今回は「国際結婚あるある」な観点から、外国人と結婚する際のメリットデメリットを紹介していきたいと思います。
国際結婚と言っても、国によって全然風習が違いますよね。それでも知りたい、参考にしたい!と思うのは当然のことです。
これらはほんの一例で、結婚する相手と相手の国によっても異なるということを念頭に置いてお読みください。
国際結婚のメリット
結婚をメリットデメリットで語るな!と怒られてしまうかもしれませんが、やはり気になっちゃうのは仕方ありませんよね。
国によってもかなり変わってきますが、それでも共通するメリット三点をピックアップしてみました。
価値観が違う!だから面白い
日本国内であっても住んでいる地域が違えば、生活習慣もかなり違うものです。
日本という島国の外に出たら、文化が違うのなんてもはや当たり前ですよね。
文化も生活習慣も価値観も違う、だからこそ面白い!という楽しむ気持ちがなければ結婚したいとは思えないでしょう。
例えば相手が欧米人なら?
日本人が感じる欧米人夫の特徴としては「愛情表現たっぷり!」という点が挙げられます。
公道で手を繋ぐのは序の口ですし、ハグや軽いキスまでされちゃうことも!?愛情表現は口にしないと伝わらないというのは、言われてみれば当然ですよね。
なので、愛情を伝えるためにストレートに言葉や行動で示されるようです。それに伴って性生活の方も結婚生活では重要なようですよ。
また、おひとりさまでの行動はあまりしないようです。というのも、欧米のちょっと格式ばったパーティなどをよく観察すると、家族を持っている人は家族連れで参加していることが多いことがわかります。
欧米ではパートナーと行動を共にするのが基本ですので、一人の時間はあまり持てないかもしれません。
これはちょっと細かいことですが、相手の文化に合わせるとなると、欧米の土足文化に慣れる必要があります。
土足で家の中を歩き回るわけですから、床はどうしても汚れてしまいますよね。綺麗好きな方はちょっとびっくりしてしまうかもしれません。
例えば相手が中国人なら?
中国のお国柄で、結婚してから一番驚くのは「桁違いの親孝行」かもしれません。
中国語では『尽孝(ジンシャオ)』と言い、それを聞いて育っている中国人は「例え自分が飢えたとしても、親が美味しいご飯を食べられているならそれでいい」と思う人もいるほどだとか。
日本人も親孝行は結構大事だと思う人が多いはずですが、ここまで凄いとちょっとびっくりですよね。
ただ、その家族思いは新しい家族である伴侶にも向けられるため、暖かな家庭が築ける、という人もいらっしゃいます。
また、日本人と比べるとタフでハングリー精神が旺盛という意見もあります。
日本人あるあるな「空気を読む」「同調圧力」に気付かないことも多々あるため、はっきりと自分の意見を言える人であれば、一緒にぐいぐい前進する結婚生活を送れそうですよね。
一度の結婚で二回の結婚式ができることも
お互いと、その親族の合意があればという前提ありきですが、意外と二回結婚式をする国際結婚はあるようです。
とても親しい間柄ならともかく、遠縁のためにパスポートを取得して海外まで行き、お祝いをするというのは金銭的にも時間的にも、結構な負担になりますよね。
それを解消するために、自国と相手の国で一回ずつ行うということです。
同じ相手とパターンを変えて二回できちゃう
結婚式は一生に一度の記念すべきもの、という考えが浸透していますが、それが覆されるのが国際結婚での結婚式です。
お色直しで衣装を変えることはありますが、結婚式のやり方自体をガラリと変えて出来るというのはとても楽しみですよね。
特に相手の国のやり方に合わせて行う結婚式は刺激的な体験になるでしょう。
例えば、韓国で結婚式を行う場合は招待状がなかったり、参列者の服装が結構ラフだったりします。
これは韓国の結婚式が「めでたい門出だから多くの人に祝福してほしい」というものだからです。
そのため、出席の確認はあまり行われませんし、カジュアルに「友達が結婚するから一緒に行こう!」というお誘いもあるそうです。
他にも、ブラジルでは「ネクタイカット」という習慣があります。幸せのお裾分けとして新郎のネクタイを少しずつ切って渡し、そのお返しに新婚旅行費用をカンパする、というものです。
その他にも踊りまくって結婚披露宴を行うインドや、日本ではおなじみになっている欧米諸国のブーケトスなど、お相手によって楽しみは色々です。
もちろん費用や手間も二倍…?
