おすすめの女性エッセイストの面白い作品
エッセイとは随筆とも訳されますが、著者の身辺に起こった出来事や、日々の生活の中で心に浮かんだこと、考えていることなどを書いている文章を指します。
本業は問わず、エッセイを書く人はすべからくエッセイストです。ここでは、面白い作品や感動する作品などを手掛ける、おすすめの女性エッセイストを作品と共に見ていきましょう。
おすすめの女性エッセイスト作品【日本】
幅広い年齢から愛される女性エッセイスト
当代きっての人気女性エッセイストとして、まずおすすめしたい作家は20代30代の若い世代から60代70代の先輩世代まで、幅広い年齢層の女性たちの支持を集めているジェーン・スーさんです。
エッセイストだけでなく、コラムニストやラジオパーソナリティとしても人気の高いジェーン・スーさんの最新作『おつかれ、今日の私。』には、自分を慈しむためのセルフケア・エッセイが48篇収録されています。
「言葉のお守り」を紡ぐ女性エッセイスト
『キッチン』の鮮烈なデビューから幾年月。人気作家の吉本ばななさんは、2019年から毎年『BANANA DIARYB』というエッセイを発表しています。
有名な小説家としてはもちろん、一人の女性として母としての日常の中での気づきを素敵な言葉で紡いでいるエッセイには「まるで言葉のお守りのよう」というレビューがありました。
最新作『2023-2024 生きていく』もおすすめです。
涙と笑いで読ませる女性エッセイスト
女性エッセイストの作品には、ユーモアがこめられているものもたくさんあります。
気軽にサクッと楽しめるものを読みたいなという日には、面白い作品がおすすめです。岸田奈美さんの『もうあかんわ日記』はメディアでも絶賛されている人気作。
大変なことが多い岸田家ですが、時にパワフルに時にしれっと困難を切り抜けていく家族の姿をユーモラスな筆致で読ませます。
いくつかのエピソードは、涙必至かもしれません。
最後のメッセージを書いた女性エッセイスト
おすすめの女性エッセイストの作品の中には、人間にとって普遍的なテーマである生死を扱った作品も多くあります。
Amazonのベストセラーランキングに入っている『無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記』は、コロナ禍のさなかに58歳で余命宣告を受けた人気作家・山本文緒さんが、夫と二人で自宅で闘病した日々を綴っています。
誰にでも訪れる最期の迎え方を考えさせられる1冊です。
家族史から「生」を伝える女性エッセイスト
『世界は五反田から始まった』は、大宅壮一ノンフィクション賞作家である星野博美さんが、ご自身のおじい様が残した手記を元に第二次世界大戦中、そして戦後の東京・五反田の姿を描く名作です。
星野さんは本作で大佛次郎賞を受賞されました。
リアルで厳しい史実ではあるものの、女性エッセイストならではのユーモアや洒脱な表現が評判になっています。
おすすめの女性エッセイストの作品【海外】
豊かな同居生活を描いた女性エッセイスト
海外の女性エッセイストの作品の中にも、おすすめしたい素敵な作品がたくさんあります。
『女ふたり、暮らしています。』は、韓国発の女性エッセイストによる名作です。
エッセイストと元編集者の女性2人、そして4匹の猫が、ルームメイト以上の「パートナー」として同居生活をしています。
一人暮らしに不安を感じながらも、従来の結婚生活に踏み切れない人々からの共感を集めている1作です。
悩みを乗り越える秘訣を描く女性エッセイスト
エスプリが効いておしゃれで恋に生きる、そんなイメージがあるパリジェンヌ。
『40過ぎてパリジェンヌの思うこと』は、年齢による悩みが増えても、自分らしさを貫いて人生を楽しむ秘訣が綴られています。
シャネルのアンバサダーを務める人気モデルのカロリーヌ・ド・メグレと、映画プロデューサーであるソフィ・マスという、フランスで今一番輝いていると言われている女性二人によるおすすめのエッセイです。
幸せになるメソッドを書く女性エッセイスト
幸せ指数が高いと言われる北欧の生活に、憧れを持つ女性も多いのではないでしょうか。
『フィンランドの幸せメソッド SISU(シス)』は、カナダで育ちキャリアを積んだフィンランド人女性が、両親の故郷へ戻ってから再発見したフィンランドのよさが綴られています。
フィンランド魂とも言える「SISU」は、いわば折れない心。現代社会を生きる全ての女性が、必要としているものかもしれません。
言葉の秘密を解き明かす女性エッセイスト
「SF界の女王」と評される作家アーシュラ・K・ル=グウィンによる最新作『私と言葉たち』は、2000年以降に発表された言葉に関するエッセイと書評が収録されている作品です。
ル=グウィンといえばジブリ映画にもなった『ゲド戦記』や村上春樹さんの翻訳でも知られる『空飛び猫』の絵本も人気があります。
実際には存在しない生き物や地名、言語を発明する1編は、ファン神髄の文章です。
広大な中国の面白さを描いた女性エッセイスト
日本と中国の両国で人気のYoutuberヤンチャンさんによる『33地域の暮らしと文化が丸わかり!
