節分の日の料理といえば恵方巻きが有名ですが、それ以外にも縁起のよい食べ物はあります。どれも厄払いや健康・幸せを願う意味合いが込められているので、節分の日の料理として食卓に並べてはいかがでしょうか。
今回は節分の由来や風習のほか、食べると縁起がよいとされている食材、BRUNOおすすめの簡単レシピを紹介します。
節分の由来と風習
昔は、節分が1年に4回あったのをご存知でしょうか。節分の名前の由来は「季節を分ける」で、季節の変わり目とされる、立春・立夏・立秋・立冬の前日を指していました。
特に立春は現在の元日のように新しい1年の始まりとして捉えられており、前日にあたる節分も重要視されていたようです。そのため、現在では立春(2月4日)の前日である2月3日が節分として残っています。
節分の習わしといえば、豆まきが定番です。昔は病気を鬼の仕業と考えたり、鬼に見立てて表現したりしていました。
病気(鬼)を祓うために、精霊が宿ると伝えられている穀物の豆をまいたことが、豆まきのはじまりと言われています。また、豆を「魔滅(まめ)」という漢字に当てはめ、「魔を滅する」ことにつながるといった言葉遊びもあったようです。
節分の料理に|縁起のよい食材・食べ物7つ
次に、節分に食べる風習がある食べ物と、その意味を紹介します。現在、節分の定番行事食となっているのは恵方巻きですが、そのほかにも縁起物とされている食べ物は存在します。
縁起物となっている食材には特別な意味が込められているので、節分の日に取り入れてみてはいかがでしょうか。
1. 鬼を追い払う「いわし」
「鬼はいわしの匂いや、焼いた際の煙が苦手」という言い伝えから、節分にはいわしを食べる風習があります。
また、焼いたいわしの頭を柊の枝に刺したものを柊鰯(ひいらぎいわし)と呼んで、魔除けとして戸口にかける風習も。特に関西で多く見られる文化です。
2. 体内をきれいにする「こんにゃく」
こんにゃくを節分に食べる文化は、四国で始まったと言われています。食物繊維が豊富なこんにゃくは、体内をきれいにするものと考えられてきました。
昔は節分や大掃除の後に、体内に溜まった汚れを出すために食べられていたそうです。
汚れを砂に例えた、「胃のほうき」「腸の砂おろし」という呼び方は、現在のデトックスという言葉に近い意味と取れるでしょう。
3. 健康を願う「大豆」
大豆は豆まきに使われるだけではなく、健康を願って年の数だけ食べる風習もあります。
大豆を始めとする穀物には、邪気を祓う力があると信じられていたため、節分の際に重宝されてきました。余った大豆は、炊き込みご飯やサラダなどの料理に活用してみてはいかがでしょうか。
4. 料理で幸せを願う「くじら」
山口県では、節分にくじらを食べる風習があります。
くじらが大きいことから、「志や心が大きくなること」「大きな幸せや成長」などを願って食べられています。
5. 願い事をしながら食べる「恵方巻き」
恵方巻きは関西から広まったとされる文化です。恵方とは、その1年で一番縁起のよい方角のこと。巻き寿司は「福を巻き込む」として、縁起がよい食べ物と考えられています。
恵方を向き、願い事をしながら喋らずに巻き寿司を1本食べる風習は、現在では全国に浸透しています。
6. 長寿を願う「そば」
旧暦では立春が新年の始まりで、前日にあたる節分は大晦日の位置づけでした。大晦日に年越しそばを食べるのと同じように、昔の人は節分にそばを食べていたため、現在でも風習として残っています。
大晦日や節分に食べるそばは、その見た目のように「細く長く生きる」という長寿を願う意味が込められています。
7. 厄を払う「ぜんざい」
関西では、「厄除けぜんざい」という風習も見られます。ぜんざいに使われる小豆は、大豆のように邪気祓いや厄除けの力を持つと信じられてきました。
節分の日に小豆と一緒に厄をほかの人に分けて、邪気を祓う目的で食べられていたそうです。現在でも、大阪では節分などの厄除け行事の際に、ぜんざいを振る舞う習慣が残っています。
