昨今は交際期間の短いスピード婚が珍しくなくなってきました。しかしその実態は意外と知られていないと思います。
この記事では「スピード婚」の定義や、スピード婚の決め手、メリットやデメリット、離婚率や離婚の理由、スピード婚で失敗しないための注意点をご紹介します。
これからスピード婚をしようと考えている方は、あとで後悔しないようにぜひ参考にしてください。
スピード婚の定義とは
一体どのような特徴のある結婚をスピード婚と呼ぶのか、その定義や基準について解説します。
交際期間が短い
スピード婚とは、付き合い始めてからまだあまり月日が経っていないのに、すぐに結婚してしまうというケースのことをいいます。
交際期間が1年以内の場合は、スピード婚だと言われることが多いようです。1年以上付き合っていた場合は、スピード婚だと言われないことが多いです。
数週間で結婚する人たちも
交際期間が1年以内であればスピード婚扱いされますが、11ヶ月も交際していれば、スピード婚扱いされない場合もあります、しかし交際期間がたったの1ヶ月や2ヶ月の場合は、確実にスピード婚扱いされます。
多くの場合は、半年以下の交際期間だとスピード婚だと言われやすいようです。
スピード婚の中には、交際期間が1ヶ月間にも満たず、たったの数週間という驚きのケースもあります。
スピード婚カップルの決め手
スピード婚をしたカップルは、一体何を決め手にしてスピード婚を決断したのでしょうか?
とても気の合う相手だった
とても気の合う相手だと、直感で「この人と結婚したい」と思うことがあります。フィーリングが合えば、相手のことをまだ深く知らなくても、結婚の大きな決め手になり得るのです。
結婚に焦りがあった
特に女性に多いのが、結婚に対する焦りです。周囲から「まだ結婚しないの?」とプレッシャーをかけられたり、友達がどんどん結婚していくのを見たりしていれば、焦りが出てくるのは自然なことです。
そして女性は妊娠出産を考えるのであれば早めに結婚したほうがいいので、男性よりも焦りが出やすくなります。
そんな時にお付き合いしてくれる人が現れたら、一刻も早く結婚してしまおうと考えるのは仕方のないことでしょう。
プロポーズを断れなくて
相手から気合いの入ったプロポーズを受け、なかなか断る勇気がなく、そのままOKしてしまい、ずるずると結婚してしまうというケース。
プロポーズをするには相当の勇気がいります。「せっかくプロポーズしてくれたのに、断るなんてできない」という心理が働く上、プロポーズしてきた相手のことがそこまで嫌いでなければ、「今が結婚のチャンスかな」という思いもよぎり、スピード婚に踏み切ってしまいます。
妊娠した
婚前交渉がご法度だったような時代と違い、今ではワンナイトラブも珍しくありません。そこから恋に発展するカップルも多いです。
また、交際して数ヶ月経ってからようやく肉体関係をもつ場合もありますが、付き合ってからわずか数日でベッドインしてしまうこともあります。
初めてのベッドインで妊娠してしまう可能性はゼロではないのです。付き合ってすぐに妊娠すると、相手の男性が責任を取るという意味で、結婚するしかなくなるのです。
女性側も、シングルマザーになるのは大変だと分かっていますから、男性との結婚を望むことが多いでしょう。
お見合いで結婚を押し進められた
お見合いというと前時代的な感じがしますが、今でもお見合い結婚をする人は一定数います。
そのような場合はお見合いを仲介してくれる人がいるため、お断りできるような雰囲気ではなく、周囲に言われるがままに結婚してしまうことも少なくありません。
スピード婚のメリット・デメリット
スピード婚をした際に、どんなメリットやデメリットがあるのかを見ていきましょう。
結婚したい時にすぐに結婚できる
スピード婚が一般的でない時代は、いくらすぐに結婚したくても、「まだ早いんじゃない?」と言われてしまうことが多く、タイミングを逃すことがありました。
家族などの周囲はもちろんですが、交際相手もスピード婚という選択肢がそもそもないので、早めに結婚したくてもできなかったのです。
