結婚を考えている状態の彼が転職をしたいと言った時、あなたにできるベストな行動はいったい何なんでしょうか。
結婚というのは人生における一大事の一つです。ですが、それには様々な困難が降りかかることもあるでしょう。
その一つが彼の転職です。ここでは「彼の問題」と「あなたの問題」に分けてそれぞれ何をすべきかを示しています。
転職するのは基本的に彼の問題
まず基本的なことですが、転職をする・しないという決断は彼の問題であるということをきちんと認識しましょう。
人に解決できる問題というのは「自分の問題」である場合のみです。
彼が転職に成功するかしないかというのは、まさに彼の問題であり、努力するのも彼自身でしかありません。
つまり、あなたの努力ではどうしようもない事柄なのです。
人の心は無理やりには変えられない
こういった問題は、よく馬に水を飲ませることに例えられます。
あなたは馬に水を飲ませようと思って水辺に連れて行きました。けれど、その水を飲むか飲まないかは馬が決めることなのです。
彼の転職も一緒で、転職する・しない、転職に成功・失敗は彼次第であり、彼の問題であるときちんと認識しましょう。
例外はあなたに権力がある時くらい
万が一、あなたが社長、もしくは社長令嬢で、その会社に就職させる権限があるのでしたら話は別です。
彼によりよい転職先を用意してあげられるのであれば、結果も少し違いますよね。
ですが、そうでない場合の方が多いでしょう。
それに、どんなに良い条件を提示したとしても、彼が受け入れるかは別問題です。
安易に止めるのは考え物
たまにおかしてしまう間違いの一つに、彼の問題を自分の問題ととらえて、転職活動そのものを妨害してしまうケースがあります。
これは一番やってはいけないことと言えます。
なぜなら、今後の人生を共に歩むにあたって、見えない時限爆弾を抱え込むようなものだからです。
彼の人生は彼のもの
そもそも彼の人生は彼のものです。しかも、結婚を考えているという段階ならば、相手の人生に対してなんの法的拘束力もありません。
また、転職をしたいという相手の気持ちをむげにして止めるという行為は、あとあと遺恨を残すことになります。
本当はやりたかったのに止められた、というのは例えのちのち正しい判断だったとわかっても、夢への未練から逆恨みに発展しがちです。
愛情が憎しみにかわるスイッチにもなり得る
実は結婚を考えている相手や、配偶者からの言葉で夢をあきらめてしまう男性は結構多いんです。
もちろん、相手の言葉で諦める程度の夢だったんだろう、という見方もできます。
しかし、夢を阻害された当事者はそうは思わないもの。
愛情が憎しみへと時限爆弾をかかえてしまうことでしょう。
時限爆弾のスイッチはどこにでもある
自分の夢だったものを目にするたびに、彼はあなたからの妨害を思い出します。
それから、受け止めたくない現実が目の前に現れるたびに「あの時彼女が止めなければ、今こんなことにはなっていなかったのに」という後悔が彼の中で渦巻くことになります。
その気持ちが彼の中で抑えきれなくなった時、爆弾は爆発してしまいます。
理性的な彼氏であっても冷静な判断は難しい
理性的な彼氏であれば「その最終判断を下したのは自分自身である。本当に諦められない夢であれば、彼女を捨ててでも追いかけた」と思えるものです。
が、事態はそう簡単ではありません。事あるごとに夢を叶えた理想の自分と現実の自分のギャップに苦しむことになるのです。
爆弾が爆発した後は…
爆弾が爆発した後は、いったいどうなってしまうのでしょう。ある人は突然また夢を追いかけ始めるかもしれません。
またある人は、唐突に離婚を申し立てるかもしれません。
長年蓄積した我慢の発露であるからこそ、どんな結末が待ち受けているかは誰にもわからないのです。
彼が大事であるならば、安易な反対は避けよう
彼があなたにとってかけがえのない人であるならば、安易な反対は避けるべきです。
結婚したいくらい好きなのであれば、むしろ応援してあげたい気持ちが生まれるはずです。
反対したい気持ちをぐっとこらえて、二人にとって幸せな未来をつかむべきではないでしょうか。
では一緒にできることとは?
