今回は、友達と恋人の境界線についてお話しします。大切なのは、「皆一緒で安心」を卒業し、自分の基準を持つこと。
恋愛をすれば付き物とも言える嫉妬を上手にいなすためには、相手との対話はもちろん自分との対話が必要不可欠です。
周りに流されることなく、円滑な恋人関係を築くために、まずは自分の気持ちをしっかり固めましょう。
人と一緒で安心する時代は終わり
日本人的特徴として「言わなくてもわかるでしょう」だとか「空気を読む」というものがあります。
古風に言うと「和をもって尊しとする」といったところでしょうか。実際、和を乱すものは村八分にされるなどの苦労も昔はあったでしょう。
ですが近代化された社会、恋愛の方面であっても多様性が認められつつあります。
和を大切にする価値観は大事ではありますが、もう少し多様性の幅を持っても決してわがままではないのです。
大事なのは、他人ではなく当事者のあなたと恋人の気持ちです。
もっと具体的に言うならば「皆がこういう価値観だから、ちょっと違和感あるけれど私も合わせておこう」というのはやめましょう。
特に、恋愛はあなたと相手が納得してさえすれば、どういった価値観であっても他人に避難される謂れはないのです。
他人に境界線を決めてもらうということ
例えば、あなたがカフェの店員さんを「ちょっとかっこいいな」と見つめたとしましょう。
すると、周りの人たちの9割が「あなたは恋人でもない異性と5秒も見つめていた。彼氏がいる人間のする行動ではない。だからあなたは恋人を裏切った浮気者だ」なんて言い出したら、あなたはどうしますか?
空気を読んで、あるいは同調圧力に負けて「はい、私は彼氏がいるのに酷い裏切りをした浮気者です」と思ってもいないことを言うのでしょうか。
これはかなり極端な例ですが、他人に浮気の境界線を委ねるとはこういうことです。
周りが「それはおかしい、浮気だ」と言ったら浮気になり、周りが「それくらいなら友達でもするじゃん?」と言ったら自分がモヤモヤしたとしても友達となってしまいます。
浮気か浮気じゃないか、あの第三者は友達の範囲内なのか、こういった判断をするのは周りではなく当事者です。
つまり、あなた自身とあなたの恋人の二人だけが「どこまでが友達でどこからが恋人」と決められるのです。
まず自分基準を持とう
あなたはどういったラインからが恋人だ、と思っていますか?
告白をしたから恋人同士だ、いや、それっぽい雰囲気が醸し出されていればそれはもう恋人といって差し支えない、などいろんな意見があるでしょう。
その境界線は人によって千差万別であり、そのどれもが正しいし間違っていると言えます。
まずは自分のラインをしっかりと確立すること。それが一番最初のステップになります。
例えば「キスをしたらそれはもう恋人である」「友達とは手ぐらいなら繋ぐかな?」「同性の友達とするスキンシップなら、異性の友達としても問題ないよね」など自分の気持ちに素直になってみましょう。
人によっては、友達を男女で区別しないという人も、逆に友達だとしても男女での区別はしっかりしなければならない、と思う人もいるでしょう。
今ここで問題になっているのはあなたの気持ちです。あなたはどちらよりの意見をもっていますか?
