スニーカーの汚れの原因は「泥汚れ」と「黄ばみ」
革靴は普段からお手入れしているけれど、スニーカーは履きっぱなしという方も多いのではないでしょうか。
汚れてしまったスニーカーでは、恥ずかしくて履いて出掛けられませんよね。そういう時は、しっかりと洗ってスニーカーを綺麗にしておきたいものです。
泥汚れ
スニーカーが汚れてしまう原因は色々あります。特に多いのが「泥汚れ」です。
きれいに舗装された道路であればそれほど気にならないのですが、公園や河川敷などに出かけた時やちょっとした運動をするのに使ったら土や砂、泥などがスニーカーの表面についてしまい、それが茶色く汚れとなってしまう事があります。
そういう時は、しっかりと洗ってスニーカーを綺麗にしたいものです。
黄ばみ
他にも、汚れで意外と気になるのがスニーカーの「黄ばみ」です。なぜ黄ばみがついてしまうのかという事ですが「アルカリ性の物質」が関係しています。スニーカーにアルカリ性の物質をついたままにしておくと、黄ばみの発生原因になります。
この「アルカリ性の物質」とは、スニーカーを洗う際に使用する洗剤が主な原因となります。アルカリ性の物質というのは、濡れた状態から乾くまでの間に紫外線と反応して、スニーカーの布地を黄色く変色していくのです。
アルカリ性の洗剤で洗った場合、洗ったばかりの時は白く綺麗になっていても、しっかり洗剤がすすがれていないなどで乾かして時間が経つと黄ばみが出てきてしまうことがあるのです。
スニーカーの洗い方
スニーカーが汚れてしまったらできるだけ早く落とすようにしましょう。汚れが染み込んでしまうと落としにくくなり、落としきれずにそのままシミとなって残ってしまう場合もあります。そんな汚れたスニーカーをキレイに洗いたい時は、いくつか用意しておく必要なものがあります。
<ブラシ>
まずはブラシです。靴の汚れをしっかりと落とすためのもので、手や洗濯機だけでは落としきれない汚れをキレイに落とす事ができます。
<バケツ>
つけおき洗いをしやすくするために、バケツも用意しておくと良いでしょう。バケツはできるだけ広口でスニーカーの両足が重ならず、たっぷりな水(洗剤液)に浸るくらいの深さがあるとつけ置きに便利です。
<中性洗剤>
洗剤は中性洗剤を用意しましょう。アルカリ性の洗剤で洗ってしまうと、紫外線と反応して黄ばみが出てきてしまう場合がありますので注意しましょう。
<お酢・重曹>
あとは、酢や重曹も用意しておくと良いです。仕上げにお酢を使ってあげる事で、アルカリ性の汚れを中和させる事ができるので、黄ばみが出にくくなります。
重曹はスニーカーのニオイ消しにも一役買って出てくれますし、スニーカーを洗う時だけでなくおうちのお掃除にも活用できる万能選手ですのであると大変重宝しますよ。
これだけあればスニーカーの汚れを落とす事は十分可能です。どれもスーパーマーケットやホームセンター、100円均一のお店などでも簡単に手に入るものばかりですね。事前に揃えておいてスニーカー洗いの準備をしておきましょう。
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重曹を使ったスニーカーの洗い方
中性洗剤で洗ってもなかなか落ち切らない汚れもあると思います。そんなときは重曹を使ってみましょう。重曹は弱アルカリ性ですので、スニーカー内側の皮脂汚れに有効です。またスニーカー外側の泥汚れはつけ置きすると汚れと繊維との結合がはがれてガンコなヨゴレも落ちやすくなるそうです。
お湯に溶かした重曹にスニーカーを一晩浸けておきましょう。つけ置きして落ち切らなかった汚れは、水でペースト状にした重曹をブラシなどにつけてこすり洗いをするとクレンザーのように研磨しながら洗うことができます。
重曹はお湯には溶けますが水には溶けない細かな粒子でできているので、その粒子が汚れをこそぎ取る研磨の役割をします。また、重曹には消臭効果もあるので重曹を溶かしたお湯に浸しておくことでスニーカーのニオイも取り除いてくれます。
洗濯機を使ったスニーカーの洗い方
布製のスニーカーであれば洗濯機で洗っても問題はないようです。洗濯機で洗えるのなら手間がかからなくていいですよね。
