キッチンは、暮らしはもとより住まいの中心ともいえるスペースとなってきています。プランニングの際には、作業スペースとしてのキッチンの利便性だけでなく、より快適に過ごすための配慮も重要視する方も多いでしょう。
ここでは、キッチンまわりにおいての空間づくりの工夫やあると便利なアイテムなどを紹介していきます。
キッチンが住まいの中心に
近年では、ライフスタイルの多様化がみられる中、在宅ワークなどで家にいる時間が長くなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。家族や友人を招いて自宅でゆっくりと食事を楽しむという方も増えています。
そのため、家族一緒に調理をしたり片付けをしたり、日々の暮らしの中でもキッチンでの時間が主となるケースがみられるようです。
最近では、キッチンやダイニング、リビングをひとつの空間とした間取りも多くなっています。そんな、キッチンを中心としたプランニングを検討される方にとって、その使い勝手はもとより、快適さは住まいづくりにおいて大切なポイント。
キッチンで過ごす時間をいかに充実したものとするか、快適にするかは、プランニングだけでなく設備機器の取り入れ方も重要となります。
キッチンをプランニングする上でのポイントは?
プランを検討する際には、家族構成やライフスタイルはもちろん、どのような料理を誰が、いつするのか、を明確にすることから。新しいキッチンではどのように過ごしたいのか、現状の不満点を洗い出しておくのもいいでしょう。
キッチン空間だけでなく、隣接するスペース、住まい全体で検討すること。将来の変化なども含め考えるようにしましょう。
キッチンは単に料理をするだけの場ではなく、家族と一緒に過ごす場であり、大切なコミュニケーションの場となっています。最新の商品や機能を確認した上で、わが家の暮らしに合わせて自由な発想でプランニングするようにしましょう。
ポイント1)動線
キッチンスペースの配置を検討する際には、まず、ダイニングやリビングとどうつなげるのか、洗濯室や家事室などと行き来はしやすいか、玄関や勝手口からの動線など、間取図の上で動きを確認しながら考えることがポイントです。
ダイニングや家事スペースとのつながり
たとえば、子育て中であれば、キッチンから子供のいるリビングが見渡せるような配置にすることで、安心できるとともにお子さんも一緒に調理や片付けがしやすいでしょう。
また、洗濯機のある洗面脱衣室とキッチンが続くようなプランであれば、家事動線もスムーズですし、玄関や勝手口からの動線が短ければ買い物の荷物も楽に運ぶことができます。
ポイント2)キッチン収納
また、多種多様な物の収納方法を十分に検討することも大切なポイントです。
食料や日用品を保管するパントリー
パントリーとは、キッチン空間内、またはキッチンやダイニングに隣接させた収納スペースのこと。
食料の貯蔵だけでなく、日用品や消耗品などを収納する空間で、小さな部屋を確保する場合と壁面を利用するプランがみられます。
キッチンスペースをすっきりと保つためには、パントリーのような裏方スペースを充実させることも大切です。
パントリーのプランニングのポイントは、必要なものをすぐに取りに行きやすいこと、何がどこにあるかが分かりやすいこと。
収納するものに合わせた棚を設けたり、家電製品を置くのであればコンセントなども確保しておくようにしましょう。
キッチン周辺の収納
システムキッチンのような既製品では、さまざまな収納ユニットが揃っています。キッチンのレイアウトに合わせて組み合わせることが可能ですし、収納する物に合わせた棚や引き出し、開閉しやすい扉など、多様なバリエーションから選ぶことができます。
最近では、ダイニングやリビングまで含めた収納プランに適するようなデザイン性の高いタイプもそろっています。LDKの空間全体でトータルにコーディネートすることが大切です。
家電製品の配置と収納
キッチンには、電子レンジやトースター、炊飯器やポット、コーヒーメーカーやフードプロセッサーなど、さまざまな電化製品が必要です。
最近ではデザイン性の高いキッチン家電も多くみられ、空間のアクセントともなるケースもあるようですが、これらの収納方法は使い勝手はもちろん、すっきりとした空間づくりにも影響します。
システムキッチン商品には、家電製品専用の収納ユニットの提案がみられ、コンセントや換気口などを設けたタイプも揃っています。
カウンターやオープン棚などを利用して家電コーナーを確保してもいいでしょう。
キッチンで使用する家電製品は、熱や湯気を発するものが多いことを考慮し、事前にサイズを図るなどして、スペースの確保や耐熱性、コンセントのプランニングをしっかりと備えておくことが大切です。
見せない収納 ゴミ箱
最近ではゴミの分別は常識となり、複数のゴミ箱が必要となっています。
それらの収納スペースは、作業する場所の近く、誰もが使いやすい位置に設けておくことがポイントです。
プランニングとして多くみられるのがカウンター下のスペース。
オープンな空間を確保してゴミ箱を設置するだけでなく、システムキッチン商品にはキャビネットにゴミ箱を組み込むことができるタイプも揃っています。
できれば、くつろぎの場から見えない場所にスペースを確保しておく方がいいでしょう。
さらに快適に!キッチンの設備機器&アイテム
キッチンには、さまざまな設備機器やアイテムを組み込むことが必要になります。ライフスタイルやキッチンのプランに合わせて、適する機器を取り入れるようにしましょう。
食器洗浄乾燥機
キッチン作業の時短のひとつを担うのが食器洗浄乾燥機です。システムキッチン商品には標準的に組み込まれることも多く、馴染みの設備機器となってきています。
扉を手前に開閉するタイプ、引き出し式のタイプなどがあり、サイズ展開もあります。家族の人数や使用する食器に合わせて選ぶことが大切です。
シャワー水栓や自動水栓
一般的に多く用いられているキッチン水栓は、シングルレバー混合水栓。水栓の先端部分からホースを引き出すことのできるハンドシャワー機能が付いたタイプも人気です。
最近では、センサー機能によって吐水止水するタイプなども注目されています。両手がふさがっていても使用でき、非接触で操作できるのがメリットでしょう。
食事や仕事ができるカウンター
家族のコミュニケーションの場として、キッチンキャビネットにカウンターを設けたり、ダイニングテーブルを隣接させるプランもみられます。
朝食を取ったり、おやつを食べたり。また、子供が宿題をしたり、在宅勤務のワークスペースとしても使用することができるでしょう。
最近のシステムキッチンの傾向
新築やリフォームの場合、多くの方がシステムキッチン商品を取り入れています。メーカー商品も多種多様にそろい、好みの商品を選ぶことが可能です。
最近のシステムキッチンの傾向としては、一般的な標準仕様の充実がみられ、ビルトイン機器や収納も組み合わせしやすいタイプが豊富に揃っています。オプションでも多様な機器やアイテムの設定がなされ、個性的なプランニングも可能です。
特に、リビングやダイニングとキッチンが調和するようなデザイン性の高い、家具のような商品も多くみられ、キャビネットだけでなく、空間のポイントとなるような換気扇や水栓金具なども提案されています。
また、実際の商品選びでは、ショールームを利用することが基本です。取り入れたい機器やアイテムなどがあれば操作して機能や性能を確認することがポイントです。実際のキッチンの前に立ち、作業をイメージしながら動いてみるようにしましょう。
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