今では珍しくなくなった年の差婚。芸能人が年の差婚をするたび、「お金目当てですか」などの心無いインタビューがされますが、年の差婚には失敗・後悔などのネガティブな言葉のイメージがあるようですね。
その年の差婚について、籍を入れる前に知っておきたい現実、また年の差婚で後悔する理由についても触れてみたいと思います。
年の差婚って何歳差から?
年の差婚と聞いても年の差婚とは何歳違いのことをいうのか、すぐには答えられない方も多いのではないでしょうか。一般的な年の差婚の年齢差、例外的な年齢差について説明します。
一般的な年の差婚の年齢差
年の差婚とは1歳2歳の年の差ではなく、ある程度の年齢差があることをいいます。一般的には5~15歳、またはそれ以上の年齢差があり、その二人が結婚することを年の差婚と呼びます。ちなみに、一般的な年の差婚の年齢差は5~15歳になります。
例外的な年の差婚の年齢差
15歳以上年齢差がある年の差婚は例外的な年の差婚とされ、一般的な年の差婚とは一線を画しています。年の差婚を聞いた周囲の人たちは、こういうでしょう。「愛があれば年の差なんて」。
確かに2人の間に愛情があれば、どんなトラブルも一緒に乗り越えていけます。ですが、その年齢差が苦になる年代になってきたら、どうでしょう?年上の方がどんどん老けていき、近い将来、介護が必要となるかもしれません。そのことで後悔しても、遅い場合があります。
年の差婚に悩む時は、まずは自分に「後悔しないか?」と声をかけてみましょう。納得できたことを確認してから籍を入れることをおすすめします。
年の差婚で後悔する理由《男性が年上の場合》
さて、現在増えている年の差婚ですが、年の差婚で失敗して後悔する前に年の差婚におけるデメリットを知っておきましょう。まずは、男性が年上の場合の後悔です。
将来への経済的な不安で後悔
男性がかなり年上の年の差婚をした場合、最も気になることの一つに夫が定年退職した後の夫婦の生活への不安が挙げられます。いくら愛し合った二人でも生活するお金がなければ、仲良く暮らしていくことはできません。
お金のことで度々ケンカしてしまい、年の差婚を後悔する方も多いことを頭に入れておきましょう。
例えば、夫が15歳年上、60歳で定年退職したとします。そうしますと、あなたは45歳。現在の公的年金の受給開始時期は原則65歳となっており、厚生年金の場合の平均支給額は毎月14~19万円。
もちろん、人それぞれに年収・勤続年数が異なるため、受給額には違いが生じます。この平均額以上の方もいらっしゃるでしょう。しかし、65歳からの受給とすれば、その間の5年間の生活は妻が支えなくてはなりません。
夫との生活を支えることがストレスとなり、年の差婚を後悔して離婚する方も少なくありません。
子供を持つことへの不安で後悔
年の差婚で年齢差がある場合、子供を持つことへの不安と後悔があります。男性が年上の年の差婚の場合、妻となる女性はまだ若く、妊娠・出産適齢期に子供を持つことができます。
しかし、近い将来、子供をひとりで育てなければならない日がくるかもしれません。その不安が年の差婚を後悔させる大きな原因の一つとなっています。
また、子供の教育費がかかることに加えて、夫が脳梗塞やがんといった重い疾病に罹患したとしたら?子供の教育、夫の看護が妻ひとりの肩にかかり、孤軍奮闘しなければなりません。
そのことを想像すれば、子供を産むことに抵抗があるのは必定。産むべきか産まざるべきか。子供のことで年の差婚を悩み、また、その男性を愛してしまったことを後悔する女性も少なくないと言えるでしょう。
重篤な病気になり介護をすることで後悔
誰でも病気にはなりたくありません。ですが、年上の夫を持った場合、最も注意しなければならないことは夫の健康です。ひと昔前、40代50代は働き盛りと言われ、残業を強いられることも少なくありませんでした。
仕事で酷使した身体はいつしか悲鳴を上げ、60代になり定年が近くなったころにその無理をした名残が出始めたという男性もちらほら。
もし、重篤な疾病に罹患していた場合、手術などの治療がうまくいっても、何かしらの後遺症が残る場合があります。そうしますと、看護・介護が必要になり、それらがすべて妻の肩にかかってきます。