彼の転職は、彼の人生の問題であることをご理解いただけたでしょうか。
では、翻ってみて、彼のために出来ることとはいったい何か考えてみましょう。
結婚したいくらいに好きな彼のことであれば、すでにあなたの中に答えはあるはずです。
一般論だけに縛られず、いろいろ考えてみてください。
一緒に悩むことはできる
彼の転職という彼の問題に関して、あなたにできることの一つに「一緒に悩む」という行動があります。
彼が転職したいという言葉の裏には、今の環境に悩んでいるだけ、というケースがあるからです。
転職をするのであれば、具体的な生活プランを設計し実行に移さなければなりません。
それは、現在の仕事をしながらであれば、かなりの重労働になるでしょう。
彼にとって一番楽な転職の道を
昨今では 転職エージェントなど忙しい会社員でも転職をしやすいサービス がありますので、それらを紹介する、という手もありますね。
肝心なのは「一緒に悩む」「選択の幅をひろげてあげる」ことであって、最終決定をするのは彼自身でなければなりません。
自分の人生に責任をもって取り組めるような人でなければ、あなたも安心して結婚できませんよね。
安易な退職はさすがにストップ
転職をしたいという彼の決断を妨げるようなことはするべきではありません。
ですが、転職をしたいからまず会社を辞める、という選択だけはさすがにストップをかけたほうが良いでしょう。
会社を辞めなくても転職をする方法はいくらでもあります。
ですが、それをせずに真っ先に会社を辞めるいう選択肢は、ただのその場の勢いでしかありません。
勢いだけの転職は後悔のタネ
勢いだけの決断はただの逃げでしかありません。
のちの人生の後悔のタネになってしまいます。転職をすることと、急いで退職をすることはイコールで結び付きません。
退職をするにあたり、損をしない方法などはあちこちに実例が出ていますので、そこも一緒に調べてあげるとよいかもしれませんね。
まずは 、彼に会社の社則を確認することを促しましょう。
うつの場合は早めの脱出を
ただし、彼がうつ病を発症しそうだっ たり、過労死ラインを越えている場合は、彼の命が最優先です。
会社にも頼れず、恋人であるあなたにも頼れない、なんて絶望してしまったら最悪のケースがおきかねません。
金銭的な多少の損をしても、命にはかえられないですよね。
彼がうつ病を発症している場合
彼氏が万が一、うつ病を発症している場合は、とにかく専門家の意見を聞くことが第一です。
うつ病は立派な病気であり、薬もあります。それらのことを勘違いして放置しておくと、うつ病は確実に悪化していきます。
悪化していった先に待つものは、双方にとって最悪の結末となるでしょう。
うつ病の彼に付き合うリスク
彼がうつ病の場合、あなたにできることは「休職という道もあると示すこと」そして「彼氏から離れるかどうかを判断すること」です。
うつ病を発症してしまった人に付き合うのは、残念ながら相当大変なことです。
あなたが覚悟をもっていることが前提となります。
一生を彼にささげる覚悟はありますか?
うつ病の彼氏と添い遂げるのであれば、それこそ「一生彼を養う!」くらいの覚悟が必要です。
ですが、その覚悟もなく、中途半端な関わり方をしてしまうと、お互いを傷付ける結果になってしまいます。
彼は彼自身の、あなたはあなた自身の幸せを掴み取る権利があるのです。
円満転職のために
転職や退職をするのは彼自身ですが、あなたが正しい知識を持っていることで、彼の生活がスムーズになる場合があります。
なので、あなたもこの際、円満な退職及び転職について知っておくのは悪いことではありません。
転職という一大事は、あなたの身にも起きるかもしれない事柄です。正しい知識は自分をも救うのです。
社則に惑わされるな!
ブラック企業の中には「会社を辞めるためには半年前に申し出ること、破った場合は違約金が発生する」なんていうトンデモ社則があるところも…。
ですが、そんな社則に惑わされてはいけません。通常、退職をする際には2週間前に申し立てをしていれば法律上問題はないのです。
もし、彼が円満な退職を目指すのであれば、だいたい2カ月を目安に退職を切り出しておくべきでしょう。
有給は使い切った方がお得
また、彼が所有している有給を使い切れるように調整することもお忘れなく。
有給が残っているのに退職してしまうのは非常にもったいないですからね。
特に、退職手続きがめんどうになる可能性がある場合は、有給を使って仕事自体はせず、引継ぎや各種手続きをする時間にあてるという方法もあります。
円満退社は意外と難しい
ただ、正直なところ、現在彼の勤めている会社がブラックであればあるほど、円満退職というのは望めないものです。
そんな時、彼がそばにいて癒してほしいと思えるような存在であることが、一番重要なこととなります。
退職する・転職するということはとてもエネルギーが必要なことなので、出来る限りの精神的な協力をしてあげましょう。
あなたの問題は?
さて、ここまでは彼の問題に焦点をあてて解説してきました。
では、本格的にあなたにできること、あなたの問題についてピックアップしていきましょう。
結婚を考えている彼の転職という人生のイベントは、これからの人生設計を見直す良い機会とも言えるのです。
ライフプランの見直しを
まず考えられるのが、これからの人生設計の手直しですよね。
結婚を考えていたのであれば、当然結婚費用や結婚時期、妊娠出産の可能性なども考えていたと思います。
それらのライフプランをきちんと見直し、予算を立ててみるというのがあなたにできることではないでしょうか。
見直しの機会とポジティブにとらえよう
例えば「転職後すぐには彼も結婚資金を貯められないだろうから、私が多目に積み立てる」だとか「今の私の収入からさらに積み立てるのは少し無理がある。
だから、結婚時期を遅らせる、ダブルワークを視野にいれてもいいかもしれない」など考えられることはたくさんありますよね。
あなたにとっての結婚の意義をもう一度考え直す良い機会としてポジティブにとらえましょう。
転職活動の末遠距離恋愛に!?
