芸術の秋とは?由来や楽しみ方、芸術鑑賞におすすめのおでかけスポットもご紹介

「芸術の秋」という言葉はよく耳にしますが、なぜ秋が芸術のシーズンなのでしょう。この記事では、「芸術の秋」の由来や意味を紹介していきます。また、「芸術の秋」の楽しみ方や、おすすめのおでかけスポットについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

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芸術の秋とは?由来や楽しみ方、芸術鑑賞におすすめのおでかけスポットもご紹介
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Sayang

ライター

イギリス人の夫と息子二人の四人家族です。動物好きで、犬と猫も飼っています。趣味は読書。インテリアやファッション、アートや文学など美しいものに心惹かれます。

なぜ芸術の秋?

普段何気なく使っている「芸術の秋」というフレーズには由来があります。改めて考えると、芸術と秋の結びつきが不思議に感じませんか。

ほかにも「スポーツの秋」や「読書の秋」など「〇〇の秋」という言い方はいろいろありますね。まずは、それぞれの由来をチェックしましょう。

 

芸術の秋と言われるようになった由来

芸術の秋と言われるようになった由来

秋は気候的に芸術活動に集中できることが、「芸術の秋」の由来です。夏は暑すぎ、冬は寒すぎて芸術に集中できません。

春も気候的には温暖ですが、進学や就職、異動などで生活環境が慌ただしい時期でもあります。結果的に、秋が最も芸術に親しめる時期という意味で「芸術の秋」となったのです。

ほかに、1918年に発行された雑誌「新潮」において使われた「美術の秋」が語源であるという説もあります。

 

他の〇〇の秋にも由来がある

他の〇〇の秋にも由来がある

秋といえば、ほかにも「スポーツの秋」や「読書の秋」、「食欲の秋」がありますね。スポーツも読書も、芸術と同じく秋が最も集中して取り組める季節であることが由来。特に読書は、秋の夜長の過ごし方としてもおすすめです。

また、秋は日本人の主食である米をはじめ、旬を迎える野菜や果物が多い季節でもあります。美味しいものがたくさん採れる秋は、食欲が増す人が多くなることが「食欲の秋」の由来なのです。

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芸術の秋は何する?おすすめの楽しみ方

芸術の秋におすすめの楽しみ方や過ごし方は、さまざまな芸術に親しむこと。芸術とは、美術だけを指すのではなく、文学や音楽、舞台や映画など幅広いアートのジャンルや種類が含まれています。

芸術の秋の楽しみ方

  • 美術館や博物館で芸術鑑賞
  • 音楽鑑賞
  • 絵を描く
  • 書道をする
  • 紅葉狩り

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

 

美術館や博物館で芸術鑑賞

美術館や博物館で芸術鑑賞

芸術の秋のおすすめの過ごし方の1つが、美術館や博物館での芸術鑑賞です。秋は、日本各地の美術館や博物館で大型の展覧会やイベントが開催されます。

海外の有名な美術館のアートや、普段は目にすることができない国宝などを鑑賞できるチャンスは見逃せません。

大型イベントは開催期間が長いので、それぞれの公式サイトでいつまで見られるかをチェックしておくと安心ですね。

 

音楽鑑賞

音楽鑑賞

芸術の秋のおすすめの過ごし方、2つ目は、音楽鑑賞です。秋の音楽イベントは、オーケストラのコンサートが多く開催されます。

その理由は、天候。特にピアノは、湿度が低い冬には響板が収縮しまい、湿度が高い夏は反対に膨張してしまうので調律が大変です。

フルートやバイオリンも、温度や湿度の変化によってダメージが出ます。そのため、気候が安定している秋に音楽会が多く開催されるのです。

 

絵を描く

絵を描く

絵を描くことも、芸術の秋のおすすめの楽しみ方の1つです。気候がよい秋は、野外でのスケッチも楽しめるでしょう。

絵を描いたことがない、画材の種類が多く選べないという人は、気軽に扱える水彩絵の具やアクリル絵の具がおすすめ。色鉛筆は水もブラシも必要ないのでより手軽です。

最近ではYoutubeやInstagramなどでも、絵の描き方のレクチャー動画が多くあるので参考にしてもよいでしょう。

 

書道をする

書道をする

芸術の秋の過ごし方として、書道もおすすめです。小中学校で書道の授業を経験したことがある人は多いでしょう。大人の初心者が書道を始める場合、「文房四宝」と呼ばれる筆・墨・硯・紙に加え、文鎮・下敷の6種類をそろえておくとよいですね。

心を落ち着けて文字に集中する時間は、まさに芸術の秋の過ごし方。はがきサイズに書いて額装する楽しみ方もおすすめです。書道も初心者向けのレクチャー動画が、数多く公開されていますよ。

