ワセリンで日焼けと乾燥を守る!使い方と使用する際の注意点を知っておこう

ワセリンは、昔から皮膚の保護や乾燥対策として愛用されてきた保湿剤です。今回は、ワセリンと日焼けの関係性や使い方の注意点、メリットについて紹介します。保湿・乾燥対策だけにとどまらない、さまざまな使い方についても必見です。

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ワセリンで日焼けと乾燥を守る!使い方と使用する際の注意点を知っておこう

ワセリンで日焼けと乾燥を守る!使い方と使用する際の注意点を知っておこう

ワセリンは、昔から皮膚の保護や乾燥対策として愛用されてきた保湿剤です。季節やシーンを問わず、さまざまな用途で使える万能のスキンケア用品ですが「ワセリンを朝使って日焼けや油焼けは大丈夫?」と思う方もいるかもしれません。

今回は、ワセリンと日焼けの関係性や使い方の注意点、メリットについて紹介します。保湿・乾燥対策だけにとどまらない、さまざまな使い方についても必見です。

ワセリンは日焼けの原因になる?ワセリンの基本を解説

ワセリンとは石油を精製してつくる保湿剤

ワセリンとは石油を精製してつくる保湿剤

ワセリンは、石油由来の混合物を脱色して不純物を取り除き精製した保湿剤です。元になっている成分が石油と聞くとよい印象を持てないかもしれませんが、石油はもともと地球上に存在する天然成分。

現在は精製技術も向上しており、限りなく不純物が取り除かれた品質のよい製品しか販売されていないので、赤ちゃんにも使える保湿剤の1つとされています。

 

 

ワセリンの役割は肌の水分が蒸発するのを防ぐこと

ワセリンの役割は肌の水分が蒸発するのを防ぐこと

基本的なワセリンの作用は、肌の水分を閉じ込めて皮膚を保護し、外部の刺激から肌を守ることです。スキンケアとして使う場合、まず化粧水や乳液で水分と油分をバランスよく補給して最後にワセリンで蓋をします。

ワセリンそのものに保湿成分が配合されているわけではなく、あくまでも「補給した水分の蒸発を防ぐ」という役割である点に注意してください。

 

ワセリンで日焼けはしないので大丈夫

ワセリンで日焼けはしないので大丈夫

保湿剤として有名なワセリンですが、「ワセリンを塗って外出すると日焼けする」というのは誤解です。

ワセリンを塗ると日焼けしやすいのではなく、ワセリンに含まれる不純物が紫外線によって酸化し「油焼け」が起こることが、シミや色素沈着の原因になるとされています。

しかしこれも精製技術が低かった昔に起こっていたことで、現在は日焼けする(油焼けする)ということはないので大丈夫です。

 

ワセリンを塗っても日焼けしないけれど紫外線対策は必須!

ワセリンを塗っても日焼けしないけれど紫外線対策は必須!

ワセリンを塗ると日焼けする(油焼けする)というのは間違った認識ですが、紫外線対策を怠れば日焼けするので注意しましょう。

また、現在はきちんと精製された製品が販売されているとはいえ、油焼けの原因となる不純物が絶対に入っていないとは言い切れません。

朝や日中など紫外線に当たる可能性があるときは、ワセリンを塗ったあとは忘れずに日焼け止めを塗りましょう。

 

ワセリンを使うメリットは乾燥対策以外にもたくさんある

日焼けしたあとの肌の保護

日焼けしたあとの肌の保護

日焼け後に皮がむけてヒリヒリしているようなときにワセリンを塗ると、肌表面に膜がはられた状態になり肌の水分蒸発を防いでくれます。

塗るときは日焼けした肌をしっかりと冷やしほてりを取り除いてから、皮がむけているところにワセリンを薄くなじませてください。

日焼けしてから数日が経過したら、テクスチャーがさらっとしたボディクリームなどに切り替えて保湿を継続しましょう。

 

髪の毛の摩擦防止やスタイリングに使っても大丈夫

髪の毛の摩擦防止やスタイリングに使っても大丈夫

シャンプー後タオルドライした髪の毛にワセリンを揉み込んでからドライヤーをすると、ワセリンが髪の毛をコーティングし、熱風や摩擦から守ってくれます。

全体に同じ量をつけるとベタつきが出てしまうため、乾燥しやすい毛先などには入念に塗って、前髪やトップなどふわっとさせたい部分には薄く塗る使い方がおすすめ。

また、ワックスやヘアオイルなどのスタイリング剤の代わりにワセリンを使っても大丈夫ですよ。

 

赤ちゃんのスキンケア・乾燥対策として使ってもOK

赤ちゃんのスキンケア・乾燥対策として使ってもOK

不純物が取り除かれた精製度の高いワセリンは、肌が弱い赤ちゃんのスキンケアや乾燥対策にもおすすめ。乳幼児は大人に比べて皮膚が薄く、バリア機能も未熟なため外部からの刺激に弱く乾燥しやすい肌質となっています。

