大人なら知っておきたい「手紙の結び」をご紹介!
友達やビジネスシーンで手紙を書くとき、手紙の結びに悩んだ経験はありませんか?手紙の結びは、相手の健康を祈る言葉や返事を求める言葉などいろいろパターンがありますよね。今回はビジネスや友達に贈る手紙の結びの書き方や例文を紹介します。
また、手紙の文末に季節の挨拶を入れる場合もありますよね。そこで手紙の結びに使える季節の挨拶を時期も合わせて紹介します。素敵な言葉で締めくくり、相手に喜んで貰える心のこもった手紙を書きましょう。
手紙の結びの例文《友達》
まずは友達へ贈る手紙の結びについて例文を交えてご紹介します。友達へ贈る手紙の場合、取引先や上司などビジネスで贈る手紙ほど、かしこまった文章にする必要はありません。
また友達への手紙は「拝啓」、「敬具」のような頭語と結語は省いてもよいでしょう。友達に贈る手紙なので、硬い言葉遣いではなく、気持ちが伝わりやすい親しみの持てる言葉遣いを心がけましょう。
例文⓵暑い日に使える友達への手紙の結び
例文:厳しい暑さが続きますが、くれぐれもお身体にお気をつけください。
夏の疲れが出やすい頃ですので、夏バテなどなさいませんようにご自愛ください。
上記の例文は夏の暑さが厳しい7月、8月頃に使える手紙の結びです。季節の挨拶を入れつつ、友達の身体を気遣う言葉を加えた素敵な手紙の結びですね。
親しい人へ贈る手紙なので、もう少しカジュアルな文章がよい場合は「夏バテしないようにお互い頑張ろう!」といった文末もおすすめですよ。
例文②寒い日に使える友達への手紙の結び
例文:年末に向け何かと忙しい時期ですが、風邪など引かないよう温かくしてお過ごしください。
今年一年のご多幸をお祈りいたします。
上記の例文は寒い日に使える友達へ贈る手紙の結びです。12月頃に贈る手紙なら、例文のように年末のことを手紙に書くのもよいですね。
忘年会や帰省で友達と会う予定がある場合は、「お会いできることを心待ちにしております」という文章を手紙の結びにするのもおすすめです。また1月に友達へ手紙を贈る際は、例文のように一年の始まりらしい言葉を手紙の結びに入れましょう。
例文③自然を表現した友達への手紙の結び
例文:紅葉の美しい爽やかな季節ですね。健康にご留意し、行楽の秋をご満喫ください。
花便りも伝わる今日この頃、心穏やかにお過ごしください。
上記の例文は季節の移ろいを言葉にした手紙の結びです。季節感があり、趣が感じられますよね。紅葉は10月頃、花便りは花の咲いた様子を知らせる言葉なので3月から4月頃に使える結びの表現になります。
自然に目を向けて季節の移ろいを感じるままに言葉で表現して、素敵な手紙の結びを書いてみましょう。
例文④想いを伝える友達への手紙の結び
例文:お互いの幸せを願って。
これからも宜しくお願いします。
上記の例文は相手に想いを伝える手紙の結びです。例文のように今後の関係性やお互いの幸せを手紙の結びに入れることもできますよ。
もっとカジュアルな手紙にしたいときは、「これからも仲よくしてね。」や「またご飯に行こうね!」といった言葉を手紙の結びに入れるのもおすすめですよ。またお互いに学生の場合や資格の勉強をしているなら、「お互いに勉強、頑張ろうね。」のような言葉もよいですね。
例文⑤返事が欲しいときの手紙の結び
例文:折り返しご一報ください。
お返事をお待ちしております。
上記の例文は相手から連絡が欲しいときに友達へ贈る手紙の結びです。友達への手紙なので「お手数ですが」のようなかしこまった言葉は必要ありません。
しかし、相手へ返事をお願いする言葉を手紙に入れるときは「返事を下さい。」と露骨に言わず、例文のように丁寧に伝えるのがおすすめですよ。また、できれば返事が欲しいというときは「お返事いただけると幸いです。」と少し遠回しの言葉で伝えるのもよいでしょう。
手紙の結びの例文《ビジネス》
続いては取引先や上司などビジネスシーンで使える手紙の結びについて紹介します。ビジネスシーンで手紙を書く場合は、できるだけ丁寧な文章で書く必要があります。
