そもそもお年玉に添えるメッセージは必要?
子供にお年玉を渡す際のメッセージは、必ずしも必要ではないものの、あると喜ばれます。
お正月という特別な時にもらう言葉は、記憶に残りやすいもの。前向きになれそうな語句や前年の頑張りを認めるような文章であれば、モチベーションアップにもつながります。
また、郵送する際は、相手のご両親への手紙も添えると、きちんと感が出ます。
お年玉に添えるメッセージを書くときのポイント
メッセージを書く際には、いくつかのポイントを押さえることが重要です。年始から相手を戸惑わせないためにも、以下の点に留意しましょう。
- メッセージは短く簡潔に書く
- 子供の年齢に合わせた内容を書く
- 明るく温かい内容を書く
それぞれの理由と詳細を見ていきましょう。
メッセージは短く簡潔に書く
お年玉に添えるものは、短文にまとめることが基本です。長い手紙だと読むのにも時間がかかってしまい、相手も面倒に感じてしまう場合があります。
特に年始には、いろいろな方からお年玉や年賀状をもらうもの。サッと確認できるような短く簡潔なものの方が、胸に響きやすいですよ。
目安としては、手のひらサイズのカードに収まる程度。文章は、多くても2~3文ほどがおすすめです。
子供の年齢に合わせた内容を書く
文体や単語選びは、相手の年齢に合わせることも大事です。
小さな子に難しいことを言っても伝わりませんし、逆に中学生や高校生、大学生へ子供っぽい手紙や一言を送るとムッとさせてしまうこともあります。
普段の会話の延長上のようなイメージで書くと、しっくりきますよ。また、小学生にとって難しい漢字を使ったときは、フリガナをつけると安心です。
明るく温かい内容を書く
お年玉に添える文章は、明るくぬくもりのあるものにすることが肝心です。
年始というおめでたい日に渡すものなので、相手を落ち込ませたり不愉快な思いにさせてしまったりするものはふさわしくありません。
特に近しい関係の相手には、激励につながるようなダメ出しをしてしまいたくなるかもしれませんが、お正月にはNG。もらった子が前向きになれるよう、明るいものを贈りましょう。
お年玉に添えるメッセージ例文|小学生
小学生に添え書きする場合は、その子の趣味や習い事に関するものがおすすめです。また、次の学年や行事のことなど、新学期を示唆する一言も喜ばれます。
自分の子供に贈るメッセージ
おすすめ文例
- 学芸会の××役、とってもかっこよかったよ!今度は4年生だね。サッカーも頑張ろう!
- いつも朝ごはんづくりのお手伝い、ありがとう。××ちゃんの作った卵焼き、ママの大好物です!
息子や娘には、ほめ言葉を入れるのがおすすめです。小学生ぐらいの子は、ほめられるとやはり嬉しくなるもの。詳細なエピソードや作品名などを含めると、思いが伝わりやすいですよ。
また、感謝の思いや新学期のことを織り交ぜるのも喜ばれます。
親戚の子供に贈るメッセージ
おすすめ文例
- あけましておめでとう!年越しそばはいっぱい食べましたか?今年もよろしくね!
- 年末は何をして過ごしたかな?寒い日が続くから風邪をひかないようにね。
親戚の子には、思いやりあふれることをメインにまとめるのがおすすめです。身体や心を案じるような文章であれば、離れて暮らしていても案じているという思いが伝わります。
また、相手の近況がはっきりわからないときは、学校や習い事のことに深く触れないようにすることも重要です。
お年玉に添えるメッセージ例文|中学生
中学生に添え書きする場合は、大人っぽくまとめるのがおすすめです。
小学生のときと同じ文体で書いてしまうと、反抗期でもある中学生には少し疎ましく感じてしまうことも。シンプルかつ落ち着いた一言を、心がけましょう。
自分の子供に贈るメッセージ
おすすめ文例
- 朝錬、毎日お疲れ様。何か好きなものでも買ってね。
- あけましておめでとう。あなたの夢がかなうよう、陰ながら応援しています。
自分の子には、シンプルでぬくもりのある文章にすることがおすすめです。
ぬくもりのある文章を受け取ると、つい反抗しがちな子も笑顔になってくれるはず。シンプルな言葉であれば、素直に受け取りやすくなります。応援しているよという一言を含めると、より素敵です。
親戚の子供に贈るメッセージ
おすすめ文例
- あけましておめでとう。今年が××ちゃんにとって良い年となりますように。
- お母さんから背も伸びたと聞いています。身体に気を付けて、楽しい年にしてね。
親戚の子には、健康や楽しさを祈念するようなものがおすすめです。高い理想を話すより押しつけがましくないので、反抗期の子でも素直に受け取りやすいのがポイント。
自由に解釈できるような文章は、相手の注力しているものが分からないときにも便利ですよ。
お年玉に添えるメッセージ例文|高校生
高校生向けに添え書きする場合は、ごくシンプルなものがおすすめです。
定期テストや部活、クラスメイトとの遊びやアルバイトなど、とにかく忙しい高校生には、格言や四字熟語のような一言で十分。長くならないよう、留意しましょう。
自分の子供に贈るメッセージ
