新年を迎えるおめでたいテーブルコーディネート
お正月を迎えると、新しい年を寿ぐ(ことほぐ)ためのお節料理を頂くという方も多いのではないでしょうか。今回は、お節料理に欠かせない重箱を使ったテーブルコーディネートアイデアをご紹介します。
重箱にも様々な種類やデザインがありますし、組み合わせる器や小物によってテーブルの雰囲気を変えることができますよ。
新年を寿ぐお節料理は重箱に
テーブルのセンターに
お節料理には、新年を寿ぐ様々な意味が込められています。
腰が曲がるまで元気でいられるようにという意味がある海老や、金運アップを祈念する黄金色のきんとん、まめまめしく働けますようにという願いを込めた黒豆などが代表的ですね。
お節料理の定番メニューを重箱に詰めてダイニングテーブルのセンターに並べると、お祝いの膳がより華やかになるでしょう。
艶やかな黒漆の重箱
伝統的な漆塗りの重箱は、艶やかな光沢が美しく魅力的です。三つ重ねた杯の朱赤×金の華やかさが目を引きますね。奥に見えているお雑煮用のお椀は黒×金です。
お節料理に漆塗りの重箱を使う習慣は、新年を寿ぐ華やかさからだけではありません。
冷蔵庫がなかった時代、漆器は他の器に比べると抗菌作用が強くお料理が腐りにくいとされていたそう。
そうした伝承は、近年科学的な実験によって実証されています。
大館工芸社の隅切三段重を使って
秋田杉を素材にした「大館工芸社」の「隅切三段重(内朱)」は、ご覧のように外側はナチュラル、内側は朱漆が塗られているおめでたいデザインです。
三段重ねのほかに、一段、二段でも購入可能ですよ。内朱はお節料理をおいしそうに見せてくれる効果がありますね。
煮物やローストビーフは仕切りを外したお重にたっぷりと盛り付けて、お正月のテーブルを華やかに彩ってみましょう。
モノトーンのモダンな重箱も
ホワイトインテリアやモノトーンインテリアには、伝統的な漆塗りの重箱が馴染まないこともあるかもしれません。
ホワイト×ブラックのモダンなモノトーンデザインの重箱なら、インテリアを損ねずお正月気分も盛り上げてくれるのではないでしょうか。
テーブルセンターにも、ツーカラーの伝統文様がジオグラフィカルにデザインされたものをチョイスして。
銘々盆やお雑煮のお椀に漆器を使って和の要素もプラスしています。
ナチュラルな白木塗りの重箱
お正月だけでなく、お花見や運動会のお弁当などにも使うことができるナチュラルな白木塗りの重箱も人気が高まっています。
内側の仕切りは取り外しできるものも多いので、お節料理に合わせて詰め方をアレンジできますよ。
真っ赤に茹で上げたカニがお正月のテーブルを盛り上げてくれていますね。
お正月のテーブルコーディネート
水引や松を使って
続いて、お正月のテーブルコーディネートをセンスアップするアイデアをご紹介していきましょう。
こちらはナチュラルな木のテーブルに赤いクロスを敷いて、寿ぎの雰囲気を演出しているアイデアです。
テーブルに飾ったフラワーベースにも和紙を巻いて紅白の水引を結んでいます。生けているのは松と南天というお正月を代表するおめでたい植物。
窓辺には鏡餅も飾られていますね。
さまざまな器を取り混ぜて
こちらのテーブルでは、黒い重箱をはじめ半月型の重箱や長方形のうねりのある白いお皿、白地に黒の水玉模様の器、シャンパングラスと様々な器が使われています。
お正月と言えども、和洋中とお料理の種類も多彩になっている現代のライフスタイルにふさわしいスタイルではないでしょうか。
シンプルなガラスに生けた南天には、やはり紅白の水引を結んでいます。
色とりどりの花で華やかに
こちらは赤いクロスが華やかなお正月のテーブルです。センターにはナチュラルな重箱をセットして、お節料理を彩りよく美しく盛り込んでいますね。
大きな海老や、ピンクが鮮やかなかまぼこなどは別のお皿に盛り付けて重箱を囲むようにセッティング。色とりどりのお花も特別な日のお祝いにふさわしいですね。
紅白の取り皿
テーブルの色味ともマッチしているナチュラルカラーの重箱を並べたテーブルセッティングです。
漆塗りのような艶感のあるテーブルマットの上には、白い菊花デザインのお皿と白×赤の市松模様の小皿が重ねられていますね。
シックでおしゃれな新年のテーブルは参考になりますね。
升にお花を
こちらのテーブルセッティングでは、重箱とオードブルプレートの2種類の器にお節料理が盛り込まれています。
奥には、丸盆に白木の升をサイズ違いで3つ重ねて華や松を生けたお正月飾りをセット。トップには松の枝や扇が飾られています。
重箱だけじゃない!お節料理におすすめの器
ミニおにぎり籠
最後にご紹介したいのは、重箱以外の器を使ったお正月のテーブルコーディネートです。こちらはミニおにぎり籠にお節料理を少しずつ盛り付けたお洒落なアイデア。
小さなグラスや果物を使って高低を出したり、水引や小花を飾ったりと様々な工夫が見られます。
お料理屋さんのような盛り付けのテクニックは参考にしたくなりますね。
竹の器
こちらは大工さんにお願いして切っていただいたという竹の器。微妙に高さを変えているので、テーブルにリズムが生まれています。
朱赤のお膳に黒い重箱、白い菊花皿とお正月らしい器選びが素敵なテーブルコーディネートです。
松花堂風弁当
こちらは松花堂弁当風にお節料理を詰めたアイデアです。
お正月の元旦には重箱に詰めていたお節料理を、二日目や三日目は見た目を変えて盛り付けると気分も変わりますよ。
和の器でワンプレート
和の折敷のようなプレートにお節料理を盛り付けるアイデアもおすすめです。
重箱を持っていない場合でも、和風の器を使った盛り付けをするだけでお正月気分が高まるのではないでしょうか。
まとめ
お正月のテーブルを美しく設えるためのアイテムでもある重箱は、漆が持つ抗菌性を知っていた昔の人々の知恵の現れでもありました。
現代のライフスタイルの中では、漆器の重箱だけでなくナチュラルなものやモノトーンのものなど選択肢も広がっています。
重箱以外にも様々な器を使って、新年を迎えるお祝いのテーブルを設えるアイデアをご紹介しました。是非参考にしてみて下さい。
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