大人が「やるべき」考える力の鍛え方集
「考える力」というと、通知表などのイメージもあって子供が学習する物と思っている方もいるかもしれません。ですが個々の物事に着目し、自分なりに考察して結論や解決方法を見つけ、新たな価値を生み出す力は大人にこそ必要な能力なのですよ。
今回は大人がやるべき、考える力が身につく方法を《習慣》《訓練》にわけてご紹介します。これからの時代、社会人として生き抜くために必須といわれている「考える力」を鍛えていきましょう。
考える力とは?
考える力とは「思考力」「考え抜く力」ともいい、「状況や課題を把握し、自分の頭を使って改善や解決方法を見つける能力」や「自分の経験や知識から、その状態から次に何が起こるのか分析する能力」を意味します。
これまでの自分の積み重ねによって鍛えられる物で、社会人として働く大人にとっては大切な能力といえそうですね。ここではそのメリットや衰える原因、考える力のない大人の特徴についてまとめました。
考える力を伸ばすメリット
考える力を伸ばすと、どんな利点があるのでしょうか。社会人はより価値のある物、あるいは今より効率を上げることを常に求められますが、考える力がないとそれも枯渇してしまいますよね。
ですから考える力を伸ばすことで新たなアイデアや改善点が思い浮かびやすくなり、社会人としてのスキルが上がるというのはメリットでしょう。
また考えるのには物事を分析し整理する必要があるので、それを材料にし人を説得しやすくなるということも考えられます。
考える力のない大人の特徴
考える力のない大人には次のような特徴があります。1つ目はとても消極的な性格であることです。消極的=経験が少なくなるので考える力が鍛えられないのです。
2つ目の特徴はわからないことがあっても、すぐに人に聞いてしまうことです。自分なりに整理したり試行錯誤してから不明点を聞くならいいのですが、そういったプロセスを挟まない大人は考える力がない人が多いです。
3つ目はすぐに行動してしまうこと。行き当たりばったりに対応していると分析をしたり、計画を立てたりという行動で思考力が鍛えられないのです。
衰えてしまう原因
大人はさまざまな経験を経ているのに、なぜ考える力が衰えてしまうのか不思議ですよね。その原因の1つとして、忙しいことがあげられます。日々のタスクに追われて、こなすのに精いっぱいで思考する時間が無いために低下してしまうのです。
あるいは大人として常識やルールに縛られすぎていて、目の前のことを「当たり前」と思ってしまっている可能性もあります。
また、今に満足していて競争心や向上心がないため考える力が衰えていることもあるでしょう。
大人が考える力を鍛える方法《習慣》
経験や知識を元に、物事を分析し、次の予想をしたり改善したりするのが「考える力」で、社会人として活躍するのに役立つスキルであることが、おわかりいただけたことでしょう。
そんな考える力ですが、日々の生活の中で思考する習慣を取り入れるだけでも鍛えることができるのですよ。ここでは普段の生活でも深く考えることを取り入れられる、おすすめの習慣をご紹介します。
伸ばす方法①事前に計画をたてる
いつもやっている業務やあるいは家庭で何かイベントごとがあるとき「その場で何とかするからいいや」と、なあなあになっていませんか。そういった機会こそ考える力を養うチャンスなのです。
それをする目的を自分なりに見つけ出し、達成するための手段や計画を考えるようにしてみましょう。誰かに見せるための物ではないので紙やタブレットなどで自由に書き出してみてください。行動するより前に考える癖をつけられますし、より効率的に進められるようにもなりますよ。
伸ばす方法②積極的になる
物事に対して積極的になるのも考える力をつけるのには必要です。ニュースなどの情報を積極的に集め、自分なりに整理したり、好奇心旺盛にさまざまなことにチャレンジして、これまでになかった経験をしたりしてみましょう。その都度思考するので、よいトレーニングになるはずです。
