あなたは、自由恋愛主義という言葉を知っていますか?聞いたことはあっても詳しくは知らないという人がほとんどではないでしょうか。今回は、最近注目を集めている自由恋愛主義について詳しく解説します。
「自由恋愛主義とは」「自由恋愛のメリット・デメリット」「自由恋愛に対する男女の心理」から見える、自由恋愛主義の「今」を理解していきましょう。
自由恋愛主義とは
現代版の一夫多妻制度のようなもの
自由恋愛主義とは1つめは「現代版の一夫多妻制度のようなもの」と理解しておきましょう。
一夫多妻制度というよりは、夫婦であっても男性も女性も自由に恋愛を楽しもうという思想を表すのが、現代における「自由恋愛主義」です。
夫婦として誓を立てておきながらも、もっと自分に恋愛を楽しんで良いのではないか、結婚に対して「結婚そのものが不必要なのではないか」というような、新しく自由な恋愛の形だと言えるのが「現代の自由恋愛主義」の考え方です。
元の由来は欧米が発祥
自由恋愛主義とは2つめは「元の由来は欧米が発祥」だということです。自由恋愛主義という考え方の起源は、19世紀頃の欧米で当たり前だった「女性の意思に反する結婚」や「宗教間同士や親同士の策略絡みの結婚」に対して、意義を唱える人々によって起こりました。
その頃の自由恋愛主義の人々が掲げていた「宗教や身分にとらわれない自由な形の恋愛や結婚を」というメッセージから生まれたのが、自由恋愛主義の起源だとされています。
社会学や心理学から見る自由恋愛主義
自由恋愛主義とは3つめは「社会学や心理学から見る自由恋愛主義」について説明します。
元の由来は、社会的格差や宗教間の結婚に反対する声から起こった「自由恋愛主義思想」ですが、社会学から見ると、自由恋愛主義思想は時代や社会の変化と共に考え方やメッセージの矛先が変わってきていることがわかります。
心理学的に見ても、19世紀に起こった自由恋愛主義思想よりも「もっとフリーで幸せな恋愛をしよう」というのが、現代における自由恋愛主義の考え方だと言っても過言ではありません。
自由恋愛主義と浮気の違いとは
自由恋愛主義とは4つめは「自由恋愛と浮気の違いとは」を説明します。自由恋愛とは、結婚によって夫婦としての誓を立てた者同士、またはカップルとして特定の相手とだけ恋愛関係を持つ、というものではなく、パートナーを特定せずに複数の相手と同時に恋愛をしても良いという考え方をお互いに認め合っているのが「自由恋愛主義」です。
反対に、複数の相手と関係を持つことをパートナーに公表せずに隠し通そうとすると浮気という判断になりますので、自由恋愛主義と浮気の違いを十分に理解することが大切です。
幸せと精神の安定を維持できる
自由恋愛主義とは5つめは「幸せと精神の安定を維持できる」というのが、自由恋愛主義の考え方です。
恋愛関係を持つことを、たった一人のパートナーに絞るのではなく、自分が好きだと好意を持てる相手と複数人、恋愛関係を築くことで、もっと自由で幸せな精神の安定を維持できるという理論の元に成り立っていると言えます。
「もっと自由で楽しく生きても良いはずだ」という、現代の人間心理を表しているかのような考え方が「自由恋愛主義」なのではないでしょうか。
自由恋愛のメリット
未婚でも自分の遺伝子を残せる
自由恋愛のメリット1つめは「未婚でも自分の遺伝子を残せる」というものです。自由恋愛は、これまでの型にハマった恋愛とは対照的で「お互いが認め合っているのなら、複数人と体の関係を持つことも許される」というものです。
そして、結婚という制度自体を「型にハマった古典的な考え方だ」と考える自由恋愛主義者も存在しますので、結婚という誓約を交わさずに、未婚で遺伝子を残せることをメリットとしているのです。
夫婦間の離婚率が減る
自由恋愛のメリット2つめは「夫婦間の離婚率が減る」というものです。例え結婚をした夫婦であっても、お互いが自由恋愛主義の思考を認め合っていれば、夫や妻以外の異性と不倫や浮気ではなくオープンに恋愛を楽しむことができます。
そうすることにとって、夫婦間での価値観の違いや性についての問題やフラストレーションを、別のパートナーと解消することができますので、離婚する必要がなくなり離婚率がグッと減ることが期待できるのです。
婚活市場でのニーズが大きい
自由恋愛のメリット3つめは「婚活市場でのニーズが大きい」というものです。婚活が上手くいかない原因のひとつが、相手に選んでもらえないというものです。
しかし、自由恋愛主義の考え方が広く認められると、婚活市場であっても「パートナーを複数選ぶことができる」という観点から、今までよりも婚活に対してフランクに対応することができるとされています。
少子化の原因を改善できる
