食事マナーをご紹介!
大勢での食事は控えたいこのご時世とはいえ、親しい人達と集まって美味しい食事を共にするのは何よりも楽しいことですよね。
ところで大人女子の皆さんは、食事の礼儀作法をご存じでしょうか。和食でのおしぼりの取り扱いや、スープの飲み方など意外ときちんと出来ているか不安になってしまうことはありませんか?
そこで今回は、いざというシーンで食べ方が分からず困ってしまわないように、ベーシックな作法や意外と知らない作法を紹介します。
上品なマナーが正しく実践出来れば、食事の席で一目置かれること間違いなしです。
食事マナー《基本》
まず初めに、食事が始まる前のふるまいやマナーに関して比較的ベーシックな作法を紹介します。
いわゆるテーブルマナーといわれる食事中の作法以外にも、席に案内された際の行動や、テーブルの上の備品の取り扱いなど、和食・洋食などで食事の仕方以外の細かなルールは意外と多いのです。
また食事を残す時にはどうしたら良いのか、そもそも残しても良いのかなど、いきなり直面して焦ることが無いように、しっかりとマナーを予習しておけると安心です。
お店で席に案内された時の礼儀作法
フランス料理等の食事をする際に席へ案内された時、ウエイターの方に椅子を引いていただけます。その時、礼儀正しく上品に足を揃えて腰掛けるのがマナーです。
ハンドバッグ等の小さな荷物があれば、自分の背中側に置いておくのがベターです。あらかじめセットされているナプキンはすぐに開かずに、食事の注文が済んだ時点でそっと開いて二つに折って、自分の膝の上に引きましょう。
テーブルナプキンの礼儀作法
最初は机の上に綺麗にセットされていますが、食事中は自分の膝の上に置いておくのが正式な作法です。
途中で席を立つ際には背もたれにかけるか、椅子に置いておきます。また食事の際に口を吹くときには自分の膝に触れている面ではなく、二つ折りの内側を使います。
帰る時にはかるく机の上に置きますが、この際丁寧に畳みすぎると”美味しくなかった”との意思表示となってしまうので注意。意外なマナーではありますが、礼儀的に気にしたいところです。
カトラリーの礼儀作法
主にフランス料理のコースを頂く際にたくさんあって迷うと思いますが、基本的には食べる仕方に沿って、アミューズ・スープ・メイン・デザートと外側から使うようにセッティングされていますので、常に一番外側にあるものを使って食べ進めれば間違いなく選択できますね。
食事の途中で置きたい際にはお皿に対して八の字に、もう食事が済んだとの意思表示をしたい際には礼儀として、お皿の上に2本を並べて置いておくのがマナーです。
和食屋さんでのおしぼりの礼儀作法
和食屋さんに行くと、食事の前に仲居さんから目上の人から順に、おしぼりをもらいますが、この際マナー的にはおしぼりは手を拭くものだという概念を念頭に置き、それ以外の部分を拭かないようにしましょう。
顔や脇、机の上などを拭くとNGマナーとなるので気を付けて下さい。机の上に置いてある際には礼儀として利き手に関わらず右手で取って、両手をきれいに拭いた後に拭いた面を内側に丸めるか畳んで、元の場所に置いておきます。
残す際も礼儀正しく
事前に食べられないものが分かっていれば礼儀として、食事の前に店側に伝えて、除いて頂くことがベストです。
どうしても苦手な物や、体調的に食べることが難しいものは無理やり食べずともマナー上は失礼にはあたりません。
洋食の場合は食べられなかったものを一つのお皿に集めて、カトラリーもまとめて置き、和食の場合は下げて頂く際に”このお皿も大丈夫です”と一声かければ問題なく下げて頂けます。
一部のアジア系コースでは食べられないぐらい提供することが相手へのマナーになりますので、残す際は美味しかったと伝えることを忘れずに。
食事マナー《箸》
日本食を頂く際のお箸の扱いは、日本人として食事の仕方の中で基本中の基本の作法ですのでしっかりと確認しておきたいです。
小さいころから無意識にやってしまっている事がマナー違反ではないか、こちらの記事で簡単に確認していきましょう。
お箸の使い方が正しく出来る人は自然と礼儀正しく見えますので、正式なマナーを身に着けて一緒に食事をしている人に良い印象を残せるように今一度、扱い方や禁止事項を振り返っていきましょう。
礼儀作法は最初が肝心
最初からセットされている場合には右手で真ん中あたりを持って掴み、持ち直すのがマナーです。いきなり端の方を持つことが無いように注意します。
持ち方は正式なペンの持ち方と似ており、大人でも本来の持ち方をできていない人は多いので自信が無い場合、人の前で食事をとる前に、正式なお持ち方を家庭で練習しておくとよいかもしれません。
食事の際に置きたい場合は箸置きに直接置くか、小皿や平盆の淵にかけて置きます。お椀などに置くとNGマナーとなります。
割り箸を扱う時の礼儀作法
食事の際に使うものが割り箸だった場合は割り方を気にする必要があります。
横方向に割ると、隣に座っている人に勢い余って当たってしまい、失礼な仕方になりかねませんので上下を持って、縦方向にサッと割るのがマナーです。
また、ささくれを見つけた際には箸をこすり合わせたりせずに、指でそっと取り除くのがマナーとなりますのでぜひ実践してみて下さい。
食事中の具体的なNGマナー①寄せ箸