また、人との交流に積極的になるのもおすすめ。他人の意見や物の見方にふれることで、より多角的に物事を見られるようになりますし、アドバイスを受け入れられれば考え方も柔軟になるでしょう。
伸ばす方法③何事にも「なぜ?」と思う
疑問を持つようにするというのも考える力を身につけるためにおすすめの習慣です。
先ほど大人の考える力が低下する原因として「当たり前」と思って、考えなくなっているからというのをご紹介しました。そういった癖を打破するためにも日常生活のできごとやニュースに「なぜ」と疑問を持ってその背景を調べたり、考えたりして整理するのです。
この習慣は、より深く思考するのにも有効なので1つの「なぜ」に立ち止まらず、さらに「ここはなぜこうなったのだろう」と派生して考えていきましょう。
伸ばす方法④相手の立場になって考える
より広い視野で考えられるようになりたいのなら相手の立場になって考えてみるというのもよいでしょう。
他の人間の立場になって考えるというのには相手の状況や意見を分析し、その表情や声色を読み取る必要がありますよね。それを繰り返すことで考え方のバリエーションが広がったり、あなた自身の思考するプロセスが磨かれたりするはずです。
さらにそれに対して反対の意見を考える、あるいはそれを客観的に見てみるというのも試してみてくださいね。
大人が考える力を鍛える方法《訓練》
普段の生活に取り入れるだけで、考える力をアップできる習慣について4つご紹介してきました。今すぐにでもできそうな習慣でしたね。
ここからはより実践的に、思考力を磨く訓練になるようなメソッドを見ていきます。自分の思考を整理したり、本やゲームを活用したりするので時間やリソースも必要となります。
忙しいかもしれませんが、ぜひ時間を作ってチャレンジしてみてください。
伸ばす方法①抽象化を取り入れる
考える力のアップには観点を広げることも大切です。そのためには物事を抽象化することを取り入れてみましょう。
抽象化とは、例えば「ぶどう」は「つる」「果物」「農業」に、「家庭菜園」は「小規模」「農業」「趣味」など具体的な物の中から、その要素を取り上げることをいいます。この場合、ぶどうと家庭菜園には「農業」という共通点があるということになります。そういった共通点を見つけることが思考の幅を広げてくれるのです。
抽象化を鍛えるのなら本や抽象化ゲームなどがあるので利用してみてくださいね。
伸ばす方法②読書をして、自分なりにまとめる
考える力を鍛える訓練として読書を取り入れるのもおすすめです。
といっても漫然とただ読むだけではトレーニングにならないので読み終わった後、その本が伝えたかったことをまとめたり、自分の感想を整理したりしてみましょう。読むのに時間がかかる方は章ごとなど、切れ目の部分で1度まとめてみるのもおすすめです。
本からの情報をしっかりと自分にインプットして思考してから言語化するのが大切なので、読む本は自己啓発系でなく、小説などジャンルはなんでもOKですよ。
伸ばす方法③今の自分の思考を把握する
考える力があっても思考が偏ってしまうとその能力を活かすことができません。ですから自分の考え方の癖を理解し、バージョンアップする必要があります。
自分の経験から来る思い込みや物事を分析していくうえでどこから着手するのか、どんな観点で見ていくのかを思い出しながら紙などに整理してみましょう。
そして、今度はそれとは正反対になるように思考していってみてください。定期的にやることで思考が固まってしまうのを防げるはずですよ。
大人の考える力を鍛える方法まとめ
今回は「考える力」とはなんなのか、そのメリットや低下する原因、そして大人が鍛える方法についてお届けしました。
大人の考える力は、改善方法や新たなアイデアなど価値を生み出す能力でしたね。今よりも思考力をアップさせる、自分に合いそうな方法は見つかりましたか。
考える力は小さなことから鍛えられて、そして他の人には奪われない自分自身の宝物になる物です。ぜひ、今回ご紹介したメソッドで、あなただけの考える力を成長させていってくださいね。
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