「今度乾杯の挨拶をお願いしたいんだけど…」おめでたい席でお断りするのは失礼にあたりますし、目上の方に頼まれたらなかなかNOとは言えませんよね。
そんな時は是非こちらを参考にして、乾杯の挨拶をこなしてみませんか?備えあれば患いなし、です。
結婚式の乾杯の挨拶から、先輩の貫禄をみせる歓迎会の乾杯の挨拶、一年を締める忘年会の挨拶まで様々な乾杯の挨拶をこちらでご紹介致します!
結婚式の乾杯の挨拶とは
特におめでたい結婚式では、いろいろな立場の方がこの日を心待ちにして集まってきたかと思うとプレッシャーもかかりますよね。ポイントを押さえて、心のこもったスピーチを行いたいですね。
新郎、新婦との関係性がわかる自己紹介をする
結婚式では新婦のご家族、ご親戚、会社の方、友人、新郎のご家族、ご親戚、会社の方、友人とあなたのことを知らないのはもちろん、新婦側の方は新郎側のことを、新郎側の方は新婦側のことをよく知りませんよね。
司会の方からも、あなたの紹介があるかと思いますが、まずは自分と、新郎か新婦との関係性がわかる自己紹介を簡潔に述べましょう。
「ただいまご紹介に預かりました新婦の学生時代の友人の○○と申します」
このように始めると良いでしょう。
祝福の言葉を述べる
早速お二人に祝福の言葉を述べましょう。その際にご両家、ご親族の方にも祝福の言葉を述べるとより良いと思われます。
「○○さん、□□、ご結婚おめでとうございます。ご両家、ご親族の皆様本日は誠におめでとうございます。このようなおめでたい席にお招き頂きありがとうございます。」
そして失礼のないよう、一緒に招待のお礼も加えましょう。
人となりがわかるエピソードを
ここから友人である新郎もしくは新婦の人となりを紹介するエピソードを話します。
親しい友人のことを伝えるならあれも話したい、これも話したい、となるかもしれませんが「短いものが祝辞(縮辞)、長いものは長辞(弔辞)と言われることもあるようにおめでたい席の挨拶では短くするのがマナーです。
新郎もしくは新婦の長所がわかる具体的な思い出を話しましょう。友人だけが知っている思い出話は出席者からも興味深く聞いてもらえることでしょうが、ただし羽目を外しすぎたエピソード、過去の恋愛のエピソードは控えてください。もし、何かを失敗したエピソードを話すとしても微笑ましい程度で納めて、フォローも入れてくださいね。
「学生時代はおっちょこちょいのところがあり、実はこんなものを忘れたことがあります。しかし、このような機転を利かせており、実はとても賢い人なんだと驚かされました。自慢の友人です。○○さん、□□となら素敵な家庭が築けると思います。」
このような流れで話すのも良いでしょう。
結びははなむけの言葉で
最後に再びお祝いの言葉で挨拶を締めてから、乾杯にしましょう。
「本日は本当におめでとうございます。乾杯!」
乾杯をして席に戻るとき、もしくは着席をするときも一礼して最後まで丁寧な態度を崩さぬように気を付けましょう。
結婚式の二次会での乾杯の挨拶
結婚式の二次会がある場合、披露宴からきている方の中には既にお酒が入っていることもあります。
また、友人を集めた二次会では披露宴に比べててくだけた雰囲気ですから、友人ならではのユーモアのある話をしても良いでしょう。
しかし、やはり話が長くなるのは避けて簡潔に明るく乾杯の挨拶をしましょう。
披露宴・二次会の乾杯の挨拶で気を付ける言葉とは
別れや不幸を連想させる言葉を使うのはやめましょう。別れる、という直接的な言葉はもちろん、切れる、割れる、破れる、冷えるなども忌み言葉です。知らなければうっかり使ってしまいそうな忌み言葉に、出る、戻る、去る、帰るなどもあります。乾杯の挨拶を考えた後はこちらで挙げた言葉を使っていないかチェックしてみてください。
昔に比べたら忌み言葉(縁起の悪い言葉)を強く気にする方は少なくなっていますが、結婚式の披露宴や二次会などは結婚する本人たちにとって、とても大きな節目の時ですから、できるだけ使わないで乾杯の挨拶ができると良いですよね。
