代用アイデアの前に知りたい白だしの基本
白だしは、朝食から夕食までさまざまなシーンで使われる便利な調味料ですが、具体的にどんなものなのかをご存知でしょうか。
代用アイデアを覚えて上手に活用するために、まずは白だしの材料や白だしを使うメリットなどを押さえましょう。
そもそも白だしとは?
白だしとは、かつお節や昆布などのだしに白醤油や薄口醤油、みりん、砂糖などを加えた調味料のこと。
白だしと呼ばれる理由は、色が薄い醤油を使って透き通った琥珀色になるから。
味が薄いと思われがちですが、塩気と旨みがしっかりとある濃いめの味が特徴で、濃縮めんつゆのように水やお湯などで希釈して使います。
だしの旨みを利用した和食を作るのに便利で、家庭料理から料亭の一品まで幅広いシーンで使われる調味料です。
白だしを使うメリットと料理での活用例
白だしを使うと、簡単にプロのような味付けや美しい見た目を実現できるのがメリット。
料理にだしの風味・旨み・コクが加わって美味しくなり、色が薄くて素材が持つ美しい色合いを邪魔しないからです。
例えば、白だしを活用する料理として、次のようなものがあります。
- だし巻き卵
- お吸い物
- 煮物
- パスタ
- スープ
- マリネ
和の料理に使われることが多いですが、洋風の料理に入れてコクや旨みをプラスする活用方法もおすすめです。
自家製白だしはやや手間がかかる
白だしが家にないときは自宅の調味料でも自作可能で、素材や味付けを自分好みに調整できます。ただし、少々手間がかかり、完成までにややハードルが高いのがデメリット。
その理由は、完成までに2段階の作業が必要だからです。
まず、第1段階は合わせだし作り。昆布を1時間〜ひと晩かけて水につけ、かつお節と一緒に煮てざるでこします。やっと白だしになるのは、第2段階です。用意した合わせだしに調味料を加えて鍋で煮ます。
もっと簡単な白だしの代用アイデア
白だしがないときでも、代用調味料を使えば自作するよりも楽に準備できます。ここでは、身近な調味料を使った5つの代用アイデアを紹介しますので、ぜひ活用してくださいね。
和風だしを活用する代用アイデア
白だしの代用品として、味や見た目のバランスがよいのが顆粒・粉末タイプの和風だし。
だし・塩・砂糖・アミノ酸などの材料でできており、めんつゆほど甘さが強くないので料理の味を邪魔せずに使えるからです。
また、色が濃すぎず、素材の彩りを損なわないのもポイント。
ただし、白だしよりも塩気や甘みが足りないため、味見しながら醤油やみりんを加える調整が必要です。
薄口醤油を入れると、見た目も白だしのようになります。
めんつゆを使う代用アイデア
めんつゆは、白だしの代用として手軽に使える調味料。
白だしとほぼ同じ材料でできていて、希釈すれば簡単に旨みのある料理を作れるからです。
ただし、白だしよりも甘みが強いため、料理によっては砂糖やみりんを少なくするなどの調整が必要。
また、材料に濃口醤油を使うめんつゆは、白だしよりも茶色くなるため、素材の美しさを大事にする料理には代用できません。
甘くても大丈夫な料理や色を気にしない料理に活用しましょう。
だし醤油を活用する代用アイデア
だし醤油も白だしの手軽な代用アイデアにおすすめで、料理にだしの風味を加えたいときに便利。
予めかつお節や昆布だしがブレンドされ、料理のときにだしをとらなくても風味をしっかりと出せるからです。
ただし、白だしの代用としては甘みが足りないため、少量のみりんを加える調整が必要となります。また、めんつゆと同様に濃口醤油が使われるので、素材の色味を邪魔したくない料理には向いていません。
納豆の醤油を使う代用アイデア
だし・醤油・砂糖などでできた納豆のたれも、白だしの代用として使えますが、料理に少量だけ使用するときにおすすめ。
というのも、白だしよりも甘くなりがちで、大量に使うと料理の味を大きく変えてしまうからです。
例えば、小さじ1を風味づけとして使うような料理に向いています。
なお、色は白だしに近いものから濃いものまであるので、料理に合わせて判断しましょう。一度小皿に出し、色や味を確認してから使うとよいですよ。
昆布茶を活用する代用アイデア