結婚式を二回行うということは、手間も費用も勿論二倍…と思いきやそうでもない場合もあるようです。
例えば、日本でよく見る光景なのが「招待客、あちらを立てればこちらが立たず」です。
この友達を読んだらあの子も呼ばないわけにはいかないだとか、会社の上司をどの範囲まで呼ぶべきだろうか、などの悩みってよく聞きますよね。
けれど、国によっては通りすがりの人まで呼んじゃうカジュアルなものから、結婚式自体を市役所で行う国など様々です。
日本の結婚式で考える様な費用や手間がかからない場合もあれば、驚きの予算にのぼる場合もあるので、二回行う際にはパートナーとしっかり相談してから行ってくださいね。
日本であれば家族だけのこじんまりとした結婚式など、自分で調べれば調べるだけ選択の幅が広がります。
まずは日本の一般的な結婚式を調べて相手に伝えてみましょう。
子どもがバイリンガルになる可能性
今は激動の時代なんて言われていますが、自分たちの子どもが成人する頃にはもっと競争が激しい社会になっているかもしれません。
そんな時に、この国際社会に出ていくには日本語だけでは難しい…なんてことを言う人もいますよね。
その点、生まれた時から二つの国の血を持つ子どもは、国というものに捕らわれず生き抜く力を持てるようになるかもしれません。
国際社会を生き抜く力に?
ハーフの方がどうしても持ってしまう悩みの一つに「自分はどこの国の人間にもなれない」というものがあるそうです。
ですが、それはこれからの激動の時代を考えるとむしろ強みであると言えるでしょう。
両親から双方の国の良いところ、悪いところを公平に教えてもらい、世の中をフラットな目線で見ることが出来るのはハーフの強みです。
そのためにも、子どもを持つつもりがあるのなら、教育方針は早めに話し合っておくべきでしょう。
まずはどちらかの国の言葉を第一言語にしよう
きちんと二か国語を習得するには、まず第一言語を習得していなければなりません。国際的に見ると日本語はちょっと特殊な部類の言語に入るようです。
母音が五つしかなく、子音は単独で発音されることも稀、日本人でも間違いやすい「て・に・を・は」の使い方などが特徴として挙げられます。
ですが、日本語を習得するという観点から見るとそれほど難しい言語ではないようです。
そう考えると、子どもの第一言語は相手の方が良いかもしれません。ともあれ、どの話題でも共通することですが、結婚は相手あってこそのことです。
二人できちんと話し合って家族の幸せを見つめましょう。
国際結婚のデメリット
先ほどのトピックスとは逆に、国際結婚をするにあたって「あるある」と思えてしまうデメリットを紹介します。
デメリットをたくさんあげると「やっぱり結婚はちょっと…」と尻込みしてしまうかもしれませんよね。
こういうデメリットもあるんだ、というくらいの心構えをしておくと少しは楽になるかもしれません。
手続きがめんどくさい
国際結婚が普及しない要因の一つに、手続きのめんどくささがあります。
また、お互いの国の法律に照らし合わせて、二人は結婚できるかどうかというのを確認しなければなりません。
相手の国の法律は相手に教えてもらうとしても、自分の国の法律、つまり日本の法律のことはあなたがきちんと調べなければなりません。
その上で、相手に説明できるくらいまで理解を深めておくのがベストです。
日本での結婚とは「婚姻届けを出すこと」
結婚をする土地を日本と決めているのであれば、諸々の条件をクリアし、婚姻届を公的機関に提出することで結婚が認められます。
その諸々の条件はカップルや、自治体によってことなります。その中でも基本となる書類は「婚姻届け」「戸籍謄本」「パスポート」「外国籍の相手の婚姻要件具備証明書」となります。
四つ目の婚姻要件具備証明書(こんいんようけんぐびしょうめいしょ)というのはちょっと聞きなれないですよね。
簡単に言うと「この人は独身ですよ」ということと「相手の国の法律でも結婚してOKな人ですよ」という証明書のことです。
この書類は、相手の国の在日大使館か領事館でもらえます。
逆に相手の国で結婚する場合もこれらの書類は必要となるでしょう。あとは、現地できちんと調べるよりほか有りません。
子どもの国籍も大変
子どもが生まれた時も手続きはかなり大変なようです。
日本の場合は、原則として「子どもが二重国籍を持つ場合、二十二歳まではそのままで、それ以降は自分でどの国籍を取得するか選ばなければならない」となっています。
ただし、出産した場所が国外だった場合は三カ月以内に届け出を出す必要があります。
国によっては、その国で出生した人すべてに国籍を与える国もありますので、場合によっては国籍が三つに跨る可能性すらあります。
将来の子どもの選択肢を狭めない為にも、そのあたりの法律は子どもが出来たと分かった時からきちんと学んでおきましょう。
万が一離婚する時もめんどくさい!