中国大陸大全』は、中国の各省についての面白いエッセイが収録されています。
広大な中国のそれぞれの地域にそれぞれの歴史があり独特の文化があり、個性的な暮らしがあることがわかるでしょう。
中国という大国に興味がある人向けというだけでなく、よくわからないなと思っている人にもおすすめです。
おすすめの女性エッセイストの作品【有名人】
ベテラン女優の世界的ベストセラーエッセイ
本業が文筆業ではない女性の中にも、エッセイを上梓するエッセイストは多く存在します。
有名人女性のエッセイは、彼女の知られざる側面が垣間見えたり、彼女の人生を知ることができたりするのでおすすめです。
世界中での爆発的ヒット、そしてロングセラーを誇る『窓ぎわのトットちゃん』は、女優である黒柳徹子さんの名作エッセイ。
戦前戦後を生きる元気いっぱいのトットちゃんは、全ての人に読んでほしい1冊です。
ヴァイオリニストが書いた破天荒家族エッセイ
『ダーリンの進化論 わが家の仁義ある戦い』は、人気ヴァイオリニスト高嶋ちさ子さんによるエッセイです。
テレビでも活躍されている高嶋さんですが、本作の中でも大車輪の活躍を見せています。
亡くなったお母様、高齢のお父様と二人で暮らすダウン症のお姉様をはじめ、お兄様やご自身のご家族についてのエピソードが面白いと評判です。
少女漫画界の重鎮による70年代回想エッセイ
『一度きりの大泉の話』は、女性漫画家の大御所の1人である萩尾望都さんが過去を振り返るエッセイです。
題名にある「大泉」とは、萩尾さんが同じく女性漫画家の大御所である竹宮恵子さんと同居していた大泉サロンのこと。
2人の若い才能がぶつかり合う悲劇は、竹宮さんのエッセイ『少年の名はジルベール』と合わせ鏡のように綴られています。
国際政治学者が綴る禍福ある女性の人生エッセイ
国際政治学者としてメディアでも活躍されている三浦瑠璃さんの『孤独の意味も、女であることの味わいも』は、ご自身の過去をつまびらかにしたとニュースにもなりました。
本作では、女性として遭遇するさまざまな困難と幸福がないまぜになって語られています。
理性的な文章の中に、時折ほどけた表現が出てくるとドキリとするかもしれません。
人気イラストレーターが描く癒しのエッセイ
若い世代の女性を中心に人気を集めているイラストレーターでもあるcahoさんのエッセイ『うまくいかない日は、甘いケーキをひとつ』もまた、セルフケア、癒しをテーマにしています。
ほんわかとした優しいイラストに添えられている言葉を読むと、じんわりと温かいものに包まれているような気持ちになるでしょう。
心がとげとげしい夜、出口が見えない迷いの中にいる時におすすめです。
女性エッセイストの面白い作品を読もう
日本の女性エッセイストの作品、海外の女性エッセイストの作品、そして本業がエッセイストや文筆業ではない女性によるエッセイと、3つのジャンルに分けて面白いおすすめの作品を見てきました。
エッセイは、1編が短くどこから読み始めてもOKの気軽な形式の作品が多いので、気軽に読めるでしょう。隙間時間には、女性エッセイストの面白い作品を読んでみませんか。
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