懇親会での乾杯の挨拶とは
親睦を深めるための懇親会は取引先など会社同士の懇親会から、保護者間で行われる懇親会などその規模も様々に行われます。
また、同じ会でも出席者が変われば自分の立場も変わりますので、その点も気を付ける必要がありますね。
挨拶は短めに
料理が並び、グラスをもって乾杯の挨拶が始まる場合もあります。グラスは持たないで乾杯の挨拶をするときもありますが、料理を前に長く挨拶をするとせっかくの料理が冷めてしまいますよね。
美味しそうな料理を前に長い挨拶では聞いている方も気もそぞろ…という風になることも。乾杯の挨拶は短くまとめましょう。
会の目的に触れる
今回の懇親会で初めて顔を合わせる方もいるでしょう。当日の目的である親睦を深めるために懇親会の目的を盛り込むと良いでしょう。
「本日はお忙しいところお集まりいただきありがとうございます。私、○○社△△部の□□と申します。この度○○の分野におけるさらなる発展のため、様々な意見を交換できるようにこのような会を設けさせていただきました。」
このように自己紹介を済ませた後、会の目的に触れるのがその場にいる方もわかりやすく聞きやすいですよ。ただ、保護者同士の懇親会などはこれを機に距離を縮めたいと思っている方が多いと思います。その場合はあまりに丁寧な乾杯の挨拶は堅苦しくなってしまいますよね。
「本日はお忙しいところお集まりいただきありがとうございました。私、○○の母親の◎◎です。今日は子ども達のこと、学校行事のことについてざっくばらんに話し合って、保護者同士での絆が深まるきっかけになればと思っております。」
このように少し砕けた言い方で短い挨拶をするのがおススメです。
また、会社同士の懇親会など丁寧な挨拶が必要な場合はこの後もう少し懇親会の目的の話を広げても良いですが、気軽に打ち解けたい会ではそのまま「乾杯!」と続けましょう。
忘年会での乾杯の挨拶とは
一年を締めくくる忘年会。苦楽を共にした関係者や仲間たちと飲んで語らいたくなりますよね。忘年会での乾杯の挨拶のポイントをご紹介します。
自己紹介から始める
会社のメンバーといえば昔は顔を合わせて仕事をしたり、友人と言えば実際に会って交流している人のことを指していましたが、インターネットが普及した昨今では実際にあったことのない人とも頻繁に業務の連絡をとりあって一緒に仕事をしたり、SNS上でしょっちゅう連絡を取り合って親しくする友人もいるかと思います。同じ仕事をしているのに忘年会で初めて顔を見たという方もいるでしょう。まずは、簡単な自己紹介からはじめましょう。
「今日は、お忙しい中こんなにたくさんの方が集まって頂き嬉しく思います。私は普段○○でお世話になっております、△△と申します。○を担当している△と言えばお分かりになる方も多いかと思います。」
一年を振り返る
懇親会が会の目的に触れるように、忘年会では一年を振り返って参加者の話が弾みやすくなるようにしましょう。
「今年はこんな出来事があり、業界全体が盛り上がりました。特にあの時にあんなことが起こるとは私も思わず、実際に目にして本当に驚きました。」
この後の歓談が盛り上がるように参加者の共感を呼ぶような具体的なエピソードを入れると乾杯の時に盛り上がりそうですね。
挨拶の中に一年の疲れをねぎらう言葉を
今年一年が無事に終えること、特に仕事の関係者の忘年会では参加者の努力や苦労を労わるような言葉を入れた挨拶にしましょう。
「今年は特にこういった特徴がありましたが、皆さんのお力添えがありなんとか無事に年を越せる運びとなりました。これもひとえに皆さんのおかげです。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。」
「苦しい局面もありましたが、皆さんの苦労は来年に素晴らしい結果となって花咲くことを信じています。今日は美味しいものを食べてみんなで楽しく過ごせたらと思っています。」
参加者をねぎらったら、早速乾杯をしましょう!