国際結婚は離婚する時もまた手続きがめんどくさいのです。日本人同士であれば双方の合意があれば離婚届を一枚出すだけで完了します。
ただし、離婚の条件に双方が合意しない場合は泥沼となり、長引いて弁護士のお世話になる…なんて話は日本でもよく聞きますよね。
それが国際結婚だとさらにめんどくさくなるようです。
まず、国際離婚は配偶者の居住地で適応される法律が異なってきます。
配偶者が日本にいるのであれば、日本の法律が適応され、日本式の離婚ができます。
逆に配偶者が外国にいる場合は、その国の法律にのっとって離婚した上で、その国の日本大使館などに日本の離婚手続きをしに行かなければなりません。
こじれてしまった場合は、さっさと専門家に頼むのが懸命かもしれませんね。
価値眼が違う!だからめんどくさい!
価値観の違いは最初は新鮮であっても、後からめんどくさく感じてしまうこともあるようです。
メリットの部分でも挙げましたが、ああいった特色は違う視点からみると人によっては受け入れがたいことも多いですよね。
親戚づきあいが大変な国も…
例えば、イタリア人の男性は「マンモーネ」が多いと言われています。マンモーネとは日本語で言うとマザコン。
一昔前に流行った「たおぱんぱ」という言葉に似ているかもしれません。たおぱんぱはお風呂に入る時に「タオル・パンツ・パジャマ」の三点セットをお母さんに用意してもらう男のこと。
つまりイタリア人男性の多くは、お母さんを頼って生きてきた人が多いようなのです。
それも国の特色であるとはいえ、こういった男性と結婚すると大体親戚づきあいが大変なものとなるようです。
夫婦になっても言葉の壁はある
日本人の気質は海外に比べれば総じて大人しいものです。言いたいことも言えずに黙ってしまうことも多々あります。
それは個の主張よりも協調性を重視し、和という言葉を大事にする点からもうかがえるでしょう。
ですが、あなたが選んだ相手は言葉の壁のある外国人です。そう言った場合に口ごもっていては何も通じません。
言いたいことはあるけれど、相手に上手く伝える言葉が出てこないかもしれません。それでも、夫婦となりたいと望む以上はきちんと言葉にしましょう。
トラブルもあるから気を付けて
国際結婚ならではのトラブルも当然のことながら存在します。
国際離婚がめんどくさいというのは序の口で、犯罪に巻き込まれる危険性すら考えられます。
国籍をゲットするためだけの偽装結婚も
日本国憲法第二十四条では、「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」と結婚について定めています。
つまり、両者が合意の上で結婚しているのであれば、そこに愛情がなくても結婚というステータスが手に入るのです。
このステータスは結構重要で、日本人配偶者になると在留資格が得られ、就労活動の制限がなくなるという利益があるのです。
日本で働きたい外国の人にとっては嬉しい利益と言えるでしょう。
自分にそのつもりがなくても実は相手の目的がそれで…ということもあり得るかもしれません。
また、そういった偽装結婚を防ぐために入国管理局が念入りに審査します。
その審査は、きちんと恋愛をしてきた人たちにとっては痛くもない腹を探られるような行為であまり愉快とは言えませんよね。
差別0はまだ難しい
悲しいことですが、人種差別というのは世界中どこに行ってもあることです。
日本人だから、黄色人種だから、といって差別を受けることもありますし、逆にパートナーが日本で奇異の目で見られることもあるでしょう。
そういった他人の目から守ってあげられるのはパートナーに他なりません。
他人から、もしかしたらパートナーの家族から色んなことを言われる場合もあるでしょう。
違う国の人と結婚するということはそう言ったことも覚悟をしておきましょう。
まとめ
如何でしたでしょうか。こうしてみると国際結婚のメリットやデメリットが浮き彫りになってきますよね。
結婚をせず、パートナーとして暮らすという選択肢もありますし、そんな困難を乗り越えてでも結婚したい!と思う人もいるかもしれません。
いずれにしても相手は自分とは全く違った他人です。対話を怠らず、相互理解をして末永く幸せになってくださいね。
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