「マリッジブルー」とは、男女ともに起こり、結婚する事・結婚後の生活、はたまた老後の生活にまで漠然とした不安感を抱えてしまう状態の事。
念願が叶って大好きな人とついに結婚するのに、どうして?…とお悩みの方へ、そのモヤモヤをスッキリさせる為に、マリッジブルーの原因や解消法についてお話していきます。
何故マリッジブルーになるの?
マリッジブルーは、「結婚を控えた人が、結婚生活やその後の将来に対して不安や憂鬱感を抱えてしまう精神状況」の事を意味しています。
このマリッジブルーは男女ともになるのですが、比較的女性の方がマリッジブルーになりやすい傾向にあるそうです。
マリッジブルーは、自分でも何故不安になっているのかわからない場合が多いともいわれています。
女性のマリッジブルーの原因
まずは女性のマリッジブルーの原因についてまとめてみました。女性の場合、結婚により姓が変わり、家庭に入るなどで生活も変わる事が多いと思います。
それにより自分の事や将来に対して不安を抱く傾向が強いそうです。
姓が変わる事により不安でマリッジブルーに
生まれてから今までずっと慣れ親しんだ姓から違う姓に変わる事で、まるで違う自分になってしまったかのような気持ちになり、不安になってしまう事があります。また、諸々の名義変更の手続きの面倒さで更に嫌気がさしてしまう場合も。
住む場所が変わる事への不安でマリッジブルーに
彼氏の転勤を機に結婚といった場合、仕事を辞めてついていく形になると思うのですが、そこで住み慣れていた場所や仕事が急に変わり、新天地でもやっていけるかどうかという不安がどんどんマリッジブルーに変わっていく事もあります。
出産や育児などにより、ライフスタイルが変わる事への不安でマリッジブルーに
女性の場合、妊娠をしたら出産と育児などでライフスタイルが今までとガラッと変わってしまいますよね。
その時に仕事や家計の事、経験した事の無い出産に関しての事など、本当にやっていけるのか考えて不安になってしまい、結婚自体が憂鬱になってしまうパターンが、これになります。
義理の両親や親戚との関係で不安になりマリッジブルーに
義理の両親、特にお姑さんと上手くやっていけるのか、行事毎に会う親戚と上手くやっていけるのかが不安になり、マリッジブルーになってしまう事もあります。
更に、既婚者の人から嫁姑問題や親戚付き合いは気苦労の種になる事が多いと聞かされている場合は、その話を元に想像してしまい、マリッジブルーにもっと深くハマってしまう可能性も。まだ分からないからこそ、余計に不安が募ってしまいがちになります。
結婚式の準備が上手くいかず、マリッジブルーに
結婚式に憧れている女性も多くいらっしゃいますよね。自分の思い描いている理想の結婚式を挙げようと色々とプランを練るのですが、相手の男性が乗り気じゃなかったり、非協力的だったりするとイライラしてしまい、本当にこの人で良いのかと不安になりマリッジブルーになるパターンが、実はかなり多いのです。
結婚式での理想がお互いに合わないと衝突も多くなって喧嘩ばかりになり、それがマリッジブルーに拍車をかける原因にもなります。
男性のマリッジブルーの原因
男性のマリッジブルーの場合、プレッシャーや責任感による原因が多い傾向にあります。一家の大黒柱となるにあたっての不安な気持ちがマリッジブルーになってしまう原因のようです。
家族を守るというプレッシャーからマリッジブルーに
一家の主や父として、家族を守っていかなければならないというプレッシャーが重くのしかかり、マリッジブルーになってしまう事があります。
妻の事、子供の事を今後しっかり守っていけるのかを考えた時に、自分がその時どうなっているのかなどを考えてしまい、どんどん不安になってしまう事も。
経済的にやっていけるか不安になりマリッジブルーに
結婚とは、新居への引越しや結婚式の他に出産や育児に学費…といった経済的な事が絡んできますよね。金額もかなり大きい金額になってきますし、もし今が共働きでも、自分の妻が妊娠した時は仕事が出来なくなる時期が必ず発生します。
その時に、自分の稼ぎだけでやっていけるか不安になってしまい、マリッジブルーに陥るパターンも多いのです。
仕事へのプレッシャーがかかり、マリッジブルーに
結婚して一緒に暮らす家族が増えると、当然かかるお金も増えてきます。なので、今までより更に仕事に対して昇進や昇給といった面を考えるようになり、それがプレッシャーになり憂鬱になってしまう事も。
また、子供が出来た場合は家族で過ごす時間も欲しくなりますし、そうなると自分の働き方を変えていかなければならない事も考えると、上手くやっていけるのか不安になりマリッジブルーになってしまうケースもあります。
マリッジブルーの特徴は?