まず頭語を書き、時候の挨拶、主文、結び、結語の順に書いていきます。その後、日付や宛名、差出人を書いて完成です。取引先などに手紙を書く際は、差出人の所に会社名を入れることを忘れないようにしましょう。
例文⑥暑い時期に使えるビジネスの手紙の結び
例文:暑さ厳しき折、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
酷暑の折柄、皆様のご健勝を心よりお祈りいたします。
上記の例文は暑い時期に手紙を贈る場合にビジネスでも使える手紙の結びです。「暑さ厳しい折」のように「~折」の形は時候の挨拶によく使われますよね。「~折」は状況や場面、その時期を意味します。
また「貴社」は手紙を出す相手の会社を指すため、取引先など日頃お世話になっている会社宛てに出す手紙の結びに使える例文ですよ。
例文⑦寒い時期に使えるビジネスの手紙の結び
例文:余寒厳しき折、どうぞお体ご自愛ください。
寒さひとしお厳しき折、ご自愛専一にてお願い申し上げます。
上記の例文はビジネスシーンで使える寒い時期の手紙の結びです。「余寒厳しき折」は「よかんきびしきおり」と読み、厳しい寒さが残っている2月頃に使える季節の挨拶です。
また「ご自愛専一」は「第一に自分自身を大切に」という意味をビジネスでも使えるように丁寧な言葉で表現した言葉です。聞き慣れない言葉ですが、意味をしっかり理解した上で、手紙に使いましょう。
例文⑧自然を表現したビジネスの手紙の結び
例文:若草萌ゆる好季節、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
落ち葉舞い散る深秋の候、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
上記の例文は季節の移ろいを感じられ、ビジネスでも使えるおしゃれな手紙の結びです。「若草萌ゆる」は草木の新芽が芽生える時期に使われる言葉で、4月の下旬に使える季節の挨拶ですよ。
「若草萌ゆる候」はよく手紙で使われる季節の挨拶なので、意味と使える時期を合わせて覚えておきましょう。また「落ち葉舞い散る深秋」は11月頃に使える言葉ですよ。
例文⑨今後の関係性を表すビジネスの手紙の結び
例文:今後も変わらぬご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。
ご多幸を心よりお祈り申し上げます。
上記の例文は今後もよい関係を続けたい場合、相手の幸せやよい関係性を願うときに使える手紙の結びです。「変わらぬご指導ご鞭撻」は年始の挨拶や自己紹介など、手紙だけでなくスピーチにもよく使われる言葉ですよね。
意味は「ご指導」が「教えて導くこと」、「鞭撻」は「努力するように励ます」となります。また「ご多幸」は一つの仕事で区切りのときに使うことが多く、移動や退職の知らせを手紙で書くときにおすすめの言葉ですよ。
例文⑩返事が欲しいときのビジネスの手紙の結び
例文:ご多忙中恐縮ではございますが、ご返事を賜りますようお願い申し上げます。
お手数をお掛けしますが、ご回答いただければ幸いに存じます。
上記の例文はビジネスシーンで相手から返事が欲しいときに使える文章ですよ。ビジネスシーンで頼みごとをする際は、「ご多忙中とは存じますが」や「お手数をお掛けしますが」のようなクッション言葉と呼ばれる相手を気遣う文章を入れることが大切ですよ。
また目上の人に対して「幸いです。」は失礼だと感じる方もいるため、ビジネスシーンでは「幸いに存じます。」を使うようにしましょう。
大人なら知っておきたい「手紙の結び」まとめ
手紙の結びの例文を友達とビジネスに分けて紹介しましたが、参考になりましたか?友達に手紙を出す場合もビジネスとして手紙を出す場合も、手紙の結びに季節の言葉を使ったり、相手の体調を気遣ったりと基本的に同じ内容で書くことができます。
他にも「ご家族様へ宜しくお伝え願います。」や「取り急ぎ、一筆ご連絡まで。」と伝言を頼んだり、用件をまとめたりする手紙の結びもおすすめですよ。この記事を参考に相手に伝わる手紙の終わり方をしてみましょう。
こちらもおすすめ☆
新規登録
ログイン
お買い物