煮物の種類別おすすめレシピ特集
「煮物」と聞くと大体同じような料理を思い浮かべますが、たっぷりの出汁でコトコト煮込むものから、甘辛く煮詰めていくもの、サッと火を入れるだけのものなどいろいろな種類があります。
煮物はいつも同じようなレシピでマンネリ化しがちですが、煮物の種類を知っているとレパートリーが広がりますよ。それでは煮物の種類別、おすすめレシピをご紹介していきます。
”煮汁たくさん”な煮物の種類のレシピ
和食の定番煮物の種類のレシピ!肉じゃが
まずは多めの煮汁でコトコトと煮込む、煮物のレシピをご紹介していきます。
煮物料理の定番で、小さいころから食べ慣れているメニューといえばやっぱり肉じゃがでしょう。
和食で一番好きという人や子供も好きなメニューです。
ほくほくで味が染みたじゃがいもがおいしい肉じゃがのポイント。
冷めていく過程で味がしみ込んでいくので、作ってから一度冷ますようにするといいでしょう。
人気のおすすめ煮物の種類!豚の角煮
トロトロの柔らかい豚肉をかたまりで食べられる豚の角煮は、肉の煮物の種類で定番の人気メニュー。
理想は力を入れなくても肉がお箸で簡単に切れるような、トロトロの柔らかさに仕上げることでしょう。
そのためには、煮る前に豚肉の表面を焼き固めて旨味を閉じ込めてから、弱火でじっくり煮込みます。
圧力鍋や炊飯器などの調理家電を使って時短で簡単に作ることもできます。
魚の煮物の種類のレシピなら!ぶり大根
魚を入れた煮物の種類なら、ぶり大根が定番のメニューでしょう。
魚の煮物の場合は、火を入れすぎると魚の身がパサパサになってしまうので、煮込みすぎに注意します。
大根は先に下茹でしておくか、レンジでチンして柔らかくしておくといいでしょう。
ぶりも湯通しすることでクセや生臭さが消えておいしく作れます。煮汁の中で煮込む時間は15分くらいでOKです。
こってり煮物の種類レシピ!牛すじのどて煮
大根、こんにゃく、牛すじを飴色になるまで柔らかく煮込んだ、甘辛い味の煮物の種類が牛すじのどて煮。
どて煮とは、牛すじと野菜を赤味噌やみりんで煮込んだ名古屋発祥の煮込み料理のことです。
白いご飯に合うおかずですが、ねぎや七味をかけてお酒のおつまみにもおすすめです。
こちらも作ってから一度冷まして、しっかり味をしみ込ませるとおいしくなりますよ。
”煮汁少なめ”な煮物の種類のレシピ
しっかり味の煮物の種類レシピ!煮しめ
煮しめは根菜などの野菜と鶏肉などを、煮汁がしっかりしみ込んでいくまでじっくり煮込んでいく料理の種類のことです。
さまざまな具材を一緒の鍋で煮るので「家族仲良く末永く繁栄するように」ということから、お正月のおせちやお祝いの時にも出される料理です。
煮物は茶色く地味になりがちですが、人参やれんこんを飾り切りにしたり、絹さややいんげんなど緑の野菜を入れましょう。
シンプルな煮物レシピの種類!カレイの煮付け
ひたひたの甘辛い煮汁で、よく味がつくように煮た煮物の種類を煮付けと言います。
カレイ、カサゴ、金目鯛などの魚を煮る時の和食の調理方法です。
魚はあらかじめ塩をふっておき、出てきた水気を拭くと生臭さが抑えられます。
煮付けの場合も火を入れすぎると魚の身がパサパサになってしまうので、煮込みすぎに注意しましょう。
煮汁が薄い場合は、魚を取り出してから煮汁だけで煮詰めていきます。
鶏肉の煮物の種類!手羽先と大根の照り煮
手羽先と大根の照り煮は、煮汁を照りが出るまで煮詰めていき、鶏肉の旨味を大根が吸っておいしくなるおすすめの煮物の種類です。
美味しそうな照り煮にするにはみりんの力を利用することがポイント。
具材が煮上がってもまだ汁気が多いなら、具材を一度取り出してみりんを足して煮詰めていってもいいでしょう。