昆布や塩などで作られる昆布茶は、白だしの代用品として使えます。ただし、ちょっとした工夫も加えましょう。
昆布茶には旨みがたっぷりと含まれていますが、白だしの味に近づけるには薄口醤油のコクやみりんの甘みも必要だからです。
例えば、昆布の旨みを活かす和風パスタやお吸い物などに活用できますよ。
なお、かつおのだしを合わせるとさらに深みが増しますが、ないときは昆布の旨みだけでも美味しくなります。
代用白だしを活用できる簡単レシピ
ここからは、代用調味料でも作れる簡単な白だしレシピをお伝えします。
先述した代用調味料を活用できるように、「代用品で色が濃くなっても気にならないもの」や「元々みりんや醤油などを含み、代用品の特徴に応じて味を調整できるもの」を基準に厳選しました。ぜひ気軽に試してくださいね。
優しい味の鶏ひき肉の和風ハンバーグレシピ
代用白だしで料理できる、子供に人気の和風ハンバーグレシピ。
たれには醤油・みりん・砂糖・白だしを使うため、代用白だしを使うときはみりんや醤油を調整すればOKです。
だしが効いた優しい甘辛味は食べやすく、子供が喜んでくれるでしょう。全体的に茶色い料理なので、めんつゆなどの色が濃い代用調味料を使っても問題ありません。
作り方のポイントは片栗粉を使うことで、肉汁が閉じ込められてジューシーな一皿が完成します。
詳しいレシピはこちら
ごぼうと春雨のさっぱりきんぴらレシピ
きんぴらごぼうに春雨を加えたアレンジおかずも、代用白だしで作れます。
白だしの風味とお酢の酸味を効かせたさっぱり系の味付けなので、食欲がないときにおすすめ。色は元々茶色いので、白だしを色の濃い別の調味料で代用しても作れます。
作り方は簡単で、下処理した野菜をフライパンで炒めていくだけ。食感も美味しく、ポリポリとしたごぼうとつるっとした春雨が組み合わさり、食べごたえがあります。
詳しいレシピはこちら
フライパン&レンジで簡単揚げ出し豆腐レシピ
代用白だしを使うときに、味をコントロールしやすいレシピ。
つけ汁に白だし・みりん・醤油を使う料理なので、甘みが強いめんつゆや塩気が足りない和風だしを入れても、みりんや醤油で調整すれば大丈夫です。見た目が茶色いため、色が濃い代用調味料も使えますね。
豆腐はフライパンで揚げ焼きにし、つけ汁はレンジで作れるので、一般的な揚げ出し豆腐の作り方よりも簡単。ふわふわの豆腐にだしの効いたつけ汁がしみて、美味しいですよ。
詳しいレシピはこちら
ご飯にぴったりな手作りなめたけレシピ
ご飯が美味しくなる旨みたっぷりのなめたけも、代用白だしで料理できます。
元々、醤油・みりん・砂糖・少量の白だしを使った甘辛味なので、どの代用白だしを使っても味を調整しやすい料理。甘い調味料ならみりんと砂糖の量を調整し、塩気が強い調味料の場合は醤油の量を減らしましょう。
作り方は、鍋にえのきと調味料を入れて煮汁が少なくなるまで煮るだけ。冷蔵庫で約7日間保存でき、朝・昼・晩といつでも活用できるレシピです。
詳しいレシピはこちら
やみつきになるごぼうの揚げびたしレシピ
ごぼうの揚げびたしの甘酢だれには元々白だしを使いますが、このレシピなら代用白だしでも作れます。
たれの材料は白だし・醤油・砂糖・酢となっているため、代用調味料の特徴に応じて醤油や砂糖の量を調節すれば大丈夫です。
作り方はシンプルで、下処理したごぼうをフライパンで揚げ焼きにし、甘酢液にひたすだけ。ポリポリしたごぼうとだしの効いた甘酢だれの組み合わせが絶品で、マンネリ化した食卓に変化をつけてくれます。
詳しいレシピはこちら
白だしの代用アイデアを料理に活用しよう
今回紹介したアイデアやレシピからわかるように、白だしは他の調味料で代用できます。ただし、代用する前に白だしそのものの特徴や代用調味料の特徴を知っておきましょう。
白だしの代用品として使える調味料は多様で、調味料の選び方によって最終的な味や見た目に大きな違いが出るからです。
調味料を使いこなしたいと思う方は、今回の代用アイデアをお気に入りとしてチェックし、普段の料理に取り入れてくださいね。
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