羽毛布団のお手入れにクリーニングは必要?洗濯の頻度や注意点を解説
長くて15年程度使える羽毛布団は定期的なお手入れとクリーニングが肝心。洗濯できるのはわかっていても手順がわからず洗濯に踏み込めない方のため、羽毛布団のクリーニングに出す頻度や方法や注意点をご紹介します。
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羽毛布団をクリーニングに出す必要性とは?
羽毛布団をクリーニングに出すメリットとして一番に挙げられるポイントは、羽毛布団の中身、つまり羽毛に着いた汚れを取ることが出来ることです。
普段から定期的に布団カバーの洗濯や、布団干しを行っていれば、外見的には汚れが取れているので、一見すると羽毛布団は清潔に見えていると思います。
しかし、羽毛布団が本来備えている放湿性や天日干しで、汗などの吸収した水分を逃がすことはできるものの、寝ている間に羽毛部分にしみ込んでしまった人間の皮脂や汗の塩分、ダニやホコリなどは、普通のお手入れだけで取りのぞくことは不可能なのです。
皮脂や汗の塩分などの汚れは羽毛布団の羽根に付着します。その状態で使用を続けていくと羽根同士もくっつき始めてしまい、やがて羽毛布団特有のふんわりとした膨らみがなくなってしまうのです。
同時に保湿性も著しく低下してしまうので、羽毛布団の良さがなくなってしまいます。羽毛布団を重いと感じると中身が汚れている可能性が高いです。また、雑菌が繁殖してしまい、臭いの原因となる可能性もあります。
天日干しでは落としきれない汚れを取り除いて、羽毛布団本来の機能を保つことがクリーニングに出す最大のメリットということになります。
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コインランドリーで洗っても大丈夫?羽毛布団の洗濯方法
羽毛布団をクリーニングに出す頻度
羽毛布団をクリーニングに出すことによって汚れが落ちるというメリットがある一方、頻繁にクリーニングに出し過ぎると、羽毛や側生地を傷めてしまう可能性もあるので注意が必要です。
毎日使用するものだし、出来るかぎり頻繁に洗いたい人もいるとは思いますが、目安としては3年~5年に1回の頻度でクリーニングに出せば十分機能を維持することが可能です。
羽毛布団を専門業者がクリーニングするときの手順
カジタクの布団クリーニングを例にして実際にどのような工程を踏んで羽毛布団が洗われているのかを解説します。
Step1.検品・仕分け
まずは、クリーニングを行う前に、必ず検品をおこないます。ひとことに羽毛布団と言っても、側生地の素材や縫製の仕方など、いろいろな種類があります。それぞれにあった洗濯方法でクリーニングをおこなうため、一点ずつ羽毛布団を広げ、種類を確認します。
あわせて、様々な染み、汚れの具合や、色落ちしやすい生地ではないか、生地が破れてないか、洗っても問題ない種類の布団か等の状態も、隅々までチェックをおこないます。
Step2.クリーニング前の汚れ除去
検品時に見つかったシミや汚れに対しては、簡易的なシミ抜き処理をします。さらにその上から専用洗剤を塗り、クリーニングをする際にシミ、汚れを取り除きやすくします。
Step3.クリーニング
専用の洗濯機を使用し、殺菌効果のあるオゾン水と専用洗剤でしっかり洗い上げ、70℃の高温乾燥を1時間以上実施することにより、ダニを死滅、アレルゲンを除去した布団に仕上げます。
水質や溶剤濃度についても厳格な基準の元しっかりと管理をおこない、クリーニング品質を維持しています。
Step4.乾燥・仕上げ
布団のクリーニングにおいて乾燥工程はクリーニングのカビの発生などを防ぐために重要な要素となります。タンブラー乾燥機、遠赤外線乾燥室、平面乾燥機、天日干しなど複数の乾燥方法を、布団の状態や素材に使い分けて乾燥させます。
しっかり乾燥させることにより、中綿は柔らかくふわふわに、弾力性が回復し、布団が新品のように生き返ります。仕上げに防ダニの加工をおこなって、クリーニング完了です。
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羽毛布団をクリーニングに出すときの注意点
洗濯タグをみて洗える羽毛布団なのか確認する
「品質表示」には布団の生地にどのような素材が使われているか記載されており、水洗いできる素材かどうかの確認は重要です。洗い方や、洗う際の注意点が記載されていることもあります。
「洗濯表示」を見ることでも、水洗いして問題ないかの確認をすることができます。桶のマークの中に数字が書いてあるマークがあれば水洗いOKです。(数字は洗濯液の上限温度を示しています。)
必要に応じて水洗いしてほしいことも伝える
ドライマークが表示されている場合、基本的にクリーニング店では水洗いしてもらえません。汚れがひどい場合など、水洗いをしてほしいときは、事前にクリーニング店に相談しておきましょう。
側生地が破れないように注意する
側生地が破れてしまうと、中の羽毛が飛び出したり、破け箇所が広がったりと、羽毛布団の寿命が縮まります。長年愛用している羽毛布団は特に洗濯でのダメージを受けやすいので、洗濯ネットを使うなどして側生地を保護する必要があります。
しっかりと乾燥させる