送別会での乾杯の挨拶とは
厳しい冬が終わり、暖かくなると異動、転勤、引越しなどで今までお世話になった方たちや、親しくしていた人たちとお別れが訪れることもあります。
栄転や本人の希望で離れることとなっても、お互いに寂しさがあるもの。別れを惜しみつつ、湿っぽくなりすぎない送別会の挨拶で乾杯に繋げたいですね。
感謝の気持ちと祝福を伝える
まずは日頃おざなりになっていたかもしれない感謝の気持ちをきちんと伝えましょう。
友人や同僚なら親しくしてもらったこと、悩みなどを聞いてもらってサポートしてもらったことなどが挙げられると思います。先輩や上司など目上の方なら指導をしてもらったこと、お世話になったことを乾杯の挨拶としましょう。
「○○さん、この度は△への栄転本当におめでとう。いつも○○さんには◎◎の件でもとてもお世話になりました。どうもありがとう。」
「◎◎さん、この度は△へのご栄転本当におめでとうございます。いつも◎◎さんは○○のことで熱心に指導していただき、本当にありがとうございました。」
別れを惜しむような思い出を話す
乾杯の挨拶は短い方が良いと上記で度々触れていますが、送別会ではあまりに短い挨拶はそっけなく寂しいもの。長くなりすぎない程度に別れを惜しむようなエピソードを盛り込みましょう。
「皆さんもよくご存知だとは思いますが、○○さんはとても優しく聞き上手で、個人的な私の悩みもよく聞いてくれました。○○さんが聞いてくれたおかげでよく胸のつかえがとれたものです。○○さんが△へ引っ越されると思うと、本当に寂しく思います。」
「◎◎さんは、仕事に対してとても熱心で大変頼りになる方です。そんな◎◎さんと、ご一緒に仕事できたことは私にとっても誇りです。そんな◎◎さんが、栄転されることでこの先ここにいなくなると思うと不安に思うこともあります。」
締めは明るい未来の話を
湿っぽくなりすぎるとせっかくの送別会が盛り上がりに欠けますし、送り出される方も心残りになってしまいますよね。これからも会えないわけではありませんし、明るい未来の話で気持ちよく送り出せる挨拶で乾杯しましょう。
「○○さんなら、△へ行っても周りと打ち解け充分に能力を発揮できると思います。私も負けないように頑張ります。○○さんのますますの活躍を期待しています!乾杯!」
「◎◎さんが、熱心に指導して下さったことこれからも励みにして私も頑張りたいと思います。△ではこちらと気候が違うと聞きます。お体にも気を付けて下さいね。ますますのご活躍を祈念して、乾杯!」
歓迎会の乾杯の挨拶とは
新入社員に、異動してきた新たな仲間など、これから同じ職場で働く仲間に対して気持ちよく働けるように温かく迎えたいですよね。そんな気持ちが伝わる乾杯の挨拶をご紹介します。
祝福の気持ちを伝える
新入社員の歓迎会の挨拶の場合はまず、最初に入社したことを祝福しましょう。異動での新たな着任なら、その着任ついての祝福と簡単な紹介を一緒にすると良いでしょう。
「新入社員の皆様、入社おめでとうございます。今日という日を皆さんと迎えられること、嬉しく思います。」
「○○部長、ご着任おめでとうございます。○○部長は△△でこれまでにこのような成果を挙げていらっしゃいました。」
歓迎の気持ちを伝える
会のメインである歓迎の気持ちを必ず挨拶に入れましょう。新入社員へならば期待していることを優しく伝え、上司や先輩にあたる方ならば一緒に働けることを嬉しく思うような気持を盛り込むと良いでしょう。
「若く輝かしい皆さんが、職場に早く馴染めるよう私たちもサポートを惜しみません。困ったことがあったら必ず相談してください。」
「○○部長がいらして心強いばかりですが、存分に力を発揮して頂けるよう私たちももちろん一生懸命頑張りたいと思っています。」
歓迎会の乾杯の挨拶では、あくまでも主役は迎えられる側。この後、迎えられる側の挨拶もある場合が一般的です。主役の挨拶の邪魔にならないよう、特に手短に済ませましょう。
まとめ
結婚式の乾杯の挨拶を中心に、懇親会、忘年会、送別会、歓迎会の乾杯の挨拶について気を付けると良い点や例をご紹介させて頂きました。
おめでたい席での乾杯の挨拶は短めにすることがマナーの一つです。しかし、送別会での挨拶はあまりに短すぎるとそっけないですし、歓迎会では主役の挨拶がメインなため、他のおめでたい席の挨拶に比べてより短い方が良いと思われます。
その会の趣旨に応じて感謝や思い出を盛り込んだり吟味して入れたりすると良いでしょう。
特に結婚式では、立場の異なる人々が多く出席することもあるので、新郎新婦だけでなく、ご両親や親族の顔も立て、挨拶に忌み言葉をいれないなど様々な配慮が必要です。
是非こちらを参考にして乾杯の挨拶を成功させてくださいね。
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