 

紅葉狩り

紅葉狩り

紅葉狩りもまた、芸術の秋のおすすめの過ごし方です。紅葉狩りとは、美しい紅葉を鑑賞するイベントのことで平安時代からありました。

当時の貴族は移動の際に牛車を使いましたが、紅葉のある場所は野山。そこで、牛車ではなく徒歩で紅葉を鑑賞するスタイルを狩りに見立てたことが語源です。

紅葉の見ごろは場所やその年の気候によって異なるので、何月が一番美しいのか確認してからおでかけの予定を立てるとよいですね。

 

芸術の秋を堪能できるおでかけスポット

それでは続いて、芸術の秋におすすめのおでかけスポットを見ていきましょう。日本には数多くの美術館や博物館、音楽ホールがあります。中でも最新のホットなスポットをピックアップしました。

また、紅葉で有名な場所もご紹介します!

 

現代アートが鑑賞できる金沢21世紀美術館

石川県にある金沢21世紀美術館は、芸術の秋ならではのおでかけにおすすめです。2004年の開館以来、金沢観光では外せない人気スポットになっています。

現代アートが数多く展示されていますが、中でもアルゼンチンの芸術家レアンドロ・エルリッヒによる「スイミング・プール」は必見。

ほかに、日本を代表する芸術家である奈良美智のドローイングなども所蔵している美術館です。


 

コレクションを持たない新国立美術館

コレクションを持たない新国立美術館

東京の六本木にある新国立美術館も、おすすめのおでかけスポットです。ここは日本で5番目に開館した国立美術館ですが、コレクションを持たずに展覧会やイベントを開催しています。

日本を代表する建築家・黒川紀章によるガラス張りの建物も特徴的。館内には、ポール・ボキューズ氏の正統派フランス料理が堪能できるレストランがあります。ほかにカフェが3つあるので、シーンに合わせて選んでみましょう。

 

アイヌ民族について深く学べるウポポイ

アイヌ民族について深く学べるウポポイ

北海道の白老に2020年から公開されているウポポイ(民族共生象徴空間)も、芸術の秋におすすめのおでかけスポットです。近年注目が高まっているアイヌ民族に関する施設で、敷地内には国立アイヌ民族博物館もあります。

ウポポイの意味とはアイヌ語で「歌うこと」。アイヌ語やアイヌ文様の意味や理由、アイヌの文化味や歴史が学べるウポポイでは、芸術の秋ならではの過ごし方ができるでしょう。

 

音楽専用として日本初のザ・シンフォニーホール

音楽専用として日本初のザ・シンフォニーホール

日本で初めて作られた音楽専門ホールであるザ・シンフォニーホールでは、芸術の秋にふさわしいプログラムがたくさん用意されています。

1982年の開館以来、世界一の音響が堪能できる場所として人気を博してきました。その理由は、こだわりの「残響2秒」にあります。

芸術の秋ならではの交響楽団や管弦楽団の演奏会をはじめ、ピアノリサイタルや合唱などが鑑賞できる人気スポットです。

 

日本一美しい紅葉がみられる好古園

日本一美しい紅葉がみられる好古園

兵庫県にある姫路城西御屋敷跡庭園「好古園(こうこえん)」は、美しい紅葉が見られる場所の1つとして知られています。

世界遺産である姫路城を背景に本格的な日本庭園がしつらえられ、秋は紅葉で木々が燃えるように見えると評判です。日本庭園が作られた理由は、市制百周年を記念したから。

また、「好古園」と名付けた理由は、江戸時代の藩校「好古堂」にちなんだからです。

 

300本のカエデ類が紅葉する昭和記念公園

300本のカエデ類が紅葉する昭和記念公園

東京の立川市と昭島市にまたがる国営・昭和記念公園も、芸術の秋の紅葉狩りにふさわしい場所です。公園内にある広さ6ヘクタールの日本庭園に植えられているカエデ類は300種類。例年11月ごろに見ごろを迎えます。

池の西側にある歓楓亭では、お抹茶とお菓子のセットが有料でいただけるので、紅葉を見ながらゆっくりしてもよいでしょう。「観楓」とは紅葉を鑑賞するという意味です。

 

芸術の秋をきっかけに芸術に触れてみよう

芸術の秋の意味や由来、さらにおすすめの過ごし方や楽しみ方を紹介しました。気候のよさや夜の長さが、芸術の秋を堪能できる理由にもなっています。

また、芸術やアートとは、絵画や彫刻だけを指す言葉ではありません。音楽や書道、総合芸術とされる演劇や美しい紅葉などさまざまな種類が、その意味に含まれています。

芸術の秋をきっかけに、普段あまりなじみがない人も芸術に触れてみませんか。

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