大人女性向けの冠婚葬祭マナーをご紹介!
冠婚葬祭とは人が産まれてから無くなるまでに起こる各節目での儀式の事です。
初めてのイベントごとである赤ちゃんの誕生から成人、結婚、各季節のお祝いから、亡くなった後のお葬式まで、大人になればたくさんの節目に遭遇することになります。
ところで人生の節目のイベントである冠婚葬祭にまつわる正しいマナーはご存知でしょうか。大切な人の節目を気持ちよく祝えるように、大人女性が知っておくべき各冠婚葬祭マナー等を今一度復習していきましょう!
大人女性向けの冠婚葬祭マナー《冠(慶事・祝事)》
冠婚葬祭に含まれる最初の文字である「冠」は本来、15歳になった青年が大人になったことを意味する元服をあらわす言葉でしたが、最近では15歳での元服の儀式も無いことから、「冠」の意味は全体的な祝い事として捉えられています。
冠婚葬祭に関する行事でも人の成長に関わるものであったり、長生きなどのようにおめでたいイベントごとがメインとなるので、大切な人をお祝いできるように基本的なマナー等を抑えておきたいですね。
冠婚葬祭:出産祝いのマナー
冠婚葬祭一番初めのイベントは出産祝いです。知り合いに赤ちゃんが誕生した際でも直後の病院へのお見舞いに関しては、お母さんも体が回復し切れていない事を考慮して親族や親しい女性以外は遠慮しておくのがマナーでしょう。
仲の良い友人には赤ちゃんの衣類やおむつ等を、赤ちゃん誕生から約1か月後までを目途に送るようにしたいですね。自分が何かを頂いた際には、頂いた物の金額の半額程度のタオルや雑貨などを内祝いとして送ります。
冠婚葬祭:お宮参りのマナー
地方によっても冠婚葬祭についてのしきたりは異なりますが、生まれた子供とその両親が生後30日前後に神社等にお参りをすることをお宮参りといいます。当日の服装等に正式な決まりは無いですが、子供にドレスや礼服を着せる際は、母親も女性用のフォーマルで参加することがマナーです。
親族以外が招かれる事は滅多に無いので、自分の子供が生まれた際に初めて挑む冠婚葬祭の行事となります。地域の冠婚葬祭についてのしきたりの詳細を今一度確認しておくといいですね。
冠婚葬祭:成人のお祝いのマナー
冠婚葬祭中では珍しく、親族でのお祝い以外に、自治体毎に成人式が開催されて祝ってもらう事がメインになっていますので、周りから改めて祝儀を送る厳密な決まりは無いようです。とはいえ友人の子供や、親しくしている新成人に何か送りたい際には5千~1万円程度のプレゼントを送る事が相場です。
祝儀という形で無くとも、ネクタイやアクセサリー、鞄などこれからの人生で役に立つものでも良いでしょう。自分が20歳を迎えた頃を思い出し、清々しい気持ちでお祝いしてあげたいですね。
冠婚葬祭:長寿のお祝いのマナー
還暦は満60歳をお祝いする行事です。知人や両親には、予算5万円程度を目安として趣味にまつわる用品、女性にはアクセサリーなどを送ります。還暦以降も冠婚葬祭のしきたりでは70歳では古稀、77歳では喜寿など、お祝いは続いていきます。
80歳の傘寿以降は親族以外にお祝いしてもらう事も多くなりますので、その際には頂いたお祝いに対しては内祝いを用意することになります。両親がお祝いしてもらう立場の時は、女性ならではの目線で内祝いの贈り物のアドバイスをしてあげると良いですね。
大人女性向けの冠婚葬祭マナー《婚(結婚式)》
冠婚葬祭に含まれる「婚」はもちろん結婚のお祝いの事です。
最近では花嫁がカジュアルな服装や色味でドレスコードを指定したり、厳格な教会で行う式ではなく、ガーデンウエディングなどの結婚式も増えてきていますが、いざきちんとした結婚式に招かれた際には女性として正しくふるまえるようにマナー等を復習しておきたいですね。
結婚式は新郎新婦以外にもその親族の方も出席されていますので、知人として恥ずかしくないように努めましょう。
冠婚葬祭:招待状のマナー
結婚式の招待状を受け取った際には、できるだけ数日の間に、遅くとも1週間以内を目途に早めに返信することが大切です。返信はがきの書き方で注意したいのは、予め記載されている「様」や「御〇〇」などの丁寧な表現は全て二重線や「寿」という漢字で消しておく事です。