せっかくきれいに洗っても、しっかりと乾燥させないとカビ等が発生してしまい、臭いの原因となります。内部まできちんと乾いているか確認し、湿気を残さないように注意しましょう。
羽毛布団を清潔に保つための方法
カバーをつけて使用する
羽毛布団にカバーをかけることで、人の体から出る汗や皮脂などの老廃物から守ることができます。
また、それらを餌とする雑菌の繁殖も防ぐことができ、臭いの発生も抑えられます。カバーをこまめに洗濯することも大切です。汚れたカバーをそのままにしていると、カバーについた汚れが羽毛布団にうつってしまいます。
天日干しする
湿気で重く感じたり、臭いが気になるという場合は、天日干しで乾燥させることで改善が期待できます。通常、羽毛布団は陰干しで乾燥させますが、梅雨の時期などの湿度が高いときは、天日干しをおすすめします。
その他にも、ダニなどの害虫が羽毛布団の内部で繁殖するのを抑える効果もあります。但し紫外線により側生地が傷んでしまうので、干す際はカバーをかけた状態で干しましょう。
クリーニング店の選び方
クリーニング店によって羽毛布団の洗い方も料金も色々あります。なかには、羽毛布団に関する知識をあまり持っていないような店舗もあるので、仕上がりを見た後でガッカリということが無いよう、羽毛布団を綺麗にするのに適切なクリーニング店に出すことをおすすめします。
「適切なクリーニング店」を調べる際のポイントとしては、
- 羽毛布団単品で個別に水洗いを行ってくれるか
- 羽毛のかたよりや外側の生地にも配慮した洗い方をしているか
- 羽毛布団専用の中性洗剤を使用しているか
・・・などのチェックポイントがあります。また、料金も数社確認しておくと、だいたいの目安の料金が見えてきます。
クリーニング店によっては、自宅まで布団を引き取りに来てくれる宅配クリーニングもあります。宅配クリーニングとは、宅急便屋が自宅まで洗いたい羽毛布団を回収しに来てくれるクリーニング形態のことを指します。
宅配クリーニングを頼むと、羽毛布団を入れる袋などの集荷のためのキッドが自宅に送られてくるので、そこに洗いたい羽毛布団を詰め込んで宅急便屋に回収されるのを待つだけなので非常に簡単です。
インターネットを利用すると24時間注文することが可能なので、日々仕事等が忙しい人でも簡単に利用することが出来ます。
かさばる羽毛布団をお店に持ち込むのも一苦労ですが、宅配クリーニングでは自宅まで取りに来てもらえるので、そのような労力も手間も面倒もかかりません。
家族全員分など、大量にクリーニングしたいときにもおすすめです。さらに羽毛布団のクリーニング経験が豊富な会社や専門名会社が多いので、安心して大切な羽毛布団をクリーニングに出すことが可能なのです。
クリーニング店にクリーニングを失敗されてしまったら、また新しいものを買えばよい、ということばかりではないと思います。そのようなことにならないためにも、クリーニング店は慎重に選びましょう。
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羽毛布団の打ち直しや買い替えのタイミングは?
羽毛布団の寿命は一般的に10年~15年といわれています。買い替えのタイミングはそれを目安にするとよいでしょう。
寿命年数に満たない羽毛布団で、側生地が破けたり傷んだりして羽毛が飛び出している状態や、全体的にボリュームが下がったと感じる場合は、打ち直しをして側生地を新しくしましょう。
羽毛布団を宅配クリーニングに出すメリット・デメリット
メリット
羽毛布団をクリーニング店に持ち込む手間がかからないのはもちろんですが、インターネットを利用して簡単に申し込みができるので、仕事等で忙しい人でも布団をクリーニングに出すことが可能です。
また、羽毛布団の洗濯に関する知識や経験を持った、頼れる専門家に洗濯してもらえるという安心感があるのも強みです。天候に左右されないことも重要なメリットです。
自宅で陰干しするには天気が良くなければいけませんが、宅配クリーニングに天気は一切関係ありません。
宅配クリーニングでは、羽毛布団の保管サービスを同時に実施しているところもあります。クリーニングを頼むと次に使用するシーズンまで保管してくれるという嬉しいサービスです。
布団の保管サービスを利用することで、湿気が多くなる梅雨や夏の間でも湿気を気にする必要がなくなります。また、押し入れに置いてある布団がなくなることで、風通しも良くなり、カビ臭などの臭いが布団につく心配もありません。
宅配クリーニング業者が保管を行う場合には、空調管理がしっかりされている布団専用保管庫で保管してくれるので、自宅に置いておくよりもきれいな状態を保ったままで、また次の冬に綺麗な状態の羽毛布団を使用することが可能です。
多くの宅配クリーニング業者は布団の保管は無料で行っています。クリーニング料に保管料が含まれているのです。一部別途保管料がかかるような業者もありますので、頼む前に確認しておくことをおすすめします。
デメリット
自宅やコインランドリーなどで洗濯することに比べると、どうしても費用が高くなってしまいます。
また、クリーニングに出してから戻ってくるまで一定の期間がかかりますので、急いでいるときは不向きです。店頭まで持って行かなければならないサービスの場合は、持ち運びの手間もあります。
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