高校生の自分の子には、力強く前向きなものがおすすめです。自立に向けて動き出した高校生の背中を押せるような激励は、親だからこそ贈れるもの。
特に受験生や部活の大会を控えている高校生に伝えると、モチベーションも上がりますよ。
親戚の子供に贈るメッセージ
おすすめ文例
- 部活を頑張っていると聞きました。夏の大会も、頑張ってね。
- この間はバイト先にお邪魔しました。ピザ、おいしかったよ。また食べに行くね。
親戚の子には、過去や先の予定を絡めたものがおすすめです。離れていても頑張っていることが分かっているよ、という意味合いになるので、高校生も安心してくれます。
また、返事をしなければいけない疑問文を入れないようにすることも大事です。忙しい高校生の負担にならないよう、留意しましょう。
お年玉に添えるメッセージ例文|大学生
そろそろ最後のお年玉も近づく、大学生。そんな大学生には、大人の一員になるという自覚を促すような一言が喜ばれます。
一方で、就活や人間関係などに悩みがちな時期でもあります。味方であること、応援していることを伝えるのもおすすめです。
自分の子供に贈るメッセージ
おすすめ文例
- ××らしく健やかな日々を過ごしてね。何かあれば頼ってください。
- この365日を悔いのないよう走り抜けてください。ずっと応援しています。
自分の子には、エールを込めるのがおすすめです。まずは応援していることを書くと、学習や就活、部活などで頑張る子は嬉しくなるもの。
そこに気遣いを足すと、少し不安になりがちな大学生も安心してくれます。
親戚の子供に贈るメッセージ
おすすめ文例
- あけましておめでとう。いよいよ新社会人ですね。××の幸せを願っています。
- 大学は楽しいですか?少しですがお年玉です。好きなものを買ってね。
親戚の子へ渡す際は、日々の暮らしや将来に言及すると喜ばれます。一年の目標を立てる時期でもあるため、今の状況を再確認できるよい機会ともなるからです。
また、親戚として思いやりあふれる一言を入れるのもおすすめ。大人の入口に立った大学生への優しい励ましは、大きな力になります。
郵送するお年玉に添える手紙のメッセージ例文
姪っ子や甥っ子、孫などにお年玉を郵送する際には、親にも添え書きすると喜ばれます。
親は現金書留を開封する立場になることが多いため、親向けの手紙があると、より関係が良好になります。家族の健康を伺うのもよいですね。
親に贈るメッセージ
おすすめ文例
- ご家族皆様、お変わりはありませんか。ささやかですが、××ちゃんにお年玉を贈ります。何か好きなものでも買ってもらえたらうれしいです。
- あけましておめでとうございます。少しですが××くんと××ちゃんへお年玉を贈ります。より寒さが増してきましたので、ご自愛ください。
親へ贈る手紙は、丁寧にしたためることが大事です。仲のよい相手であっても、よい関係を保てるよう、失礼のないようにしましょう。
なお、親への手紙はやや長くなっても問題ありません。
子供に贈るメッセージ
おすすめ文例
- あけましておめでとう!おばちゃんからのお年玉です。大事に使ってね。
- あけましておめでとう。部活は面白いですか?お年玉をおくるので、好きなものを買ってね。
お子さんへ郵送でお年玉を送る際には、お買い物を促すのがおすすめです。何を買おうかなと、相手のワクワク感が引き出せますよ。
ただし『部活用の道具を買ってね』『お洋服を買ってね』など、指定すると困らせてしまう可能性が。自由に使ってよいと書くこともポイントです。
ポチ袋の書き方に関するよくあるQ&A
最後にお届けするのは、お年玉袋の書き方で悩みがちなことへのQ&Aです。宛名を書く場所に悩んだ方も、ぜひご覧ください。
Q1.宛名はどこに書く?
ポチ袋の宛名は、基本的にポチ袋の正面左上に書きます。複数ポチ袋を準備した場合でも誰宛の物かが分かりやすいので、読みやすい場所に書きましょう。
なお、カラフルなイラストが描かれていて、宛名が書きづらい場合や書く場所がない場合は、宛名は書かなくてもマナー違反にはなりません。
宛名は××くん・××ちゃんと下の名前と敬称を書くのが一般的です。普段呼んでいるのであれば、ニックネームや呼び捨てでも構いません。
Q2.メッセージはどこに書く?
メッセージは、基本的にはポチ袋の裏面に書きます。ポチ袋の封を開ける時に目が行くので、気づきやすくなりますよ。
なお、デザイン的に書けない場合や、文字数的にスペースが足りない場合は、別のカードに書くのもおすすめ。お子さんの年齢や好みに合うカードを準備して書くと、より喜ばれます。
お年玉のメッセージは子供の年齢に合わせた温かい言葉を贈ろう
お正月の楽しみの一つであるお年玉。そんなお年玉に一言添えると、楽しさがより増します。
重要なのは、小学生・中学生・高校生・大学生と年齢に合わせて文体や中身を変えること。その子の性格やライフスタイルに合う、ぬくもり感のある言葉をつづるのも喜ばれます。
ぜひご紹介した添え書きとともに、お年玉を渡してみてください。
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