しかし今はスピード婚をする芸能人が多いことも影響してか、スピード婚に拒否反応を示す人がとても減り、スピード婚に対して寛容なってきました。
そのため、結婚したいと思った時にスピード婚をすることが可能になったのです。
「結婚するなら今!」という理由やタイミングは人によって違いますが、自分が結婚したいと思った時にすぐに結婚できるというのは大きなメリットです。
倦怠期突入前に結婚できる
男女が長く付き合っていると、必ずやってくるのが倦怠期です。倦怠期に愛が冷めてしまうこともありますし、最悪な場合はそのまま自然消滅ということもあります。
しかし勢いでスピード婚してしまうと、倦怠期に突入する前にゴールインするので、自然消滅などの心配がないのがメリットです。
また、結婚後は付き合っていた時とはまた違った新鮮な気持ちになれますし、ラブラブなムードが続くでしょう。
自分の欠点を隠せる
長く付き合っていてデメリットだと感じるのが、相手に自分の欠点を知られてしまうということです。どれだけ良い面を見せようとしても、猫をかぶっていたとしても、長年付き合っていると必ずボロが出てしまいます。
また、ボロとまではいかなくても、「相手のこの特徴だけは自分には合わないなぁ」と感じることもあります。自分の欠点を見られる危険もありますし、自分が相手の欠点を見つけてしまうことだってあるでしょう。
その欠点の内容によっては、結婚を考え直すことになってしまうかもしれません。
しかしスピード婚は、交際期間がとても短いため、お互いに欠点を知らないまま結婚することができます。
欠点を知って、結婚を諦めるくらいなら、欠点を知らないまま勢いにまかせて結婚したいと考えているカップルは実は多いのです。
永久就職できる
今や男性と同じように働きに出ている女性が大半ですが、何らかの理由があって仕事をやめてしまうケースもあります。
しかしそれでは収入がなくなってしまい生活できないので、すぐに大黒柱を探す必要があります。
収入のない期間が長いのは困りますから、早急に誰かと結婚しなければなりません。スピード婚であれば、すぐに永久就職できて、経済的に困らずに済みます。
相手のことを知る暇がない
大きなデメリットは、交際相手のことを深く知るチャンスが極端に少ないため、相手がどんな人なのか結婚前に知ることができないという点でしょう。
スピード婚をした後、何十年も一緒に暮らす相手なのに、どんな人なのかをほとんど知らないというのは、結婚後のトラブルの原因にもなりかねません。
まわりから理解されない
スピード婚が珍しくない時代になったとはいえ、両親の世代だと、「スピード婚なんてありえない」という考えの人も多いです。
そのため、どれだけお互いが本気でスピード婚をしたいと思っていても、両親に咎められたり、スピード婚を猛反対されたりする可能性があります。
また、古い考えを持っているのは両親だけとは限りません。結婚式に職場の人や上司を招待すれば、「スピード婚なんてビックリ」「スピード婚って、ちょっと心配だね」というように、微妙な反応をされることがあるでしょう。
微妙な反応をされるだけならまだいい方で、中には「スピード婚なんて不良のやることだ」というような決めつけをされてしまう可能性もあります。
周りから色々なことを言われて、傷つくかもしれないのです。
スピード婚カップルの離婚率
スピード婚カップルは、どれくらいの確率で離婚しているのか気になりますよね。スピード婚のリアルを見ていきましょう。
3組に1組が離婚する
スピード婚をしたカップルは、交際期間が3年以上のカップルに比べて離婚率が高いと言われています。
しかしこれはあくまで、交際期間別に比較した場合の離婚率です。交際期間が長いカップルでも離婚することがあるので、スピード婚カップルの正確な離婚率を出すのは難しいですが、ざっくり計算すると3組に1組くらいの割合で離婚しているようです。
交際期間が短いほど要注意
交際期間の長いカップルは、交際期間が長ければ長いほど離婚する確率が低いとされています。お互いのことをよく知った上で結婚しているため、離婚に至らないことが多いのでしょう。