とくに乾燥が気になる部分だけに使用してもよいですし、毎日のスキンケアとして継続的に使っても大丈夫です。

 

効果的なワセリンの使い方で日焼けや乾燥から肌を守ろう

毎日のスキンケアに取り入れて皮膚のバリア機能を守る

毎日のスキンケアに取り入れて皮膚のバリア機能を守る

ワセリンを毎日のスキンケアに取り入れるときは、スキンケアの最後に使います。しかしワセリンに保湿成分が含まれているわけではないので、あくまでも化粧水や乳液で補給した水分や油分を閉じ込める役割で使用しましょう。

また、朝使うとベタつきやテカリが気になりやすいので、使う量を調節したり乾燥しやすい目元だけにしたりと、使い方を工夫すると心地よく使えます。

 

唇の乾燥や皮剥けにもワセリンは効果的

唇の乾燥や皮剥けにもワセリンは効果的

唇は皮脂腺が存在せず水分蒸発速度が早くデリケートなので、刺激の少ないワセリンでのケアが効果的です。とくに乾燥や皮剥けがひどい場合は、就寝前のリップパックがおすすめ。

やり方は、ホットタオルを唇にあてたあとにたっぷりとワセリンを唇にのせ、大きめのサランラップで唇をパックし、3〜5分放置するだけ。簡単にできるので、ぜひ試してみてください。

 

しっかりと手のひらでのばしてあたためてから塗る

しっかりと手のひらでのばしてあたためてから塗る

ワセリンの使い方のコツは、肌になじませるときにしっかりと手のひらであたためること。テクスチャーがかたいものをそのまま肌にのせてゴシゴシ擦ると、逆に肌への刺激になってしまいます。

また使う量が多すぎるとのばしにくいので、一度に使う量は少なめにして足りなかったらプラスしていきましょう。

とくに赤ちゃんの肌はデリケートなので、しっかりとあたためて肌をこすらないよう、塗り方や使い方には注意してくださいね。

 

体の乾燥にもピンポイントで使ってみて

体の乾燥にもピンポイントで使ってみて

体の乾燥対策にボディクリームを使う方も多いと思いますが、肘や膝など乾燥しやすい部分にはピンポイントで使うのもおすすめです。

かかとのガサガサをケアしたいときは、たっぷりとワセリンを塗ったあと靴下をはいて寝てみてください。

体に使う際はまんべんなく伸ばすのではなく、蓋をするようなイメージで使うと、角質が硬くなりがちな部分も柔らかくなりやすいでしょう。

 

赤ちゃんの日焼け対策に使っても大丈夫

赤ちゃんの日焼け対策に使っても大丈夫

赤ちゃん用の日焼け止めであっても刺激や負担が気になるという場合は、ワセリンを日焼け止め代わりに使っても大丈夫です。ベビーカーの日除けや帽子などを組み合わせることで、さらに日焼け防止効果が高まります。

日焼け止めとして使う場合は、添加物などが入っていない限りなく不純物が取り除かれた精製度の高いものを選びましょう。

 

種類がたくさんあるワセリンは自分に合ったものを選ぼう

純度が高いほど見た目が白っぽくなる

純度が高いほど見た目が白っぽくなる

ワセリンは純度の高さによって見た目の色に違いがあり、純度の低いものは黄色っぽいので黄色ワセリンとよばれ、不純物が取り除かれた精製度の高いものほど白くなっているので、白色ワセリンとよばれます。

現在は高い精製技術のもと製品がつくられているので黄色のワセリンを肌に使っても大丈夫ですが、日焼けや油焼けのリスクを減らしたいなら、白色ワセリンがおすすめです。

 

 

もっと純度の高いプロペトやサンホワイト

もっと純度の高いプロペトやサンホワイト

白色ワセリンの純度を高めたものがプロペトで、刺激の少なさや安全性を求める方に向いています。プロペトよりもさらに純度を高めた製品がサンホワイトとなっており、赤ちゃんの保湿ケアや日焼け止め用に最適です。

ちなみに、純度に違いはあっても保湿力そのものは違いがないとされているので、使う人や用途によって選んでくださいね。

 

香料入りなら使うときのリラックス作用が期待できる

香料入りなら使うときのリラックス作用が期待できる

添加物の入っていない純度の高い製品も魅力的ですが、好きな香り付きのアイテムであれば使うときのリラックス作用が期待できるでしょう。

ビタミンEや尿素などの成分が配合されていると、さらなる保湿効果のアップが期待できます。

ちなみに「ヴァセリン」は黄色ワセリンに該当するため、日焼けが気になる方や純度の高さを求める方は避ける方がベターです。

 

注意点をチェックしてワセリンの魅力を最大限引き出そう!

