今回は、金木犀の花言葉についてご紹介していきます!
金木犀と言えば、小さなオレンジ色の可愛らしい花をつけ、甘く香る匂いとともに秋の訪れを感じさせる樹木です。クチナシやジンチョウゲとともに3代香木とも言われ、その甘い香りからお香や香水などとてもポピュラーなものとして人気です。
また、さまざまな効果効能も期待できることから、精油やエッセンシャルオイルとしても利用されています。
そんな金木犀の花言葉には、とっても素敵なものやちょっぴり怖いイメージを抱くような裏花言葉もありますので、興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね!
それでは、金木犀の花言葉や名前の由来、楽しみ方など詳しく解説していきます。
金木犀について
金木犀は、モクセイ科モクセイ属の植物で原産地は中国です。江戸時代ごろ日本に渡ってきたと言われています。
学術名は「Osmanthus(オスマンサス)」と言ってギリシア語の「osme(香り)」と「anthos(花)」が由来となった言葉です。
原産地の中国では「丹桂(タンケイ)」「木犀(モクセイ)」「桂花(ケイカ)」と呼ばれ、和名は「金木犀(キンモクセイ)」別名「木犀花(モクセイカ)」ともよばれます。
金木犀の英語圏での人気は?
金木犀は、日本・中国をはじめアジアではとてもポピュラーな花ですが、ヨーロッパや英語圏ではあまり知られていない花なんです。
ただ、アメリカ南部など比較的暖い地域では、金木犀よりも白い花で香りも弱めな銀木犀の花は咲いているそうです。
金木犀の名前の由来
金木犀の名前の由来は、原種である「銀木犀(ギンモクセイ)」からきています。銀木犀は白い花をつけ、金木犀はオレンジ色の花をつけることからこう呼ばれています。
また、木犀の樹皮や葉が固く、厚いことから動物のサイの皮膚に似てると言われこの犀(サイ)と言う漢字が使われるようになりました。
金木犀の英語名
金木犀の英語名は、「Fragrant orange-colored olive(香り良いオレンジ色のオリーブ)」と呼ばれています。
ちなみに銀木犀は「Fragrant olive(香り良いオリーブ)」と言います。
金木犀の特徴
金木犀の花には、雄雌別々の樹木があり、日本ではほとんどが雄の木しかないので、実はなりませんが挿し木で簡単に繁殖します。
常緑の小高木で、あの甘い香りが人気なことから公園の木や庭木、生垣などに利用されてます。
花は葉の裏に咲く?
葉の付け根から直径5mmほどの可愛らしい小さな4弁の花をたくさんつけるので、最初は葉の裏に隠れるように咲いて見えます。
咲き始めはとてもキレイなオレンジ色の花びらを咲かせますが、徐々に花びらの色が薄くなっていき散っていきます。
開花時期は、9〜10月の秋口に一斉に咲き出し10日前後であっという間に散っていきます。
金木犀は、とてもデリケートで敏感なので工業地帯などの有害物質が多く大気汚染の問題のあるところでは、花も咲かず育ちづらい傾向にあります。
樹木の特徴
金木犀の木は、自然と育っていくと3m〜10mにまで成長すると言われています。お庭で育てている場合は、選定が必要になってきます。また、枝と葉が増えすぎた場合は間引いてあげることも大切です。
葉の特徴
金木犀の葉は対生し、触ってみると硬めで長さ6〜12cmの楕円形の形をしています。先端が尖った葉の形をしています。
金木犀の花言葉
花言葉と裏花言葉
金木犀には「謙虚」「気高い人」「真実、真実の愛」「初恋」などの花言葉や人によっては少し怖い意味にも取れるような「誘惑」「陶酔」などの裏花言葉もあります。金木犀には、明確な色別の花言葉は特にありません。
ちなみに銀木犀の花言葉は、「あなたの気を引く」「高潔」「唯一の恋」です。
ではそれぞれの花言葉を詳しく説明していきます。英語でも紹介していきますね。
金木犀の花言葉の由来と英語では?