ゆっくりで構いませんので、一つ一つ丁寧に自分なりの答えを見つけていきましょう。
自分の意見が固まってから、もう一人の当事者である恋人と意見の擦り合わせをしましょう。
これが二人にとっての最適解であるという部分を見つけ出すのです。
もやもやしたらそこが浮気の境界線
なぜ、人が恋人と友達の明確な境界線を決めたがるのかというと、どこからが浮気と思われてしまうのかという問題があるからではないでしょうか。
彼氏が男性の友達と二人きりで遊んでいてももやもやしないのに、女性の友達と遊んでいるともやもやする人は結構多いでしょう。
けれど、人によっては「遊ぶ人くらい彼氏の自由だから別にもやもやしないなぁ」という人だって少なくはありません。
ここで大事になってくるのは、まず自分の気持ちです。もやもやしてしまったのならそれを突き詰めましょう。
なぜ自分はもやもやしたのかを考えるのです。自分は異性の友達と二人きりで遊ぶのは我慢しているのに相手はそれをしていてずるい、という感情かもしれませんし、遊んでいる女性が実は好きではないのかもしれません。
理由がわかれば、後は対処を考えましょう。もしかしたら「特定のある人にだけ嫉妬をしている」という可能性もあります。
嫉妬をしてしまうことは、恋愛している人間にとって極当たり前のことです。嫉妬をしている自分を恥じる必要はありません。
ただ、その嫉妬の感情をマイナスの方向で爆発させなければ良いだけなのです。
大切なのは相手と自分の世界
自分がされて嫌なこと、もやもやすることの理由はつかめましたか?自分の中の問題と原因がわかれば、後は相手との対話となります。
ここで気を付けたいのは「相手と自分は違う考えを持つ違う人間」ということを意識することです。
自分がされたら嫌なことでも、相手は嫌じゃない場合があります。
自分の考える友達と恋人の境界線はここだし、このライン以上のことは例え相手が気にしないことであってもしてほしくない、と正直に自分の気持ちを伝えてみましょう。
大前提!恋愛は二人でするもの
他人の言葉に惑わされずに、二人にとって心地よい付き合いを続けるには、共通認識のすりあわせが必要不可欠です。
それは友達と恋人の境界線の話に限りません。
相手とは友達と恋人の境界線を同感が得ているのか、それを聞かないと無駄に嫉妬してしまい、破局に向かってしまうなんてこともありえるのです。
それを回避するためにも「私はここから浮気と考えてしまう、あなたは?」ときちんと話し合う習慣を持ちましょう。
そんなの言わなくてもわかるだろう、と思う方もいるかとは思いますが、話してみると驚くほどに違うことがわかるはずです。
自分の常識は、案外相手にとって非常識だったりするものなのです。
自分と相手の妥協点を探そう
相手と話合った結果、価値観がぴったりあてはまってより親密になれました、なんていうことは実は稀です。
もし、パートナーとそういう関係を結べたのであれば、是非末永く続くようこれからも努力してくださいね、と祝福します。
ですが、往々にして価値観とはその差異がでてしまうものです。
あなたは「彼氏と異性が手を繋いだらもやもやする」と思うのに対し、彼氏は「別に自分も彼女も異性と手を繋いでもなんとも思わない」という違いはよくあることです。
では、この場合の解決策はあるのでしょうか。解決策は、あなたとパートナーで妥協点を探っていく以外に実はありません。
人付き合いの基本である「相手が嫌がることをしない」を念頭に置きながら、どこまでお互いが妥協できるかを探るしかないのです。
受け入れる努力が大事
基本的に、人間は自分以外の人間を変えることはできません。
相手のためを思いやって言葉を投げ掛けても、相手がやる気にならなければ変わってはくれないのです。
親が子どもの心配をして「勉強しろ。将来困ることになるぞ」と諭しても、その言葉がきっかけで勉強をばりばりする子どもにはなかなかならないのと一緒です。
つまり、変えるべきは自分の心、気持ちということになります。
自分が変わることによって相手が変わることも期待できますし、自分が変わった方がてっとりばやいからです。
最初は「相手の価値観が受け入れられない」「自分ばかり損している」と思うかもしれません。
最初の一歩は「受け入れられないけど、そういう価値観もあることはわかった」という理解から始めましょう。
嫉妬に惑わされないコツ
お互いの「友達と恋人の境界線」という価値観を話し合ってみると、細かい相違点が現れてきっと驚くでしょう。
恋愛をする上で、友達に嫉妬してしまうということは、大なり小なり誰でもあることだと思います。
そこで嫉妬してしまうのは仕方がないこと、と割りきって円満な恋人関係を続けるためのコツを伝授します。
彼氏が嫉妬をマイナス要因と捕らえない場合も
まず、彼氏との話し合いで確認するべきなのは「彼氏が嫉妬をどういうものとしてとらえているか」に尽きます。
というのも、人によって嫉妬のとらえ方は様々で「嫉妬なんてめんどくさい。そもそも嫉妬するなんて自分のことを信用していない証拠では?」と言う人もいれば「嫉妬は愛されている証拠、度を越さなければ可愛いからついつい嫉妬してほしくなる」という人だっているのです。