万年筆等で書く事がベターですが、ボールペン等で記入したとしてもマナー違反ではありません。またやむを得ず欠席する際には、理由を添えておくと失礼な印象も無くなります。
冠婚葬祭:ご祝儀のマナー
結婚式に出席する際のご祝儀について、友人であれば3万円位が目安です。ご祝儀袋の表には筆ペン等で丁寧に自分の氏名を記載して、表書きには「寿」等を書きます。お金を包む中袋の表には包んだ金額を記載し、裏側には氏名と住所を記載するのを忘れないようにしてくださいね。
ご祝儀とは別で何かを送る際は、仲間内で金額を相談する場合を除いて、1万円以内を目途に今後の生活で役立つものなどを送ると良いでしょう。ご自身がご祝儀以外で何かをもらうことがあれば、頂いた額の半分か1/3程度のお返しを内祝いとして送ります。
冠婚葬祭:結婚式の服装のマナー
結婚式に出席する際、参加者の女性はフォーマルなドレスやワンピースを選ぶのがマナーです。近年は冠婚葬祭の服装として和装の人気も高まっていますので、未婚女性の場合は振袖、既婚女性は訪問着を選ぶのも良いです。
「新婦より目立たない」ことをベースに考えて、ラベンダーやグレー等の外で白っぽく見える服装や、露出の高すぎる服は控える事がマナーですが、全身黒で揃えるのも華やかさに欠けるので綺麗な色を選ぶと良さそうです。
冠婚葬祭:当日のマナー
結婚式当日は受付を担当される方等に迷惑をかけない為にも余裕を持って、30分程度前に会場に到着できるようにしておきたいものです。またどうしても遅刻しそうな時には、リハーサル等で忙しくしている新郎新婦ではなく、出席者の知人等に連絡する事が礼儀です。
また、予め料理のメニューは連絡されていることが多いので、基本的なテーブルマナーは簡単に予習しておくと、新郎新婦の親族の前でも恥ずかしくないので良いかと思います。
大人女性向けの冠婚葬祭マナー《葬(お通夜・お葬式)》
冠婚葬祭に含まれる「葬」は人が亡くなる際の行事です。この行事は前触れもなく突然やってきて、マナーなどを考えている余裕はないかもしれません。しかし生前お世話になったり、親しくしていた人ならなおさら、事前に少しでも正しいマナーを知る事で故人を気持ちよく送り出したいものです。
最後のお別れの行事であるお通夜やお葬式の際に礼儀正しくふるまえるように、不祝儀袋の書き方や服装等、大人女性の抑えておくべきマナー等を確認していきます。
冠婚葬祭:お通夜でのマナー
お通夜は事前に連絡が無く開催が決定されます。急遽連絡が来て、当日の夜に参加することが決まるものなので、喪服等の準備の時間が十分に取れない事が多いです。服装に関しては、急な参加とはいえ基本的に喪服を着用することがマナーとなっています。
しかしどうしても喪服の準備が難しい場合で、会社帰り等で露出が少なく、色味も抑えられており派手な装飾が無い服を着ている際には、そのまま参加しても最低限失礼ではありません。
冠婚葬祭:喪服のマナー
女性の服装マナー
- 黒色のアンサンブル・ワンピース・スーツ
- インナー・ストッキングは黒色
- 靴は黒色のパンプス
- アクセサリーはなるべく身に着けない(真珠・黒曜石は可)
お葬式の際の女性の場合は光沢感の無い素材で、黒のワンピースやパンツスーツなどを着用しましょう。
足が若干透ける程度の黒のストッキングを履きます。30デニール以上のタイツは足の透け感が無くなるので、どうしても寒い場合は肌色のタイツの上から黒ストッキングを重ねるなどの工夫をしてください。
またトップスに関しては夏場にお葬式に参列することになったとしても、ノースリーブ等は控えて、最低でも5分丈の袖のものを着用するようにしてください。華美なアクセサリーの着用も控えましょう。
冠婚葬祭:身に着ける物のマナー
お通夜やお葬式では、基本的には結婚指輪以外のアクセサリーは外して行った方が好ましいです。ヘアアクセサリーも控えた方が良いですが、ダウンスタイルもあまり印象が良く無いので、黒いゴムを使ったシンプルなまとめ髪で参列すれば失礼になりません。