分厚くならないよう塗る量に注意する

分厚くならないよう塗る量に注意する

ワセリンは使用量が多くなるとベタつきやテカリの原因になるため、とくにスキンケアとして使う際は分厚く塗りすぎないよう塗る量に注意しましょう。

使用量の目安は米粒2つ分程度で、保湿力が物足りないと感じたら同じ量を足してください。

反対にリップパックとして使うときや、肘・膝・かかとなど乾燥が気になる部分へ使うときは、たっぷり使っても大丈夫です。

 

保管場所に気をつけて古いものは使わない

保管場所に気をつけて古いものは使わない

ワセリンは防腐剤無添加の製品が多いものの、腐敗や酸化が起こりにくいアイテムといわれています。

しかし、高温多湿の場所に放置したり汚れた手で触れることにより雑菌が繁殖したりすると、品質が劣化するので注意してください。

風通しがよく直射日光の当たらない場所で保管し、使用後はきちんと容器の蓋を閉めるのが大切。使用期限にも注意して、古いものは使わないようにしましょう。

 

ワセリン自体にシミ防止効果などはない

ワセリン自体にシミ防止効果などはない

ワセリンは日中に使っても大丈夫ですが、シミを防止する効果はないので日焼け止めの使用は必須です。

ワセリンと日焼け止めを使う場合、ワセリンを塗ってから日焼け止めを塗るのが一般的ですが、製品によっては使用順序を問わないものもあります。

いずれにしても、ワセリン自体にシミを防止する効果はないという点に注意して、日焼け止めをきちんと利用しシミや紫外線を予防しましょう。

 

ニキビ肌に使うときは注意が必要

ニキビ肌に使うときは注意が必要

ワセリンは肌の表面に油膜をはることで、水分蒸発を防ぐことがおもな役割となっています。

そのためニキビ肌とは相性が悪いといわれており、とくに炎症を起こしてしまっているような状態のニキビができているときは、使用を避ける方がベター。

もちろん皮膚科でワセリンを処方されているときなどは、勝手に使用をやめずに医師の判断をあおぐべきですが、自己判断での安易な使用には注意が必要です。

 

日焼け・乾燥防止だけじゃない!ワセリンのいろいろな使い方

お気に入りのエッセンシャルオイルを混ぜれば練り香水に

お気に入りのエッセンシャルオイルを混ぜれば練り香水に

ワセリンは乾燥や保湿対策だけでなく、さまざまな使い方ができる万能なアイテム。普段使っているワセリンを別の容器に移し替えて、そこへエッセンシャルオイルを混ぜれば自分だけの練り香水の完成です。

オイルの量を調節することで自分好みの香りにできるほか、持ち運びできる小さい容器を使えば外出先でも好きな香りを楽しめるでしょう。

 

つらい花粉の時期にも活躍する

つらい花粉の時期にも活躍する

春になると困る人が多い花粉症ですが、ワセリンを鼻の入口や鼻の中に塗ることでワセリンが花粉をキャッチして、鼻の奥まで花粉が侵入するのを防いでくれるとされています。

マスクやメガネなどの基本的な花粉症対策と組み合わせることで、より花粉を防ぐ効果が期待できるでしょう。

帰宅後はティッシュでワセリンを拭き取ったり、洗顔で落としたりすれば大丈夫なので辛い花粉症に悩む人はぜひ試してみてください。

 

セルフヘアカラー時の皮膚の保護対策

セルフヘアカラー時の皮膚の保護対策

自宅でセルフカラーをする際、ワセリンを使うと皮膚にカラー剤が直接つくのを防いでくれます。使い方は簡単で、ワセリンを髪の毛の生え際部分に塗っておくだけで大丈夫。

ワセリンを塗った部分にカラー剤が付着したとしても、ティッシュなどで拭き取れば簡単に落とせるので、自宅でカラーリングをよく行う方におすすめの使い方です。

 

靴擦れなどの摩擦対策にも使える

靴擦れなどの摩擦対策にも使える

ワセリンは、靴擦れ防止としても使えます。使い方は、あらかじめ靴擦れしそうな部分に塗っておくだけ。サッと塗るだけなので、出先で靴擦れが気になり始めたときにも便利です。

大人のスキンケアはもちろん、赤ちゃんの日焼け対策から花粉対策、摩擦対策まで幅広い使い方ができるので、1つ持っておくといろいろと活躍してくれることでしょう。

 

ワセリンは幅広い用途で使える万能アイテム!

ワセリンは石油由来の製品ですが、日中に使っても日焼けの心配はないので大丈夫です。

もし気にするとすれば油焼けですが、それも現在はほとんど起こることはありません。むしろ保湿剤として高い機能性を持ち合わせているほか、顔から体まで幅広い用途で使える万能アイテムです。

塗る量や保管方法など使い方の注意点をチェックして、いろいろな場面で使ってみてくださいね!

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