まずはスニーカーの中敷きや靴ひもを外して靴底に付いた泥汚れなどを大まかにブラシで落としておきます。あまりにも汚れがひどい場合は、余洗いをして泥などを流しておくとよいでしょう。そしてスニーカー本体と中敷き、靴ひもを洗濯ネットに入れます。靴用の洗濯ネットを使用すれば、洗濯機やスニーカーを傷めにくくしますし洗濯中のぶつかる音も軽減してくれます。
洗剤は液体の洗濯洗剤を使用します。粉末の洗濯洗剤ですと溶け残りをすることがありますので液体の洗濯洗剤を使用しましょう。洗剤の量は衣類の洗濯で使用する時より多めに使用します。
水量も多めにしておくとスニーカーが洗濯機の中で浮き、スニーカーも洗濯機も傷みが少なくすみます。あとは洗濯機の通常コースで洗います。干すときは直射日光を避けて風通しの良いところで陰干しをしてください。
洗剤・漂白剤を使ったスニーカーの洗い方
漂白剤を使った方法もおすすめです。漂白剤を入れた水またはぬるま湯にスニーカーを入れて、一晩つけておくだけで汚れが取りやすくなります。部分的な汚れに使いたい時は、粉末洗剤と粉末漂白剤を混ぜて少量の水でペースト状にし、それをブラシにつけて汚れをこそぎ落としましょう。
漂白剤を使うと綺麗になりますが、塩素系の漂白剤を使う場合には注意をしてください。塩素系の漂白剤は強いアルカリ性なので、酸性の洗剤と混ぜ合わせると有毒ガスが発生してしまいます。商品の取り扱い表示をよく確認してから使用するようにしましょう。
仕上げにお酢につけて中和させて黄ばまないようにする方法がありますが、塩素系の漂白剤を使った後に行なうのはおすすめできません。どんなにしっかりすすいであったとしても、アルカリ成分が残っている可能性があり、有毒ガスが発生する危険があるからです。
また塩素系の漂白剤は効果が強力なのでスニーカーの素材を傷めてしまうこともありますし、白い靴にしか使えませんので、酵素系の漂白剤を使うと良いでしょう。酵素系の漂白剤は、弱酸性でできているのでスニーカーに使われているほとんどの素材に優しく安心して使用することができます。
素材別のスニーカーの洗い方
シューズショップなどにはスニーカーの素材に合わせた専用のクリーナーやムース状の汚れ落とし剤が販売されていますが、自宅にあるものを使ってスニーカーを洗うこともできます。
<合皮素材のスニーカーの洗い方>
合皮素材のスニーカーは、基本的に水洗いは可能ですが綿素材に比べるとデリケートな素材ですので、おしゃれ着洗い用の洗剤を使用してゴシゴシ洗いや洗濯機洗いはしないようにしましょう。
また素材が固くなる恐れもありますので、長時間のつけ置き洗いはやめて水に触れる時間を短めに洗ってしまいましょう。
<レザー(革)素材のスニーカーの洗い方>
レザー(革)素材のスニーカーは、水に浸してブラシでこすったりして洗うのではなく、汚れを拭きとる「拭き洗い」をしていきます。10倍ほどの水で薄めた中性洗剤を柔らかなスポンジを使って優しく拭き洗いをしていきます。綿素材と違いレザー素材は繊細ですので強くこすらないよう行なってください。
洗剤を落とすときは、まず泡や水気をふき取り、固く絞ったタオルなどでしっかり水拭きをして洗剤成分をしっかりふき取ります。この時もゴシゴシ拭きすぎないように注意しましょう。
<スエード素材のスニーカーの洗い方>
スエード素材のスニーカーも、水に浸さず洗うようにしましょう。まずブラッシングでホコリを払い落し毛並みを逆立てます。タオルを水で濡らしてスニーカー全体を包んで湿らせます。スポンジで泡立てたシャンプーの泡で洗っていきます。
洗剤を落とすときは、水で濡らしたスポンジを使って泡をふき取ります。泡をふきとったら、水気を固く絞ったタオルで水拭きをします。
スエード素材も強くこすると毛が抜けてしまいますのでゴシゴシこすらずタオルで包み込むようにして洗剤成分を吸い取るようにしてください。水拭きが済んだら陰干しをします。スエード素材は柔らかいので型崩れを起こしやすいので乾かす時はシューズキーパーや新聞紙などを詰めて乾かしましょう。乾かしが済みましたらブラシで毛並みを整えます。
コインランドリーを使ったスニーカーの洗い方
