お見舞いに行く時のマナーをご紹介!
大切な人が自己や怪我、または病気のために入院してしまったとき、心配する気持ちと同時に「お見舞いに伺いたいけど、どのタイミングでいけばいいのか」と頭を抱えてしまうもの。
とくに礼儀や作法を重んじる日本人だからこそ、「面会に行く時間や人数は…」といったマナーをしっかり守り、相手に不快な思いをさせたくないのではないでしょうか。
今回は、日本人なら知っておきたい、病院にお見舞いに行く際の礼儀・マナーを「タイミング」「お見舞い品」「注意点」のカテゴリ別に詳しく解説していきます。
お見舞いに行くタイミング
大切な人が入院したと知らされたとき、一刻も早く病院に駆けつけたいと考えてしまうもの。相手が友人などの仲の良い間柄であればあるほど、不安からお見舞いを急いでしまうのですよね。
しかし、礼儀を重んじる日本では、お見舞いにこそ数多くのマナーや注意点が存在します。病院にお見舞いに行く際の「タイミング」も大切なマナーの内のひとつ。
お見舞いに行っても負担をかけないかといった「相手の状況をしっかり確認すること」と「事前に了承を得る」といったマナーを前提に、お見舞いに行くベストな時間帯やタイミングを紹介します。
回復期を選ぶ
礼儀を重んじる日本では、病院でのお見舞いのマナーはとても大切です。後の人間関係をギクシャクさせないためにも、まずは「相手の立場になって考えてみること」を意識してみましょう。
もしも身体が辛くて少しでも休んでいたいとき、誰かの相手をするのはとてもしんどいものです。入院している本人が一番キツイのですから負担を最小限にするためにも、お見舞いに伺うタイミングのマナーは「回復期」に入ってからがベスト。
「大切な相手を元気づけたい」「励ましたい」という気持ちはグッと堪え、相手が「あとは退院を待つだけの状態」に入ってからお見舞いに伺うのが日本のマナーです。
午前中は避ける
お見舞いに行っても良いのか確認と承諾が取れて、いざ病院までお見舞いに行くとなった際には、午前中よりも午後に伺いましょう。
午前中だと多くの病院は、検査や検診のタイミングである場合が多いです。
午前中の時間は、入院している本人にとっても朝食や朝の検査、お医者さんとのやりとりなど忙しいタイミングである場合が多いので、病院にお見舞いに行く際は午前中よりも午後を選ぶほうが、相手に気を使わせたり負担をかけずに済む日本人の礼儀と大切にしたいマナーですよ。
面会時間は15分
病院にお見舞いに伺うタイミングと時間を決めたら、面会時間に対しても礼儀を重んじるのが日本人としてのマナーです。とくに病院に入院している本人は、回復期であっても全開している訳ではありません。
友人との楽しい時間も、長時間相手をしていると身体のしんどさが気になるところ。知らずしらずの内に無理をさせてしまっているかもしれません。
お互いに「良い時間を共有できた」と思うためにも、面会時間は15分程度で引き上げるマナーを心がけましょう。日本人ならではの相手を想うマナーです。
おすすめのお見舞い品
大切な友人や知人、会社の上司や同僚が病院に入院してしまいお見舞いに出向くとなったとき、手ぶらで行くのはNGです。心の込もったお見舞いの品をしっかり準備して伺うのが日本人の礼儀ですし大切なマナーですよ。
ここでは、お見舞いに伺う際のお見舞い品としておすすめなものや、マナー違反にならないための注意点を合わせてご紹介します。
せっかくお見舞い品を準備するのですから、マナーに反して相手を不快にさせたり、自分自身の後悔に繋げないように、しっかり意識してみてくださいね。
見舞金を包む
もしも病院で入院した相手が、会社の同僚や遠い親戚だった場合、品物を贈るよりも現金を「見舞金」として包む人も多いです。
見舞金を包む際の礼儀・マナーとして、相手が会社の同僚や部下、または友人であれば、3,000円〜5,000円が相場となっています。注意点として、相手が会社の上司だった場合、見舞金(現金)を贈るのは日本では失礼なことにあたりマナー違反。
上司には、品物や花を贈ることがおすすめです。また、相手が親戚なら5,000円〜10,000円が平均相場となっています。
漫画や雑誌