【いわし】節分料理におすすめのBRUNOレシピ
ここからは、節分料理におすすめのレシピを紹介します。どれも簡単にできるものなので、恵方巻きと一緒に食卓に並べてみてはいかがでしょうか。まずは、いわしを使った料理を見ていきましょう。
アレンジも多彩「いわしの黒酢煮」
マルチ圧力クッカーでつくる、オーソドックスないわしの煮つけ料理です。黒酢を入れることで、さっぱりとした食べやすい味わいに仕上げているのがポイント。
黒酢煮はいわし以外の魚にも使えるレシピなので、覚えておいて損はないでしょう。恵方巻きの付け合わせとしてもおすすめです。
「いわしの黒酢煮」の詳しいレシピはこちら
シチリアの郷土料理「いわしのベッカフィーコ」
スチーム&ベイクトースターを使ってつくる、洋食のいわし料理です。いわしにパン粉やレーズン、チーズなどを詰めて焼いたものをベッカフィーコと呼びます。
レモンが料理に色を添えていて見た目がおしゃれな上、ローリエやオリーブ油を使っているため、香りがよいのが特徴です。
ベッカフィーコは手間がかかるように見えますが、こんがりと焼くだけで完成するため簡単に挑戦できます。いわしの開きを使えば、材料をのせるだけなので時短も叶いますよ。
「いわしのベッカフィーコ」の詳しいレシピはこちら
作り置きもOK「いわしときのこのトマト煮込みペンネ」
いわしを使った、色鮮やかな煮込みペンネです。下処理をしたいわしとカットした具材を、マルチ圧力クッカーに入れるだけで完成します。
しっかりと煮込むことで旨味が引き立ちますよ。具材がたっぷり入っていて食べごたえがあり、見た目が華やかです。
取り分け可能なので、節分パーティにもぴったり。熱々の状態で食べれば、よりおいしく味わえます。
「いわしときのこのトマト煮込みペンネ」の詳しいレシピはこちら
【煮込み料理】節分料理におすすめのBRUNOレシピ
次に、冷えた体が温まる煮込み料理のレシピを紹介します。節分は寒さが堪える時期でもあります。縁起物で健康を願いながら、温かい料理で体を内側からぽかぽかにしましょう。
熱々で食べたい「やわらかたこのおでん煮」
節分の縁起物であるこんにゃくを使った、たこのおでん煮。節分の寒い時期はおでんで体を温めましょう。
おでんは煮込むのに時間がかかりがちですが、マルチ圧力クッカーを使えば煮込み時間を短縮できます。ご飯のおかずにはもちろん、ちょっとしたおつまみがほしい時にもおすすめです。
「やわらかたこのおでん煮」の詳しいレシピはこちら
【甘味】節分料理におすすめのBRUNOレシピ
節分に食べる風習がある甘いものと言えば、先ほど紹介した小豆です。スイーツも節分風のものをつくれば、より季節感が高まるでしょう。和洋多彩なアレンジができるので、節分スイーツとして小豆を使ったレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか。
和洋の味わいを愉しむ「コーヒーぜんざいトースト」
市販の三色団子と羊羹を使用した、ぜんざいのアレンジレシピです。具材をトーストにのせて、スチーム&ベイクトースターで焼くだけでつくれるのでとっても手軽。
コーヒーの香りとトーストの食感、和風の甘さが混ざった味わい深さを愉しめます。
ぜんざいトーストは、具材をのせてラップに包んでおけば、2週間程度の冷凍保存が可能です。節分のスイーツとしてはもちろん、作り置きのおやつにもおすすめです。
「コーヒーぜんざいトースト」の詳しいレシピはこちら
節分の日は幸せを願って縁起のよい料理をつくろう!
節分は古くから続いてきた日本の文化です。旧暦の1年の終わりとして、新年の無病息災を願い、さまざまな縁起物が取り入れられてきました。
地方から全国に広まった風習も数多くあります。節分は、恵方巻き以外にも縁起のよい食べ物を用意して、健康を願いながら食事を愉しんでみてはいかがでしょうか。
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