甘辛い味がご飯のおかずだけでなく、ビールにも合うおつまみにもなりますよ。
副菜におすすめの煮物の種類!切干大根の煮物
切干大根は栄養価が高く低カロリーなので積極的に食べたい食材ですが、洋食に使うのは難しいのでやはり和食の煮物にすることが多いですよね。
鍋で炒めてから出汁を加えたり、最初から出汁と一緒に煮たりといろいろなレシピがありますが、基本的には煮汁が少なくなるまで煮込んでいきます。
副菜やお弁当のおかずにもなるので、作り置きしておくのがおすすめです。人参やしいたけなどの野菜、さつまあげやちくわを加えましょう。
”煮汁ほぼ無し”な煮物の種類のレシピ
甘辛煮物の種類のレシピ!煮っころがし
煮っころがしは、その名の通り具材を焦げないように転がしながら煮汁がなくなるまで煮詰めていく料理のこと。
じゃがいもや里芋などの芋類でよく作られる煮物料理の種類です。小さな新じゃがなら皮つきのまま丸ごと調理が可能。
新じゃがをよく洗って水気をふき取ったら、フライパンに煮汁と一緒に入れて蓋をして5分ほど蒸し煮にします。
蓋を外したら絶えず混ぜながら煮詰めていきます。
炒めて煮る煮物の種類レシピ!炒り煮
炒り煮は炒めた後に煮汁を入れて煮詰めていき、煮汁をほとんど飛ばした調理方法です。
しっかりと味がつき、甘辛味で食べ慣れたおいしいおかずなので、子供でも食べやすくお弁当や作り置きにもおすすめ。
こんにゃくは下茹でをし、鶏肉は一口大に切ります。
フライパンでこんにゃくと鶏肉を炒めたら、醤油・みりん・ごま油・輪切り唐辛子を入れて、まんべんなく煮絡めていけば完成です。
ご飯に合う煮物の種類のレシピ!佃煮
佃煮は、小魚・貝類・昆布などを砂糖や醤油で甘辛く煮詰めた料理です。
野菜ならこちらのレシピのように蕗、しいたけ、葉とうがらしなどでも作れます。
かなり濃いめの味付けになるので、ご飯のお供として食べられることが多いです。
昔から保存食として作られていたので、作り置きしておくといつでもご飯に添えて食べられて嬉しいですね。
蕗はアクが出るので一度茹でてから使いましょう。
煮物のおかずのおすすめレシピ!しぐれ煮
しぐれ煮は佃煮の一種で、佃煮のように醤油と砂糖で甘辛く煮詰めていったものに生姜が入っている煮物の種類です。
牛肉とごぼうはしぐれ煮にとっても合う食材。
調味料の量を調整してあまり濃すぎないようにすれば、おかずとしても食べられるのでおすすめです。
しらたきやこんにゃくを加えたり、ご飯の上に乗せて丼にしてもおいしいです。調味料が多く焦げやすいので、煮詰める時は注意しましょう。
あっさりな煮物の種類のレシピ
低カロリーな煮物の種類レシピ!含め煮
高野豆腐は低カロリーですが栄養価が高く、常温で保存しておける便利な食材。あと一品作りたい時のおかずにおすすめなのが高野豆腐の含め煮です。
含め煮とは、多めの煮汁で弱火で煮込んで味をしみ込ませた煮物の種類です。
高野豆腐のやさしい白い色を活かすために、出汁は水・白だし・砂糖・醤油で煮込みます。
噛んだ時にジュワッと口の中に広がる、やさしい出汁の味がおいしいヘルシーなおかずです。
簡単な煮物種類のおすすめレシピ!白だし煮
こちらは高野豆腐、筍、玉こんにゃくを白だしでサッと煮たレシピ。白だしを割った煮汁を煮たてて、冷ますだけの低カロリーな簡単煮物です。
白だしは鰹節から抽出した一番だしでできており、薄めるだけで出汁の効いた料理を手早く作れます。
素材の色が活きるので、高野豆腐や筍、そしてこのレシピのようなカラフルな玉こんにゃくの色が活きてきます。
白だしの煮物は冷やして食べてもおいしいですよ。
あっさり煮物でおすすめの種類レシピ!出汁煮