最近ではコインランドリーに「靴専用の洗濯機」が設置されているところもあります。靴専用の洗濯機では、2足~4足程度を一度に洗うことができ、洗濯機の内部にあるブラシで一気に汚れを洗い落としてくれるのです。スニーカーを何足も洗う時や自宅の洗濯機でスニーカーを洗うことに抵抗がある方、とにかく手間を省きたい方には、コインランドリーを利用するのは大変便利でいいかもしれませんね。
またコインランドリーには、靴専用の洗濯機だけでなく靴専用の乾燥機も一緒に設置されている場合がほとんどですので、急にスニーカーが必要になったときなどには便利ですね。
厚手の生地を使用したスニーカーなどは、なかなか乾かず生乾きの臭いがしてきてしまう場合もありますしカビ発生の原因になることもありますので、コインランドリーを利用するときは洗濯と乾燥はセットで行なった方がいいかもしれませんね。
ただし、スニーカーの布地が薄手のものや装飾品がついているスニーカーなどは、洗濯機で洗うと破れてしまったりほつれや装飾品が取れてしまったり、型崩れしてしまう場合もありますので十分注意しましょう。
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スニーカーの汚れ予防法・長く履くための手入れ
スニーカーをキレイに長持ちさせるには、汚れが付く前に防止することが第一のポイントです。スニーカーは洗えば洗うほど、それだけ布地が傷んでしまいますから、まずは汚れをつきにくくしておくようにしましょう。汚れが染み込むと落とすのは大変難しくなります。
また、お手入れだけでなくスニーカーの履き方も普段から気を付けることによってスニーカーを長持ちさせることができます。汚れについては、キャンバススニーカーであれば丸洗いができますし、水洗いできないスニーカーなどは専用のクリーナーなどを布につけて拭き取ればある程度の汚れを落とすことができます。
しかし、靴底がすり減ってしまったりスニーカーの脱ぎ方などでかかとがはげてしまったりした場合などは完全に元に戻すことはできません。
無意識のうちに足を引きずって歩いていたり、スニーカーのかかと踏んで歩いたり、両靴をこすり合わせて脱いだりなど、靴に負荷がかかるような歩き方や動きをしたりするとソール(靴底)の減りが早くなったり、スニーカーが型崩れしてしまうので、歩き方やスニーカーの脱ぎ履きにも普段から気を付けることが重要です。
スニーカーを長く履くために防水スプレーを活用
新しくスニーカーを購入したら、履いて汚れが付く前に「スニーカー(靴)専用の防水スプレー」を吹きかけておきましょう。
新しいうちに防水スプレーをしておくとスニーカー自体に汚れが付きにくくなり、洗う回数も減るためスニーカーが傷んでしまうリスクを回避できますから、お気に入りのスニーカーを長く履くことができます。防水スプレーは市販のもので構いませんが、スニーカーの素材によってはシミになってしまうことがあります。防水スプレーを使っても大丈夫なスニーカーなのか、念のためお店で尋ねておくと安心ですね。
防水スプレーを使う際は、まずスニーカーの紐や付属品などをすべて外しておきましょう。こうすると、スニーカー全体に防水スプレーをまんべんなく吹きかけられることができます。
スプレー作業を行う場所は、必ず風通しのいい屋外で、スプレーの口をスニーカーから20~25cm離して使用してください。また床面にスプレー剤がつくと滑りやすくなりますので、あらかじめ新聞紙などを敷いておくとよいでしょう。片足ずつ、スニーカー全体にムラなく吹きかけるのがコツです。全体がしっとりする状態になるまでしっかりスプレーして、しっかり乾燥させれば完了です。
しっかり乾燥させることによって、スプレー剤がスニーカー全体をコーティングして水や汚れをはじいてくれます。ただし防水スプレーの効果は永久的ではありませんので、最低でも月1回のペースでお手入れの最後にスプレーするようにしておけば、スニーカーに汚れが付きにくい状態を保つことができます。このひと手間で大切な靴を汚れから守ることができ、長く愛用することができますよ。
紐はきっちりと!「ゆる紐」は靴が傷む原因に
スニーカーの脱ぎ履きを簡単にすませてしまおうとして靴紐を緩く結んでいる人は多いですが、これではスニーカーの生地が伸びて型崩れしてしまう原因になってしまいます。スニーカーの履き口がダブついたり生地にシワが寄ったりしてしまうのは、靴紐をきっちり結んで履いていないからかもしれません。
