土鍋を使いすぎて内側に焦げができてしまった経験はありませんか。一晩水につけておいても焦げが取れずにあきらめてしまっていませんか?
実は、土鍋の焦げを取るのは簡単なのです。今回は土鍋の焦げをきれいに落とす方法と、焦げつき予防の方法を紹介していきます。
土鍋の焦げを落とすなら重層かお酢を使おう
土鍋の焦げつきは軽めのものなら、ぬるま湯に浸して一晩おいておけば柔らかくなってスポンジで洗い落とせるようになります。しかし、頑固な焦げはこの方法ではとれません。
ぬるま湯につけても取れない焦げは、重曹やお酢といった道具を使うことで落とすことができるのです。
これらの道具を使った焦げの落とし方をそれぞれ紹介していくのと同時に、土鍋の焦げ取りで絶対にやってはいけない行為も紹介していきます。
#重曹を使った焦げ取り
土鍋の焦げ取りに重曹を使う場合は、まず土鍋に水を注ぎます。水の分量は鍋の八分目くらいです。そこに重曹を大さじ3~4杯ほど入れてよく溶かします。重曹が溶けたら土鍋を火にかけます。
火の強さは中火にしてゆっくりと煮立たせるようにしましょう。水が沸騰しても、1分くらいそのまま火にかけ続けます。
その後火を止めて、一晩おいておきます。翌朝になってから、土鍋のなかの水を捨ててましょう。焦げは十分柔らかくなっているので、あとはスポンジでこすり落とすだけです。
#お酢を使った焦げ取り
お酢を使う場合は、まず繊維質のたわしで焦げをこすります。このときは焦げを落とすのではなく、鍋を洗うような感覚でこすってください。また、繊維質のたわしがないからといって、金属製のたわしは使わないでください。
次に土鍋に水を半分ほど注ぎます。このときは必ず水を入れてください。温かい湯ではお酢の効果が半減するからです。水にお酢を50~70cc加えてから、中火にかけてゆっくりと沸騰させます。
沸騰したら火を止めて、数時間放置します。時間が経ったら鍋の中身を捨てて、スポンジで柔らかくなった焦げを落としてやるだけです。
#焦げ取りでやってはいけないこと
お酢や重曹がない場合は買いに行きましょう。買いに行くのが面倒だからといって、次のような方法で土鍋の焦げを取ろうとするのはNGです。まずクレンザーを使用するのは厳禁です。
クレンザーは焦げ落としによく使われますが、それはあくまで金属鍋での話です。土鍋は金属鍋とは違い、土からできているので表面に微小の穴があいています。
クレンザーを使用すれば、その微小の穴がクレンザーを吸収してしまうのです。クレンザーを吸収した土鍋は、かえって焦げつきやすくなってしまいます。
また、土鍋はデリケートなので金属製たわしでゴシゴシこするのもダメです。金属たわしだと土鍋が傷つき、その傷からひび割れが起こる可能性があります。
スプーンなどで焦げをこそげ落とそうとするのも、金属たわし同様に土鍋を傷つける行為となるのでやめておきましょう。
土鍋に焦げをつけないための予防法
鍋の焦げの原因は、必要以上に強い火で長い時間火にかけることで起きるので、火加減を調節したり鍋の中身を定期的にかき混ぜることで焦げつきを防ぐことはできます。
しかし、人は完璧ではないので、ついついうっかりして火にかけすぎることもあるでしょう。そんなうっかりしたときでも、土鍋の焦げつきを防ぐ方法があるのです。それが「目止め」です。
土鍋には微小な穴があいていますが、でんぷんでその穴をふさぐことを目止めといいます。土鍋に目止めを施せば、ひび割れやカビの防止になるうえに、焦げつきも防ぐことができるのです。
目止めの方法を具体的に説明していきます。用意するものは米のとぎ汁です。まずは米のとぎ汁を土鍋の八分目まで入れましょう。土鍋を火にかけてとぎ汁を沸騰させます。
沸騰したら、弱火にして20~30分ほど火にかけ続けます。それから火を止めて、とぎ汁がぬるま湯になるまで放置します。
このとき必要以上に置いたままにするのはやめましょう。土鍋の穴がでんぷんを吸収しすぎてしまうからです。とぎ汁がぬるくなったら土鍋から捨てて、鍋を水洗いします。
その後、布巾で水気を拭きとってからしっかりと乾燥させれば目止めの完了です。
目止めをしたいけど、土鍋の八分目までのお米のとぎ汁を用意するのが大変、という人もいるかもしれません。目止めには昔からお米のとぎ汁が使われてきましたが、代用品として片栗粉を溶いた水でも問題ありません。
片栗粉の分量は、水の量に対して10%ほどです。目止めのやり方は米のとぎ汁と同じです。片栗粉は米のとぎ汁よりも手軽に用意できるので、楽に目止めをしたいという人は試してみる価値はあります。
土鍋の焦げには重曹かお酢!焦げ予防も忘れずに
土鍋は金属製の鍋と違って繊細な作りなので、焦げ取りにも注意を払いましょう。ゴシゴシこすらずに重曹やお酢の力で焦げを落とすのが最適です。
焦げ取りをするまえに土鍋を一度天日干しして、焦げから水分をしっかり抜けば、より一層焦げを取りやすくなります。
また、目止めは定期的に行うことで土鍋のコンディションを保つことができます。きれいな土鍋で料理をつくり、食卓を楽しいものにしましょう。
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