お見舞い品を選ぶなら、退院時、荷物にならない程度の漫画や旅行雑誌を贈ってみてはいかがでしょうか。
入院中は、これまでの娯楽がシャットアウトされてしまうので、回復期になると次第に退屈さを感じてくるものです。とくに入院している本人がアウトドアなタイプだった場合、身動きのとれない病院での生活はなおさら退屈さを感じてしまうもの。
礼儀やマナーをしっかり守りながら、相手の丁度いい気晴らしになるようなお見舞い品を贈って、心をリフレッシュさせると良いですね。
寄せ書きや手紙
日本人ならではのマナーと礼儀を守りながら、おすすめしたいお見舞い品として、「寄せ書きや手紙」はいかがでしょうか。病院に面会に行く際のマナーとして、少人数で出向くことが大切です。
入院している相手が友人や会社の同僚だった場合、代表で1人〜2人で伺うと良いでしょう。その際、他の仲間に書いてもらった寄せ書きを贈ると入院中には心強い励みになりますし喜ばれますよ。
寄せ書きや心の込もった手紙と一緒に、相手が好きなお菓子やフルーツを合わせてお見舞い品にするとさらにマナーとしておすすめです。
お見舞いのマナーと注意点
面会に行くときの時間や人数、お見舞い品などのマナーを把握した後は、忘れがちなマナーについて解説していきます。病院にお見舞いに出向く際のマナーと注意点は、礼儀を大切にする日本人にとってとても重要なこと。
大切な人が入院したと聞いたときに「お見舞いに行きたいけど、どんなことに気をつければいいの…?」と焦らないためにも、しっかりと基本的なマナーと注意点を押さえましょう。
ここでは、多くの人が知っているようで意外と知らないお見舞いでのマナーと注意点を詳しく解説していきます。
花を贈る際は注意
パッと心や空間を明るくしてくれる「花」は、お見舞い品として重宝されるアイテムです。しかし、病院にお見舞いに行く際の日本の礼儀・マナーでは、「鉢植えの花」はご法度なので注意しましょう。
鉢植えの花は、「根付く」という意味に捉えられるので、入院中の人に鉢植えの花を贈ると「病院に根付く=退院が長引く」という意味になってしまうのです。
花をお見舞い品として持参するなら、鉢植えではなく「花束」「花瓶に生けられるもの」を選ぶようにしましょう。また、本数も「死」や「苦」を連想させる「4本」「9本」は避けることがマナーです。
手術前後は避ける
お見舞いに行く際の日本人ならではの細やかな心配りやマナーとして、手術の前後は避けてお見舞いに伺うのが基本的な礼儀です。手術の前に勇気づけたいという人もいるでしょう。
しかし、手術の前はナイーブになるもの。また、手術後には身体がデリケートな状態ですし、人の相手をするのは辛いものです。関係性にもよりますが、できるだけ手術前後は避けて心身ともに安定してくる頃に様子を伺いながらお見舞いに行ってもいいか確認をしましょう。
お見舞いに出向くなら、入院している本人に負担をかけないことが一番守るべきマナーなのです。
少人数で見舞う
病院によっては、面会時に人数制限を設けている場所も少なくありません。とくに、大人数で押しかけると周りの入院患者にも気を使いますし、病院内にウイルスを運ぶリスクがグッと高まります。
また、例え友人であっても心身が万全でないときに大人数の相手は本人の負担にもなるので、お見舞いに出向く際には少人数で、かつ短時間で引き上げることを心がけてしっかりマナー・礼儀を守りましょう。
日本人ならではの細やかな心配りこそ、お見舞いの際のマナーとなるのではないでしょうか。
お見舞いに行く時のマナーまとめ
日本には、お見舞いに行く際に大切にしたいマナーや礼儀が実は数多くあります。知らないでやってしまったことが、知らずしらずの内に相手に嫌な思いをさせていたり、負担をかけてしまうことに繋がるのです。
とくに会社の同僚や知人など、明確な関係性が築かれていない間柄なら、お見舞い時のマナー違反で今後の関係に亀裂が入ってしまうかもしれません。
面会での人数、時間やタイミング、お見舞い品など注意をしながら、基本的なマナーと礼儀をしっかりと守りましょう。
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