実際にマリッジブルーになった場合、どんな風になってしまうのか気になりますよね。全ての人に当てはまる訳ではないのですが、主な特徴は下記の様になります。
精神的な特徴
常にイライラして落ち着かず、相手に対しての不満が強くなります。
「なんでわかってくれないの…」「本当にこの人とやっていけるのか…」といった不安や不満が常につきまとってしまっている状態です。
そしてそう思ってしまった事への自己嫌悪や罪悪感で落ち込んでしまったり、とにかく憂鬱な気分になってしまったりと精神的に不安定な状態になってしまいます。
肉体的な特徴
不安感から食欲が減退したり、その逆で食欲が旺盛になってしまったりといった特徴が見られる事も。他にも、眠りが浅くなってしまったり不眠症になってしまったりといった睡眠障害を起こしがちになる事もあります。
不安感を感じているという事はストレスを感じているという事なので、ストレスが過多の時の症状が表面に現れてくるのです。
相手に対する態度の変化
マリッジブルーは、今後の結婚生活への不安もあるのですが、パートナーに不安や不満を強く感じている事が多いです。なので、パートナーへの日々の態度にも変化が現れがちになります。
不安や不満がある状態ですので、相手への態度が辛辣になったり常に喧嘩腰になってしまったりと、あまり良くない態度へ変化してしまう事があるようです。
マリッジブルーになりやすい時期は?
マリッジブルーにはなりたくない…と皆さん思っているかと思うのですが、マリッジブルーになりやすい時期というものが存在します。この時期をきっかけに、マリッジブルーに陥ってしまう傾向が多いそうです。
結婚の準備が始まる頃〜ピークの時期
マリッジブルーになりやすい時期の多くは、この結婚の準備期間になります。特に結婚式の準備の時は注意が必要です。
人生の一大イベントともいえる結婚式ですから、失敗は絶対にしたくないと考えている人が多いですよね。その思いの強さやこだわりの強さが個々にあるので、やりたい事が合わないとたちまち衝突してしまいます。
譲れないものがお互いに違うと、価値観が違うという気持ちになっていき、最終的にこういう考えの人と上手く夫婦としてやっていけるのかと不安になってしまうのです。
プロポーズ直後~プロポーズ後の気分が落ち着いた時期
恋人として大好きだしもちろん結婚したいと思っていても、実際にその選択肢を選ぶ時になると「本当にこの人で良いのかな?」と躊躇してしまう事があります。
もっと良い人がいて、自分の運命の人が他にいるのでは…と考え、一度はプロポーズを受けるも、本当に結婚して良いのかどうか悩みマリッジブルーになってしまうなんて事も。
男性はプロポーズ前に、女性はプロポーズ後に特になりやすいそうです。
相手の家族への挨拶が済んだ時期
相手の家族に結婚の挨拶をした後に、結婚相手やその家族と本当に上手くやっていけるのか不安になってしまう事があります。
相手の家族に悪い印象は無く、良い人達だと思っていてもこれからずっと付き合っていくので嫌われない様にしなきゃ…と気を張ってしまい、その反動でマリッジブルーになってしまう事があるのです。
前述した、義理の両親や親戚付き合いへの不安が原因のマリッジブルーは、この時期になりやすい傾向にあります。
婚姻届を作成~提出直前までの時期
いよいよ入籍という事で婚姻届を作成する事になると思うのですが、これがまるで最後の砦の様に感じてしまい、本当にこれでいいのかと自問自答をしてしまう事があるそうです。
この婚姻届を出した時点で、独身でなくなってしまうという事実が目前に迫ってきている事で、婚姻による責任感や実感が重く感じてきてしまい、この入籍直前の時期にマリッジブルーに突入するというパターンがこれになります。
マリッジブルーの解消法
マリッジブルーが長く続いてしまうと、この人と人生を歩む事は出来ないと思い詰めてしまい、婚約破棄なんて事になりかねない事態になってしまいます。
そうならない為にも、早めにマリッジブルーは解消したいですよね。まだマリッジブルーの最中という方や、今後の為にという方へ、解消法についてお話していきます。
友人や家族に相談してみる
