木のキッチンが似合う、レトロナチュラルな住まいにリノベーション

木のキッチンが似合う、レトロナチュラルな住まいにリノベーション

暮らしの中心となる「木のキッチン」は、天板まですべてを木で造作したオリジナル。グルっと回遊できるアイランドタイプのII列型で、すぐ隣に使い勝手のよいパントリーも設けました。

築43年の古くて素敵な雰囲気を活かして、レトロでナチュラルなインテリアを実現。無垢パイン材の床や漆喰の壁など住むほどに味わいが深まる素材を選び、アンティークタイルやノスタルジックな照明をコーディネートしています。

■DATA

所在地：大阪府
施工面積：66.99㎡
工事費：478万円
築年数：43年

間取り：3LDK→3LDK
設計：a.design(エーデザイン)
施工：a.design(エーデザイン)
改修範囲：部分リノベーション

 

 

効率よく動ける、II列型のオープンキッチン

リノベーションを前提に、築43年のマンションを購入したAさん。その古くて素敵な雰囲気を残しながら、家事動線を重視した暮らしやすい間取りに再構築しました。

壁を取り払って広くしたLDKには、念願の「木のキッチン」を設置。奥まった場所から窓際に移し、作業スペースを広くとったII列型のオープンスタイルに変更しています。

思い入れがたっぷり詰まったキッチンは、素材やサイズを一から考えたオリジナル。天板のオイル塗装を自ら手掛けたり、壁に本物のアンティークレンガを張ったりと、細部にまで自分らしさを追求しています。

シンク側を回遊できるアイランド型にし、キッチンと並列にパントリーを設けるなど、家事動線もすっきり整いました。

 

和室を取り込み、広さ倍増のLDK。掃き出し窓には内窓をプラスして防音性や断熱性を高めています。「線路が近いけどとても静かです」とAさん。

 

使い込まれたような素材とデザインを散りばめて

明るい光が差し込み、温かみのある木の風合いが心地よいカフェのような部屋は、ちょっとレトロでナチュラルな雰囲気。床の無垢パイン材とコルク、壁の漆喰、と自然素材をふんだんに使った空間に、味わいのあるアンティーク素材をバランスよく融合させています。

洗面カウンターや小窓の木枠も、使い込まれたような素材で造作。周りに配した照明や鏡、タオル掛けなどの小物類も、どこか懐かしいデザインを選びました。

築年数が古いマンションならではの低い天井や大きな梁による圧迫感は、天井板と壁の撤去で見事に解消。さらにコテむらを付けた漆喰壁に光がめぐることで、広がりを感じる住まいになっています。

 

お気に入りの照明は、好きな位置に取り付けられるダクトレールを活用。模様替えにも便利なアイテム。

 

長く使い込んだような木を使った小窓。凹凸のある漆喰の壁とも相性がよく、互いを引き立てています。

 

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家じゅうを愛犬の足にも優しい床材に。キッチンには適度なクッション性があり、水にも強いコルクをセレクト。

 

壁の漆喰には消臭効果があるので、愛犬との暮らしも快適。「空気が爽やかでいつもご機嫌」なのだそう。

 

アーチ型の入り口が柔らかな印象の寝室。照明は床方向だけでなく、壁や天井を照らすガラスシェードを選択。

 

木のカウンターに実験用シンクを埋め込んだ、オリジナルの洗面台。脱衣室へ続くドアも造作しました。

 

選び抜いた小物たちで、通り抜けるだけの廊下も個性的に。こちらは低い天井のままですがかえってレトロな雰囲気です。

 

アンティークのテラコッタを敷き詰めた玄関土間。右手のアーチはシューズクローゼットの入り口。

 

どこか懐かしいデザインの照明は、施主自らネットやショップで見つめてきたもの。家全体の雰囲気をワンランクアップさせています。

 

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