しかしスピード婚カップルは交際期間が短い分、相手のことをよく知らないまま結婚することが多いので、交際期間が短ければ短いほど離婚率が上がるのです。
スピード婚カップルの離婚の原因・理由
スピード婚をしたカップルは、離婚に至るスピードも早めです。スピード婚カップルの離婚の原因や理由を見ていきましょう。
価値観が合わずに後悔
「結婚するなら今しかない」と、タイミングのいい時期に出会った人と適当にスピード婚してしまった場合に起こりやすいのが、「価値観が合わない」という状況です。
一緒に生活していく中で、価値観が合わないと、喧嘩の原因になることもあります。喧嘩が絶えなくなると、離婚を考えるようになっていきます。
個人の細かな価値観は、交際期間が長ければ大体分かるものですが、スピード婚の場合はそれを知る暇もなく結婚してしまうので、価値観の相違が大きくなりがちです。
浮気をされた
スピード婚は交際期間が短いため、相手が誠実な人か不誠実な人か、見極める暇がありません。口では「自分は浮気なんかしない」とは言っていても、相手が嘘をついている可能性だってあるのです。
あまりにも不誠実な相手の場合、スピード婚を決めた時点ですでに浮気をしている場合もあります。スピード婚だと、浮気に気づく暇もありませんから、浮気されやすいのです。
相手の趣味がギャンブルだった
ギャンブルと言えば、趣味としては特に嫌われるタイプのものでしょう。パチンコや競馬などはお金を賭けるので、金銭感覚が麻痺しているのではないかと思われがちです。
ギャンブルが趣味とはいっても、「1ヶ月に○万円まで」としっかり決めておけばOKという人もいます。しかしギャンブルそのものに否定的な人が圧倒的に多いため、離婚の決め手になりやすいのです。
経済的に余裕がない
相手のことをよく知らないままスピード婚をする場合は、相手の収入もよく分からないということが多いでしょう。中には、交際している時に嘘の仕事や収入を言う人もいますから、「お金持ちと結婚した」と思っていても、実は違うということもあり得るのです。
驚くほど相手の収入が低かった場合、夫婦で仕事をして家庭を支えなければなりません。
スピード婚で失敗しないために考えたいこと
スピード婚をするなら、事前にしっかりと考えておくべきことがあります。スピード婚で失敗しないために考えておきたいいくつかのポイントをご紹介します。
金銭感覚が合っているか確認する
金銭感覚が違うと、生活をする上で何もかもが噛み合わなくなってきます。たとえば節約重視で安い食材で料理をしたら、「食費を削るなんてありえない」と言われてしまうかもしれません。
せっかく頑張って節約料理をしても、節約という行為を「貧乏くさい」と言って嫌う人もいるので、難しいところです。
また、経済的に余裕がないのに、趣味などにお金をかけすぎる人もいます。趣味に熱心でお金に糸目をつけないタイプの人は、配偶者が注意をしても聞く耳を持ちません。
そうなると、お互いに不満がたまっていくことになります。
スピード婚をする前に一緒に買い物に行ってみて、金銭感覚が自分と同じかどうかを確認してみましょう。
高価なものをポンポン買う人、安物しか買わないケチな人。相手の金銭感覚が丸分かりになります。
相手の収入を聞いておく
スピード婚をした後で、相手の収入を知ってビックリしないように、事前に収入を聞いておきましょう。
相手が見栄を張って嘘の職種や収入を伝えてくる場合もありますから、「将来の生活のために、収入をしっかり確認しておきたい」「経済的にきつそうなら、自分の転職も考える」というように、真面目な目的で質問しているのだとアピールするのがコツです。
そうすれば、本当の職業や年収を教えてくれるでしょう。
子供を作るかどうか確認しておく
最近は経済的な事情で、子供を作らないカップルが増えています。しかし経済的に余裕がなくても、どうしても子供が欲しいと思っている人もいます。
スピード婚をしたはいいけれど、結婚後に子供を作る・作らないで揉めてしまったら、最悪の場合は離婚に至ることになるでしょう。
