シルクにアイロンをかける方法!正しい方法できれいを保とう

シルク素材の衣類は、光沢やツヤなど高級感のある質感が特徴ですが、それ故にデリケートであり、手入れには十分気を遣う必要があります。今回は、シルクにアイロンをかける方法や、注意点などについて説明します。

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お掃除や料理の代行や片付け、衣類クリーニングなど、皆さまの生活に関わるサポートを「家事のプロ」たちで行っています。仕事の現場で培ったアイデアや情報など、プロのノウハウを皆さま向けに利用しやすくアレンジ、もしくはわかりやすくご紹介します。

シルク素材の衣類は、光沢やツヤなど高級感のある質感が特徴ですが、それ故にデリケートであり、手入れには十分気を遣う必要があります。

特にアイロンをかけてシワを取る際には、正しい方法でアイロンがけをしなければ生地が傷んでしまう原因となります。今回は、シルクにアイロンをかける方法や、注意点などについて説明します。

シルクにアイロンをかけても良いか

シルクは蚕の繭が原料となっています。そのため、ウールと同じく動物由来の素材です。

動物由来の素材はシワになりやすい性質を持つ上、シルクは耐熱温度が低い素材ということもあり、非常に痛みやすくデリケートさを持ちます。

しかし、温度を低く抑えて、慎重に取り扱う必要こそありますが、アイロンがけを行うこと自体は可能です。


 

 

シルクにアイロンをかける際には低めの温度に設定する


先述したように、シルクは耐熱温度が低い素材です。そのため、高温のアイロンをシルクに当ててしまうと、生地が変色するなどの劣化を起こしてしまいます。

そのため、温度調節できるアイロンを使用して、低めの温度設定でアイロンをかけるようにしましょう。

目安としては、110度から130度の範囲となります。なお、アイロンの中には、生地ごとに最適な温度設定を行うことができるものも存在します。こうしたアイロンについては、「シルク」の設定にすると適温でアイロンがけを行うことが可能です。

また、シルクはシワになりやすいですが、逆に頑固なシワは発生しにくいため、温度設定が低くとも十分にシワを取り除き、きれいに仕上げることができます。

 

当て布をした上で、かける時間を短時間とする


シルクに直接アイロンをかけると、生地に直接熱を与えることになるため、生地へのダメージが大きくなります。このため、「当て布」と呼ばれるテクニックを使って、生地をなるべく傷めずにアイロンがけをする必要があります。

当て布とは、アイロンをかけたい生地の上に、ハンカチなどの布を敷き、その上からアイロンをかけるという方法です。これによって、緩衝材となった当て布側にアイロンの熱がいくらか吸収されるため、温度を抑えてアイロンがけを行うことができます。

また、アイロンがけにかける時間を少なくすることも大事です。シルクの生地に何度も力を加えたり、摩擦を起こしたりすると、生地が毛羽立つなどの劣化を招きます。

スピーディに、あまり力をかけずに行うようにしましょう。また、生地の太い糸に沿ってアイロンをかけると、スムーズにシワを伸ばすことができます。

 

スチームはなるべく当てないようにする

シルクの生地は、水滴で縮んでしまったり、水滴が落ちた部分がシミになったりすることがあるため、蒸気を当てるスチームアイロンを使用するときは注意が必要です。

基本的にはスチームを使わず、ドライでアイロンがけをしましょう。シワがなかなか取れない場合は、アイロンをかける前に霧吹きを使用して、素早くアイロンをかけるようにしましょう。アイロンで生地を強くこするのはNGです。

ドライで使用できるアイロンが家にないなどの理由で、どうしてもスチームアイロンを使わなければならない場合は、蒸気の量を抑えて使いましょう。

また、水が清潔な状態かをきちんと確認し、汚れている場合はタンクを洗う、新しい水を入れるなどして、シミがつかないように気をつけましょう。

 

失敗してしまった時の対処法


シルクにアイロンをかけていて、万が一テカリやシミ、焦げができてしまった場合は、それぞれの事例ごとに適切な対処法を心がけることである程度は修正が効きます。

まずテカリですが、これはアイロンのかけすぎによって生地の毛が寝てしまい、そこが不自然な光沢を持ってしまった状態です。

テカリを直すには、当て布の上からスチームアイロンを少しだけ浮かせた状態で当てるようにします。

これにより、生地がやわらかくなるので、生地の上から洋服ブラシで軽くブラッシングすることで、寝てしまった生地の毛を起こし、テカリを消します。

 

シミは主にスチームアイロンの水滴が生地についたまま乾いてしまうことで発生します。この場合、まず霧吹きを生地全体にかけた上で乾かします。

水シミが増えないように、なるべく細かい霧を出す霧吹きを使用するようにしましょう。水シミの症状次第では、この手順で水シミが消えます。

霧吹きだけで水シミが落ちない場合は、中性洗剤を薄めた上で水シミの箇所に塗り、洗剤をタオルで拭き取って水シミを落としましょう。


 


焦げは、高温のアイロンを継続して同じ場所に当て続けることで発生します。普通にアイロンをかけている分には発生しないものですが、万が一焦げができてしまった場合は、薬局で市販されている消毒用のオキシドールを使うことで対処が可能です。

まず、焦げた部分に霧吹きをかけ、そこにオキシドールを薄く塗っていきます。

ハケを使って塗るのが好ましいです。そして、塗った箇所のオキシドールが完全に乾ききる前に同じ箇所にオキシドールを上塗りします。これを、焦げた部分が薄くなるまで続けます。最後の仕上げに、一度乾かした後、アイロンを軽く当てます。

ここまで事例ごとの応急措置を説明しましたが、最終的にはクリーニング屋さんに持ち込んで、対応が可能かどうかを聞くようにしましょう。

 

シルクにアイロンをかける時は「低温で軽く、スピーディに」

シルクは非常にデリケートな素材ですが、結局のところ、「温度は低く、あて布の使用が前提」「軽くかけるようにする」「時間をかけずスピーディに仕上げる」の3点さえ抑えておけば、アイロンがけできっちりとシワを取ることができます。

シルクの衣類を末永く使っていくためにも、きちんと注意点を頭に入れた上で、丁寧なお手入れを心がけるようにしましょう。


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