ハンカチやバッグ等も華美な物は控え、クロコや蛇などの動物モチーフや革物もなどの生き物を連想させるようなデザイン・素材は控える事が礼儀です。
冠婚葬祭:香典のマナー
お葬式で故人に備える香典の金額は5000円程度が目安で、水引が印刷された不祝儀袋に包んで渡すようにしてください。故人ととても深い関係であった場合は、白黒の水引の不祝儀袋に包みます。
表の書き方は個人の宗派にもよるのですが、分からない場合は全て「御霊前」で対応できるので、こちらを記載しておけば問題ありません。新札を使う事はマナー違反ですので気を付けてください。新札しかない際には、そのお札を手間でも一度折って、折りぐせを付けると良いです。
大人女性向けの冠婚葬祭マナー《祭(お正月・節句など)》
冠婚葬祭、最後の文字の「祭」は文字通り四季折々に開催されるお祭りのことです。お祭りと言うと夏祭りのハッピや提灯のような雰囲気をイメージしがちですが、日本各地には季節ごとに、ひな祭りや七夕など様々なイベントが目白押しです!
大人になると、子供の時の様にただその場の雰囲気や美味しい料理を楽しむだけとはいかないので、各イベントごとに決められたマナーをしっかりとチェックして、伝統を守りながら楽しみたいところですね。
冠婚葬祭:お年玉のマナー
お年玉はお正月に子供たちが楽しみにしているイベントのひとつですね。各家庭で金銭感覚の教育方針は様々ですので、他の冠婚葬祭同様に過度に多い金額を渡す必要はなく、その子の1か月のお小遣い程度の額を渡すといいでしょう。
渡す際はポチ袋を用意し、お年玉を渡す相手の子供の名前を記載します。またお年玉は本来、目下の者に渡す事が本来のマナーですので、上司や目上の人の子供などに渡すことは控える事が礼儀です。
冠婚葬祭:年賀状のマナー
最近はメッセージアプリ等で済ませる方も多いですが、ご年配の方や特にお世話になった方、また遠方に住んでいるなどの理由で中々会えない知人には、暮れのうちから年賀状を用意しておき、元旦に配達される様に準備しておきたいですね。
挨拶の書き方は様々ですが、「元旦」という文言は1月1日の事を示しますので、元旦に到着できない可能性がある際は控えましょう。また書き方は印刷でも問題ありませんが、一言コメントだけでも手書きで文字を添えると良いでしょう。
冠婚葬祭:節句のマナー
3月3日は女の子の健やかな成長を祝って行われるひな祭り、5月5日は男の子の成長を願う節句です。
基本的には家族でひな人形やこいのぼりを飾って成長を祝う行事であり、知人の子供のお祝いをする際に特に指定の物品は無いのですが、ひな祭りであれば春を思わせる様なお菓子やお花を贈ったり、ちらし寿司をふるまったりしてあげましょう!
端午の節句では柏餅やちまき等のお菓子や、菖蒲の花などが縁起物ですので、送ってあげるのも良いかと思います。
冠婚葬祭:お盆のマナー
地域によって差がありますが、7・8月に故人がこの世に帰ってくるとされている冠婚葬祭の行事であるお盆では、地域のしきたりに沿って精霊棚を作ったり、迎え火を焚いたりして先祖を迎え入れましょう。
お盆の期間には僧侶にお経を読んでもらうしきたりがありますが、この際の女性の服装等には厳密なマナーは無く、喪服を着用することがルールではありませんので、常識の範囲内で露出を抑え派手すぎない色味の服装で参加できるといいですね。
大人女性向けの冠婚葬祭マナーまとめ
以上、冠婚葬祭にまつわる基本的な大人女性向けのマナーを紹介しました。
冠婚葬祭に関するマナーは地域や宗教によって異なる部分もあり、一概にこれと断言することが難しい場面も多いですが、最低限の基本的なマナーを守って、大人女性として素敵なふるまいで人生の節目のイベントに参加できるといいですね。
ためになったマナーや、直近で控えているイベントがあれば、ぜひ地域のしきたりの詳細と照らし合わせて調べてみてください。
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