その介護が大きな精神的・身体的負担となるのは至極当然。そのことで、年の差婚を後悔し自分の人生を考え始める方も少なくありません。
年の差婚で後悔する理由《女性が年上の場合》
男性が年上の場合の後悔と、女性が年上の場合の後悔。実は、その生活環境で大きく異なります。女性に連れ子があった場合の後悔、両親との同居など、男性が年上の場合とは別の問題が生じることもしばしば。女性が年上の場合の男性の後悔について説明します。
妻の連れ子との関係が悪化して後悔
妻となる女性が年上の場合、妻に連れ子がいる場合があります。その連れ子との関係がうまくいかず、結婚生活を後悔する夫も少なくありません。
連れ子にとっては義理の父親となりますが、夫となる男性・妻となる女性の年齢差によっては、その連れ子と夫の年齢がそう変わらない場合があります。
例えば、妻が15歳年上で40歳としましょう。そうしますと、夫となる男性の年齢は25歳。妻が20歳で子供を産んでいたとすれば、子供の年齢は20歳です。25歳の男性がいきなり20歳の子供の父親になる。その男性を父と呼ぶには、少々抵抗があるかもしれません。
ちなみに、子供と父親となる男性の年齢差が近ければ近いほど親子関係のあり方が難しく、それが夫婦二人の幸せな結婚に水を差し離婚の原因になることもあります。
連れ子のある女性と年の差婚をする場合、まずは子供の年齢・性別を聞いた上で交際を始めましょう。知らずに交際して後悔、離婚となるよりは納得できる状態で交際を開始することをおすすめします。
病気になり看護が必要になったことで後悔
年の差婚で夫が年上の場合、夫が病気に倒れると治療費・生活費などの必要経費がかかりますが、妻である女性が倒れた場合はそれだけでは済みません。それは、夫である男性には仕事があるからです。
夫が年上の場合、仕事をしている年数が長く将来のための貯蓄をして用意しておくことができます。しかし、妻となる年上の女性が早くに結婚・離婚を経験している場合、女手ひとりで子育てをしなければならず、そういった蓄えはないに等しいでしょう。
そうしますと、妻が病気になった場合は仕事をしつつ、妻がやっていた家事全般、子供の世話と、ひとりで八面六臂の働きをしなければなりません。
どこかで無理がたたるのは必須。人は疲れてくると精神が弱くなり、年の差婚を後悔することも。女性が倒れた時のことを考え、後悔する前に掃除・洗濯などの家事全般のことができるようになっておきましょう。
妻の両親との同居で後悔し離婚を決意
妻となる女性が年上の場合、ご両親と同居していることも考えられます。女性ひとりが子供を育てるのは難しく、両親のサポートを受けながら子育てしてきた場合、両親との同居が条件になることがあります。
妻となる女性が45歳、年齢差13歳の年の差婚だとしましょう。そうしますと、夫となる男性は32歳。妻の両親は65歳~70歳ぐらいでしょうか。この年齢であれば、近い将来に介護が必要となることを考えておかなければなりません。
夫が、妻の両親と折り合いがつかない場合、同居だけでなく年の差婚自体を後悔することにもなりかねません。夫婦仲は悪くなくても、両親との関係で夫婦間に諍いが起こり、どちらもが年の差婚を後悔することに。
そうなりますと、婚姻関係の見直し、いわゆる離婚です。
ただし、離婚となった場合、周囲からは「わかって結婚したんじゃないの?」「後悔するの、わかってたでしょ?」などの厳しい意見も聞かなくてはなりません。
頼りない夫を持ったことで後悔
年の差婚で夫が年下の場合、年上の妻に甘えるタイプが多く、頼りにならないという不満を持つ女性も少なくありません。この不満が徐々に溜まってくると後悔になり、離婚を考えるようになります。
年の差婚を始めた当初は夫が甘えてくるのを可愛く思え、自分がしっかりとしなくてはと気合を入れた方も多いでしょう。ですが、年齢を重ねてくると体力気力ともに低下し、夫を頼りたくなります。
そこで後悔しても遅いのですが、後悔し始めると夫のアラが目に付き、そのたび、年の差婚を激しく後悔することとなります。
