年間の行事食で味わう有名料理特集
日本には季節によって色々な伝統食があります。普段何気なく食べているのもばかりですが、実はそれぞれ由来や意味があることをご存知ですか?そこで今回は季節ごとに味わう有名な行事食をご紹介します♪
今まで知らなかったことでも、意味が分かると行事食を食べるのが楽しくなりますよ。ここでは月ごとに分かれているので、それぞれの意味や行事食を見ていきましょう!
年間の行事食で味わう有名料理☆1〜3月
年間の行事食で一年の始まり!おせち
おせちはお正月に三段重などにたくさんの料理を入れて楽しむ行事食です。
おせちはもともと中国から伝わったもので、季節の移り変わりを祝うものとして誕生しました。
日本では一年間の収穫を祈るものに代わり、神様にお供えしていたのです。
一つ一つの料理に意味があり、それを調べながら食べるのもまた楽しいですよ。
一の重やニの重など、入れる料理も昔は決まっていたようですね。
季節感を味わえる行事食!お雑煮
平安時代からすでに食べられていたようで、当時お餅は農耕民族にとって重要なありがたい食べ物でした。
室町時代になると少しずつおめでたい料理として浸透して、お正月に食べられる行事食になったといいます。
お雑煮は三が日に食べるのが良いとされていて、日ごとにお餅を増やすと縁起が良いといわれているようです。
おせちを食べたあとにお雑煮を食べるのが一般的みたいですね。
鶏肉の旨味を味わう行事食!絶品七草粥
七草粥に使われる七草の行事食は、どのようなものがあるのかご存知でしょうか?
七草にはセリやナズナ、ゴギョウやハコベラ、ホトケノザやスズナ、スズシロを使われています。
日本で1月7日に食べる風習は、奈良時代に中国から伝わってきました。
無病息災やおせちをたくさん食べたあとに、体を休めせるという意味もあります。このレシピでは鶏肉を使って美味しくアレンジしていますよ。
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行事食料理!節分は恵方巻き
2月3日は節分ですが、その名の通り季節を分けるという意味合いがあります。
立春は昔でいうと春が訪れる一年の始まりでした。そのため新年でもあるこの日に、豆を撒いて厄を払ったといいます。
また日本だと恵方巻が有名ですが、恵方巻には本来7つの具材が入っているのが基本です。
7という数字は七福神の神様と同じ数だからです。今は色々アレンジされておしゃれな行事食が増えましたね♪
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季節の行事食!2月9日の初午にいなり寿司
もともと稲荷神の遣いでもあるキツネがいなりが大好物ということで、2月9日に日本各地の稲荷神社でお揚げを祀ったといわれています。
稲は農耕民族にとって商売につながるため、稲荷神社は商売繁盛の神様として崇められたのです。
いなり寿司は西と東で形が違います。西は米俵に見立てた形ですが、東はキツネの耳の形にした三角が基本です。
季節感がある行事食料理は楽しいですね。
行事食に!桃の節句にはちらし寿司
3月3日は桃の節句として有名な行事食ですよね。昔の雛祭りは紙やわらなどで人形を作り、それに厄災を移したのが由来です。
それから上流階級の人たちの間で流行っていた「ひいな遊び」と結びついて、海や川などに人形を流して厄払いをしたようですよ。
ちらし寿司はエビやれんこんなど縁起の良いものをたくさん入れて、華やかにするのが基本的です。赤が入るときれいですよね。
桃の節句の行事食に!蛤のお吸い物
桃の節句に蛤を食べると良いとよく聞きますよね。それは蛤の貝殻は対になっているものしか合わないので、運命の人に出会えるというもの。
今はそれが目的というより、ちらし寿司とセットという行事食になっていますよね。
このレシピは水とだし昆布に砂抜きした蛤とお酒を入れて、沸騰する前に昆布を取り出します。
あとは塩と醤油で味付けをすれば完成です。蛤のだしが良く効いています。
年間の行事食で味わう有名料理☆4〜6月
行事食におすすめ!花祭りにはちらしロール寿司
4月8日の花祭りは日本でも有名ですよね。桜を愛でるのかと思いきや、この日はお釈迦様の誕生日を祝う日です。
そのため私たちは花祭りに豪華な行事食料理でお祝いをする役割があります。
お釈迦様が誕生した日なので、日本では毎年同じ日にお祝いをしていますよ。
ちらし寿司ロールはとても華やかに見える料理で、この日におすすめの一品。縁起の良い鯛を使って作ってみましょう。
入学式の行事食に!さくらのロールいなり寿司
年間の中でも特にワクワクするのが4月に始まる入学式ですよね。新しい学年になり新たなスタートが切れます。
日本の学校では入学式の日程はまちまちですが、大体4月10日までに行われることが多いです。
この日は思い切り華やかな行事食にして、お祝いをしましょう。
いなり寿司をアレンジして、桜の花に見立てた紫大根の甘酢漬けなどを散らすときれいですよ。
年間の行事食に!豪華なお花見弁当
日本はやはり桜が有名ですよね。ピンクの花がたくさん咲いている下でお花見をすることは、幸せな気持ちになるでしょう。
桜そばやたけのこ、豆ご飯など、春が来た喜びを感じるような食材を使うのも良いですね。
