アイロンがけのキホン!温度調節をマスターしよう

代表的な家事としてあげられる洗濯ですが、その洗濯と切っても切れない関係にあるのがアイロンがけ。しかし、意外と難しく面倒に感じている人も多いのではないでしょうか。アイロンがけが得意になれるよう、アイロンを上手にかけるための温度調節について紹介します。

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アイロンがけのキホン!温度調節をマスターしよう
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kajitaku lifestyle columns

ライター

お掃除や料理の代行や片付け、衣類クリーニングなど、皆さまの生活に関わるサポートを「家事のプロ」たちで行っています。仕事の現場で培ったアイデアや情報など、プロのノウハウを皆さま向けに利用しやすくアレンジ、もしくはわかりやすくご紹介します。

代表的な家事としてあげられる洗濯ですが、その洗濯と切っても切れない関係にあるのがアイロンがけですよね。きれいにしわの伸びた洋服やシーツは、見るのも肌に当てるのも気持ちの良いものです。

しかし、そんなアイロンですが、意外と難しく、面倒に感じている人も多いのではないでしょうか。そんな人が少しでもアイロンがけが得意になれるよう、ここからはアイロンを上手にかけるための温度調節について紹介していきます。

そもそも温度調節って何?


アイロンの温度設定は見たことがあるけれど、その意味はあまり理解していないという人もいるのではないでしょうか。

どんな素材もとりあえず、中、でアイロンがけすれば問題ないだろうなどと考えていたら、アイロンがけによる衣類のトラブルを招く原因になってしまいます。

まず、アイロンは、衣類の特性に合わせ、設定温度を3段階に切り替えられるようになっています。設定は、低、中、高、となっており、低は80~120℃、中は140~160℃、高は180から210℃となっています。

こうした設定を、アイロンがけをするものの素材に合わせて切り替えることが、上手なアイロンがけにつながります。

 

 

それぞれの素材に適した温度設定


まず、低の設定が適した素材は、シルクや毛といった動物性の天然素材や、アセテートやポリウレタンなどの合成繊維などが挙げられます。

こうした素材はデリケートであるため、低温でのアイロンがけが向いており、高い温度でアイロンをかけてしまうと生地が傷んでしまうので注意が必要です。

低い温度で本当にしわが伸びるのか心配な人もいるかもしれませんが、こうした素材は低い温度でも十分にしわが伸びるので問題ありませんし、そもそも低温に適した素材は、しわになりにくいものが多いという特徴もあります。

次に中の設定ですが、こちらはレーヨンやキュプラ、ポリエステル、ナイロン、アクリルといった合成繊維や再生繊維などの素材に適しています。

こうした素材は身近な衣類に使われていることも多く、手軽に家庭で洗濯し、アイロンをかけることができる素材だとも言えます。

最後に高の設定ですが、高温でアイロンがけができる素材は限られていて、綿と麻だけと言って良いでしょう。

こうした植物性の天然素材は、熱に強いことが特徴ですが、それだけではなく、しわになりやすい性質があるため、高温でないときれいにしわが伸びないため、高温によるアイロンがけが必要となります。

こうした、素材に合った適切なアイロンの設定温度を知っておくと、失敗なく、生地を傷めることもなくアイロンがけができます。

 

アイロンをかける際に確認するべき洗濯表示


衣類には洗濯表示が付いていますが、そのなかにはアイロンをかける際に必ず確認するべき、大切な表示も含まれています。

様々な表示があり、わかりにくいかもしれませんが、アイロンに関係する表示にはアイロンのマークが付いているので、簡単に見つけることができます。

洗濯表示が改定される前は、アイロンのマークの中に、それぞれ漢字で、低、中、高、と表示され、その衣類に適した温度がわかるようになっていました。

しかし、改定後は、アイロンのマークの中に「・」が表示されるように変更され、「・」が低、「・・」が中、「・・・」が高、を表すようになりましたので、改定前後の表示をそれぞれ覚えておくと、アイロンの際に温度の設定に迷わずに済むでしょう。

また、すべての素材にアイロンがかけられるわけではありませんので、注意が必要です。アイロンがけのできない衣類には、洗濯表示の改定前も後も同様に、アイロンマークにバツ印が描かれていますので、簡単に判断できます。

アイロンに関わる洗濯表示は、自分でその衣類の素材を判別できないときや、いくつかの素材が使われている衣類など、自分では設定温度の判断がつかない際にも非常に便利です。

また、自分の判断に誤りがある可能性もありますので、洗濯表示は必ず確認し、その通りにアイロンがけをするよう心がけましょう。

 

あて布って必要?アイロンをかける際のあて布の役割


アイロンをかける際に、アイロンと衣類の間に挟む布のことを、あて布と言います。あて布は、専用のものも売られていますが、熱に強い綿のハンカチなどで十分に代用できます。

このあて布は、デリケートな素材にアイロンをかける際、その生地の痛みやテカりを防ぐ役割があります。また、あて布をすることで、衣類が必要以上に伸びてしまうことも防げます。

ではどういった素材にあて布をするべきなのか、その判断は難しそうですが、ここでも洗濯表示が大いに役立ちます。

表示の確認の仕方は簡単で、既に紹介したそれぞれのアイロンマークの表示の下に、波線があるかないかで判断できるようになっています。波線がある場合には、あて布を使う必要があり、ない場合には直接アイロンがけをして問題ありません。

アイロンがけによる衣類のテカりは、色の濃いものほど目立ってしまう傾向にあり、テカってしまったときのがっかり感は大きいものですので、あて布の洗濯表示の確認も、見逃さないようにしましょう。

 

アイロンがけは低温から高温へ


何枚かの衣類をアイロンがけする際には、洗濯表示を確認して、低温のものから順にかけていくのが望ましいです。

そうすることで、無駄なくアイロンの温度を上げていくことができますし、1度高くした温度を下げるのは、思いのほか時間がかかってしまいます。

また、高温でアイロンをかけた後に、設定温度を下げてデリケートな素材の衣類にアイロンがけすると、思いもよらない傷みや失敗につながることもありますので、やはり、低、中、高、と順に温度を上げてアイロンがけをすることが、衣類にとって優しく、時間の短縮にもつながるコツと言えます。

 

まとめ

少しの確認で、アイロンがけは上手にできるようになります。アイロンの設定温度の役割と、それに適した素材を知ることは、大切な洋服を長く着られることにもつながりますし、洗濯表示を適切に活用できれば、アイロンがけはさらに失敗なく、効率的にこなせるようになるはずです。

何より、自分でしわを伸ばした洋服を着るのは気持ちが良いですよね。ぜひ、温度調節を上手なアイロンがけに役立ててください。

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