すずらんの特徴や花言葉をご紹介します。すずらんといえば可憐で可愛い清楚なイメージの反面、毒を持つ花としても有名な花です。
とはいえ、小さな鈴の形の花を下向きに咲かせる姿が可愛らしいすずらんは、春のシンボルとして日本だけでなくたくさんの国で愛される花でもあります。
そして花言葉も幸せな意味が多かったり、その反面、少し怖い裏の花言葉もあるという噂も。ここでは、世界中で愛されるすずらんの花言葉や特徴をまとめてみました。
今まで知らなかった新しいすずらんの魅力に出会えるかもしれません♪
すずらんについて
日本だけでなく世界で愛される花
すずらんはキジカクシ科の多年草で、小さな白い花が釣鐘状についていて、ベル型の花が連なり、下向きに咲くのが特徴です。よく見る花色は白色ですが、ピンク、赤、黄、紫など多数の色があります。寒さに強く、日本では特に北海道を代表する花として知られています。
すずらんは4〜6月の春から初夏の季節にかけて咲くユリ科の花で、5月が最盛期。春の訪れを知らせる花としても代表的な花です。また、フランス発祥で「メーデー」の5月1日は愛の日として、「すずらんの日」があります。
すずらんの日に愛する人へすずらんを贈るという習慣が1500年代の古くから始まって、現在まで続いており、もらった人には幸せがやってくると言われています。
すずらんの原産地
すずらんは、ヨーロッパや東アジア、北アジア原産の多年草です。日本在来種は北海道や東北など、中部地方よりも北側に多く自生しています。
日本の在来種ではないですが、ガーデニングでは、園芸用に育てやすく育種された、ヨーロッパ原産のドイツすずらんがよく用いられます。
日本に自生するすずらんよりも大型で花の香りも強く、花や茎が葉と同じ長さ、またはそれよりも長いのが特徴です。
すずらんの名前の由来
たくさんの名前を持つすずらん
すずらんは、いろいろな名前を持っています。その見た目の通り花の形が鈴のように見え、葉は蘭の葉に似ていることから「鈴蘭」という名前がつけられました。
他にも、花が大きな葉の下に隠れて、ひっそりと咲くすずらんの花の姿を女性にとらえて、慎ましくそっと男性に寄り添うイメージから「君影草」と呼ばれることもあります。
また、谷間に生息していることから「谷間の姫百合」というラテン語を語源とした別名も持ちます。国によって捉え方が違ったり、いろいろな名前がありますね。
すずらんの特徴
毒がある花としても有名
すずらんは、可愛らしく可憐な姿からは連想できないですが、強い毒を持っています。主に根や花に毒性があり、強心作用を持つコンバラトキシン、コンバラマリン 、コンバロシドなどの毒があります。
見たり触れたりする分には害がないですが、体内に摂取すると、嘔吐、頭痛、めまい、血圧低下、心臓麻痺などの症状が1時間以内に発症し、最悪の場合は死に至る恐れもあります。
その致死量は、なんと青酸カリの約15倍ほどの強さ。すずらんを水に生けた時のその水に毒が浸透してしまいます。
実際に子供がその水を誤飲して死亡してしまった例もあるので、幼児やペットのいる所に持ち込まないようにしたり、扱った後はしっかりと手を洗うなど、管理には注意が必要です。
誤って摂取してしまった場合はすぐに救急車を呼ぶ、摂取したものを吐き出すなどしてできる限りの処置をしましょう。ですが、極力摂取しないようにすることが大切です。
香水としても人気のすずらん
すずらんは、バラ、ジャスミンと並び香水の三大フローラルの1つとも言われ、清潔感のある爽やかで、みずみずしく甘い香りが特徴。
控えめながらも気品に満ちた清楚な香りで、女性らしさを上げたい人にぴったり。多くの人から人気の香りです。
特に花が大きいドイツすずらんは、香りが強い品種なので香水の原料によく使われています。
すずらんの花言葉
すずらんの花言葉:白
白のすずらんの花言葉には、純粋、純潔、純愛、幸福が再び訪れる、仲直り、希望、約束、結婚、など、いろいろな花言葉があります。白い色のすずらんは、小ぶりで可愛らしい見た目から、純粋や純潔、純愛という花言葉がぴったりですね。