食事の際に自分から少し遠い場所にある食器を近くに寄せたい時に、食器にひっかけて自分の近くに引きずって移動させるのは”寄せ箸”となり、NGマナーとなっております。
少し幼稚な作法に見えてしまいますので、一度置いてから近くの人に取って頂きます。また箸を持ったまま机の上で動かし、何を食べようか迷うのも”迷い箸”といって失礼に当たります。
この場合もあらかじめ取りたいものはスマートに取れるとベストです。
食事中の具体的なNGマナー②洗い箸
食事の最中に油っこい物や味付けがしっかりした物を食べたりした際に、先端を洗うことを目的として先をお味噌汁等の中に入れて、くるくるとかき回す仕方は”洗い箸”というNGマナーと見なされます。
どうしても食事の際に水気が必要であれば、そのままお椀を手にとるのが正式で上品な作法です。
またお味噌汁等の水滴がポタポタと垂れる状態で動かすことも同じく”涙箸”というNGマナーとなりますので注意して下さい。
食事中の具体的なNGマナー③刺し箸
掴みづらい食材があるときにやってしまいがちではありますが、食材を掴むのではなく、真中に刺して食べることは”刺し箸”という作法にあたります。
大き目の大根やお肉類など取りづらいものもありますが、その場合は一度小さく切ってから口に運ぶようにするなど、礼儀作法を優先して下さい。
ちなみに両手に一本ずつ箸を持って糸切りの要領で食材を切ることも、便利で簡単な方法ではある一方、マナーの点からあまり上品な作法とはいえないので控えて下さい。
食事マナー《食器》
鮮やかな食事と共に机の上を彩り、私たち食事をとる人の目を楽しませてくれる食器類。机の上にたくさん並ぶグラスや食器類を見て、正式な食べ方やマナーは何か戸惑うことも多いかと思います。
並べられた食器で持ち上げても良いものはどれか、スープを飲むときはお皿を持ち上げても大丈夫か、食器を落としてしまったらどうしたらいいかなど、大人ならできて当然のマナーがありますので、ぜひ覚えて丁寧に扱うことが出来るといいですね。
音を立てない
小さな子供でも無い限り、カトラリーやグラスも含めた食器類は大きな音を立てないようにしたいものです。
海外のドラマでよく見られる光景の様にフォークで食器を叩いたり、無駄に何回もグラスをぶつけて乾杯を繰り返したりする行為は、カチャカチャと耳障りな音が鳴り、ゆっくり食事をとりたいと思っている周りのお客さんに、迷惑になりますので礼儀として絶対にやめて下さい。
スープをすくう時にお皿とスプーンが触れる音や、お肉を切るときのお皿とナイフが触れる音なども気になるので、食べ方にも気を配りたいところです。
和食を食べる時の食器のマナー
コースの洋食と違い、和食を食べ方となると、最初から机の上に様々な食事が並べられていて迷ってしまいます。
一人分の副菜用のお皿や、お椀やお茶碗等の小さい食器は持ち上げて、自分の口元に寄せて食べることがマナーとなりますが、揚げ物やお刺身用の大きくて平たいものは手に取って、自分の胸元まで寄せずに食べるようにして下さい。
自分の口元に運ぶ際に途中で落ちることが心配な物は手を持っていくのではなく、懐紙を添えて取るのが礼儀ですのでぜひ覚えたいところです。
和食を食べ終わった後の食器の扱い方マナー
高級料亭などでは食事に使っている食器もかなり高級で、価値のある場合が多いので食事が済んだ場合、そのまま重ねたり近くに集めたりしないのが礼儀です。
お椀物の蓋は食事の際には裏向きにして机の上に置いておいて問題無い一方、食事の最後には最初と同じ向きで蓋を占めておくのがマナーです。
もう済んだことをアピールするために分かりやすく実施している方が多いかと思いますので、注意が必要です。
スープを飲むときのマナー
洋食でスープが出てきた際には日本のマナーの主流、英国式の礼儀に沿って頂きます。
手前から奥向きに、こぼれたりしないようにスプーンの7~8割を目安にスプーンにすくい、淵に口を当ててズズズっと吸うことなく、すくった部分をすべて口に入れるようにして頂くのがマナーです。
お皿に残っているスープが少なくなってきて、すくうのが難しくなってきた場合は食器の手前を左手で少し持ち上げるようにすると問題無くすくえます。
食器にまつわるトラブルの際のマナー
食事の際に箸や食器を落としてしまった時、自分で拾うこと無く、アイコンタクトで店内のスタッフを呼びます。
この際大きな声でスタッフを呼ぶ必要はなく、大体の場合はスタッフから気づいて、すぐに新しい物を持って来てくれます。
自分で椅子から降りて拾うのは、スタッフの方への気遣いとしてやってしまっている方も多いかと思いますが、意外と食事の際に自分で拾うとNGマナーだということを覚えておいて下さい。
食事マナーのまとめ
いかがでしたでしょうか。食事の際のマナーや正式な食べ方は分からないまま挑むと焦ってしまうので、できるだけイメージトレーニングを念入りにして楽しい食事ができるようにしっかりと準備していけると安心です。
しかしあまりにマナーを意識しすぎてガチガチに固くなってしまうと、せっかくの楽しい食事が台無しになってしまいますので、食事を共にする方への思いやりを持ってリラックスして挑めば大丈夫ですので、ぜひ緊張せずに楽しんで下さいね。
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