革靴用クリームってどんな種類がある?
市販されている革靴用のクリームは、乳化性クリームと油性のクリームの2タイプにわかれており、種類によって成分が多少変わります。 例えば、乳化性クリームの場合は、蝋や油脂分、水、有機溶剤などが主な成分です。
油性クリームは、一般的に油脂分と蝋が主成分になっています。ちなみに、乳化性クリームには使いやすい液状のタイプもあります。
液状タイプは何が違う?
通常のクリームはある程度の硬さがあり、瓶やチューブなどに入った状態で販売されていますが、 液状クリームの場合は液体の状態になっているのが特徴で、外出先でも手を汚さずに使えるのがメリットです。
液状のタイプも、含まれている成分は通常の乳化性クリームとほとんど変わりません。乳化性クリームには革に油分や水分を補給する効果があります。
なかには汚れを落とすときにも使えるタイプがあり、用途も幅広いです。油性クリームは、主に革を保護してツヤを出すために使います。
クリームの基本的な扱い方
革靴用のクリームを使うときには、乳化性クリーム、油性クリームの順番で使うのが基本です。 油性クリームは油脂分が多く、先に使ってしまうと革の表面がコーティングされた状態になり、ほかの成分が染み込みにくくなります。
油性クリームを使ってから乳化性クリームを塗るのは、効率が悪いと言えるわけですね。靴のケアを始めるにあたっては、前回に使用したクリームや汚れを最初にしっかりと落とす必要があります。
したがって、 お手入れをするときにはクリーニング用の乳化性のクリームを使って、革についた成分を取り除くのが最初のステップです。
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目的によってクリームを使い分ける
クリーニングが終わったら、 次は保湿効果のある乳化性クリームで水分や油分を革に与えます。仕上げに油性クリームを塗り、ツヤをだしましょう。
油性クリームを塗ると、革に油分の膜ができて汚れやほこりなどがつきにくくなります。
靴のお手入れをする場合、水分を与えたいときには乳化性クリーム、油分を補給してツヤを出したいときには油性クリームを使うようにするといいかもしれませんね。
乳化性クリームで基本のお手入れ
クリーニング用の乳化性クリームは、柔らかい布などに少量をつけて使用します。
この場合、布を軽く滑らせるようにして革の部分をまんべんなくクリーニングしていきますが、汚れや油分が溜まりやすい部分はとくに念入りに拭っておいたほうがいいでしょう。
ひととおり汚れが落ちたら、保湿用の乳化性クリームを同じように布につけて革の表面を拭いていきます。
靴の状態で塗る量を調整
ひび割れやしわができている部分は革の水分や油分が不足している可能性がありますので、少し多めにクリームをつけておきましょう。
ちなみに、クリーニングと保湿が一度にできるタイプの乳化性クリームを使えば、お手入れのプロセスはよりシンプルになります。革の部分を1回拭くだけで済むため、お手入れの時間が短縮できます。
つや出しには油性クリーム
油性クリームも、使い方は乳化性クリームの場合とほぼ同じです。乳化性クリームでお手入れをした後、布に適量の油性クリームをつけて革の表面を軽く磨いていきます。
つま先やかかとなど、とくにつやを出したい部分があれば、重点的に磨いておくとよいかもしれませんね。
油分の多いクリームをつけておくと、靴に汚れがつきにくくなります。油分の膜が革を覆う形になるので、靴が傷みにくくなる点もメリットです。
つや出し以外のメリットも
黒や茶色といった色がついている油性クリームは、色落ちなどを防ぐ効果もあります。こういったクリームを、擦れなどが生じやすい部分によくなじませておくと安心です。
軽い傷が目立たなくなるなど、つや出し以外にもいろいろなメリットが得られるのが色付きの油性クリームです。
液状クリームは緊急時に
使いやすい液状のクリームは、1つ用意しておくといざという時に役立ちます。
例えば、靴を磨いている時間がない、といったときでも短い時間でお手入れができるのが、この手のクリームの良い点。
スポンジの部分からクリームがでてくるタイプは、スポンジの部分をそのまま靴に当てていくだけで、すぐにお手入れができてしまいます。
液体なので伸びもよく、両足の靴をお手入れする場合でも余り時間はかかりません。
靴を履くのはクリームが乾いてから
ただ、液状のクリームを使ったときには成分が乾いてから、靴を履くようにすることが大切。よく乾かないうちに靴を履いてしまうと、クリームの成分が靴下などについてしまう場合もありますので注意をしましょう。
ちなみに、色付きの液状クリームは油性クリームで磨いたようなツヤが出ることもあり、外出する前にはとくに重宝します。
クリームを塗った後の総仕上げにはコレ
革靴のお手入れの総仕上げとして活躍してくれるのが、撥水スプレーです。撥水スプレーは、革の表面に膜を作って水分をはじく効果があります。
軽い雨であれば、こういった撥水スプレーで靴のなかに水分がなかにしみ込むのを防げることが多いです。
ただ、土砂降りの雨などに遭いそうなときには、繊維に水を通さないようにする防水効果の高いスプレーを使ったほうがいいでしょう。
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撥水スプレーで靴を雨から守る
いずれにしても、この手の水分をシャットアウトするアイテムを最後に使っておけば、急な雨の際にも靴を守ることができます。
革靴は水濡れに弱いという特徴がありますので、雨が心配な時期にはこまめにスプレーを使っておきたいところです。革の表面に膜ができていると、水分を拭き取りやすくなります。
ティッシュペーパーやタオルなどで軽く拭くだけで水分が除去できるため、外出先でのお手入れもグンと楽になるでしょう。
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