自由恋愛のメリット4つめは「少子化の原因を改善できる」というものです。現代社会が抱える大きな問題点が「少子化」ですが、自由恋愛主義の考え方が世間で受け入れられるようになると、未婚であっても遺伝子を残すことに前向きに検討する人々が増えていくでしょう。
このように自由でオープンな考え方の人々が増えてくことで「少子化問題の改善への糸口になるのでは」と、考える自由恋愛主義の人々も少なくないようです。
お見合い結婚のハードルが下がる
自由恋愛のメリット5つめは「お見合い結婚のハードルが下がる」というものです。お見合い結婚というと、どうしてもどこか堅苦しいイメージがあるものですし、上司やお世話になった人から勧められた相手を無下にすることなんてできないと考える人も少なくありません。
しかし、自由恋愛主義で複数人の恋愛対象者を持てるのであれば、その中の一人として考えればいいのだと、お見合いへのハードルが一気に下がる効果があるのではないでしょうか。
自由恋愛のデメリット
現実的な問題が大きすぎる
自由恋愛のデメリット1つめは「現実的な問題が大きすぎる」というものです。自由恋愛主義を掲げて「自分は自由に恋愛を楽しむ」と公言しても、現実的な問題はかなり山積みだと言えるでしょう。
同じような自由恋愛主義の考え方を持つパートナーを見つけることも難しいですし、お互いが結婚をしているとなると、世間体や子供への影響ももちろん考えなくてはならない問題として残っているのです。
結婚の権利が主張できない
自由恋愛のデメリット2つめは「結婚の権利が主張できない」というものです。自由恋愛主義同士の結婚だったにも関わらず、相手に対してもしも嫉妬や残酷さを感じてしまった場合、一体どのように主張すれば良いのでしょうか。
人の感情というものは、状況によって変わっていくのが常ですし、いくら相手の恋愛観を理解した上での結婚だと言っても「結婚した事実」さえ主張できないのは、とても虚しく寂しいものですよね。
モテる相手への嫉妬や格差が生じる
自由恋愛のデメリット3つめは「モテる相手への嫉妬や格差が生じる」というものです。カップルになった相手がもしもモテる相手だった場合、いくらオープンな自由恋愛主義を受け入れたところで、相手への愛情があればもちろん嫉妬や独占欲が生まれるものです。
しかし、一度自由恋愛主義を受け入れてしまえば、今後いくら嫉妬をしてもお互いの気持ちの格差がどんどん開いていってしまうという、何とも虚しい結果になってしまうのではないでしょうか。
お互いの価値観が同じでなければ難しい
自由恋愛のデメリット4つめは「お互いの価値観が同じでなければ難しい」というものです。自由恋愛主義者同士の恋愛であれば、お互いが認め合って自由に恋愛を楽しんでいるのですから問題はないでしょう。
しかし、片方が相手の「自由恋愛」という考え方にきちんと納得していなければ、お互いへの愛情が嫉妬や不満と変わってしまいますから成立しません。自由恋愛に対する価値観が同じでなければ、恋愛関係自体が成立しないのです。
周囲への精神的負担を強いることとなる
自由恋愛のデメリット5つめは「周囲への精神的負担を強いることとなる」というものです。もしも夫婦感で自由恋愛を認め合ってたとしても、夫婦の間に子供がいる場合は要注意です。
恋愛に対して自由に振る舞う両親に対してどう感じるかは、その子次第だということを忘れてはいけません。
自分が幸せや充実感を得る一方で、悲しみや不安を感じる人がいるのだということを考えなければいけないのです。
自由恋愛に対する男女の心理
男性心理①彼女との信頼関係が築きにくい
自由恋愛に対する男性心理1つめは「彼女との信頼関係が築きにくい」というものです。自由恋愛で複数の異性と関係を結ぶことに対して、自由に恋愛を楽しめても、一人のパートナーと深く濃密な信頼関係を結ぶことができないという考え方です。
愛していると思える彼女であっても、彼女には自分と同じような存在が複数人いると考えると、どうしてもどこか一線を引いてしまいますし、どこまで信用して良いのかわからなくなってしまうのです。
男性心理②自由恋愛の果ては破局だと思う
自由恋愛に対する男性心理2つめは「自由恋愛の果ては破局だと思う」というものです。いくらお互いに自由恋愛を認めようと思っていても、今の日本ではまだまだ難しいテーマだと思うという男性心理です。
自由に恋愛を楽しむということは、同時にいろいろなリスクを抱えてしまうということなので、自由恋愛を楽しんだ果てにあるのは破局しか見えないと考えてしまうのです。
男性心理③お互いが割り切れるならあり
自由恋愛に対する男性心理3つめは「お互いが割り切れるならあり」だというものです。比較的恋愛に対してオープンで、型にハマらず自由でいたいと考える男性に多い心理状態です。