彼氏の転職活動が進むにつれて、彼の勤務地が現在地から遠く離れてしまう、という場合も想定に入れておきましょう。
その際、あなたはどういった道を選ぶか、までをきちんと考えなければなりません。
彼について行くのであれば、いっそのこと退職して現地で職を探す、といった方法だってあります。
遠距離だからこそ、事前の話し合いは大事
まずは彼氏に「その職に就いた場合の転勤の有無」「遠距離恋愛と退職してついて行くこと、どちらを希望しているか」ということをきちんと確認しておきましょう。
その上で、自分はどうしたいか、というのを考えるのです。
自分の意思はきちんと伝えよう
勿論、彼の希望を聞くまでもなく意思が固まっている場合もありますよね。
その場合は、素直に思っていることを口にしても大丈夫です。むしろ、遠慮することなくきちんと意思を伝えましょう。
あなたの決定を聞いて、彼がどうするか、ということはあなたの問題ではなく、彼の問題だからです。
転職をするから養ってほしいと言われたら?
正直に言って養う理由は基本的にありません。そもそも自分の力だけで出来ない転職活動は分不相応であると言えるでしょう。
やんわりと「転職活動は気持ちの上で応援するけど、物理的・金銭的な援助をするのは少し考えさせてほしい」というのがベターです。
もしかして彼は試してる?
養ってほしいと言うことで、あなたの愛情の度合いを測られている可能性もあります。
さらに言えば、相手があなたを利用するだけ、という最悪のケースすら考えられます。
安易に答えを出すのは危険でしょう。どちらのパターンにせよ、愛情を盾にいろいろなことを要求されるのは愉快ではありませんよね。
もしかしたら百年の恋も冷めてしまうかも…?
覚悟を決めたのなら専門家をいれるべき
もし「相手を養ってあげよう」とあなたが自分で決めたのであれば、少しお金はかかっても専門家に相談するべきです。
お金の問題はのちのちとても揉めることがあります。
相手が法的拘束力のある書類に署名するのを嫌がった場合は、結婚の約束すら守られない可能性が大です。
本当に彼に結婚する気、転職活動をする気があるのであれば、書類に署名をするくらいどうということはありませんものね。
専門家を入れたとしても、お金は「あげた」と考えよう
専門家を入れたとしても、金銭の貸し借りには十分注意してください。
金銭の貸し借りをする場合は「そのお金は相手にあげるつもりで」というのを念頭においておくことをおすすめします。
残念ながら、法律も万全というわけではありません。
例えば、彼が無一文になってしまったら、お金が返ってくることはないからです。
それ以上に、失った時間も戻ってきません。
精神的に支えてあげる
結婚を考える相手は基本的に、精神的に成熟しているいい大人のはずです。
自分のことは自分で決められる、と信頼してあげましょう。
その上で「大変だよね、何かできることはある?」と聞いてあげるのは大変有意義なことでしょう。
結婚と同じく、転職は人生においての一大事なのです。
今後の結婚生活をより良いものにするために
できるだけ彼の精神的負担が少なくて済むように支えてあげるのは、今後の恋人生活、結婚生活においてもプラスに働きます。
ちょっと打算的な考えかもしれませんが「自分の夢を応援してくれる彼女」というのはとても魅力的にうつるものです。
多少あなたの負担も増えてしまうかもしれませんが、そこはあなたの踏ん張りどころです。
自分の限界はきちんと把握しよう
あなたが限界を越えてしまわない範囲で、できる限りの応援をしてあげましょう。
ただし、あなたが先に倒れてしまわないように注意が必要です。応援する側が病気になってしまうなんて本末転倒ですものね。
あなたはいつでも笑顔で元気でいた方が、応援される側も気持ちが良いものです。
アドバイスよりは聞き上手に
何度も繰り返していますが、転職すると言うのは彼の問題です。
ですが、支えているうちにどうしても一言物申したくなってしまうこともあるでしょう。
そこをぐっと堪えて、きちんと話を聞いてあげるのが聞き上手への近道です。
話しているうちに段々とモヤモヤが晴れて、良い方法が思いつく場合もありますし、すっきりして次のステップに進めることもあります。
聞き上手は三文の得!?
それに聞き上手であると、彼の転職がどの程度進んでいるのか把握することができます。
その情報を元に「何月から復職できそうなら私たちの結婚プランは~」と考えることもできますよね。
色々と根掘り葉掘り聞くよりも、何でも聞いてあげるよ、という姿勢を崩さない方が、意外と良い方向へと進んでいくものです。
まとめ
相手の問題と自分の問題をきちんと分けて考えることが大切です。
その上で、相手の問題はあくまで応援する、といったスタンスをとりましょう。
自分の問題は、自分自身がどうしたいか、どういう課題があるかということを細かく分けて考えることができます。
やり方は人それぞれにあったものがあるので、色々試行錯誤しながら試してみてください。
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