今からやれる先延ばし癖の改善法特集
「期限が迫っていると頭ではわかっているのに、ギリギリまで取り組めない」「後回しにしすぎて、仕事で大きなトラブルになった」など、先延ばし癖に悩んでいませんか。
実は一口に先延ばし癖と言ってもその根底にある心理にはさまざまなものがあるのですよ。
そこで今回は先延ばし癖のある人の心理と、それにあった改善方法についてまとめました。ついついマストのタスクを延期して、後で辛い思いをした経験のある方は参考にしてくださいね。
先延ばし癖がやめられない人の心理状態とは?
先延ばし癖がやめられない人の心理としてまず思いつくのは、「面倒なことはやりたくないから、後にする」ということでしょう。ただ、子供の夏休みの課題ではないので、社会に出た一大人が面倒だからと逃げてしまうことはあまりないはずです。
ではなぜ大人も「後でやろう」と考えるのでしょうか。ここでは大人ならではの先延ばし癖の心理状態についてご紹介します。自分のケースにあてはまるものがないか、チェックしてくださいね。
状態①ストレスや負担が怖い
先延ばし癖のある人の心理として、やらないといけないことをやったときのストレスや負担を恐れて、後回しにしてしまうというケースが考えられます。
どれほど肉体的に疲れるか、あるいは仕事なら上司からの強い批判や顧客からの無理難題など、やったときのネガティブな側面ばかりが思い浮かんで、やる気を喪失してしまうのです。
そのマストタスクが、自分にとって苦手なこと、または初めて取り組むことの場合、よりそういった傾向が強くなります。
状態②他に興味のあることをやってしまう
家事や育児など自分の裁量が大きく、他人から管理されることの少ないことでの先延ばし癖の場合、他に興味のあることを優先してしまうということもあります。
普段仕事ではきっちりやるべきことをこなしているのに、家だとついついスマホをさわってしまったり、ちょっと気になった家事を先にやってしまったりした経験はありませんか?
やる気がないわけではないけれど、新しい「やりたいこと」を優先する、そんな「つい」の優先順位の変更が家庭での先延ばし癖につながっているのです。
状態③ミスなく完璧にやりたい
意外かもしれませんが、完璧にやりとげたいという心理から、マストタスクを延期するのも大人の先延ばし癖の原因となります。最初から最後までミスなくやりたいので、下準備をしっかりしてからでないと取りかかれないのですね。
また自分自身の体調やメンタルも一番よい状態から始めたいので、タイミング自体をうかがっていることもあります。やる気がないわけではないですし、取りかかれば実力も発揮できますが、後に回しすぎて時間がなくなることもあるようです。
状態④ギリギリでも大丈夫と思っている
経験がある、あるいは自分の能力に自信があって、時間ギリギリまでやらなくても大丈夫だと思っているのも、先延ばし癖の心理です。「やればできるから、今は他のことがしたい」「やる気を出せばすぐ終わるから、やる気が出るまで待とう」などと考えてしまうのですね。
楽観的でいることはポジティブになれますし、悪いことではありません。ですがそれが原因で失敗する、他人に迷惑をかけるのは社会人として避けるべきですよね。どうすればよいのか、対策方法を次から見ていきましょう。
先延ばし癖を改善する方法《思考》
ここまでは先延ばし癖の心理状態について見てきました。「時間がない」「面倒」というだけでなく、やる気があっても延期してしまう、そんな微妙な心理状態が大人の先延ばし癖には隠れていることがおわかりいただけたことでしょう。
ここからはそのパターンを元に、先延ばし癖を改善する「思考法」について見ていきます。あてはまった自分のケースを思い浮かべつつ参考にしてくださいね。
改善する思考法①達成したときのことを考える
先延ばし癖の理由が①のネガティブになってしまうタイプなら、達成したときのことを考えてみましょう。終わった後にどんなよい状態になるのか、仕事であればキャリアにどんな好影響があるのかを想像してみるのです。