出汁の味を活かしたシンプルな煮物がこちらの大根と豚肉の出汁煮。
大根や豚肉は、角煮のような醤油味の濃いめの味付けだけでなく、あっさりとした出汁の味付けも合う食材です。
5mmの半月切りにした大根を出汁に入れてから火にかけ、沸騰したら豚肉と醤油、みりん、酒を入れて煮込みます。
調味料は味を調える程度の量なので、出汁と素材の味を楽しめます。
大根も火が通りやすい切り方なので、作り始めたらすぐにできるメニューですよ。
詳しいレシピはこちら
出汁がおいしい煮物の種類!おでん
おでんは地域や家庭によって出汁や具材が違いますが、基本的には鰹節や昆布の出汁に味をつけ、いろいろな具材を入れて長時間煮込む料理の種類です。
具材は大根、卵、こんにゃく、練り物、揚げ物などが定番ですが、牛すじやウインナーなども入れると子供も喜びます。
じゃがいも、ロールキャベツ、厚焼き玉子、トマトなども意外とおいしいので、いろいろ試してみても楽しいですね。
”定番味以外”の煮物の種類のレシピ
和食の定番種類の煮魚レシピ!鯖の味噌煮
ここまでは醤油や出汁など和食の基本的な味付けの煮物の種類をご紹介しましたが、煮物はそれ以外の調味料の味付けでももちろんおいしく作れます。
鯖の味噌煮は魚を使った和食の定番のレシピでしょう。味噌煮を作る時の鯖はゴマサバよりも、脂がのったマサバがおすすめです。
鯖はクセが強めの魚なので、下処理をきちんとすることが生臭さを抑えるポイント。子供が食べるならあらかじめ骨を抜いておきましょう。
中華風の煮物の種類レシピ!オイスター煮
中華の調味料を使えば中華風の煮物になります。
大根と豚肉のオイスター煮はコクがあっておいしい煮物の種類なので、醤油や出汁の煮物に飽きたらぜひ作ってほしいレシピです。
豚肉は細切れ肉を団子のように丸めて食べ応えを出していますが、かたまり肉や細切れのままでもOK。
最初にフライパンで豚肉を焼き固めてから大根を加え、水、オイスターソース、醤油、みりん、砂糖を入れて落し蓋をして煮込んでいきます。
酸味がおいしい煮物の種類レシピ!黒酢煮
鶏むね肉を煮物にするとパサついてしまいがちですが、黒酢で煮込むと鶏むね肉でも柔らかで日がたって冷めてもおいしい煮物が作れます。
鶏むね肉に砂糖と塩を揉みこみ、大根はいちょう切りにしてレンジで柔らかくしておきます。
フライパンで鶏肉と大根を焼き、黒酢・みりん・醤油・砂糖を入れて煮汁が飛ぶまで煮込みます。
さっぱりとした味で冷蔵庫で5日ほどもつので作り置きにもおすすめですよ。
ピリ辛な煮物の種類レシピなら!キムチ煮
こちらは大根をキムチで煮込んだ、韓国風のピリ辛煮物のレシピ。
大根だけだと物足りないので、鯖の缶詰を使って簡単に、そして魚の旨味とコクが加わった食べ応えのある煮物です。
大根・鯖の缶詰・キムチ・調味料を全部鍋に入れて、大根が柔らかくなるまで煮込み、最後にコチュジャンや唐辛子を入れるだけなので簡単に作れます。
鯖の缶詰は味噌煮を使います。缶詰によって味が違うので、醤油の量で調整してください。
詳しいレシピはこちら
煮物の種類別おすすめレシピのまとめ
和食は油をあまり使わないので低カロリーで、その中でも煮物は具材に野菜を使うものがたくさんあるので毎日でも作りたい料理です。
慣れ親しんだやさしい味で食べやすいのですが、そのぶんマンネリ化しがちなメニューでもあります。
でも、同じ煮物でも種類があるので、作り方や調味料を変えながらいろいろな煮物を作ってほしいと思います。和食献立に煮物料理を作って、健康的な食生活を送りましょう!
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