①謙虚(modesty)
開花すると遠いところでもあの甘い香りを感じられる一方で、花はとても小さく控えめなためにこの花言葉がつけられました。
②気高い人(nobleman)
時期がくると一斉に花が咲き、その後、季節の変わり目に多い秋雨が降るとあっさりと散っていく。その様がとても潔いことから「気高い人」と言う花言葉になりました。
また、花びらが散ったあとの地面は、一面オレンジ色の絨毯のようでその様子もとても風情を感じられます。
金木犀の香りには、虫たちを寄せ付けない効果があります。なので花が咲いても虫を寄せ付けることもなく、雨が降ると一斉に散ってゆく。とても気高さを感じられる一生です。
③真実、真実の愛(truth)
この花言葉は、金木犀の香りは開花するとどこにいても感じられることから、裏表なく隠しようがない一途な愛、すなわち「真実の愛」と言う花言葉になりました。
④初恋(first love)
初恋には忘れられない特別な想いがある人も多いのではないでしょうか。金木犀の香りも、一度嗅いでしまうと忘れることのできないくらい強く心に残る香りということで、初恋の想いと似ているからとこの花言葉がつきました。
⑤誘惑(temptation)
この花言葉もやはり金木犀の強い香りから連想されます。とても魅力的な香りなので香水としても使われています。
また、独特の香りから魔除けとして庭木にする方も少なくないようです。そのようなことからこの花言葉がつきました。
⑥陶酔(euphoria)
金木犀の甘く濃厚な香りは、心をリラックスさせてくれる効果や癒し効果もあるので、この香りを嗅ぐと心を奪われてしまうくらい酔いしれてしまうということでこのような花言葉になりました。
金木犀の楽しみ方
英語圏のサイトでも紹介された金木犀の驚くべき効果とは?
ある海外のサイトでは、金木犀の香りには食欲を促す「オレキシン」をコントロールしてくれる働きがあるため、ダイエット効果が期待できるという論文が紹介されました。
そんな世界でも注目をされつつある金木犀を使った食品やお茶、アロマの紹介をしていきます。
桂花茶
緑茶に金木犀の花を混ぜ香りを楽しむ桂花茶は中国ではジャスミン茶同様とても有名です。
桂花陳酒
世界三大美女の一人でもある楊貴妃もこのお酒を好んで飲んでいたと言われています。桂花陳酒は、金木犀の花を白ワインに3年間つけたもので甘い香りがとても人気です。
桂花醬(ケイカジャン)
金木犀の花を砂糖などと一緒に蜜煮したジャムやシロップのことです。紅茶に入れて香りを楽しんだり、ジャムとしてトーストやアイスに添えても良いです。
金木犀の精油
金木犀は、薬用として歯痛・うがい薬としても使われていました。精油の香りとしてはストレス解消・リラックス効果・イライラ、不安の解消・食欲を抑える効果など他にもたくさんの効果が期待できます。
金木犀の花言葉に関連した作品
花言葉は、小説やゲームなどでは、暗号のような少し謎めいた意味合いで使われることが多いです。そんな花言葉を使った小説があったので簡単に紹介してみます。
ゴブリンスレイヤー
インターネット小説から人気に火がつき、書籍化されてさらには漫画化もしたダークファンタジー小説のゴブリンスレイヤー。
ゴブリンというモンスターを倒すゴブリンスレイヤーと冒険していくことでどんどんと成長していく女神官や仲間たちとの物語になっています。
この小説の中にも、実は金木犀の花言葉が登場する場面があります。こちらは、ロマンチックな雰囲気を連想させるような表現として使われています。
金木犀の花言葉まとめ
いろんな説がありますが、花言葉の発祥は17世紀ごろのトルコだと言われています。トルコでは、恋人への贈り物に手紙や言葉ではなく花に想いを込めて送る習慣があったそうで、それが花言葉の原点になりました。
そこから、それぞれの国に広まってオリジナルの花言葉になっていったそうです。
大人になるとちょっとした特別な時など花を送る機会も、増えてくると思います。花言葉には、良いイメージのものもあれば裏花言葉にもなってしまうようなあまり良いイメージではないものもあると思うので、送る相手に失礼にならないような素敵な花言葉のある花を贈ってあげたいですね!
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