子供を作るつもりはあるのか、産んだ後の経済的な問題はどう解決するのかなどを、しっかり話し合っておかなければなりません。
料理の腕前
「男の胃袋を掴め」という言葉をよく聞きますが、男性の多くが女性に料理のうまさを求めているのは事実です。
見た目が綺麗で料理が下手な女性よりも、見た目が普通で料理上手な人の方が圧倒的に好印象なのです。
スピード婚後に何らかの理由で離婚の可能性が出てきたとしても、料理の腕前があれば、離婚の可能性をダウンさせることができます。
男性は家庭的な女性を好むので、気が合わなくても、喧嘩することが多くても、結局は料理の腕前を重視して離婚を思いとどまるのです。
スピード結婚で失敗しないためには、料理の腕を磨く必要があります。もし料理が全くできないという場合は、スピード婚で失敗する可能性が高まるので、料理教室に通うなどして料理の基本くらいは学んでおくべきです。
浮気相手がいないか確認しておく
不誠実な相手の場合、付き合っている時に二股をかけていることがあります。スピード婚を決めた時に別れてくれるのであればまだしも、そのままダラダラと関係を続けてしまうような悪い人もいます。
最初から浮気相手がいなければ、スピード婚をした後にトラブルになる可能性が低くなるので、できることなら浮気相手がいないかどうかをチェックしておくようにしましょう。
両親の意見に耳を傾ける
両親は、伊達に長生きしていません。スピード婚をしたらどうなるか、問題点がすぐにいくつも思い浮かぶのです。子供は「今時はスピード婚なんて普通だ」と反論したくなるでしょうが、両親の意見を冷静に聞いていると、自分が見落としていることに気づいている場合があります。
不安や迷いがあるなら考え直す
「本当にこの人とスピード婚をしていいのだろうか」「結婚後の生活が不安だ」と少しでも思ってしまっているのであれば、すぐに結婚という選択肢を選ぶはやめ、踏みとどまりましょう。
不安や迷いがあるままスピード婚をしても、いい結果にならないことが多いからです。
タイミングがいくら良くても、相手のスペックが理想的でも、不安を持ったままではその内ひずみが生じてきます。
結婚をする前に、自分が何に不安を抱いているのかをハッキリさせ、その不安を解消してからスピード婚をするようにしましょう。
夫婦円満でいられるように気を遣う
スピード婚をしたばかりの頃は夫婦円満でいられるでしょうが、喧嘩などをきっかけに、仲が悪化していく可能性は否定できません。
しかしそんな時こそ、夫婦円満について考えておくべきなのです。スピード婚をすれば、価値観の違いなどから喧嘩をすることが多くなるでしょう。
もし本当にそうなってしまった時、事前に心構えがあると、結果がまったく違ってきます。「思った通り、喧嘩が増えてきた」と思うのと、「なんで喧嘩ばかりしなきゃいけないんだろう」とイライラするのとでは、心の余裕が違いますよね。
スピード婚をする前に、もし不仲になったらどうするべきかを考え、イメージトレーニングしておきましょう。
すぐに怒らないようにする、ある程度は相手に合わせるなどの方法を事前に考えておけば、スピード婚でも夫婦円満でいられる可能性が上がります。
スピード婚で幸せを掴もう♡
スピード婚にはメリットも多いですが、デメリットもあります。しかしデメリットも理解したうえでスピード婚をするのであれば、離婚の可能性を減らすことは可能です。
「今結婚するしかない!」というタイミングで素敵な人と出会えたのであれば、フィーリングを頼りにスピード婚するのはアリです。結婚せずに後悔するよりも、結婚してから後悔するほうがいいこともあります。そして、結婚後に夫婦円満を心がけるように工夫すれば、離婚を回避することは十分に可能です。
スピード婚で幸せな家庭を築いているカップルも沢山います。チャンスが巡ってきたのであれば、スピード婚で幸せを掴み取りましょう。
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