元々浮気症であるとか、彼女を一人に絞れないと考える男性は、自由恋愛主義者の考え方が理にかなっていると考えるのです。
お互いが割り切れるなら複数人の異性と関係を持つことを許容できる、という男性も少なくありません。
女性心理①残酷でもあるし魅力でもある
自由恋愛に対する女性心理1つめは「残酷でもあるし魅力でもある」というものです。女性にとっても、複数人と同時に恋愛関係となり精神的にも肉体的にも関係を持つということはなかなか複雑なものです。
相手への恋愛感情があるなら、お互いに自由に恋愛を謳歌していても少なからず嫉妬心が芽生えてしまうものですよね。
そんな自由恋愛に対して、残酷さと魅力を同時に感じてしまう女性は少なくないようです。
女性心理②複数の相手と関係を持つなんて無理
自由恋愛に対する女性心理2つめは「複数の相手と関係を持つなんて無理」だというものです。複数の相手と同じように恋愛関係になり恋愛を楽しめるのは自分には無理だし、一部の器用な人しかできないと考える女性は多いです。
たった一人の相手でも大変なのが恋愛なのに、まして複数人の恋人と体の関係を持つことにも嫌悪感を抱いてしまうという女性の心理状態であると言えます。
女性心理③いつから自由を履き違えるようになったのか
自由恋愛に対する女性心理3つめは「いつから自由を履き違えるようになったのか」というものです。
自由恋愛主義とは、本来なら身分や強制的な結婚への反発する主張であったり、性別を超えた恋愛の形であったはずなのに、現代の自由恋愛主義は「もっとフランクに恋愛を楽しみたい」と言っているようにしか思えないという女性心理です。
いつからか現代の自由恋愛主義という考え方を、言い訳や盾にしているように感じる、という女性の意見なのです。
自由恋愛で気をつけること
相手がきちんと納得しているのか確認する
自由恋愛で気をつけること1つめは「相手がきちんと納得しているのか確認する」というものです。自由恋愛で大切なのが「お互いに価値観を理解して認め合っている」ということが前提にあるということです。
もしも相手が納得していないにも関わらず、自由恋愛に対する考えや行動を改善しなければ、恋愛関係なんて成立しないのだということをきちんと理解しましょう。
失敗した時のリスクの大きさを理解する
自由恋愛で気をつけること2つめは「失敗した時のリスクの大きさを理解する」ということです。自由恋愛というものは、お互いの心の安定の上で成立するものだということをしっかりと理解しておく必要があります。
もしも結婚をした後に自由恋愛が失敗してしまったら、失うものの大きさや失敗したことによるリスクなども、きちんと把握しておく必要があります。
自由と無責任は違うことを意識する
自由恋愛で気をつけること3つめは「自由と無責任は違うことを意識する」ということです。「自分は自由恋愛主義者だ」と主張して、複数の異性と肉体関係を持つ場合は、相手との間に子供ができてしまった時のことまで考える必要があります。
自由恋愛は快楽を楽しむためだけや、自分の精神を安定させるためだけにあるのではありません。
人との関わりが増えるということは、その分その相手へのリスクや責任が増えるということだとしっかりと理解しましょう。
恋人を平等に幸せにする
自由恋愛で気をつけること4つめは「恋人を平等に幸せにする」という意識を持つことが大切です。自由恋愛は、奔放に恋愛を楽しむということではありません。
恋人として複数の相手と関わりを持つのでしたら、きちんと全員に平等に愛情を注ぎ全員を幸せにする必要があります。
恋人を平等に愛する度量や甲斐性のない人は、そもそも自由恋愛主義を名乗るのはお門違いではないでしょうか。
子供や家族へのケアをしっかりと行う
自由恋愛で気をつけること5つめは「子供や家族へのケアをしっかりと行う」というものです。結婚後に何らかの理由や原因で自由恋愛主義となった場合は、それに付き合わされ振り回される家族の心身的なケアをきっちりと行う必要があります。
パートナー同士が納得していれば、自由恋愛も立派な夫婦の形ですが、まずは子供の気持ちや心のケアを十分に行ってあげることを忘れないようにしましょう。
自由恋愛主義にはメリットデメリットがある!
恋愛の形は時代やニーズと共に常に進化を遂げていくものです。自由恋愛主義の考え方には、メリットもあればデメリットもあるということを十分に理解して、パートナーときちんと話し合うことが大切です。
独りよがりな恋愛は残酷な現実を生むだけですので、自分の恋愛観に対するパートナーの意見をしっかりと聞き、お互いが自由恋愛に対して深い理解と納得を得てから自由恋愛を主張するということを忘れないようにしましょう。
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