感じ方は千差万別なので、彼氏のタイプによっても対処法は変わってくるのです。
彼氏が嫉妬を嫌いな場合
この場合は、出来るだけ嫉妬を表に出さないように心がける他ありません。
ただ、その心がけは自分一人では不可能です。なぜなら、彼氏の行動によってあなたが嫉妬してしまうことが大半だからです。
例えば「私はこういった時に嫉妬をしてしまうからしないでほしい」だとか「私はあの人とあなたが一緒にいるとどうしても嫉妬をしてしまう。だから、会ったこと自体私に伝えないでほしい」などの具体的な嫉妬をしない条件を伝えてみましょう。
もしもここで「そんなことも気にしなければならないのか」という感じになられてしまうと、残念ながら彼氏とあなたの相性はよくないのかもしれません。
あまり嫉妬を感じない側にしてみれば、嫉妬をする感情そのものが理解不可能なものです。
ここで理解は出来ずとも共感を示してくれるのであれば、少しは見込みがあるのですが、何もないと嫉妬しすぎてあなたが疲れてしまうか、嫉妬されすぎて相手が疲れてしまうかのどちらかの未来になってしまいます。
彼氏が嫉妬を嫌いではない場合
嫉妬大歓迎!とまで言う人は稀でしょうが、ちょっと嫉妬した程度であれば可愛いと思ってくれる人も少なくありません。
そう言った場合は、あまり深刻に見えないように気を遣いつつ「そういうの嫉妬するからやめてーって言ったじゃん」程度にとどめておくのはどうでしょうか。
折角「多少の嫉妬なら可愛い、愛情を感じられる」と思われているのですから、そこで愛情を深めておくに越したことはないですよね。
ただし、やり過ぎると相手が「こうすると嫉妬してくれて、愛情を感じられる」と間違った認識を持ってしまう場合もあります。
嫉妬だけではなく、愛情を感じられる手段をたくさん用意しておく方が良いでしょう。嫉妬はあくまでスパイス程度にとどめておきましょう。
好意を口にする
人によっては口下手で、愛情表現をするのも一苦労という方もいるでしょう。
でも、自分は変えられるものです。小さなことでいいのでまずは相手を誉めてみたり、普段の何気ない生活の中で感謝を伝えてみることからはじめませんか?
例えば「今日のデート楽しかった、ありがとう」だとか「荷物を持ってくれてありがとう、頼りになるよね」などというありふれた言葉で構わないのです。
相手がしてくれたことを肯定する、感謝をするといった言葉は相手の自尊心を多いに満たしてくれます。
それにこういった言葉は心にもないことではありませんよね? 自分の中にある恋人への気持ちをその都度口に出せるよう心がけてみましょう。
スキンシップは恋人だからこそする行為
友達と恋人の一番の違いはスキンシップの有無だ! という人もいるのではないでしょうか。
確かに友達とスキンシップをするとしても手を繋いだり、スキンシップが多い方でも軽いハグ止まりの方が多いと思います。
つまり、スキンシップとは恋人である証である、という考え方もできるでしょう。
スキンシップを頻繁にすることによって「自分は相手にとって友達ではなく特別な存在なんだ」という感情を相手に持ってもらうことに繋がります。
こういった感情こそがちょっとやそっとの嫉妬じゃ壊れない信頼関係の秘訣となるのです。
少し恥ずかしいかもしれませんが、まずは手を繋ぐことからでも構いませんのでチャレンジしてみてくださいね。
愛情表現をねだるのは恥ではない
自分から愛情表現をしてばっかり、というのはちょっとばかり冷めてしまいますよね。
相手からも同じくらい、とは言わないからちょっとくらい愛情表現をしてほしいものです。
けれどもそれを口に出すのは、はしたないのではないかなんて悩んでしまうともう思考のループから抜け出せなくなってしまいます。
でも、よく考えてみてください。もしかしたら、相手は自分からのスキンシップが少ないことに気づいていない可能性だってあるのです。
あなたがしてくれているからいいだろうなんて思っているのかも…。ではどうやってそれを確かめたらいいのでしょうか。
それはズバリ口に出して聞いてしまえばいい、それだけなんです。ポイントは「私からしてばっかりで寂しい」と自分の気持ちを主体にして言うこと。
これは「わたし言葉」というテクニックで、相手を責めることなく気持ちを聞き出せる手法なんです。
そこで初めて、相手は「なぜ自分から愛情表現をしないのか」ということを考え始めるので、根気よく考えを聞いてそして恥じることなくねだってみましょう。
まとめ
友達と恋人の境界線というのは世間一般で言われることはありますが、その種類は多種多様です。
それらに惑わされることなく、二人にとって最適な基準をつくることが、嫉妬に惑わされない良い恋人関係を作る秘訣かもしれませんね。
是非、自分達にとって一番最適な関係を築いていってください。
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