とにかく自分の思っている事を言葉にして、仲の良い友人や家族に話してみてください。人に話す事によって自分の思っている事が整理出来たり、不安を肯定してもらったことにより安心したりと気分が楽になり、マリッジブルーが薄れてくる事があります。
とにかくこの不安を吐き出したい!という方は、まず友人や家族に相談してみましょう。既婚の友達に、どうマリッジブルーを乗り越えたか聞いてみるのも良いと思います。
不安な事を紙に書き出す
自分が不安に思っている事を、漠然とでも良いので紙に書き出します。箇条書きでも良いので書き出す事により不安が視覚化され、その不安に対して行動を起こしやすくなります。
相手と話し合いをする時にも、不安の内容を先に書いておくとスムーズに話し合いをしやすくなりますよ。
出会った頃や、相手の好きなところを思い出す
出会った頃の気持ちや相手の好きなところを思い出して、相手への気持ちを再認識してみましょう。
ここが好きで一緒になりたいと思ったんだよな…という気持ちを思い出してから不安と向き合ってみると、不安よりも相手への思いが勝つ事があります。マリッジブルーになってしまったら、都度その気持ちを思い出してみてください。
一度結婚の事を考えずに気分転換をする
一日だけでも良いので、結婚の事は何も考えずに自分の好きな事だけをして気分転換をしてみましょう。煮詰まってしまうと、良い考えも思い浮かばなくなりますからね。
好きな事をして心に余裕が出来ると、自然と相手の事もよく見えてきます。余裕のある時に相手への気持ちを再考し、好きだという気持ちが変わらずにあるのならば、良い方向に進む事が出来ると思いますよ。
規則正しい生活をする
不規則な生活をすると、精神的に乱れが出てきてしまいます。マリッジブルーになっている時は精神的に不安定な状態になっているので、なるべく規則正しい生活を心掛けてみてください。
ビタミン不足も不安定な心身には良くないので、なるべく栄養のある食事を摂るようにもしましょう。
心療内科や精神科に相談してみる
あまりにも不安になりすぎて不眠症になったり動悸がしたりする場合は、思い切って心療内科や精神科にかかるのも選択肢の1つです。
マリッジブルーは婚前うつ病とも言われていますので、カウンセリングにかかったり一時的に薬でコントロールしたりするのも解消法の1つになります。
流れに身を任せる
かなり乱暴な手になるのですが、なるようになるといった気持ちで、結婚までとにかく流れに身を任せてしまうのも手です。
上手くいかなかった時は最悪離婚すれば良いというくらい気持ちを大きく持って、不安に思っている事を捨ててしまうと、案外あっさりと上手くいってしまう事も。
とにかくお互い納得するまで相手と話し合う
不安に思っている事が明確化した時は、相手と話し合う事をおすすめします。今後の人生を歩んでいくパートナーなのですから、不安を共有して共に解決していかなければなりません。自分の思っている事、現状と不安な事、今後の事、全て話し合って解決してから婚姻関係を結ぶ事により、結婚後にわだかまりの無い状態で一緒にいる事が出来ます。
不安に思っている事を残して結婚をしてしまうと、それが引っかかって徐々に大きな溝になる可能性もあるのです。ただし、この話し合いがヒートアップした際に、相手の地雷になるような言葉を言わない様に気をつけましょう。不安が解決したとしても、その地雷の言葉が相手の心にずっと引っかかってしまう可能性があるからです。
まとめ
不安がなくなりマリッジブルーが解消されたら、後に待っているのは幸せな結婚生活になります。もしかしたら完全に解消されない事もあるかもしれませんが、それでも人生の大事な分岐を自分で選択したという事はこれからの人生において大きい一歩になる事でしょう。
確かに、想像した通りにこれから更に苦しい事や辛い事があるかもしれません。しかし、苦難だけではなく嬉しい事や楽しい事も共にし、自分の好きな人と幸せな家庭を一緒に育んでいく事が人生において損だという事は決してありません。
もしマリッジブルーになってしまったとしても、この原因や解消法を参考にして困難に打ち勝ち、2人で幸せな時間を過ごしてくださいね。
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