また、白い色のすずらんは、希望という未来に向かっていくという意味の花言葉もあります。
何色にも染まっていない白色は、伸び白を感じるような色です。すずらんのこれらの花言葉は、白だからこそふさわしいものでしょう。
また、「幸せの約束」という結婚式などにぴったりな花言葉もあります。純白のウェディングドレスを着た花嫁とすずらんはイメージが重なりますね。
すずらんの花言葉:ピンク
ピンクのすずらんは女性らしい可愛い色で、すずらんの中でもピンク色を好む人が多いでしょう。ピンクのすずらんは、可愛らしさ、愛らしさという花言葉を持ちます。ピンク色のイメージ、さらにはすずらんの可憐なイメージに合う花言葉です。
ピンク色は、恋愛を表したり、女性を表す色なので、ピンクのすずらんには特に可愛らしさや女性らしさを感じる花言葉があるのでしょう。
男性から想いを寄せる女性へ、またはお世話になっている女性へなど女性にプレゼントする花としてぴったりですね。
すずらんの花言葉:フランス語
フランスでは、すずらんに別の花言葉もあるそうです。日本よりもさらに深い愛の表現ともなるすずらんの花言葉があります。
例えば「仲直りしましょう」という花言葉は「再びやってくる幸せ」の派生ともいえる花言葉で、もう一度幸せな関係に戻りましょうという意味になります。
他にも「ずっとあなたが好きでした」「さりげない身だしなみ」「あなたの美しさ以上にあなたを飾れるものはない」など、どの花言葉も愛情に溢れた相手を思いやる花言葉ばかりです。
すずらんの花言葉:英語
すずらんは英語表記で「Lily of the valley」です。
花言葉は、「優しさ・可愛げ」を表す「sweetness」で、さらに謙遜の意味である「humility」や、純粋・ピュアという意味の「purity」、そして日本のように「再び幸せが訪れる」の意味の「return of happiness」という花言葉も。
英語での花言葉は日本語に近い意味を持ちます。フランス語の花言葉は恋人など、好意を持っている人へ贈る花言葉の印象がありますが、英語の花言葉はどちらかというと、家族に向けて贈る花言葉が多く、花言葉としてはフランスより日本に近い意味を持つ印象を受けます。
実は怖い?すずらんの花言葉
綺麗な花にはトゲがあると言われるように、すずらんには実は怖い花言葉が潜んでいるという噂があるようです。
ですが、この花言葉はすずらんではなく、すずらんによく似た「スノードロップ」の花言葉という事です。
よく似ていますが、スノードロップはヒガンバナ科・ガランサス属の植物で、すずらんとは違った花なので、すずらんを贈る時は特に気にしなくてもいいようですね。
花言葉も深く裏を読むと、「幸せが帰る」は、幸せが帰るといいが、それ以外のもの、つまり不幸や困難が帰ってくることもあるという意味になるとか。
ですが、花を贈るというのは、感謝の気持ちや好意を持っているから贈るということが多いので、そんなに悪いメッセージを込めて花を贈る人はあまりいないと考えられます。純粋にそのまますずらんの花言葉を受けとめましょう。
すずらんの花言葉まとめ
今回はすずらんの特徴や花言葉などをお伝えしました。可愛い可憐な姿で世界中を魅了するすずらん。花言葉も幸せを願うものや優しさ・愛らしさを表す言葉が多いので、普段大切に想っている人やお世話になっている人、また仲直りしたい人などに贈りたい花ですね。
結婚する女性や誕生日にプレゼントする花としてもぴったりな花です。普段なかなか言葉では感謝の気持ちを伝えづらくても、花言葉の意味を踏まえつつ贈る、ということで気持ちを伝えるというのも素敵ですね。
特にすずらんは相手の事を思いやるような花言葉ばかりなので、もらった人もとても嬉しい気持ちになるはずです。こちらでご紹介した花言葉を参考に、大切な人へすずらんを贈ってみてはいかがですか?
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