そうならないようにするには最初に夫を教育しておくことです。まずは、料理、洗濯、掃除などの家事全般を教えておきましょう。教わる意味を理解せず途中で投げ出すようであれば、あとで後悔しないためにも早めの決断をおすすめします。
年の差婚で後悔する前に考えたいこと
年の差婚をする前に、年の差婚をしたことを後悔しないよう考えておかなければならないことを分かりやすく説明したいと思います。
子供が産めないかもしれない
現在、日本は晩婚化にあり、結婚しない・子供を持たないという人生を選ぶ方も少なくありません。その人生に後悔はないのか?子供を持つ方々からはこういった声も聞こえてきそうですが、子供を持たない年の差婚が増えているのは、晩婚化現象が背景にあるのかもしれません。
その年の差婚で後悔することの一つに、子供のことがあります。子供好きな女性であれば、年の差婚でも子供がほしいと望むのは至極当たり前のことです。しかし、夫となる男性が50代を過ぎている場合、その子供が年の差婚を後悔させることにもなりかねません。
一般的に、男性は年齢を重ねるごとに子供を持つことが厳しくなるとされています。子供がほしい女性がどんなに望んでも子供は持てないかもしれません。そのことで後悔するのであれば、年の差婚は諦めましょう。
どうしてもその男性の子供がほしい時は、年の差婚をする前に子供のことについてよく話し合っておくことをおすすめします。
介護を強いられるかもしれない
人間は誰でもある程度の年齢にさしかかると、さまざまな病気を発症する確率が高くなります。それまでの生活習慣・ストレスなどによって多少の差はありますが、永遠に健康な身体はどんなに偉い人でも手に入りません。
年の差婚で後悔することとして夫の、または妻の看病が挙げられますが、その病気によっては介護が必要となることもあります。愛した相手であれば介護も平気だと強がりを言っても、それが1年2年と続いていけば年の差婚を後悔することもあるでしょう。
年の差婚を考える際、介護が必要となる病気になることも想定しておくことをおすすめします。後悔先に立たず。後で後悔しても取り返しがつきません。
年の差婚で良かったこと
年の差婚にはさまざまなリスクがあり後悔する方も少なくありませんが、年の差婚でのメリットもたくさんあります。年の差婚で良いこと、良かったことを分かりやすく説明します。
頼りになる
年の差婚で最も大きなメリットは、精神的に頼りになることです。夫となる男性・妻となる女性、どちらが年上の場合でも年上の方は人生経験が豊富。それまでの人生で培われた経験が知識や知恵となっていることがあり、突発的なアクシデントがあった時など頼りになります。
今、日本はたびたび災害に見舞われていますが、命が危険な場合でもどっしりと落ち着き、的確な指示を出してくれるだけでも安心です。
また、子供が進路に悩んだ時や就職問題、人間関係などにおいてもさまざまな相談に乗って解決へと導いてくれるというメリットもあります。年上ならではの安心感は、年の差婚でなければ分からないこと。その包容力に幸せを感じる方も少なくないでしょう。
経済的に安定する
男性が年上の場合、年齢に応じた年収をもらっていることで経済的に安定するというメリットがあります。生活する上でお金はなくてはならないもの。若い世代ではできない結婚生活が送れる場合もあり、その経済的余裕に幸せを実感する方も少なくありません。
ちなみに「愛情はお金では買えない」と言われますが、お金で買える愛情もあります。病気になった時、子供が大学に行きたいといった時、両親に介護が必要となった時など、全てにおいてお金が必要になります。
経済的な余裕があれば、そのお金を出してくれる夫・妻に感謝する心が芽生え、その結婚を後悔することもないのではないでしょうか。
年の差婚で後悔しないために
年の差婚について、知っておきたい現実・後悔を中心に説明しました。年の差婚は男性の憧れだといいますが、女性にとっても憧れの結婚生活かもしれません。さまざまな意見がありますが、縁あって夫婦となるお二人です。
末永く幸せな時間を過ごすには早めの相談がカギ。顔を合わせて話し合う時間を設けることをおすすめします。
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