょうか?読後は清々しい気持ちが広がる、大人におすすめの名作です。
夏の名作小説③兄と妹のラブストーリー
湘南の釣り船屋で父と2人で暮らす高校生・航一。そこへ父の隠し子だという女の子・凛がやってきて…。
凛をどんくさい「漁村の小娘」だと思っていた航一の、心の変化にキュンとなります。青春要素が詰まった、爽やかな兄妹の成長物語。
実際の地名を使ったさまざまな場面描写がとても丁寧で、湘南の夏を存分に感じられます。サラッと読めるので、本をあまり読まない人にもおすすめの作品です。
夏の名作小説④1970年の夏
世界的な人気小説家・村上春樹の初の長編小説。大学生「僕」が過ごした、夏の18日間の物語です。
友人とビールをのみ、女性と出会い、悩み、将来を考える。そんな青春が、作者独特の語り口調で描かれています。
ボブ・ディランやフィアットなど、70年代の若者カルチャーが楽しめるのもおすすめポイント。
その当時を経験していなくても、なぜかノスタルジックな気持ちになる、大人の青春小説です。
夏の名作小説⑤大人たちへの反発
小説をあまり読まない人も、一度はタイトルを耳にしたことがあるのでは?実写やアニメで映画化もされた、王道の人気青春小説です。
児童文学として書かれていますが、大人にこそ読んでもらいたい名作。思春期の子を持つ親世代にもおすすめです。
大人への反発心を抱え、自分たちがいる世界がすべてだと思っていたあの頃。主人公たちが過ごした特別な七日間を、一緒に体験してみてください。
夏におすすめの小説《ファンタジー》
夏の名作小説⑥色褪せない名作
SFファンタジーの名作といえば、ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」。人気映画「バックトゥザフューチャー」の構想の原点とも言われています。
冬がくると必ず家中のドアを開け、夏に通じる扉を探し続ける、主人公の飼い猫ピート。
SF作品ながら人生についても考えさせられ、最後には希望の光が見えてきます。出版から60年以上経った今も人気の、SFファンタジー初心者におすすめの小説です。
夏の名作小説⑦恋愛SFファンタジー
SFファンタジー恋愛小説といえばこちらがおすすめです。地球ではないどこかの惑星で暮らす、人間のような姿をした異星人たちのお話。
と言っても登場人物たちはどこか地球人のようで、感情の揺れ動きも私たちとあまり変わりません。
話が進むにつれどんどん引き込まれていき、途中感じていた謎が明らかになっていく様は快感。夏になると読みたくなる永遠の名作小説と言えるでしょう。
夏の名作小説⑧死んだ両親との再会
幼い頃に亡くなった両親が、元気だった頃の姿で急に現れる、主人公のそんな不思議な夏の体験を描いた小説。1988年には映画化もされた人気作です。
子ども時代を取り戻すべく、両親に甘える主人公には読んでいて切ない気持ちに。ある女性との出会いも彼の人生を一変させます。
切なさの中に少しゾクっとする感覚があり、夏の大人の読書時間にぜひおすすめしたい作品です。
夏の名作小説⑨愛され続ける日本の名作
日本が誇る作家・宮沢賢治の人気代表作。読んだことがない大人も意外と多いのでは?時間の取れる夏休みにぜひ読んでもらいたい、永遠の名作です。
孤独に生きるジョバンニと、その友カムパネルラの銀河鉄道での旅は、読み進めるほどに情景が広がります。
児童文学として書かれた作品ですが、宮沢賢治が描くテーマや世界観は、大人だからこそ心に響くのではないでしょうか?
夏の名作小説⑩少年のノスタルジックな夏
アメリカ人作家レイ・ブラッドベリが描く、12歳の少年の不思議な夏の物語。作者の自伝的小説とも言われています。
舞台はアメリカの田舎町。詩的で美しい文章は、目をつぶるとアメリカの夏の空気を感じられそうです。
町の大人たちが語るさまざまなエピソードを読んでいくうちに、自分も主人公の少年のような気持ちに。
夏の訪れとともに読み返したい、大人にもおすすめの名作小説です。
夏におすすめの小説《ミステリー》
夏の名作小説⑪不思議な空気感
一見爽やかなタイトルをよそに「なんともいえない気味の悪い空気」が最後まで続くこの作品。変わったミステリーをお求めの人におすすめです。
物語は、主人公が同級生の自殺を発見するところから始まります。登場人物みんながどこか変わっていて、読んでいて終始感じる違和感。
二転三転する物語に、あなたはついていけるでしょうか?賛否両論に分かれるこの作品。この夏ぜひ一度読んでみてください!