ゆる紐のまま履き続けていると、スニーカーのデザインは崩れてしまってせっかくの見た目が悪くなってしまうだけではなく、すぐに履き心地も悪くなってきてしまいます。履き心地が悪いままのスニーカーを履き続けていると、ひざや腰に負担がかかってしまい体に不調が出てくるかもしれません。
スニーカーを脱ぐときは紐を緩める
スニーカーを脱ぐときに、両靴のかかとの内側部分を互いにこすり合わせるようにして脱いでいませんか?この方法では、かかとの内側部分の布地がこすれてしまい、スニーカーが早く傷んでしまう原因になるうえ、スニーカーが型崩れしやすくなってしまいます。
また靴紐を緩めずに無理やり脱いだりするのも、実はスニーカーが型崩れしやすくなってしまうNG行動なのです。スニーカーを長持ちさせるための正しい脱ぎ方は、まず靴紐を緩めて足が抜けやすい状態にまで履き口を拡げます。次にスニーカーのかかと部分をしっかり持って、足をかかとから抜くようにして脱ぐようにしましょう。
脱いだ後はしっかり乾燥させるスニーカーの黄ばみを防ぐために日陰干しを
1日履いたスニーカーはしっかり乾燥させましょう。体の中で足の裏やつま先は特に汗をかきやすい部分で、1日におよそコップ1杯分(約200ml)もの汗をかいているともいわれています。スニーカーを脱いだ後は直射日光の当たらない風通しの良い場所にしばらく放置しておき、スニーカーの内側も外側もしっかり乾燥させましょう。
スニーカーを脱いですぐシューズボックスにしまってしまうのは、スニーカーにもシューズボックスにも湿気と臭いがこもってしまう原因になるためよくありません。雨の日やよく汗をかいた日などは、特に時間をかけてスニーカーを乾燥させてください。
また、何日も続けて同じスニーカーを履き続けるのもよくありません。できれば1日おきか2日おきなどのローテーションでスニーカーを履き替えるようにしましょう。そうすると靴の内部こもった水分をしっかり乾燥させることもできて、靴を休ませることになりますので、スニーカーも傷みにくくなり長く履くことができますよ。
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熟練の職人がご依頼品の状態を1足ずつ確認。靴の素材に応じて専用洗剤を決定し、汚れを手洗いで落としていきます。また、靴に合わせて補色を実施。職人がその場で靴に合うように色を調整します。つま先についた細かなキズも職人の手で、キレイに元通り※。
※通常の皮製品のつま先に限ります。
※スエード、エナメル製品はキズ消し対象外となります。
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よくある質問
Q.スニーカーの汚れの原因は何ですか?
A.「泥汚れ」と「黄ばみ」です。泥汚れは、土や砂、泥などがスニーカーの表面についてしまい、それが茶色く汚れとなってしまったものです。
黄ばみは、アルカリ性洗剤のすすぎ残しが原因で発生します。アルカリ性の物質は、濡れた状態から乾くまでの間に紫外線と反応して、スニーカーの布地を黄色く変色させてしまいます。
Q.スニーカーの洗い方を教えてください。
A.重曹や洗剤・漂白剤を使って手洗いする方法や洗濯機で洗濯する方法があります。コインランドリーには靴専用の洗濯機が設置されているので、何足も洗う時や自宅の洗濯機でスニーカーを洗うことに抵抗がある場合は利用してみてください。
スニーカーの素材によっては、水に浸して洗うことができないものもあります。事前に確認しておきましょう。
Q.スニーカーの汚れ予防法や長く履くためのコツはありますか?
A.新しくスニーカーを購入したら、履いて汚れが付く前に「靴専用の防水スプレー」を吹きかけておきます。
スニーカーを履くときは紐をきちんと結び、脱ぐときは紐を緩めて、型崩れを防ぐようにしてください。また、1日履いたスニーカーは休ませてしっかり乾燥させましょう。
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