卵焼きの作り置きに注意が必要な理由
卵焼きは作り置きできるおかずで、冷蔵庫や冷凍庫へ保存しておけば朝食やお弁当の用意が簡単になります。ただ、作り置きのやり方には注意が必要です。
具体的な調理のコツやレシピの前に、注意が必要な理由を押さえ、安全で美味しいおかずを料理できるようにしましょう。
卵を加熱調理すると傷みやすくなる
卵焼きは元々日持ちしにくいおかずで、何日も持ちません。一般的な作り方だと冷蔵庫に入れても2日以上は持たず、夏場は前日調理でも傷む場合があります。
卵は加熱調理が始まった瞬間から菌が増えだすためです。
作り置きの卵焼きが腐ると、酸っぱい味になったり、異臭を放ったりします。傷んでいるようであれば、もったいないですが安全のために処分しましょう。
作り置きの保存方法を間違うと食感が悪くなる
作り置きした卵焼きの保存方法を間違うと、ボソボソとした食感になります。
パサつきの原因として考えられるのは、水分が抜けること。作り置きの卵焼きをきちんと密閉せずに冷蔵庫や冷凍庫へ入れると、すぐに美味しくなくなります。
冷凍保存の仕方には特に注意が必要で、たった数日でも冷凍焼けを起こし、食べられなくなることも。
作り置きしても日持ちする卵焼きの調理法
卵焼きを安全に作り置きできるように、日持ちする調理方法を押さえていきましょう。
紹介する5つの方法のうち、1〜2番目は安全のためにぜひ守ってほしい調理方法で、3〜5番目は好みに合わせて選択したり組み合わせたりできる調理方法です。
①卵焼きにしっかりと火を通して調理する
安全に作り置きできる卵焼きにするためには、中までしっかりと火を通す調理方法が不可欠。
半熟状態で保存すると雑菌が繁殖し、傷みやすくなるのが理由です。
特に気をつけたいのが、お弁当に入れる時の作り置き。菌は30〜40℃で繁殖が進むため、半熟だと冷蔵庫から出した時すぐに腐ってしまいます。夏場に気をつけるのはもちろん、冬でも油断しないようご注意を。
②卵焼きに入れる水分を少なくする
卵焼きを美味しく安全に作り置きできるようにするには、水分の量を少なくすることも大切。
だし巻き卵などの水分を多く含むおかずは雑菌が繁殖しやすく、日持ちしません。また、冷凍した時に水分が抜け、パサつきます。
だしの風味を効かせるなら、顆粒だしを使うのがおすすめ。粉末タイプのだしには、かつおだしや白だしなどがありますので、お好みのものを活用しましょう。
③卵焼きに砂糖を入れる