夏の名作小説⑫幻のあの夏
人気刑事ドラマ「相棒」の脚本家としても活躍する作者の、傑作ミステリー小説。23年前の夏に起きた失踪事件を軸に、いくつかの事件が交錯します。
警察の捜査や司法について深く考えるきっかけとなる、本格派のミステリーです。
タイトル「幻夏」に込められている意味とは。重厚な長編小説を読みたい人におすすめの名作です。
夏の名作小説⑬ジャーナリズムを問う名作
1985年8月に起きた、日本航空機墜落事故を題材としたミステリー作品。事故について取材する新聞記者を主人公とした物語です。
事故当日やその後の報道現場のヒリヒリとした空気感は、実際に新聞記者だった作者ならでは。
状況がリアルに浮かび、手に汗にぎります。「ジャーナリズム」や「命の尊さ」など色々なことを考えさせられ、心揺さぶられる名作です。
夏の名作小説⑭湯川准教授の夏
東野圭吾の人気作「ガリレオシリーズ」のこちらも、夏の読書におすすめ。海辺のリゾート地で起こる転落事故をメインに物語は進みます。
シリーズではお馴染みの湯川と、夏休みを親戚の旅館で過ごすことになった少年の出会い。この2人の交流にホッと心が和みます。
事件が進むなか、ひと夏で成長を見せる少年のストーリーも注目ポイント。夏の旅先で読みたくなる、大人のエンターテイメント小説です。
夏の名作小説⑮人気の三毛猫シリーズ
人気ミステリー作家・赤川次郎の代表作「三毛猫ホームズシリーズ」は、ライトなミステリーが好きな人におすすめ。
これまでに発表した小説の傑作短編集となるこの作品は、夏にまつわる物語を4話収録しています。ホームズの愛らしい仕草と、キレのある推理が作品の魅力。
複雑なトリックや伏線などは考えず、純粋に物語を楽しんでください♪幅広い世代におすすめのミステリー小説です。
夏におすすめの小説《その他》
夏の名作小説⑯クセになる世界観
ノーベル賞作家・カズオイシグロによる、音楽をモチーフとした短編集。
2作目「降っても晴れても」は、パッとしない英語教師が、夏の始まりに友人夫婦を訪れるお話です。
大きなドラマは起こらないものの、軽妙な会話とふわふわとした展開が魅力。
辛辣な人間模様とシニカルなユーモアがクセになり、カズオイシグロの世界を存分に楽しめます。夏の夕暮れにワインとともに、大人の時間をお楽しみください。
夏の名作小説⑰ファンタジーでカオスな物語
人気作家・江國香織の「なつのひかり」は、現実から思いきり逃避したい人におすすめの小説。
読み進めるうちにどんどんと不思議な世界へ入ってしまいます。意味をあれこれ分析せず、ただただ文章の美しさや世界観に飲み込まれてください。
暑い夏の午後に頭を空っぽにして読めば、しばらくは現実に戻って来られないかもしれません。読んだ人にしかわからないこの感覚。ぜひ体感してみてください。
夏の名作小説⑱父と娘の誘拐旅行
角田光代が描く、ちょっと変わった父娘の小説。夏休み初日に誘拐された、小学生のハル。犯人は失踪していた父でした。
しっかり者の娘とダメ人間な父のひと夏の物語。夏休み感満載の描写に、童心に戻りワクワクします。
「こんな父親イヤだけど、でもちょっと羨ましい」そんな風に思ってしまう2人の関係性。娘目線で語られているのが、またいいんです。
ぜひ一緒に旅をしている気分で楽しんでください。
夏の名作小説⑲穏やかな夏の時間
柔らかな描写が心地よい、夏におすすめの小説です。主人公の少年は、母の都合で転校することに。
しかし転校を嫌がったため、あまり交流のなかったおじいちゃんと2人で暮らすことになります。
おじいちゃんや友人と過ごす夏休みは、のんびりと穏やかに過ぎていき…。大人には些細なことでも子どもにとっては大きなこと。
子どもって、穏やかな日常の中で少しずつ成長しているんだな、と感じられる優しい作品です。
夏の名作小説⑳日本版スタンドバイミー
子どもの頃の夏の思い出を息子に語る父。その思い出の回顧録のような小説です。
子ども達が元気に走り回り、ケンカして、思いっきり笑う、そんなキラキラとした夏休みの匂いがあちらこちらに。親子で読むのもおすすめです。
昭和の日本の夏を感じられ、ノスタルジックな気分に浸りたい時にぴったりの作品です。
夏におすすめの小説まとめ
夏におすすめしたい人気作品をご紹介しましたが、気になる小説はありましたか?
夏の昼下がりにのんびりとする読書は、とても贅沢な時間。普段はあまり読書をしない人も、今年の夏休みにはぜひ小説を読んでみましょう。ひと夏に何冊読めるか目標を立ててみるのもおすすめです。
大人になると毎日があっという間に過ぎ、ゆっくりと四季を味わうのも難しいもの。時には小説の中で季節を楽しむのもいいですね。
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