やるべきことをやったときの報酬を明確にし、モチベーションをアップする効果が期待できます。辛いことや難所を考えることはリスクヘッジできるということでもあるので、悪いことばかりではありません。①にあてはまる方はそれを活かしつつ、前向きになれるように意識してみてくださいね。
改善する思考法②失敗を恐れない
ケース①と③が先延ばし癖の理由なら、失敗を恐れないメンタルを目指しましょう。①の場合、失敗で発生するトラブルや人からどう思われるかが気になっているはず。事前に対策できるところは準備しておいて、あとは「どう思われようと関係ない」「なるようになる」と楽観的に考えてみてください。
③の場合は自分の能力を信じることが大切です。「失敗しても、後から取り返せるから大丈夫」「とりあえず7、8割のコンディションでも始めてみよう」と自信を持つことで、完璧主義が理由の先延ばし癖が減らせるはずですよ。
改善する思考法③「後工程はお客様」と考える
ケース④の考え方をして先延ばし癖がついてしまっている人は、「後工程はお客様」と考えるようにしてみませんか。その作業の後ろを引き継ぐ同僚や、チェックしてくれる上司など、仕事でやるべきことにはたいてい次の工程がありますよね。
それをお客様だと考えると、時間ギリギリに仕上げて作業をわたすのはやめようと思えるはずです。本来の意味あいとは異なりますが、次の工程の人を気遣う気持ちがあれば、前倒しくらいの気持ちでやるべきことに取り組めるはずですよ。
先延ばし癖を改善する方法《行動》
先延ばし癖への対策になる「考え方」について3つピックアップしましたが、いかがでしたでしょうか。思考や考え方は何回も何回も繰り返すことによって徐々に身に付いていくものなので、なかなか効果を感じにくいかもしれません。
そこで「考え方」の改善とあわせてやっておきたい、先延ばし癖を改善する行動についてもまとめました。簡単にできるはずなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
改善する行動①とりあえず5分やってみる
ご紹介した心理状態だけでなく「気が乗らない」など他の理由でも、先延ばし癖の対策にとりあえず5分やってみるというのは有効です。「とにかく5分やったら、やめてもいい」という気持ちで始めると、5分を過ぎたとしても不思議とそのまま続けられるものなのですよ。
ネガティブで始められない①、他のことをやってしまう②のタイプの先延ばし癖なら効果をすぐ実感できるはず。また③の完璧主義の方についても、とりあえず始めることで全体像を把握できますし、計画を立てる手助けになるのでおすすめですよ。
改善する行動②タスク整理する
タスクを整理しスケジュールを明確にするというのも、先延ばし癖の対策にはイチ押しです。先々までの予定を確認し、タスクを見えるようにすると「案外時間がないな」と気付いて、延期しても大丈夫という考えもなくなります。特にケース②、④の心理状態のときに効果がありそうですよね。
また、見える化したタスクを小さな目標としてとらえ、それを達成していくことで自信がつき気持ちもポジティブになれるので、長い目で見ると①の後ろ向きになってしまう対策にもなるでしょう。
改善する行動③やるべきこと以外は後にする
②で、先延ばし癖がついている方は多いはず。そんなときはやるべきこと以外は後にすることを徹底しましょう。スマホは見ない、他の家事などにも目を向けずに、とにかくやるべきことを先にこなすのです。
スマホを見たり、本やマンガを読むなどの「娯楽」はやった後のご褒美に、気になった家事などの「新たに発生したやるべきこと」は手帳やスケジュール管理アプリなどで忘れないようにして、今の優先順位を変えないことを意識してくださいね。
今からやれる先延ばし癖の改善法まとめ
今回は大人の先延ばし癖の理由となる心理状態と、改善する方法について6つご紹介しました。あてはまるものや、やってみようと思える方法はありましたか。
自分の先延ばし癖を見直すきっかけになれば幸甚です。先延ばし癖は他の人に迷惑をかけることもありますし、より自分自身のストレスを増やしてしまう原因にもなります。
やらないといけないことを延期する自分の心理を把握し改善して、時間やメンタルにゆとりを持てるようになりましょう。
こちらもおすすめ☆
新規登録
ログイン
お買い物