2021年の税制改正において、わたしたちの暮らしにとってプラスになりそうな大きな変更があった。それは、住宅ローン控除の控除期間の延長と対象となる住宅の拡大だ。
本来は10年の住宅ローン控除が特例として13年に延長が決まり、住宅の床面積の対象もこれまでの「50㎡以上」から「40㎡以上」に緩和されることになったのだ。
ただ、控除対象の拡大はうれしく思うものの、「40㎡の家は狭すぎるのでは?」と、広さの心配をする人もいるかもしれない。
今回は、40㎡台の家でも、工夫しだいで広く快適に暮らせることを証明する、楽しい事例を紹介したい。
40㎡台の広さでも、楽しく快適に暮らせる
2021年の税制改正によって、合計所得1000万円以下の世帯を対象に、住宅ローン控除を利用するための住宅の床面積の要件も変わった。
これまで「50㎡以上」だったものが、よりコンパクトな「40㎡以上」が対象となったのだ。
これは、マンションの購入や中古の家を購入してリノベーションを考えている人にとって、物件選びの幅がグッと広がりそうなうれしい施策ではないだろうか。
40㎡台の家は、決して十分な広さがあるわけではないが、快適な暮らしができない広さでもない。
空間づくりを工夫すれば、楽しくステキな住まいで、快適な日々を過ごすことができる。たくさんの可能性を秘めている広さだ。
今回は、コンパクトながらもゆったり過ごせる、さまざまなアイデアを詰め込んだ住まいを紹介したい。
リビングと大らかにつながる楽しいバスルーム
リビングと大らかにつながるバスルーム。バスルームの湿気が室内にたまらないように、大きな窓で換気できるようになっている。
水に強いチーク材を敷き詰めたバスルームは、リビングの延長に見えるナチュラルなつくりだ。
普段はバスルームの引き戸を開け放ち、使用するときや隠したいときには引き戸を閉める。
コンパクトながら、家族全員で楽しめるアイデアが詰まった住まいだ。
あえてワンルームのようなつくりで広々と
空間を区切らずに、掃き出し窓の開口部まで視線を抜いて、広々とした家に。
あえて、ワンルームのようなつくりにすることで、ゆったりとしたスペースを確保して、自由度を高くしているのだ。
OSBやモルタルなど、この家に住む人々の好きな素材をふんだんに使い、見た目も楽しいおしゃれな空間を演出している。
玄関からはじまり、キッチン→ダイニング→リビング→寝室へと続く間取り。
限られたスペースの中で、人の動きを意識した、シンプルながらも使いやすい空間になるように細やかな工夫がされているのだ。
開放感のあるスペースと、大容量の収納スペースを
キッチンとリビングをつなげて、ものをスッキリしまえる収納スペースを設けた1LDKの住まい。
部屋を区切る壁や扉を取り払い、部屋をつなげて開放感を生み出す。
さらに、最小限のスペースを最大限に生かせるように、家のあちこちに収納スペースを設けている。
引き戸の扉を開けると、大きな収納棚が登場。コレクションのCDや本などをすっぽり隠せる大容量のスペースだ。
スキップフロアと吹き抜けを活用した2階建ての住まい
4mの吹き抜けのある1階のダイニングキッチン。
こぢんまりとしているが、大きくとった天井高により、窮屈さを感じさせない、ゆとりのあるスペースになっている。
2階へと続く階段の途中にあるスキップフロアには、洗面と浴室の水まわりを設けて有効活用。
寝室と屋外テラスのある2階。屋外テラスから、1階のダイニングキッチンまで光がたっぷり届くようなつくりに。
各階の床面積は小さくても、外からの光が家中を明るく照らし、広く感じる心地よい空間になるように無駄のない家づくりをしているのだ。
40㎡台の中に、たくさんのアイデアを詰め込もう!
40㎡台の家は、決して余裕のある広さとはいえない。
けれども、面積以上の広さを感じる心地よいスペースにもできるし、遊び心いっぱいの楽しいスペースにもできる広さだ。
限られたスペースの中にたくさんの工夫を詰め込めば、大満足の住まいにすることができる。
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