様々な色があると華やかに見えるのでおすすめ。
ネギマのような串を入れて食べやすくするのも良いでしょう。お友達や家族とお花見の行事食を楽しんでください。
行事食におすすめ!端午の節句にかつおのたたき
5月5日でもある端午の節句は、もともと5月だけではありませんでした。
午という読み方が数字の5と同じだったので、次第に毎月5日になったといいます。
そしていつの頃からか5月5日に。当時は菖蒲をお酒につけていましたが、尚武と同じ言葉だったので男の子のお祝いになりました。
かつおはその名の通り勝男として呼ばれ、勝負事にも強くなると言われて行事食になったのです。
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行事食料理に!伝統食の美味しいちまき
こちらも端午の節句の行事食です。日本で5月は季節の移り変わりだったので、無病息災などを祈願しました。
当時ちまきに巻かれていた葉は「茅(ちがや)」という邪気を払う植物です。
そのため餅米に茅を包んでお祝いをするようになりました。ちまきを食べる目的はこのようなことだったのですね。
年間の行事食には色々な意味があり、楽しい気持ちになりますよ。
季節の行事食に!タコのカルパッチョ
日本は6月21日が夏至といわれています。そして関西地方では、この夏至の行事食にタコを食べる風習があるのをご存知でしょうか。
この季節に田植えが始まり、タコの足のようにしっかりと稲が地面に根を張るというのが由来です。
この料理はシンプルにタコをスライスしてお皿に並べ、ポン酢をかけてさっぱりと召し上がります。
食べる時はごま油を熱してかけると絶品に。
行事食に!タコとクレソンの混ぜご飯
夏至は年間を通して、太陽が登っている時間が一番長いといわれています。日本は6月21日だとそろそろ夏がやってくる時期でしょう。
関東は半夏生餅が主流です。タコを使った行事食は関西ですが、他の土地でもタコを使って夏至を迎えるのも良いでしょう。
この料理はタコとルッコラを使用して簡単に作る混ぜご飯なので、あっという間に作れますよ。赤いタコの色がきれいですね♪
年間の行事食で味わう有名料理☆7〜9月
有名な七夕の行事食!七夕の瓦そば
7月7日といえばアジアでも有名な七夕ですよね。日本の七夕の行事食は、そうめんを使って天の川をイメージして食べる風習があります。
彦星と織姫の由来はあまりにも有名な話です。この料理はいつものそうめんではなく、少しアレンジをした瓦そばのレシピ。
オクラの星型を利用して飾り付けるとおしゃれですね。昔は旧暦の8月12日頃だったので、雨が降らずに2人は出会えていたようです。
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年間行事食に!精進料理のきんぴらごぼう
7月15日はご先祖様をお迎えするお盆の日です。お盆の間は精進料理を、行事食として食べる家庭も多かったようですよ。ご先祖様にお供えするお膳には様々なしきたりがあります。
ご先祖様や動物などに感謝する気持ちも込められているため、肉や魚などの食材を使用しなくなりました。細かくいえばだしや調味料にも気を配る必要があるようです。きんぴらごぼうはまさに精進料理の一つでしょう。
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日本の行事食に!お盆にはそうめん
お盆でご先祖様を迎えたあと、お見送りをする必要があります。
昔からそうめんを使う目的には、精霊馬にご先祖様の荷物をくくる縄の役割がありました。
さらに日本ではそうめんという食べ物が高価だったので、行事食にも使われたといわれています。
シンプルにそうめんを湯がいて、なすやししとう、パプリカなどの野菜を盛り付けて召し上がりましょう。
日本で有名な行事食!土用の丑の日うなぎ
土用の丑の日は今年だと7月21日ですが、1日だけではなく年間を通してあります。昔から夏は夏バテをして体の不調が出る季節です。
そのため、栄養価の高いうなぎを食べて元気をつけるというのが由来。
うなぎは今も高価な食材で、なかなか手が出ませんがこの日ばかりは奮発して召し上がってみてはいかがでしょうか。
お好みで山椒をかけてアクセントをつけましょう。
土用の丑の日の違う行事食!うどん
土用の丑の日はうなぎのほかに「う」がつく食べ物でもOKです。
うどんならうなぎよりも手に入りやすく、お手軽に作れる行事食になります。
炭水化物を摂取してエネルギーを蓄えましょう。うどんは日本食でも有名な食材で、色々なレシピが存在しています。
この料理はレンジで簡単に作れるので、土用の丑の日に召し上がってみてはいかがでしょうか。
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9月9日の行事食料理!美味しい栗ご飯
五節句のうちの一つでもある重陽の節句の行事食は、栗ご飯が有名です。もともと五節句は中国から伝わりました。
奇数は縁起が良い数字だったようです。そのため大きな奇数でもある9が重なる日を、重陽の節句にしました。
昔からこの日に栗ご飯を食べ、不老長寿や子孫の繁栄を願ったとされています。
栗は一度茹でてからオーブンで焼くことで簡単に皮が剥けますよ♪
