住む人を魅了する「天井の板張り」|リノベーション実例を紹介
天井に天然木を張った板張り。木目が美しい板張りはデザイン性を高めるだけでなく、落ち着く空間に仕上げることができます。
板張りは種類や採用場所によって様々な印象の違いがありますので、実例を元にチェックしていきましょう。
■【リノベ】天井の板張りを採用した住まいの実例
天井の板張りを採用した家の実例を紹介します。
実例① 2つの板張りを組み合わせたLDK
事例を見る:Case129「シャープ&シックに」
LDKに2種類の板張りを採用した事例です。リビングダイニングの天井は、床の色と近い赤茶色の板張りを採用。
キッチン上の天井には、腰壁と同色の板張りを選んで施工しました。異なる2つの板張りが重なり合っているため、デザイン性の高い個性的な内装事例です。
板の方向を変えていたり間接照明を挟んだりして、まとまりのある空間になるよう工夫しました。
事例② 大判の板をリビング上に施工
事例を見る:Case91「気ままな一人暮らし」
リビングの一部分だけ天井を下げ、その部分を板張りにしました。ステンレスキッチンや黒のアイアン塗装扉を採用しているため、かっこいい雰囲気の内装です。
しかし、明るい色の板張りを天井に採用することで、温かみも感じられる空間になりました。
事例③ 全面板張りの高級感漂うLDK
事例を見る:Case64「【ホテルライクな新築風】をあえて、リノベで叶える贅沢」
広々としたLDK全体に濃淡のあるレッドシダーの板張りを採用しました。
LDKがかなり大空間なので、天井はあえて暗めの色を選んで「重厚感と落ち着き」をプラスさせています。
間接照明も相まって、高級感のあるホテルライクな空間に仕上がりました。
事例④ ヘリンボーン調の板張りで個性をプラス
事例を見る:Case108「Collage House」
レンガや個性的な照明が印象的なリビングダイニングには、天井にもこだわりを。
床の色に近いヘリンボーン調の板張りをキッチンの天井に採用しました。ダイニングのコンクリート天井とのコントラストが素敵です。
暮らしが楽しくなるように、お気に入りの素材や柄を存分に詰め込んだ空間が完成しました。
事例⑤ 和室の板張りで懐かしさのある落ち着いた空間に
事例を見る:Case13「大正モダン・和室でくつろぎ夫婦円満」
板張りは和室との相性もぴったりです。洋室と比べて1枚の板が太めのものが採用されることが多く、木目の存在感が際立ちます。
暗めの建具の色とコントラストをつけ、明るい印象を与えるように工夫しました。
■天井を板張りにする際のコツ
天井に板張りを採用するときのコツを紹介します。
コツ①:床と天井の木目の向きを合わせて施工する
事例を見る:Case59「Carpenter’s house」
天井に板張りを採用するなら、フローリングを張る方向と合わせて施工するようにしましょう。空間にまとまりが出たり、すっきりとした印象を与えることができます。
ただし、キッチンの上だけに採用するときは、キッチンの長手方向に板張りの向きを合わせることをおすすめします。
なぜなら、長い板を施工することができるため、木目や節などをより楽しむことができるからです。樹種だけでなく施工する向きにもこだわってみてくださいね。
コツ②:天井は暗く見えやすいためワントーン明るい色を選ぶ
天井は壁と比べて光が当たりにくいため、暗く見えやすいです。窓が近くにない場所の天井に板張りをすると、イメージよりも暗く感じてしまうかもしれません。
そのため、床の色に合わせたいと思ったら、床よりもワントーン明るい色を選ぶことをおすすめします。
コツ③:床との統一感を意識して木の種類を選ぶ
事例を見る:Case95「2つのロフトがある家」
空間に統一感を持たせたいなら、床の色とのバランスに配慮しましょう。床と天井が同じ木目なのに、色味が全く異なると違和感を感じやすいからです。
こちらの家は、板張りを床の色味と合わせることはもちろん、キッチンやテレビ裏の壁まで色を統一しました。
白・明るい茶・グレーの3色をバランスよく採用することで、まとまりのあるLDKになっています。
板張り天井だけに着目するのではなく、全体的なカラーバランスを見て色を決めましょう。
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コツ④:木の色の経年変化もチェック!
板張りに天然木を採用する場合、色の経年変化が起こります。ウォールナットやチェリーなどの樹種は、時間が経つにつれ色が変化しやすいです。
逆に、オーク系の樹種は色の経年変化が控えめです。色の変化の度合いは異なりますが、どんな樹種でも多少なりとも経年変化は起こります。
リノベ当初も長く住んだ後も、ずっと愛せるような木の色を選んでくださいね。
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■費用を抑えて天井の板張りを採用したいと思ったら検討すべきこと
板張り天井を採用したいけど、費用がかかるからと迷っている方もいますよね。
費用を抑えて板張り天井を採用するために検討すべきことを紹介します。
・キッチンや寝室など一部の空間だけ採用する
事例を見る:Case127「子育て後は夫婦ふたりで」
確かに、板張りはクロスと比較して費用がかかります。しかし、採用する面積を限定すれば、大幅な追加費用になることはありません。
上の事例は、キッチンの約3畳分だけを板張りにした事例です。
暗めの色を選んでいますが、限られた空間に施工しているため、圧迫感は感じません。こちらは寝室の一部に板張りを採用した事例です。
事例を見る:Case64「【ホテルライクな新築風】をあえて、リノベで叶える贅沢」
間接照明を施工するために、下がり天井部分を作って板張りにしました。
照明が当たらず色が目立ちにくいので、濃淡のある木目を選んでアクセントにしています。
このように空間全体に板張りを採用しなくても、デザイン性を高めることは可能です。部屋のアクセントとして板張り天井を採用しましょう。
・木の種類によって価格帯が異なるためチェックする
板張りは木の種類によって価格帯が異なります。ウォルナット・チークなどは、一般的に高価格帯で販売されていることが多いです。
対して、スギやパインなどは比較的安価で採用ができます。ただし、費用に意識が向きすぎると、内装に合わない樹種を選ぶ可能性があるため注意しましょう。
同じ樹種でも採用するメーカーによって価格が異なるため、比較してみてくださいね。
・木目のクロスを検討する方法もある
事例を見る:Case95「2つのロフトがある家」
板張りを採用したいが費用をかけられないときは、木目のクロスを採用するのも方法1つです。
リアルな木目がプリントされた、さまざまなカラーのクロスがたくさんあります。
あまり人目に付かない寝室などは、お金をかけずに木目のクロスを採用しても良いでしょう。
ただし、板張りと比べて安っぽく見えることがありますので、施工場所や範囲は慎重に検討してください。こちらは構造体に木目のクロスを巻いた事例です。
事例を見る:Case53「暮らしとおもてなしを両立した家」
板張りがしにくいような少ない面積なら、木目クロスの方がきれいに仕上がることもあります。
面積が限定されているため、チープさも気になりません。木目のクロスを効果的に使って、費用削減してみてくださいね。
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■まとめ
板張り天井は、空間をおしゃれに仕上げるために効果的な内装材です。かっこよく高級感のある空間はもちろん、ナチュラルや和風など様々なテイストとマッチします。
施工場所・採用する樹種などにこだわりながら、内装テイストに合った板張りを選んでみましょう。
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