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重陽の節句の行事食に!なすの煮浸し
昔からなすを重陽の節句に食べると、中風にならないという有名ないい伝えがあります。そのため9月9日に秋なすを使って、様々な行事食を作って食べるのが風習です。
中風というのは今でいう生活習慣病のようなものですね。なすの簡単な料理といえば煮浸しなので、重陽の節句に作ってみてはいかがでしょうか。鰹節をかけて旨味をプラスしてくださいね。
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年間の行事食で味わう有名料理☆10〜12月
十五夜の行事食に!里芋の煮っ転がし
日本では10月1日を十五夜という呼び方をしています。十五夜は年間の中でも月がとてもきれいな季節。
しかしあまりにもきれいに見えるので昔の人は「あの世」を感じてしまい、向こうの世界に引き込まれないようにお供えしたのが由来です。
15個のお団子をお供えするのも有名ですね。この日は行事食として芋がおすすめ。別名芋の名月ともいわれてますよ♪
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十三夜の行事食料理に!大豆の甘辛揚げ
10月29日は十三夜といわれています。十五夜を見たあとに十三夜を見ると、縁起が良いとされていますよ。十五夜は中国から伝えられましたが、十三夜は日本のオリジナルです。
別名豆名月といわれているので、行事食に豆を使った食べ物がおすすめ。このレシピは大豆を使用して甘辛く揚げているので、おつまみやおやつにもぴったりです。
月を見ながら食べてみてはいかがでしょうか。
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七五三の行事食に!おめでたい時の赤飯
七五三は11月15日に氏神様に行き、お参りをする日本の風習です。昔は子供が亡くなってしまうことが多かったので、節目の歳に成長を祝うことが目的でこの行事が始まりました。
今は年齢が違っても、兄弟揃ってお祝いをすることも多くなったようです。七五三の行事食としてこれというのは決まっていませんが、赤色の食事がおめでたいことから赤飯が良く食べられています。
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行事食は豪華に!鯛の姿焼き
七五三の時に良く使われる行事食に鯛の姿焼きも有名です。年間の中でも鯛の姿焼きというのは、あまり見かけなくなりましたよね。
作るのが大変なのでレストランで食べる人も。しかしこのレシピは、おうちでも鯛の姿焼きをオーブンで簡単に作れます。
鯛に満遍なく粗塩をぬり、顔と尾ひれをアルミで覆います。
あとは裏から尻尾が上がるように串でさし、オーブンで焼くだけで完成です♪
冬至の行事食に!黒豆かぼちゃ
12月21日は冬至として有名ですよね。冬至は北から南へ太陽が移動し、年間の中でも最も昼の時間が短いとされています。
かぼちゃは南瓜とも書くことから、冬至の食べ物だと由来されたようです。
かぼちゃ料理はたくさんありますが、やはり煮物が一番美味しく食べられますよね。
このレシピは黒豆も入っていて、ほんのりと甘めに仕上げています。ホクホクのかぼちゃを行事食で召し上がれ♪
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行事食に!冬至には炒りこんにゃく
冬至はかぼちゃを食べるのが有名ですが、こんにゃくを使うところもあります。こんにゃくを冬至に食べることを「砂おろし」というようです。
これはこんにゃくの食物繊維が体内に溜まった砂(毒素)を出すという意味があります。
日本では年の終わりが近づいた頃に、体内の大掃除をする風習が。冬至にこの行事食を作って体内の大掃除をしてみてはいかがでしょうか。
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最後の年の行事食はこれ!大晦日の年越しそば
やはり年末の大晦日には年越しそばですよね。しかしなぜそばを食べるのか知らない人も多いのではないでしょうか。
そばには長生きができるという意味合いがあり、年の終わりに食べることで長寿を願うのです。
また当時のそばは切れやすかったため、その年の苦労や不運を断ち切ってくれるといわれています。
年の終わりにはこの行事食を食べ、気分を新たに新年を迎えるという目的がありますよ。
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年間の行事食で味わう有名料理まとめ
日本の行事食には色々な意味が込められていて、とても興味深いものばかりですよね。日本はやはり季節感があり、旬のものを昔から食べていたようです。
ここで紹介した行事食はどれも昔から続く伝統的な料理なので、ぜひ試してみてくださいね。日本で生まれ育ったので、それぞれの由来や意味を知っておくと、料理を作るのも楽しくなるでしょう!
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